シリーズについて
『ギレンの野望 アクシズの脅威』(無印脅威)とは?
2008年2月7日に発売した、PSP専用ソフトである戦略シミュレーションゲームです。
これまで評判が高かった『ジオンの系譜』のシステムをベースに、機体数・キャラクター数等を大幅にパワーアップさせています。キャラクター総勢200名以上、登場ユニット数400以上となっています。本作では全13勢力が使用可能となっており、
エゥーゴ(クワトロ)、
アクシズ(グレミー)、ネオ・ジオン(シャア)が完全新規シナリオとなります。
『ギレンの野望 アクシズの脅威V』(脅威V)とは?
2009年2月12日に発売したPS2・PSP用ゲームソフトです。
前作の『アクシズの脅威』のアッパー作品であり、追加キャラクターや追加機体、難易度調整によって大幅に遊びやすくなっています。当wikiではこのゲームの内容を取り扱っています。
前作の13勢力に加え、『ジオン独立戦争記』以来となるテム・レイ軍が追加されたのも特長の一つです。
初代『ギレンの野望』(SS版)とは?
1998年にセガサターン(SS)で発売された、本シリーズの初代である戦略級シミュレーションゲームです。
当時としては画期的なシステムが満載で、尚且つ初めて一年戦争での出来事を細かく歴史として盛り込んだ作品でもあります。事実、このゲームでようやく明らかになった事柄が数多いです。又、他のシリーズとは違って一枚マップを採用しており、マップ上そのものでユニット同士の戦いが行われます(重要拠点は除く)。
初代で使用できた勢力は、地球連邦、ジオン公国に加え、隠し勢力に正統ジオン、ネオ・ジオン(キャスバル)、ティターンズがありました。ただし、ティターンズはのちのシリーズ作品とは違ってグリプス戦役時代のキャラクターが殆ど在籍していない完全ifストーリーであり、一年戦争中に連邦・ジオン相手に蜂起するという内容になっています。
『ギレンの野望 ジオンの系譜』(系譜)とは?
2000年にプレイステーション1(PS)から発売された戦略級シミュレーションゲームです。
初代SS版では一年戦争限定の内容でゲームが進行しましたが、今作ではエゥーゴやアクシズなど、一年戦争以降に登場した勢力も数多く登場し、MSの登場数も大幅にボリュームアップしております。また、外交の採用、重要拠点以外の場所も拠点扱いとして地区ごとの戦闘になり、ますます戦略的になっています。
余談ですが、当時同時期に注目されたソフトはベイグラントストーリーというスクウェアのゲームでしたが、大方の予想を覆しこのジオンの系譜が発売時売上一位という快挙も成し遂げています。販売本数累計50万本と、シリーズでは一番のヒット作でもあります。
本作ではティターンズが原作準拠に刷新され、完全新規シナリオとして新生ジオン、デラーズ・フリート、エゥーゴ、アクシズ、ティターンズ(シロッコ)が追加されました。
『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』(独戦)とは?
2002年に発売されたプレイステーション2(PS2)用の戦略シミュレーションゲームです。
PS2という機種の性能のおかげか、ロードやセーブの読み込みや書き込みが早く、快適になっています。常に不足しがちだった資金や資源を簡略化し、コストとして表示されるようになりました。軍団制を導入し、より軍属である事をリアルに再現されています。また、以前のシリーズではつかいものにならなかったキャラも、策略という新しい概念の導入により、人材投入の幅が生まれました。自分が作成したキャラクターを大将に据えて地球圏を征服するオリジナルモードも追加されました。
しかしながら、前作と比べボリュームが少なく、登場人物がマイナーな者ばかりで、それでいて一年戦争完全網羅という触れ込みながら全く完全ではなく、MS同士の戦闘が極めて地味で簡素、ガンダムに乗ったアムロがグフ6機編隊に秒殺、攻略拠点の減少、一兵卒が機体の生産に対して苦言を申し出る、オリジナル作成キャラクターがどう見ても○○ゲーの主人公並みの目に影がかかったグラフィック等欠点が多く、過去2作と比べて賛否両論なようです。ガンダムというキャラクターゲームでは無く、純粋な戦略シミュレーションとしては大変楽しめる内容ですので、好みが分かれるとは思います。なお、本作はのちに『アクシズの脅威V』で復活する事になるテム・レイ軍が初めて登場した作品でもあります。
『ギレンの野望 特別編 蒼き星の覇者』とは?
