千早-080421

メルトアップ(3082)がイベント発生~

【ストルジュの説得】

契約者のストルジュがリザードマンの説得に当たっていると聞き、
彼らの族長がいるという大集落まで来た。

ルダスの話によると、地下30階のゲート付近では
広域タイプの魔的力場が働いており、
リザードマンたちが持つ道具無くしては、
ゲートに辿り着けないらしい。

ここの大集落の白リザードマンたちは
ヒトに対して幾分か寛容なので、容易く中に入ることができる。

早速、ストルジュを探そうと辺りを見て回ったところ、
すぐに彼の姿は見つかった。

集落の広場で、リザードマンに囲まれながら、
その族長と問答を行っていたのだ。

ストルジュ 「環境制御装置を直せる者が、私たちの中にはいます。
 その装置さえ直れば、この階層でも十分暮らしていけるのです」

リザードマンの族長 「その装置が直り、暮らせる環境が整うまで時間はどれほど掛かる?
 その間、あのトロールどもは平穏に暮らし、
 我々ここで生活を続けろと言うのか?」

ストルジュ 「装置が完全に機能し、階層が潤うまで、
 私たちの方でも出来る限り貴方たちを援助させて頂きます。
 水も、食料も、すべて他階層から輸送させて頂こうかと・・・」

リザードマンの族長 「なぜトロールどもが正当な報いを受けずに、
 我らは故郷を捨てなければいけないのだ。
 あの場所はワタシたちの第二の故郷。
 遥か昔に階層を旅し、ようやく見つけて棲みついた場所なのだ」

ストルジュ 「はい・・・。もちろん存じています。
 ただこのまま戦い続ければ、トロールと貴方達の双方に
 無益な被害が増え続けます」

リザードマンの族長 無益な被害ではない。これは我ら種族の誇りをかけた戦いだ!
 オマエは古代文明のゆかりの者と言ったな?
 元凶はオマエたち古代文明の者が
 周辺を巻き込んで暴走したせいじゃないのか!?
 そのせいで、私たちは移住を余儀なくされた!」

ストルジュ 「仰るとおりです・・・申し訳ありません」

マズい。交渉は決裂しそうだ・・・
どうしようか考えていたとき、ストルジュと視線が合った。

ストルジュ 「あ・・・」

ストルジュが小さく声をあげると、
リザードマンたちは一斉にこちらを向いた。
族長も例外ではなく、こちらを見ている。

リザードマンの族長 「階層を旅する者たち・・・」

ストルジュ 「えぇ。この世界の暴走を止められる、
 唯一の希望です」

少しの淀みもなく、ストルジュは言った。
ここまで信頼されているとは、少し恐縮だ。

リザードマンの族長 「・・・・・・」

族長はこちらとストルジュを交互に見て、
しばし考え込むと、

リザードマンの族長 「もし・・・もしも、だ。
 この世界の暴走が止まれば、祖先が住んでいた
 最初の故郷も元に戻るか・・・?」

と言った。

ストルジュ 「あの・・・今は氷に閉ざされているという階層ですか?」

リザードマンの族長 「そうだ」

ストルジュ 「時間は少しかかるかもしれませんが、必ず戻ります」

リザードマンの族長 「・・・・・・」

リザードマンの族長 「・・・アナタたちは、この暴走を止める自信はあるか?」

リザードマンの族長はこちらに問いかけてくる。

少し答えるのを躊躇してしまう質問だ。
100%成功できるという確信は、やはり持ち得ない。

ただ、場の勢いに飲まれて、小さく頷いてしまっている自分がいた。

リザードマンの族長 「・・・・・・」

また、しばしの長考を行うと、

リザードマンの族長 「・・・・・・分かった」

決心がついたようで、周りのリザードマンの1人に
細かい装飾が施された箱を持ってこさせた。

リザードマンの族長 「古代文明ゆかりの者と、階層を旅する者たちを信じる。
 きっと、遥か昔に捨てざるを得なかった故郷を元通りにしてくれると」

箱を開けて、中身を見せる。

リザードマンの族長 「これは祖先から伝わるコンパス。
 ゲート付近にかかっている不思議な力を打ち消す力がある。
 これを持っていけば、さらに下へ進めるはず」

ストルジュ 「ありがとうございます!」

ストルジュは大喜びだが、
こちら側としては、すごい重責を肩に乗せられた気がする。

リザードマンの族長 「だが注意しろ。祖先からの言い伝えでは、
 ゲート付近に恐ろしい怪物がいると聞く」

今度は何が出ることやら・・・
ゲートを通るには避けては通れないようだ。

コンパスを手に入れ、リザードマンとストルジュの
両方に挨拶を告げた後、キミはゲートを目指して歩き出した。

所属コミュニティはフラグ「真理のコンパス」を手に入れた
最終更新:2008年10月03日 05:24