プロローグ
第五学区という場違いな場所に佇むとある学園。そこへ向かう一人の常盤台の生徒がいた。
全ての物語はここから始まる。
第一章 日常という名の非日常 Start
彼らは日常のなかで生きてきた。学園の誰もが幸せで、何一つ苦のない安らかな日常のなかで。
だが、それがただの幻想であったことを知る時、彼らはその日常が“日常という名の非日常”であったことを悟る。
第二章 暗雲を斬り裂く疾風と旋風
学園で起きていた真実を伝えるため、少年は頼れる仲間の元へ向かう。
これまでのこと、これからのこと。彼女が全てを上手くまとめてくれると信じて。
第三章 追う者と追われる者
手錠の位置を頼りにして事件の関係者と思われる人物を追う二人の風紀委員。
そして行き着いた場所は意外なことに……
第四章 風紀委員と16人のレベル4
休日、学園のレベル4を集め協力を仰ぐ風紀委員。
彼らの思いに対し応える者もいれば適当に受け流す者もいる。そして憎悪を内に秘めながら億劫そうに状況を眺める“復讐者”も。
16+αの紛争記録
それぞれの人間にはそれぞれの物語があり、同一のものなんて一つもない。
一七人のレベル4。彼らもこの学園で異なったストーリーを歩んでいた。
第六章 学園に上がるのは崩壊の狼煙
大切な仲間の喪失と信用していた仲間の裏切り。
仲間という関係はどこまでも脆弱でどこまでも薄っぺらい。しかしそれ以上に強く、時には戦う理由にもなれる。
最終章 紛争記憶は少年の手の中に
完璧なハッピーエンドなんて存在し得ない。
誰かが喜ぶ一方で誰かは悲しむ。誰かが勝利の余韻を噛み締めている一方で誰かは敗北に打ちひしがれている。
しかし、それでも少年は完璧なハッピーエンドを目指していた。最後は誰もが笑って迎えることのできる最高のハッピーエンドを。
エピローグ
チェスという遊戯に終わりはない。
たとえ白と黒の駒に決着が着いたとしても、プレイヤーが望む限り何度でも駒は蘇り、争いを繰り返す。
もし駒にこのゲームを終わらせようとする意思があるのなら、盤上から飛び出しプレイヤーへの反乱が必要になるだろう。
EXTRA EPISODE
第零章 復讐に染まる決意
復讐というのは虚しいものだ。復讐をしたから何かを得れるというわけではなければ、失ったものを取り返せるというわけでもない。
仮に得られるものがあるとしたら、それはただの“自己満足”だけだろう。
最終更新:2014年01月27日 20:45