自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

第31話あとがきと補足

最終更新:

Turo428

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559 :303 ◆CFYEo93rhU:2012/11/26(月) 22:22:27 ID:npPQefjQ0
    いつもレスポンスありがとうございます。

    >>554-556

    緑色系や土色系の保護色効果を考えられた野戦服も、各国が一般的に採用するのはライフル登場からかなり後の第一次世界大戦頃からでは?
    日本陸軍も自分が酷い目に遭うまでは、つまり日露戦争で近代要塞を攻め落とす必要に迫られるまでは19世紀型の肋骨服が戦闘服でしたし、
    現代的な迷彩服となると、ライフルが戦場で広く使用されるようになってから約一世紀、機関銃が戦場で広く使用されるようになってから約半世紀。
    武器の強化に対して軍服デザインが後追いなのは仕方が無いにしろ、それにしてもなんでそんなに時間がかかったのかという気はしないでもないです。

    とは言え、直接敵と撃ち合う陸軍の被発見率や被弾率低減への努力は軍服だけでなく兵器関係全部凄いですね。
    巷で話題になっている某戦車道アニメに出てくる日本の国産戦車で比較すると、国産の第一号である
    八九式中戦車(拙作の軽戦車ではない実車)より最新型の10式戦車の方が“車高が低い”んですから。

    キスカさんの場合、傭兵隊長としての正装的意味合いが強い一張羅です。
    傭兵隊長はカーネルあるいはカンパニーの隊長という扱いですから、相応に着飾らないと。
    戦場でも敵味方に手柄を主張せねばならない傭兵隊だと『見栄え』とか『目立ってナンボ』は重要ですし、
    現代のビジネスマンが本格的なテイラーでオーダーメイドスーツを仕立てるような感覚ではないでしょうか。


    >>557

    リンド王国やマルロー王国は国土の北側がかなり高緯度で寒いです。
    シテーン湾の暖かい海水のおかげで緯度に比してそこまで寒くならない反面、北極大陸方面からの
    寒冷な季節風とぶつかって発生する霧や雪雲がしばしば悪天候を誘発し、マルロー王国は豪雪地域もあります。
    そんな地域なので、現代的な意味で十分とは言い難くても冬の戦いの準備はしています。
    ファンタジーだったら空飛ぶトナカイが居るかも……というか居て欲しい。


    >>558

    任務内容が特殊ですがバッキンガム宮殿の衛兵について「あれはコスプレでも何でもなく現役の制服です」と言うと大抵信じて貰えないですからね。
    しかし日本の江戸時代以前でも大将格の武士の甲冑はだいたい派手でしたし、歴史的には古今東西「軍服とは派手なもの」という方向性はほぼ共通要素に思えます。
    日欧だけでなく、支那やインド、中東やアフリカ方面の大文明も殆どそういった傾向(部隊の全員でなくても、少なくとも大将格は派手に着飾る)だと。
    動植物の擬態のようなステルス性を重視した現代陸軍のような軍服がむしろ歴史的に見て例外的というか、その時代特有の事情による斬新な軍服かと。

    日本においては学生服が軍服の正統後継者の一つ、もう一つはビジネススーツですが、どちらも21世紀になるとファッション要素が重視されるようになっています。
    特に女子用の学生服は、デザインを一新して学生服の可愛さを売りにする学校もあるくらいですから、視覚的に訴える部分はどの時代でも重要という事ではないでしょうか。
    ファッションとか美的感覚は絶対基準が無いので何とも評価しがたい部分がありますから、昔ながらの良く言えば保守的な服の方が格好良いと感じる人もかなり居るとは思いますが。

    「ハレとケ」という概念なら戦場は「ハレの舞台」でしょうから、ハレの舞台で着飾るのは当然だという風にも考えられますし、
    着飾るというのとは違いますが、迷彩服のような軍服も「ケの舞台で着る服」とは全く違うという意味では「ハレ着」でしょう。


563 :303 ◆CFYEo93rhU:2012/12/05(水) 01:00:08 ID:npPQefjQ0
    たぶん、しばらく本編の投下が途切れるので雑談で凌げれば……と思います。

    >>560-561

    20世紀以降の現代だと「赤い軍服で士気を鼓舞する!(キリッ」とか命知らずな勇敢さより単に命の無駄遣いという感じになるでしょうが、
    ・~19世紀まで……命中率も火力密度も高くないから火器を極度に恐れる事も無いし、通信技術も未発達だから目立った方が良い場合もあるよね。
    ・20世紀~現代……命中率も火力密度も半端ないから目立つと死ぬし、無線通信技術などの発達で部隊間の連携に派手な軍服とか幟は実用的価値を失った。

    この差は大きいと思います。
    銃砲類の全てにおいて威力と命中精度と連射性能が上がったら、無尽蔵のMPを背景に全体攻撃魔法を連発してるような感じでしょうか。
    軍服云々からもっと広いところで、隠蔽や掩蔽、素早い機動展開と陣地転換や撤収など総合的にやらないと簡単に死ねるから非情というか。

    しかし現代の自衛隊や米軍等の各国軍隊でも野戦用戦闘服とは別の正装では見た目を意識してますし、
    イギリスだと19世紀以来の赤いやつを今でも正装に指定してますから、陸軍軍服全体が地味になった
    というより戦闘用と正装用をハッキリ区別する方向になっただけと言えるのかも? と思っています。
    服飾史とかあまり詳しくないので見当違いの認識かも知れませんが。


    >>562

    史実日本だと、参謀飾緒を外して勤務なんてとんでもないというエリート意識は確実にあったでしょう。
    ただ、私は軍装の規定に詳しくないのですが、参謀の場合は勤務中でも飾緒を着けなくても良いという事はあったのでしょうか?
    師団長のような実戦指揮官の場合、正装時には飾緒を着けるが通常時は着けないという運用だったようですが、
    参謀の場合は常時着用義務があったとするなら前線でも着けてるのは当然という話になります。
    “勤務中は飾緒を着けて良い”と“勤務中は飾緒を着けねばならない”は違いますから。

    F世界の国際法や慣習法的には、正規軍でも傭兵でも少なくとも部隊指揮官は
    それと分かる服装なり標章を“着けねばならない”という感じです。


564 :303 ◆CFYEo93rhU:2012/12/18(火) 18:57:14 ID:npPQefjQ0
    303です。
    おそらく年内最後の投下になりますが外伝短編を投下します。
    現在進行中の東大陸ではなく西大陸で時系列的に少し前(夏頃)の話です。


    そして今日は誤字の訂正というか、用語の統一をさせて下さい。
    本編中で「東方戦線」と「北方戦線」という単語を何度か使っているのですが、「東部戦線」と「北部戦線」に統一します。
    リンド王国北部の戦線を皇国とリンド王国から見た場合の呼称が「北部戦線」、北方諸国同盟から見た場合の呼称が「西部戦線」。
    リンド王国東部の戦線を皇国とリンド王国から見た場合の呼称が「東部戦線」、北方諸国同盟から見た場合の呼称が「南部戦線」。
    となります。
    紛らわしいかも知れませんが、マルロー王国をはじめとする北方諸国同盟の
    主要国はリンド王国から見て北東にあるので「東←→西」と「北←→南」が対になりません。

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