自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

GJ 001-044

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匿名ユーザー

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44 名前: 名無し三等兵 02/11/15 00:31 ID:xMfqya0t

信じる、信じないはあなたの自由だが、、、、
終戦間近のある夏の日。
私の率いる五式戦四機編隊は某所を哨戒飛行中、全長70m程もある龍と遭遇した。
龍はまっしぐらに襲いかかってきたので、否応なしに空戦になってしまった。
こんな相手は初めてなので、私達はたちまち動揺してしまった。
スロットルレバーを最大まで押し込み、更に離昇ブーストレバーまで引く。
龍の背後を取ろうと翼端から雲を引きつつ垂直旋回、しかしこれがいけなかった。
グラマンやシコルスキーに通用したこの方法も、龍が相手では意味がなかった。
奴はスピードも落とさず蛇のようにうねりながら翼端雲の内側を回って来るではないか!
最後尾の一機は不運だった。
基地の始動車なら一呑みにしてしまう程の巨大な顎が開き、その五式戦に迫って、、、閉じた。
後ろを振り返る私は恐怖で目も逸らせないまま、その光景を見守るしかなかった。
閉じた顎の隙間から、ねじ曲がった主翼と機首がはみ出ているのが見えた。
噛み砕かれた衝撃でカウリングは剥がれ、プロペラはひしゃげてしまっている。
それはまるで、ハエトリ草に捕らえられた虫の様に、哀れな物だった。



46 名前: 44続き 02/11/15 01:04 ID:xMfqya0t

龍はぬいぐるみで遊ぶ犬のごとく獲物をくわえ頭を振り回している。
頭を一振りする度に、五式戦だった物の破片がバラバラと飛び散っていく。
搭乗員のN軍曹はもはや生きていまい。
、、、私は確信した、奴は遊んでいるのだ。
今の攻撃もただの「甘噛み」に過ぎない。
陸軍航空隊が最後に送り出したこの機体も、B-29の
倍以上もある龍の前ではオモチャに等しかった。
だが幸か不幸か、奴が獲物で「遊んで」いるうちに、
生き残った私達三機は奴の1000m上空に占位する事が出来たのだ。



54 名前: 44続き 02/11/15 01:19 ID:xMfqya0t

なんか、USAゴジラのパクリになってきたから止めた(笑)



81 名前: 44続き 02/11/15 17:32 ID:xMfqya0t

続きが読みたいと言ってくれた方がいらしたので続きをば、、、

僚機のN軍曹はあの巨大な龍に噛み砕かれてしまった。
だが彼が奴に弄ばれているうちに、生き残った私達三機は奴の1000m上空に
占位することが出来た。結果的にN軍曹は囮になったのだ。
彼の死を無駄にしてはならない。
「まず俺が奴を射撃する。奴が俺を追い始めたら貴様らも降ってやるんだ」
「了解!」
「機動性では敵わん。絶対に深追いはするな、
いつもの敵さんを見習って一撃離脱だ」
「分かりました!」
私は機体を翻すと、龍に向かって急降下を開始した。
奴は初めのオモチャに飽きたのか、もはや戦闘機だったのかも分からない
スクラップを放り捨てると、ワニを思わせる顎を開いてこちらに突進して来る。
その内側は醜く鋭い牙の林、、、
照準器のオレンジ色に光るリングの中に奴の頭を捕らえ、
機首の20㎜、主翼の12.7㎜機関砲を同時発射。
操縦桿と方向舵ペダルを少し動かし照準を修正しつつ、三秒間も撃ち続けた。



128 名前: 44続き 02/11/17 23:25 ID:???

四門の機関砲が呻り続ける。
私の放った射弾は幾条もの白煙の筋を残して奴の頭に降りかかり、
爆竹の束を投げつけんばかりに炸裂した。
グロテスクな頭部から、鱗とも牙ともつかぬ物がバラバラと剥がれ落ちる。
およそ三秒間の射撃の内、最後の一秒は回避機動を伴ったため、
奴の首筋を撫でるように掃射する形になった。
百二十発余りの射弾はほぼ全弾命中。これだけ的が大きくては、
当たらないはずが無い。
ぬらぬら光る奴の体と、鋸の刃に似た背角が愛機の翼端をかすめていく。
少しでも触れようものならN軍曹の二の舞だろう。
方向舵ペダルを蹴飛ばして、最後に迫ってきた棘だらけの尻尾を辛うじて避ける。
本当に危険だった。

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