2003年にワンダースワン(WS)で発売された戦略シミュレーションゲームです。
このゲームでは主人公がマ・クベとガルマの二人に絞られており、携帯向けに簡略化されたシステムになっています。また、宇宙戦が存在せず、常に地上での戦いとなります。味のある良いゲームですが、やはりガルマとマ・クベが主人公ではニッチな印象が強く、外伝的な内容に終始しています。第二部もあり、ガルマ編ではホワイトベース隊が参加し、マ・クベ編ではアナベル・ガトーらが仲間になります。
『新ギレンの野望』とは?
2011年8月25日に発売されたPSP用戦略シミュレーションゲームです。
『アクシズの脅威V』の2年後に発売されたギレンの野望シリーズの最新作にあたりますが、内容的には初代『ギレンの野望(SS版)』のそれに似たシステムになっております。今作は勢力のトップとなって軍を勝利へと導く総帥シナリオ、司令官やパイロットとして軍を勝利へと導く司令官・パイロットシナリオが存在し、使えるコマンド等が異なるのが特長です。また、歴史介入というシステムによってポイントを消費して後の時代のキャラクターやユニットを加入させる事もでき、当時は配信されたばかりだった『機動戦士ガンダムUC』よりユニコーンガンダムやクシャトリヤが使えるのも魅力の一つです。他にも戦闘アニメーションが刷新され、動きがきめ細かくなりました。
一方、AIの動きの悪さやデプロッグの異様な強さ等を筆頭に全体的にバランス調整の甘い部分が多く、しかもシナリオが一年戦争期とシャアの叛乱期だけになってしまった割に(ダウンロードコンテンツも含めて)水増しシナリオが多いといった欠点がありました。
『アクシズの脅威V』について
このゲームは難しい?
他のガンダムゲームとは違い、極めて頭を使うゲームなので、こうしたシミュレーションゲームに慣れていない方には高い難易度と言えます。しかし、キャラクターゲームとしての魅力は失われておらず、ただアムロがガンダムに乗ってジオンのザク編隊を倒すだけでも中々魅力的な内容といえます。また、決して初心者や幼い子供向けに配慮された内容で無いのがむしろギレンの野望シリーズという作品が今現在でも高い評価を得ている理由でもあります。
とにかく、遊んで覚えることが重要です。どんな分野でも習うより慣れろです。
PS2版とPSP版は何が違うの?
内容としては全く変わらないようです。PSP版の場合はシステムデータを前作から引継ぎ、全勢力の選択が可能。又携帯機なので場所を選ばずプレイできます。PS2版は何といっても久々の据え置き型ゲーム機での発売ですので、TV画面が使えるという点でしょうか。
現在では下記の通り、PS Vitaでダウンロード版をプレイするのが機種的にも値段的にも一番の近道となっております。
本作『アクシズの脅威V』には興味があるけど、昔のソフトの割に値段が高くない?
PSP・PS2のパッケージ版(中古品)はいずれも通販やフリマサイトではプレミア価格が付いております。
そこで今から触れてみたいという人はPSストアのダウンロード版がオススメです。金額は¥1,650(2021年6月時点)とボリュームを考えればかなりコスパが良いです。
用意するものは、
- PSストアのアカウント(メールアドレスがあれば簡単に作成できます)
- PS Vitaとメモリーカード(なんとか手に入れましょう。必要な空き容量は約1,400MBです)
- ダウンロードに必要なWi-Fi環境(ダウンロードだけですので、フリーWi-Fiでも良いでしょう)
- プリベイドカード(コンビニや家電ショップで買えます)
とハードルが低いです。
『無印脅威』から『脅威V』では何が変わったの?
- 部隊数上限が200から250に増えました。これで好きな機体も余分に作れます。お金と資源があれば……。
- 戦艦から出撃する際、スタックした状態で出撃可能になっています。
- 人事コマンドが削除され、部隊コマンドから人材を配属するようになりました。又、昇格は自動で行われるようになっています。これは改悪の部分かも知れません。
- 前作では溜まり易い割にあまり使い道がなかった資源も、特別コマンドから資金に変換できるようになりました。その代わり戦艦の必要資源が増え、逆に資源が不足する状況もあるようです。
- 既存のキャラやMSの数値のパラメータが変更されました。例えば、前作では3機編成だったハンブラビは1機編成となっています。
- COMの思考能力が向上しました。戦術画面で敵が撤退する事もあるようです。又、全般的に戦術面でのCOMは攻撃的になっており、積極的に攻撃を仕掛けてきます。
- 難易度の調整も行われています。Very Easyなら以前より易しくなり、Very Hardではさらに難しくなるようです。又、HELL(地獄)というVery Hardを越える難易度やSpecialという難易度も追加されました。
- 登場作品と機体が増えました。ガンダムセンチネルやMSVシリーズ、閃光のハサウェイ(小説版)に登場したMSも追加されました。
- キャラクターが閃光のハサウェイ(小説版)から4名、MS IGLOOからカスペンが追加。又、逆襲のシャア仕様のアムロ・レイもいよいよ登場します。
難易度Special(スペシャル)とは?
