地平咆メレ

「いい度胸だな。──目玉をぶち抜いてやるよ」

それは埒外の巨体で地平線の果てまでを見通す、極限の視力を持つ。
それはただの一射で激流の流れすら変える、神域の精度を誇る。
それは地形ごとを壊滅させる、防御も回避も不能の破壊力を放つ。
地上存在の認識届かぬ地点より放たれる、星の一矢である。

+ Web版
それは埒外の巨体で地平線の果てまでを見通す、極限の視力を持つ。
それはただの一射で激流の流れすら変える、神域の精度を持つ。
それは地形ごとを壊滅させる、防御も回避も不能の破壊力を持つ。
地上存在の認識届かぬ地点より放たれる、星の一矢である。
+ アニメ版
それは埒外の巨体で地平線の果てまでを見通す、極限の視力を持つ。
それはただ一射で激流の流れすら変える、神域の精度を誇る。
それは地形ごとを壊滅させる、防御も回避も不能の破壊力を放つ。
地上存在の認識届かぬ地点より放たれる、星の一矢である―――。


登場話

第一部

  • 「地平咆、メレ その1」
  • 「地平咆、メレ その2」

第二部

  • 「黄都 その8」
  • 「サイン水郷 その1」
  • 「第七試合 その2」
  • 「第七試合 その3」
  • 「第七試合 その4」
  • 「その手に栄光を その4」

略歴

  • 読み:ちへいほうメレ
  • 種族:巨人(ギガント)
  • クラス:弓手(アーチャー)

CV - 小山力也
六合上覧の参加者の一人。
サイン水郷の外れ、針の森に棲む巨人(ギガント)
本物の魔王”の軍勢の脅威から、そしてサイン水郷を洪水による滅びから、ただ一人で守り続けてきた。
250年もの長きに渡ってサイン水郷の外に出たことがなかったが、村の金を稼ぐために黄都へと赴く。

人物

普段は針の森の丘で寝転がっており、たまに訪れる村人や子どもたちに軽口や悪態を叩きながら暮らしている。
一見寝てばかりで働きもしない、めんどくさがりなダメなおっさんにしか見えないが、村に危機が訪れた時桁外れの集中力と剛力を発揮することで、後述の超絶精度の弓術を放つ。
それに加え、気さくで優しい一面も持つことから村人達に大変慕われており、メレ自身もサイン水郷とそこに住む人々を大切に思っている。

外見

巨人(ギガント)の中でも大きい方で、足の大きさだけでも子供の背丈の三倍以上になる。正確な描写はないが、20m以上の巨躯。
その体に草木を工術で編んだ簡素な衣装だけを纏っている。

+ 書籍版Ⅴ以降ネタバレ
第7試合にて、左目を欠損。

能力

超長距離精密射撃

一射のもとに岩盤を穿つ威力と、地平線の先を過たず狙う射程と精密性を兼ね備えた、理外の弓術を有する。

異修羅世界では、限られた時を生きる種族のみが、技術を磨き、努力を積み重ねてきた。長命種にして頑丈極まりない肉体を持つ巨人(ギガント)は本来、研鑽を必要としない種族である。
彼はその長過ぎる生を、一つの技術の追求のみに費やしてきた。あまりにも遠い、遥か過去、弱く儚い人間と交わした約束を叶えるために。

彼の弓術をもってすれば、大人12人でようやく運ぶ鉄矢を、音速を超える速度で放つことができる。その威力は土地をえぐり川を作り出すほどである*1
認識できぬ距離から、防御も回避もできない威力と速度で攻撃する、まさに究極の弓手といえるだろう。

…といっても異能の魔人ひしめく六合上覧形じゃデカいだけのいい的なのでは? 怪我する前に帰るべきでは?
+ と心配しつつもナメていた読者は「第七試合」で明かされた真骨頂に土下座して謝罪することになった。(ネタバレ有り)
と心配しつつもナメていた読者は「第七試合」で明かされた真骨頂に土下座して謝罪することになった。

――とはいうものの、「第七試合」で実際に見せた能力は基本的に「極限の視力」と「理外の弓術」である。
……ただし、そのレベルは想像のはるか上方にあったが…。

音速を突破するような超速で移動している相手を、通常は塵ほどにも認識できないほどの距離から正確に位置を視認、超絶の移動速度までをも計算、到達地点への偏差射撃を行うという過剰にもほどがある戦闘技術。

さらに――
一射のもとに岩盤を穿つ威力と、地平線の先を過たず狙う射程と精密性を兼ね備えた、理外の弓術を有する。
その星の一矢を、連射可能(・・・・)
試合中に見せた最大連射数は十だが、それが限界であるとは記述されていない…。

が、弓の距離が取れぬ戦場であれば、その本領を封殺されて斃れるだろう別に近距離が不得手というわけではない
20mの巨躯、動きは筋力に比例して速い、所持する弓は巨大な槌にもなるわけで、まあルクノカがその強靭な巨体だけで強いということと同じである。
それに加えて、戦況を把握・予測した上での臨機応変な工術も操れる。

以上に加えて、はるか太古に経験してきた(ドラゴン)巨人(ギガント)との死闘の経験値*2まである。
なんやこの超過剰スペックマンは……。

+ そして――(書籍Ⅵネタバレ)
そして書籍版Ⅵにおいては地平線ギリギリの距離から一羽の鳥竜(ワイバーン)に対して、矢に歪みや捻じりを加えて黄都の建築物に全く被害が出ないようなかつ上空へ抜けるように力を加えて地表面にすら被害なくする軌道で無数の矢を撃つ、というおそらく超絶技巧だけなら修羅随一と思われる絶技を実現していた。片目で。


「待ってたぜ」

 巨人(ギガント)は、嗤った。






余談

『気は優しくて力持ち』を地で行く英雄。
その関係上読者人気も高く、
「負けても良いから五体満足で帰って欲しい」
「とりあえずメレさんには生還して欲しい」
との感想も頻繁に見られる。恐らく最も生還を望まれている修羅。

実は“本物の魔王”を攻略できたかもしれない数少ない存在。
魔王の能力が近接戦闘とあまりに相性が悪いため、超長距離から周囲もろとも吹き飛ばしてしまうのは現実的な対策法である。(それで本当に魔王を殺せる(実際に実行可能である)とは言っていない)


なお、たまに間違えられるが、地平『砲』ではなく地平『咆』


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  • 十六修羅(書籍)
最終更新:2025年04月26日 01:39

*1 さらに射撃時の運動エネルギーによって膨大な熱エネルギーも発生しており、それによって上乗せされた破壊力は恐るべき災厄である微塵嵐を簡単に吹き飛ばし、冬のルクノカの息により生み出された凍土をも溶解せしめている。

*2 一問一答によれば、修羅級の相手との戦闘経験もあるはずとのこと。