ひょんなことから女の子
名無草 1-6
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hyon
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138 :名無草 :2007/03/01(木) 21:09:58.44 ID:RWqtcOcQ0
[今回は姉視点]
姉「“俺”?どうしたの?」
返事はない、上気した“俺”が風呂釜の縁にもたれかかった。
目は閉じられていて、息を切らしている。
息を吸うたびに胸が震えて、可愛い、本当に食べたく……じゃなくて。
姉「“俺”?」
やはり返事はない、のぼせちゃったのかな?
意識の無くなった“俺”をお風呂から上げて、とりあえず体を拭いて、
服を着せて……なんだか変な気分になりそうだけど、
今はそうも言ってられない。
流石に人を担いで階段を上がるのは疲れる……
と言うかそんな事は私の体力では出来ないので居間のソファーに寝かせる。
押入れの奥から氷枕を引っ張り出して氷と水を入れる。
タオルを巻いて“俺”の頭をそこに置いて、
水に濡らした手ぬぐいをおでこに置いて……
いろいろとやてる内に、眠くなって、あ、でも“俺”を看てない、と…。
返事はない、上気した“俺”が風呂釜の縁にもたれかかった。
目は閉じられていて、息を切らしている。
息を吸うたびに胸が震えて、可愛い、本当に食べたく……じゃなくて。
姉「“俺”?」
やはり返事はない、のぼせちゃったのかな?
意識の無くなった“俺”をお風呂から上げて、とりあえず体を拭いて、
服を着せて……なんだか変な気分になりそうだけど、
今はそうも言ってられない。
流石に人を担いで階段を上がるのは疲れる……
と言うかそんな事は私の体力では出来ないので居間のソファーに寝かせる。
押入れの奥から氷枕を引っ張り出して氷と水を入れる。
タオルを巻いて“俺”の頭をそこに置いて、
水に濡らした手ぬぐいをおでこに置いて……
いろいろとやてる内に、眠くなって、あ、でも“俺”を看てない、と…。
141 :名無草 :2007/03/01(木) 21:33:29.15 ID:RWqtcOcQ0
俺「熱い……」
意識はぼんやりしている、ここは?
居間のソファーで横になって……なぜか姉貴が俺にもたれかかっている。
なんだろう、体を起こしてみると頭から何かが落ちた。
湿らせた手ぬぐい?意識はまだはっきりとしない。
俺「姉貴、こんなところで寝てたら風邪ひくぞ」
言いながら姉貴の体を揺さぶる。
姉貴は何やら恨みの篭ったうめき声を発している。
どうやら寝起きの悪いのは家系らしい。
仕方なく俺の代わりに姉貴をソファーに寝かせ……
ようとして、そこで氷枕に気づいた。
俺「氷枕……」
何だろう?と首を傾げて思い出した、そうだ、姉貴と風呂入ってたんだった。
それで気が遠くなって、気絶した?状況はその推測を肯定している。
と言う事は、ここまで姉貴が運んできてくれたんだ……。
俺「ありがとな、姉貴」
言って寝顔にキスしてやる。唇じゃないから問題ないよな?
何回も唇にキスしてるとか言うツッコミは禁止だ。
その後苦労して姉貴をソファーに寝かせた。喉の渇きを覚えて冷蔵庫へ向かう。
ほとんど無意識に麦茶をコップに注ぎ飲み干す。……なんだか美味しくない。
見ると麦茶の隣にはグレープジュース。
何か、甘いものが欲しくなってそれを注いで、飲む。うん、美味しい。
やっぱり味覚も変わってるのか、そう思いながらコップを洗い、
自室に戻って上布団を持って降りてくる。
男の頃は布団セットを一式持っても大して思いとは感じなかったのに、
今はこの上布団がやけに重く感じる。姉貴に布団をかぶせて、眠くなってきた。
階段を上るのも億劫になってきたので姉貴の布団の中に潜り込む。
布団の中は暖かくて、姉貴の匂いがする気がした。
落ち着くと急に眠気が、襲って、きて。意識は急激に眠りに落ちていった。
意識はぼんやりしている、ここは?
居間のソファーで横になって……なぜか姉貴が俺にもたれかかっている。
なんだろう、体を起こしてみると頭から何かが落ちた。
湿らせた手ぬぐい?意識はまだはっきりとしない。
俺「姉貴、こんなところで寝てたら風邪ひくぞ」
言いながら姉貴の体を揺さぶる。
姉貴は何やら恨みの篭ったうめき声を発している。
どうやら寝起きの悪いのは家系らしい。
仕方なく俺の代わりに姉貴をソファーに寝かせ……
ようとして、そこで氷枕に気づいた。
俺「氷枕……」
何だろう?と首を傾げて思い出した、そうだ、姉貴と風呂入ってたんだった。
それで気が遠くなって、気絶した?状況はその推測を肯定している。
と言う事は、ここまで姉貴が運んできてくれたんだ……。
俺「ありがとな、姉貴」
言って寝顔にキスしてやる。唇じゃないから問題ないよな?
