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物言わぬ保守主義
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The New Order
物言わぬ保守主義 | ||
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英名 | Silent Conservatism |
別名 | ||
登場作品 | The New Order | |
上位イデオロギー | 保守主義 | |
主要なイデオローグ |
過激な思想や圧政が跋扈する世界の中で、アメリカは荒廃を避けるべく、安定した、保守派のかじ取り役を求めた。やがてリチャード・ミルハウス・ニクソンが独自の視点でアメリカ保守主義を繋ぎ合わせ、内外の危機に直面し続けてきた合衆国の繁栄と安定を維持しようとした。ニクソンがアピールした、いわゆるアメリカ政治の「サイレント・マジョリティ」に由来する\物言わぬ保守主義\は、共和党系の実業家グループと、民主党の文化的保守の有権者の利益を組み合わせることで繊細かつプラグマティックな方法論を編み出し、国内の経済・社会問題を解決しようとしている。
物言わぬ保守主義は基本的には保守色が強いが、一方でいわゆる「ナイーブな」リベラルとも、アメリカ政治を脅かす無慈悲な反動とも異なる第三の道を作ろうとしている。支持者たちは左右の急進思想を拒絶し、代わって広範なポピュリズム的言説、柔軟な改革、国民への父権的態度を通じてアメリカ国内の幅広い票田にアピールしようとしている。
ニクソン自身のプラグマティズムに依るところが大きいためか、物言わぬ保守主義はしばしば政治課題に対して強い姿勢を取ろうとせず、特定の課題ではマジョリティの意見に大きく迎合して中間の立場に立とうとする。今のところ、根深い分断を抱えた共和民主連合の安定強化には大きく寄与している。しかし政治課題が国を蝕み、対立が深まる一方の現状にあって、ニクソンの政治アプローチがこれからも危うい綱渡りを続けられるのか。それはまだ分からない。
(TNO日本語化Modより引用)