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地元文化の初体験

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homuhomu_tabetai

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作者:X+FsI4gi0

196 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage] 投稿日:2012/06/24(日) 14:37:15.87 ID:X+FsI4gi0
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ほむほむはM市以外の一般には知られていません。




突然だが、俺は駅前で絡まれていた。


ほむほむ「ホムホムッ!!」
まどまど「マドマドー!!」


ちんちくりんで妙な小動物(?)に。



十数分前。
大学時代の友人に呼ばれ、群馬県M市までやってきた。
友人との待ち合わせまでまだ少しあったため、駅前のコンビニで菓子パンと缶コーヒーを買って食べていた。
そんな手持ち無沙汰な時間帯にこいつらは現れた。


ほむほむ「ホムホム♪」テフリフリ


何だこいつらは。
人間をスモ○ルライトで小さくしたような珍妙な何かが俺に向かって手を振っている。
UMAの話は多々あれども、こんな生物の話は聞いたことも無い。
しかもご丁寧に服まで着ている。


まどまど「マドッ」ピョンピョン


なんかピンク色の毛をもつ奴まで現れてきた。
黒い毛の奴と一緒に俺に向かって飛び跳ねてる。
ほむほむまどまどと鳴いているその様子を暇つぶしに眺めながら次の菓子パンを袋から取り出す。

ほむほむ「ホムンホムン!!」
まどまど「マドー!!」

なんか突然騒ぎ出した。
何か他にも来たかのかとパンを口にしながらあたりを見回すが、雑踏以外特に何も無い。

ほむほむ「ホムー」プンプン
まどまど「マドマド、ホムラチャァン!」

黒い毛の方が頬を膨らませて不機嫌ですという雰囲気を作り出し、ピンクの毛の方がなんか生垣に向かって叫んでいる。

ガサゴソ

すると垣根の中からこいつらを更に小さくしたような、黒い毛とピンクの毛の二匹が出てきた。


仔ほむ「ホミュ」テケテケ
仔まど「ミャロッ」ピョコピョコ


ほむほむ「ホムホム」
まどまど「マドマドッ」


その二匹が大きい二匹の元へ寄っていくと、大きい方の二匹が小さい方の二匹に向かって笑いかける。
小さい二匹が近くに来ると大きいピンクがこちらを向いて、

まどまど「マドマド」ドヤガオ

小さい二匹を見せびらかすようなしぐさをする。

仔ほむ「ホミュホミュ」ペコリ
仔まど「ミャロミャロ」ペコリ

なんとお辞儀をしてきた。
容姿だけでなく中身も人間に近いのだろうか。
そんなことを思いながらこの小動物達――多分親仔であろう――を眺めていた。

ほむほむ「ホムゥ!」
まどまど「マドォ!」
仔ほむ「ホミュー-ホミュー!!」ジタバタ
仔まど「ミャロミャー!!」ジタバタ

何が気に入らないのだろうか、親の方が不満そうに鳴きはじめる。
仔の方は地面に寝っ転がって手足をジタバタさせている。
見るからに駄々っ子という感じだ。
表情としぐさが豊かなため眺めてるだけで十分暇つぶしになる。
そうこうしているうちに軽食も食べ終わったのでゴミ箱を探そうとし、冒頭に至る。

