予言者 - 妖精の道

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～????（????）がイベント発生～

【預言者】

「・・・・・・」

1人の男が木々のなかで静かに立っている。
微動だにせず、頭を少し上に傾けながら、
穏やかに目を閉じているのが印象的だ。

「・・・おや？」

声をかけるより少し先に、男の方がこちらに向き直った。
目は閉じられたまま。
もしかして・・・盲目の人なのだろうか。

「はじめて会う方ですね？ 　このような場所で出会うとは奇遇です」

こちらの姿を確認しておらず、声も聞いていないのに
知り合いではないと確信しているようだ。
彼は、何者だろうか。

「あ・・・警戒しないで頂きたい。 　私はラカン。この階層につい最近来ました」

深々と頭を下げた。

悪い人ではない気がする。
ただ、得体の知れない人物だ。

「私もこの迷宮を探索する者でして、 　さらなる下層へ潜るつもりなのですが・・・ 　どうやら・・・この先の門には・・・植物・・・ 　そう、蔦ですね・・・特殊な、再生力が強い蔦で 　覆われており、先に進めない・・・ようです」

男は自分の頭の中の情報を取り出すように喋っている。
他人からこの話を聞いたような口ぶりだが、
それにしては妙な感じがしないだろうか？

「蔦は・・・緑の巨獣・・・が鍵を握っているようです。 　・・・緑の巨獣の先祖は、この蔦を過去、退けています・・・ 　酸の吐息・・・？・・・灼熱の階層・・・」

最後は支離滅裂だ。

もしかしたら、ヤバい人なのだろうか。

「すみません。預言を追い過ぎると 　いつも意識が混濁してくるものでして・・・」

本当にヤバい人かも！

「あの？急いでどこへ行かれるのですか？」

無言で立ち去った・・・

所属コミュニティはフラグ「緑の巨獣の予言」を手に入れた

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