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自由コーポラティズム
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The New Order
自由コーポラティズム | ||
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英名 | Liberal Corporatism |
別名 | ||
登場作品 | The New Order | |
上位イデオロギー | 保守主義 | |
主要なイデオローグ |
アダム・スミスやジョン・スチュアート・ミル、デイヴィッド・リカードといった1世紀も前の人々から発生した古典的自由主義の末期的衰退としか言いようのない時代の中に、欧州の資本主義の将来に関する根本的な疑問が存在している。ナチの旗が、冷酷なビスマルク式集産主義の触手を前に掲げて、パリやモスクワ、ロンドンの街を行進した。それとともに、統一されていた自由主義哲学は永遠に分断された。それでもなお資本主義制度を信じる少数の者に残された道具は、支配的なプロイセン流「家族国家」をさらに強化するだけの硬直した権威主義的な制度を除けば今や何もない。
自由コーポラティズムは、20世紀初頭のスカンジナヴィアで政府と労働組合との間で成された初期の妥協の中に起源を持ち、大陸型の資本主義発展の独自のモデルを代表するものである。様々な意味において、自由コーポラティズム的秩序の発展は自発的に起こってきたが、それは「共同決定」問題を解決できる政府権力が労働と資本の既得権益に打ち勝つことができる場合に限られている。自由コーポラティズム理論の中心には、完璧に組織化された企業交渉法があり、民主主義は効率性の問題となる。社会政策は組織化と生産性向上を意味するようになり、労働争議は「非政治的」なものとなる。労働組合が産業連合として行動する力が明らかになればなるほど、同様の方法論を用いた自由市場への参加という考え方は魅力的になっていく。
古き社会主義者たちが急速な経済成功の塵にますます埋もれていく中で、中央計画の叫びは誰にとっても虚しく響くだろう。アクトン=トクヴィル協会の著作から広まった成功のための急進的な公式は、欧州の「新しい」資本家たちの中に適した支持者を見つけるかもしれない。国家は自由市場の仲裁者となり、そのダイナミズムや平等性や莫大な富を受け持つことになる。しかし、このいわゆる「新自由主義」が市民福祉という危うい均衡を取ることができるかどうかはまだ未知数だ。
(TNO日本語化Modより引用)