何回も唇にキスしてるとか言うツッコミは禁止だ。
その後苦労して姉貴をソファーに寝かせた。喉の渇きを覚えて冷蔵庫へ向かう。
ほとんど無意識に麦茶をコップに注ぎ飲み干す。……なんだか美味しくない。
見ると麦茶の隣にはグレープジュース。
何か、甘いものが欲しくなってそれを注いで、飲む。うん、美味しい。
やっぱり味覚も変わってるのか、そう思いながらコップを洗い、
自室に戻って上布団を持って降りてくる。
男の頃は布団セットを一式持っても大して思いとは感じなかったのに、
今はこの上布団がやけに重く感じる。姉貴に布団をかぶせて、眠くなってきた。
階段を上るのも億劫になってきたので姉貴の布団の中に潜り込む。
布団の中は暖かくて、姉貴の匂いがする気がした。
落ち着くと急に眠気が、襲って、きて。意識は急激に眠りに落ちていった。
144 :名無草 :2007/03/01(木) 21:51:37.13 ID:RWqtcOcQ0
[今回は姉視点でお送りします。]
曇り空の朝、それでも鳥達は朝の訪れと共に歌いだす。
いつもは気にならないのに、今日はその囀りで目が覚めてしまった。
するとなんだか柔らかいものが密着している事に気づいた。
適度に暖かくて、大きくて、そして柔らかい。
何だろう、思いながら布団の中を覗く、と……
俺「ぅ…ん……」
妹になった弟が入ってました。
いつもは気にならないのに、今日はその囀りで目が覚めてしまった。
するとなんだか柔らかいものが密着している事に気づいた。
適度に暖かくて、大きくて、そして柔らかい。
何だろう、思いながら布団の中を覗く、と……
俺「ぅ…ん……」
妹になった弟が入ってました。
“俺”は幸せそうに抱き着いてきて、もうこっちもそれだけで幸せ。
この時だけは眠りを妨げた鳥達に感謝が尽きなかった。
この時だけは眠りを妨げた鳥達に感謝が尽きなかった。
そうして幸せな気分でまどろんでいると、母が居間に出てきた。
邪魔されたくないので寝たフリでやり過ごして、眠っている“俺”の髪を撫でる。
サラサラで、フワフワで、気持ち良い。
何か私の髪より手触りが良くてうらやましくなって、延々と撫で続けた。
そうしてる内に、なんだか、また、眠、く……。
邪魔されたくないので寝たフリでやり過ごして、眠っている“俺”の髪を撫でる。
サラサラで、フワフワで、気持ち良い。
何か私の髪より手触りが良くてうらやましくなって、延々と撫で続けた。
そうしてる内に、なんだか、また、眠、く……。
145 :名無草 :2007/03/01(木) 22:03:47.35 ID:RWqtcOcQ0
息苦しさのあまり目が覚めた。
辺りは真っ暗で、何だろう?と思いながら手を動かしていると一筋光が見えた。
真っ暗なんじゃなくてただ布団の中に潜り込んでいるだけらしい。
とりあえず布団の中から這い出てみる、と、
目の前には姉貴の顔のドアップが広がりました。
俺「ぇ、ふぇ!?」
素っ頓狂な声を上げて跳ね起きようとする、と、
バランスを崩して、ヤバ、これ落ち……なかった。
今まで気づかなかったが姉貴の両腕でガッチリホールドされていた。
どうやら俺は起きてからしばらく、ありえないくらい鈍感らしい。
なぜこんな事になっているのか考えてみる、原因はすぐに思い出した。
姉貴のために布団を運んできて、それで、
姉貴が寝てる布団に潜り込んで、そのまま寝たんだった……。
項垂れていると姉貴が寝返りをうってきて、ヤバ、これ、潰れ……。
辺りは真っ暗で、何だろう?と思いながら手を動かしていると一筋光が見えた。
真っ暗なんじゃなくてただ布団の中に潜り込んでいるだけらしい。
とりあえず布団の中から這い出てみる、と、
目の前には姉貴の顔のドアップが広がりました。
俺「ぇ、ふぇ!?」
素っ頓狂な声を上げて跳ね起きようとする、と、
バランスを崩して、ヤバ、これ落ち……なかった。
今まで気づかなかったが姉貴の両腕でガッチリホールドされていた。
どうやら俺は起きてからしばらく、ありえないくらい鈍感らしい。
なぜこんな事になっているのか考えてみる、原因はすぐに思い出した。
姉貴のために布団を運んできて、それで、
姉貴が寝てる布団に潜り込んで、そのまま寝たんだった……。
項垂れていると姉貴が寝返りをうってきて、ヤバ、これ、潰れ……。
睡眠とは違う眠りの世界に旅立ちましたとさ。