『我が帝國陸海空軍はロストニア王国に対し宣戦を布告』
『宣戦布告と共に、我が精鋭軍は各地に進撃、これを制圧したのである!』
『宣戦布告と共に、我が精鋭軍は各地に進撃、これを制圧したのである!』
ヴァァァァァァアアアアン(サイレン付きの99式艦爆が急降下)
ズガガガガガ!(土嚢の上で九九式軽機関銃を乱射)
キュラキュラキュラキュラ(チハが崩れた城壁を乗り越える)
ズドーン! ズヴァーン!(艦隊が一斉射撃)
ジャンジャジャーン!
『我が強大なる帝國軍の前に、全ての抵抗は無意味なのである!』
キュィィィィン ズドーン(巨大な城が吹き飛ぶシーン)
『我が強大なる帝國軍の前に、全ての抵抗は無意味なのである!』
キュィィィィン ズドーン(巨大な城が吹き飛ぶシーン)
「うちの城なら丸ごと吹き飛ぶな」
「瓦礫も残るかどうか・・・」
騎士団長ピエール男爵と側近がコソコソと話し合っている。
「瓦礫も残るかどうか・・・」
騎士団長ピエール男爵と側近がコソコソと話し合っている。
『我が帝國軍の進撃の前にロストニア兵士達は次々に投降するしかなかったのである!』(長々と続く捕虜の列と護送の帝國兵)
「物凄い捕虜ですな」
「地平線まで埋まってる・・・」
「あれだけ捕虜を採ると食費だけで国が傾きますな」
財務担当ロエニー男爵が冷静に分析する。
「そう言えば帝國がやたら食料を買ってたがひょっとして捕虜用か?」
ピエール男爵が納得したような顔をする。
「でしょうな、帝國通貨で支払いされた時は困りましたが」
帝國通貨は帝國陣営での共通通貨として流通し始めていた。
帝國政府は、帝國通貨の普及と各国の作物本位制から通貨本位への切り替えを図り、全ての支払いを帝國通貨に切り替え始めていたのである。
「だが帝國通貨なら帝國製品が買える! うむ素晴らしい!」
ゴンザレス5世は満面の笑みを浮かべながら髭を弄る。
「帝國槍や帝國刀、帝國鎧は是非とも揃えたい所・・・」
ピエール男爵が分厚いカタログ『03年度帝國同盟国兵器カタログ』をパラパラ捲りながら物欲しそうに眺めている。
武者鎧っぽい形状の西洋鎧の写真に大きく赤丸でチェックされているのでこれが欲しいらしい。
因みに最恵国待遇の場合なら『三八式帝國銃』まで購入できるが、ゴンザレス王国は当然最恵国ではない。
「お待ちください、先に農業効率改善の為、帝國鉄製の農具を・・・」
農業担当のエリック子爵が『03年度帝農商会カタログ』を振り回す。
「む、王妃へのプレゼントも買わなくては」
「この試製堂の香水とかでは?」
「電報設備もご検討を!」
「いや、先に乗り心地のいい帝國式馬車を・・・」
「押すなコラ!」
「何だと!? 貴様!」
「国王陛下、これなんかどうです?」
「何々? 帝國織ドレス・・・高くないか?」
「王妃様が喜ばれますよ」
「陛下! 刀買ってくだされ!」
「帝國製農具を買う事で効率性が10倍にも・・・」
「何かあった時のため貯蓄をすべきだ!!」
「地平線まで埋まってる・・・」
「あれだけ捕虜を採ると食費だけで国が傾きますな」
財務担当ロエニー男爵が冷静に分析する。
「そう言えば帝國がやたら食料を買ってたがひょっとして捕虜用か?」
ピエール男爵が納得したような顔をする。
「でしょうな、帝國通貨で支払いされた時は困りましたが」
帝國通貨は帝國陣営での共通通貨として流通し始めていた。
帝國政府は、帝國通貨の普及と各国の作物本位制から通貨本位への切り替えを図り、全ての支払いを帝國通貨に切り替え始めていたのである。
「だが帝國通貨なら帝國製品が買える! うむ素晴らしい!」
ゴンザレス5世は満面の笑みを浮かべながら髭を弄る。
「帝國槍や帝國刀、帝國鎧は是非とも揃えたい所・・・」
ピエール男爵が分厚いカタログ『03年度帝國同盟国兵器カタログ』をパラパラ捲りながら物欲しそうに眺めている。
武者鎧っぽい形状の西洋鎧の写真に大きく赤丸でチェックされているのでこれが欲しいらしい。
因みに最恵国待遇の場合なら『三八式帝國銃』まで購入できるが、ゴンザレス王国は当然最恵国ではない。
「お待ちください、先に農業効率改善の為、帝國鉄製の農具を・・・」
農業担当のエリック子爵が『03年度帝農商会カタログ』を振り回す。
「む、王妃へのプレゼントも買わなくては」
「この試製堂の香水とかでは?」
「電報設備もご検討を!」
「いや、先に乗り心地のいい帝國式馬車を・・・」
「押すなコラ!」
「何だと!? 貴様!」
「国王陛下、これなんかどうです?」
「何々? 帝國織ドレス・・・高くないか?」
「王妃様が喜ばれますよ」
「陛下! 刀買ってくだされ!」
「帝國製農具を買う事で効率性が10倍にも・・・」
「何かあった時のため貯蓄をすべきだ!!」
プロパガンダ映画上映の為、来ていた帝國外務省の役人はひたすら無表情を取り付くっていた。
大陸戦争初期、『帝國の威光を世界に知らしめ、今後の大陸運営の円滑化を図る』として帝國政府はプロパガンダ映画の製作、支配地域での上映を行った。
しかし帝國のプロパガンダという物にたいする理解、特に中世レベルの文明に対するプロパガンダへの理解が全くなかった為、こうしたプロパガンダはあまり効果をあげる事が出来なかった。
結局、帝國の威光を大きく広めたのは国内産業維持の為に、苦肉の策として行われた民間向けの優れた帝國製品だったのである。
注 ゴンザレス王国における反応は大陸においても特異なものです。
しかし帝國のプロパガンダという物にたいする理解、特に中世レベルの文明に対するプロパガンダへの理解が全くなかった為、こうしたプロパガンダはあまり効果をあげる事が出来なかった。
結局、帝國の威光を大きく広めたのは国内産業維持の為に、苦肉の策として行われた民間向けの優れた帝國製品だったのである。
注 ゴンザレス王国における反応は大陸においても特異なものです。