ほむほむ「ホムァ!」ポカポカ
まどまど「マドァ!」ポカポカ

仔ほむ「ホミャァァ…」ポロポロ
仔まど「ミャロォ…」エグエグ

親は俺の靴をポカポカたたき始め、子供達はしゃがみこんで涙を流し始めた。
流石に親の行動が鬱陶しくなってきたときに友人がやってきた。


友人「おう、久しぶり。待たせちまったか?」

俺「いや、簡単な飯食いながらこの変な小動物を眺めてたから大して待っていないが…これ何なんだ?」

友人「ほむほむとまどまどか。ずっと昔からこの辺りに生息しているほむ種って生物だ」

俺「ほむ種?」

友人「ああ。食べて良し飼って良しで地元じゃ重宝されてる動物だ。しかし何でお前叩かれてるんだ?」

友人が聞いてきたのでさっきまでの状況を話す。


友人「なるほどね。野良がおこぼれを強請ったが無視されたんで逆切れしてるだけか」

俺「そうなのか。けど、野良に餌やっていいのか?」

友人「悪いという決まりは無いが、野良は調子に乗るからやらない方がおおいな」

そういって俺の靴を叩いているピンクの髪の方、まどまどをつかみ上げる。


まどまど「マドマド、ホムラチャァァン!!」ジタバタ
ほむほむ「マドカァ!!」ピョンピョン


友人「寧ろ、こうすることの方が多いぞ」グシャ


まどまど「マギィィィィィィィィィイイイイイイ!!!!!!!!!!」


友人はそう言って手の中のまどまどを一気に握りつぶした。


ほむほむ「マ、マドカァァァァァァァァアアアアアアアア!!!!!!」
仔ほむ「ホギャァァァァアーーーーー!!!」
仔まど「アンミャリダヨォォォォォォ!!!」


その瞬間、残りの三匹が一斉に悲鳴を上げた。
友人はそんな三匹の前に潰したまどまどを放り投げる。


まどまど「マ…」ヒンシ

ほむほむ「マドカァ…!」コシヌカシ オモラシ
仔ほむ「ホミュゥ…」ガクブル
仔まど「ミャロォ…」ガクブル


首以外つぶれているのにまだ息があるようだ。
そんなまどまどを見てほむほむは駆け寄ることなくその場で失禁し、仔達は抱き合って震えている。

俺「お、おい。大丈夫なのか?」

友人「ん? 餌を強請るまどまどを潰しただけだが。ああ、ほむほむ達を知らないお前には刺激が強かったか、すまんすまん」

俺「いや、そういう意味じゃなくて駅前で堂々と生き物殺して大丈夫なのかって」

友人「ああ、そういうことなら心配いらん。ほら、だれもこっち気にしてないだろ?」

その言葉に周りを見るが、こっちを気にしている人間は誰も居ない。


友人「さっきはあえて言わなかったんだが、食って良し飼って良しの後に、虐めて良しという一言が抜けていてな」

俺「虐めるって…」

友人「ほ虐という地元の文化の一つさ。これが奥深くて単純に潰すことから道具や策略を使って肉体的にも精神的にも虐めぬく」

友人「それが普通になっているからまどまどの悲鳴が聞こえても日常の一コマで終わるし誰も気にしないのさ」



ほ虐。

つまり動物虐待だ。それを当然のように語る友人。
こいつがそんなことする人間だとは思わなかったんだが…

友人「戸惑ってるのはわかるが、ここじゃそれが普通だ。昔蟻の巣に水入れたりや蛙に爆竹つめたのと一緒さ。犬猫に対する虐待と意味合いが違う」

正直良くわからない。
特に人間と同じ姿形をしている生き物をそんなに簡単に殺せるのだろうか。

友人「お前も試しにその仔を踏み潰してみればわかるよ。何故ほ虐文化としてあつかわれてるかがな」


仔ほむ「ココジャニャイ…」
仔まど「オカチイヨ…」


友人がそそのかしてくるが、やっぱりためらいがある。
その言葉がわかるのか仔たちが一層震えている。

俺「うーん、この様子を見ると可哀想な気がするんだよなぁ。別に靴叩かれたとはいえ何か実害があったわけじゃないし」

友人「そうか? まあ無理強いはしないが」

さすがにこの大泣きしている仔たちを見て踏み潰す気にはなれない。
って何か忘れているような…


ほむほむ「マ、マドカァ…」ペロペロ
まどまど「…ド」ムシノイキ


そうだ、親ほむほむだ。
体を潰されたまどまどはともかく、親が子供を守らず潰されたまどまどに未練がましく抱きついている。
死ぬ間際に番であろう相手に寄り添いたいのは人間も同じだから良いのだが、子供が危険なときに放置しているとは…


俺「…」

友人「親の様子にイライラしているみたいだな」

この友人は俺の心境を的確に当ててくる。

友人「子供を気にせず死に行く番のことしか考えてない。この親失格の小動物にはおしおきが必要だと思わないか?」

俺「…」

友人「それに、さっきの悲鳴もう一回聞いてみたいと思わないか?」

友人が悪魔に思える。
確かにこの親を懲らしめたい気持ちはある。だが餌が欲しかっただけの仔まで殺すのはやりすぎじゃないだろうか。

友人「お前は優しいから気が引けるのはわかる。だが、こういう言葉があってだな…」


悪魔にみえてきた友人が誘惑の言葉を発しようとしているのを察し、やや身構える。
友人はそんな俺の考えを見透かしたかのように笑い、一言こう言った。



  友人「 ほ む ほ む だ か ら 問 題 無 い」



俺「…おい」


身構えた俺が馬鹿だった。
もっと虐待の楽しさや心地よさみたいな、普通なら胸糞悪くなるような話をするかと思ったらなんと単純な一言なんだ。
だが、何でだろうか。その一言が魔法の呪文のように俺のなかに染み入ってくる。
そしてほむほむ達をみる。


まどまど「」シタイ
ほむほむ「…」クビダキシメ
仔ほむ「ホ…ホミャ…」ガクガク
仔まど「ミャロ…」ブルブル


話している間に逃げればいいもののほむほむ達はまだその場に蹲っていた。
ほむほむは相変わらず仔そっちのけで番の首を抱えている。
なんかほむほむを見ているうちに、自分のなかに初めての感情がわきあがってくる。


俺「…えいっ」グシャッ!



仔ほむ「」ニクヘン
仔まど「」トビチリ

ほむほむ「ホ…?」



ほむほむ「ホギャァァァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!!!!」


なんだ、この興奮は。
仔の悲鳴こそ聞こえなかったが、親の悲鳴がすごく心地よく響いてくる。


ほむほむ「ホムゥホムゥ…」コドモニク コネコネ


仔を潰されたほむほむはようやくまどまどの首を放し、仔の元によっていく。
元に戻そうとしているのか肉片をこね回しているが、原型が無くなっていくだけだった。


友人「どうだった?」

俺「…上手く言えないけど、凄いな」

俺の様子をみた友人は満足そうに笑っている。

友人「気に入ったほむほむを飼いながら、別のほむほむを虐待している人もいるし、それはそれ、これはこれの世界だ」

俺「それ、さっきの言葉だけど何の意味も無いな」

友人「ほむほむを扱うのに意味なんか必要ないからな」

友人はそういいながら残された親をつかむ。

俺「そいつも握りつぶすのか?」


ほむほむ「…」ナミダ ナガスダケ


友人「いや、こいつを使ってもっと色んなほ虐を見せてやろうと思ってな。とりあえず家に行こうぜ」

俺「あ、ああ」

友人「今日はほむほむ料理と可愛い飼いほむも見せてやる予定だったが、予定外の素材が手に入ったな」


満足げな友人。
そして俺はその後引越しを本気で考えるくらいに友人からほむほむの色んな姿を教えてもらった。

終わり




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