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保守党幹事長(ほしゅとうかんじちょう)は、保守党における党務を司る事実上の№2とされる役職である。

概説

権力の源泉

保守党の幹事長は、党務の最高取りまとめを行う事実上の№2とも呼ばれるポストである。任期は、総裁に準ずることと明記されており、任免権は総裁に委ねられる。幹事長の下には、選挙対策本部や団体部をはじめとする関連部局が設置されている。そのため、各部の部長及び次長の任免権を有している。また、党の対外報告に対する最高権限を持つ。「保守党幹事長会見」として、毎週金曜日に行われていたが、この伝統は自由党の幹事長会見に文化として継承されることになる。

幹事長採択

党内の政策や国会対策と呼ばれる他党との交渉に関して最終的な執行権限を持つのは、幹事長である。政策調整局国会対策委員会がそれぞれの細かい職域を有する。しかしながら、最終的な決定権は幹事長が持つとされる。政策や国会運営において「党議拘束」を図るためには、幹事長採択が絶対的に必要とされる。

党の選挙対策

幹事長の下に設置される選挙対策本部は、保守党の選挙対策活動を統括する組織である。幹事長における最大の職責は、党の選挙活動を指揮運営して勝利に導くことである。党の公認候補は、幹事長の権限で選任される。選挙対策のために多くの選挙資金が投じられることが近年となって常識化して以降、選挙資金を集めることも重要な職務の一つとなった。

総幹分離

派閥組織が成立して以降、「総裁と幹事長の出身派閥は別でなければならない」という不文律が存在してきた。このことからも、幹事長というポストに就くものは、派閥を渡り歩いたものではなく、基本的に単独の派閥で歩み続けてきた人物から選出されるのが常道となってきた。

組織

  • 幹事長
  • 幹事長代行
  • 幹事長代理
  • 副幹事長(2名)
選挙対策本部 本部長 副本部長 委員 党における選挙対策が主業務。候補者の擁立事務や選挙対策の広報業務を行う
団体部 部長 次長 党が関係する諸団体との交渉業務を取り纏める
遊説部 部長 次長 党の常時における全国遊説を取り纏める
運動部 部長 次長 党の組織活動や組織的な運動業務を取り纏める
地域組織部 部長 次長 保守党が有する全国的な支部組織との連携体制を確保するための組織
都道府県支部 支部長 支部長代行 支部幹事長 支部幹事長は、党所属の都道府県議会議員から選出される

保守党歴代幹事長

代行 代理 就任 派閥 総裁 備考
長田秀三 1952年5月-1954年8月 政風会 大峰義人
最終更新:2025年07月30日 09:51