静かに歌うナスティーク

 「 ………… 」

それはただ一人を除いた、この世の誰にも知覚されることはない。
それは非実在の意識体であり、如何なる手段でも干渉されることはない。
それは創世のその時から続く、生命停止の絶対の権能を保有している。
ただ静かに訪れ、目に見えぬまま全てを奪っていく、死の運命の具現である。

+ Web版
それはただ一人を除いた、この世の誰にも知覚されることはない。
それは実在すら持たぬ、一切異質の意識体として、確かにそこに存在している。
それは創世のその時から続く、生命停止の絶対の権能を保有している。
ただ静かに訪れ、見えることなく全てを奪っていく、死の運命の具現である。


登場話

第一部

  • 「静かに歌うナスティーク その1」
  • 「静かに歌うナスティーク その2」

第二部

  • 「第五試合 その1」
  • 「第五試合 その3」
  • 「第五試合 その4」
  • 「その手に栄光を その4」

略歴

「 ………… 」
  • 読み:しずかにうたうナスティーク
  • 種族:天使(エンジェル)
  • クラス:暗殺者(スタッバー)

CV - 堀江由衣
六合上覧の参加者の一人、通り禍のクゼ に憑く天使。

クゼを殺す者だけを殺すという。

人物

無口で無感情。そして自分の意思を表すことは一切ない。
彼女の行動原理は通り禍のクゼを守る、ただそれだけ。
彼の命を脅かす者は相手が誰であろうと確実に抹殺する、慈悲なき殺戮兵器である。

外見

純白の髪、純白の衣服、純白の翼。
淡く発光し、柔らかな短髪と細い体躯はまるで少年のようである。
――が、その姿はクゼ以外の誰にも知覚できない。

能力

不可視

認識不可にして干渉不可。
クゼ以外の誰にも認識されず*1、現状いかなる手段*2でも干渉することができない*3

自動反撃

クゼを殺すものを殺す。
どれほど遠くからでも、どれほど数が多くとも、クゼに対する敵意がなく、クゼ本人がその危険を認識していなくとも。
クゼに対する致命の攻撃は、彼に至る前に、攻撃者の殺害によって食い止められる。
殺害が間に合わないことはなく、さながら因果律を遡るような挙動とも表現される。
あるいは未来を観測しているようだとも……。
+ そして、彼女の真の力は即死の自動反撃にとどまるものではない――(第二部ネタバレ)
クゼが死を望んだ相手を殺す。
クゼの視界内に存在し、彼が死を願った対象を即座に殺害する。

なお、この攻撃の発動条件が満たされてしまった場合、クゼにもその一撃を中止させることはできない。

死の権能

  • “死の牙”
ナスティークの所持する魔剣。
白くしなやかな彼女の体には不釣り合いな、赤く禍々しい短剣。
どんなかすり傷であっても例外なく致命の傷となる致死の一撃。
対象の種族、生理現象によらず必ず即死するようだが、詳細は不明。
+ アニメ・書籍版Ⅸ情報
アニメ版、及び書籍版Ⅸにおいては、その翼のような異形の器官を伸ばして死の牙と同様の即死効果を引き起こしていた。
このことから死の権能は死の牙ではなく彼女自身に備わったものである可能性が高い。
+ では、絶対に傷を負わない存在ならば果たして……?(書籍Ⅵネタバレ)
では、絶対に傷を負わない存在ならば果たして……?
……と、ツー有利な印象もあったのだが、書籍版Ⅵにて恐らくはツーとほぼ同様の防御能力を獲得した星馳せアルスを何の問題もなく殺害してしまった……。


なお、必殺不可避の暗殺者であるが、抜け道として魔族使いによる魔族を使った攻撃は魔族が攻撃主体として認識されるらしく、魔族使い本人は取り逃してしまう。
(術者本人に「強い明確な殺意」を向けられた場合はその限りではないらしいが……)
また、殺害以外の行動はできないようで、クゼが不利益を被り将来的に死亡することが明確であっても、それ自体に殺意や殺傷力がない行動ーー例えば拘束・足止め・諜報・血鬼(ヴァンパイア)病原感染などは、ナスティークには状況を打開できない。

故意でなくとも他者の介在でクゼが死亡する場合も問答無用で発動するため、日常生活でも気が抜けない。




『この子を殺していいの?』
やめてくれ。
『あなたを殺すものを殺していいの?』
駄目だ。
『みんな殺してしまってもいいの?』
殺してしまっていいものなんてないんだ。


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  • 十六修羅
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  • 十六修羅(書籍)
最終更新:2025年04月26日 03:09

*1 Web版の登場人物中には彼女を認識できるものはいないと明言されている。しかし、書籍版では……?

*2 不言のウハク以外。

*3 下記の死の牙による対象殺害時には殺害する相手に物理的に干渉している、していなければ殺害できないはずである。よって、彼女の意思によってこちらから干渉可能な状態になることもできるという可能性が一問一答にて示されている。