スペシャル難易度の特徴は、受けるダメージや与えるダメージが倍になり、兵器の生産コストが安くなる、両軍ともに兵器が破壊されやすい代わりに、大量生産が可能になっている、という点です。大戦略などの兵器が壊れやすいゲームバランスになっているようですね。
夜戦とは?
今回は1ターン毎に昼夜が設定されていて、夜の場合に規定された戦闘です。
夜間に敵勢力支配区域に侵攻すると、索敵の成功率が低下し、ZOCという敵が近くにいる場合に移動が制限される効果が無効になります。今回は天候も考えて戦略を立てねばならないようです。尚、宇宙では当然その効果はありません。
アライメントゲージとは?
本作より採用された戦略システムです。特別プランやイベントの選択時によって、LAW(ロウ:秩序)、又はCHAOS(カオス:混沌)にそのゲージが寄られていきます。例えばLAWの場合は資金や資源が他の中立勢力から多く提供される、CHAOSの場合特別臨時徴収が可能となります。しかし大きな特徴があるとするなら、やはりそのゲージによってキャラクターの加入人物が変わることが挙げられます。
グリプス3勢力ではLAW、第三勢力ではストーリーの短さから、クワトロ・エゥーゴ以外はCHAOSで進めていく方が基本的に楽です。連邦とジオン本国は双方にメリットデメリットがある、という形です。
外交はなんでなくなったの?
今回はアライメントゲージの採用により、外交システムは削除されています。私的ながら、十分アライメントゲージは外交に代わる要素だと思います。
今回はムービーはあるの?
今回はムービーはオープニングのみのようです。しかし、その代わりイベント時では一枚絵で語られており、その数は400枚以上とかなり用意されています。
今回はあのキャラ、あのMSは出るの?
映像で登場するMSやキャラクターはほぼ登場します。ジオン独立戦争記で登場した戦略戦術大図鑑の面々は登場しません。しかしながらモニクの弟のエルヴィンは登場せず、ガンダム戦記は隊長のみ参戦のようです。いつも通り偏ってます。
ちなみに今回は勢力の一つであるアクシズで登場するキャラクターが異常に増えています。ガザの嵐隊なんて誰が登場すると予測したでしょうか。センチネル系は版権が複雑なためか、MSだけの参戦です。
ゲーム内でのちょっとした疑問点について
あれ?大将が倒されてもゲームオーバーにならないよ?バグ?
バグではありません。今回は大将が倒されても負傷中で済みます。以前から敵がそうだったように、今回はこちらも大丈夫になってます。
ザクをドダイに乗せられません!
ザクに
ドダイを乗せるには、単に改造で飛行ユニット追加を選んで、それを実行する事でドダイに乗ったザクになります。ドダイ単体ではいわゆる爆撃機です。
なんでシン・マツナガがエゥーゴに参加するの?
ガンダムイボルブ・ダブルドットスラッシュΩという映像作品があるのですが、そこでマツナガさんはエゥーゴのZガンダムのパイロットとして(名前は直接には伏せていますが)登場します。
ククルス・ドアンさんについては、多分己の正義のためだと思います。
ゴップやワイアットを使うと拙い理由が分かりません。
彼らは無能とはいえ将官なので、高い位にあります。そのため、大佐クラスが戦場にいても一兵卒は一番階級が高い者に指揮を合わせます。能力が高く最高司令官であるレビルなどはその逆で、仮に無能な前線指揮官がいても、彼の前ではどうする事もできません。
ちなみに、スタック時にパイロットがいた場合、そのパイロットに指揮影響があります。複数のパイロットがスタックにいた場合、一番高い位の者を基準にします。軍隊なので偉い人優先なんですよ。
ちなみに同じ階級の指揮範囲が被った場合、指揮値の高い方が優先されます。レビル将軍のお供に
ゴップやワイアットを連れてくのが推奨されてるのはこのためです。
ユニットが生産拠点で残りターン数0表示になって詰まっています。バグでしょうか?
バグではなく、初代ギレンの野望からの伝統です。いわゆる生産制限に引っかかったため、生産ができない状態です。不要なユニットを廃棄すると、次のターンで生産します。
最終更新:2023年08月28日 14:02