454 :創る名無しに見る名無し:2014/05/16(金) 23:50:13.59 ID:152BYSW+
天を貫かんばかりに聳える巨塔群、その下には青銅の獣が走竜をも軽く追い抜く速さで駆け抜け、道の間に赤や緑に点灯する用途不明の魔法の柱が乱立する。
これが、異空の民の都か!!
天を貫かんばかりに聳える巨塔群、その下には青銅の獣が走竜をも軽く追い抜く速さで駆け抜け、道の間に赤や緑に点灯する用途不明の魔法の柱が乱立する。
これが、異空の民の都か!!
長い間、隣国に国境を荒らされていたが、その隣国は海岸沿いに現れた海の外の民と思われる集団を発見するや否や、奴隷として拉致しようと山賊に扮した襲撃部隊を向かわせ、返り討ちに合う。
その後、交渉しに来た彼らの使節団を騙し討ちし、彼らの逆鱗に触れ、圧倒的な魔導により首都ごと滅ぼされたという。
その後、交渉しに来た彼らの使節団を騙し討ちし、彼らの逆鱗に触れ、圧倒的な魔導により首都ごと滅ぼされたという。
我が国は、頭痛の種であった隣国が滅びたことで喜ぶ一方、ウミビトの海域に突如出現した島国・・・ニパンの圧倒的な戦力に恐怖を感じていた。
だからこそ、我が国を含む周辺諸国はニパンに同盟を結ぼうと、使者を送ったのだ。
だからこそ、我が国を含む周辺諸国はニパンに同盟を結ぼうと、使者を送ったのだ。
あれだけの魔導を操り、敵対するもの全てを無慈悲に叩き潰す冷酷さを持つ一方、ニパンは種族・信教を問わず平等に受け入れ、友好的に接してくる温厚な気質を持っている様だ。
国によっては魔物扱いされている海の民にすら・・・である。
今回、交渉のために彼らの首都へ訪れたのだが、私は余りの光景に目が回り続けている。
私がこの国に訪れる時に乗った、金属で出来ているのに沈まぬ船や、大人数を乗せられる青銅の蛇、そして億を超えるという凄まじい人口・・・。
私がこの国に訪れる時に乗った、金属で出来ているのに沈まぬ船や、大人数を乗せられる青銅の蛇、そして億を超えるという凄まじい人口・・・。
これだけの国を作るのに何千年、いや、何万年かけたのだろうか・・・少なくとも大陸の小国群を全て合わせても彼らに敵う事は出来ないだろう。
しかし、驚くことに、自国だけで国民すべてを養うだけの食糧を生産できず、元の世界の国々からの輸入に頼っていたというのだ。
それは決して、彼らの農業技術が低いからではなかった、むしろ元の世界で5位の実力があったという。
少ない面積で最大の効率を得られる彼らの農業技術・・・彼らの代わりに大量の食糧を生産できれば、ニパンに恩を売ると共に大規模な
穀倉地帯を得ることが出来るかもしれない。
それは決して、彼らの農業技術が低いからではなかった、むしろ元の世界で5位の実力があったという。
少ない面積で最大の効率を得られる彼らの農業技術・・・彼らの代わりに大量の食糧を生産できれば、ニパンに恩を売ると共に大規模な
穀倉地帯を得ることが出来るかもしれない。
元々鉱山も少なく平地が広がるだけの国土しか持たない我が国が、ニパンに送れる物など食糧程度だ、彼らが求めるならば喜んで受け入れるべきだろう。