自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

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匿名ユーザー

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6 名前:S・F (7jLusqrY) 投稿日: 2004/03/21(日) 07:05 [ LgjpIS.M ]
    さて、自分が分家一番乗りになってみる訳だが・・・まずは始めから行きますわ。

    200×年 日本全国が突然白い光に包まれた!だが人々は死滅していなかった・・・
    いや、それどころか殆どの人がその事に気付きすらしなかった。
    極々僅かの例外を除いて、人々は普段と何ら変わらぬ夜を過ごしていたのだった。

    気付かなかった人間の事を書いても仕方がないので、ここでは例外的存在について
    幾つかの例を挙げて、日本国を襲った奇妙な現象について少しだけ記述してみようと思う。

7 名前:S・F (7jLusqrY) 投稿日: 2004/03/31(水) 18:41 [ LgjpIS.M ]
    A県某所山中

    男は、空一面に広がる星の光を眺めていた。ファインダーと望遠レンズを
    通して見るそれは、肉眼で見る星空よりも遙かに美しく輝いていた。
    もっとも、男の視力は成人男性の平均値を大きく下回っていたから、
    ある意味でそれは当然のことと言えた。

    男の周りには着ぶくれて眼鏡を掛けた大人が大量におり、そこにごく僅か、
    少年や少女が混じるという奇妙な光景が広がっていた。

    天上と地上の、何と隔たりのあることか。男はそんなことを考えて苦笑した。
    そこにいる大抵の者は一般社会に於いて「美」という形容詞が絶対に付かない
    種類の人々であり、男もまたその光景の一部として溶け込んだ姿をしていた。

    男は考えを中断し、もう一度星空へと意識を集中していった。そこには黒い
    滑らかな大気が広がり、彼が二十年来良く知った星々が輝いていた。

8 名前:S・F (7jLusqrY) 投稿日: 2004/03/31(水) 18:52 [ LgjpIS.M ]
    彼とその周りの男共は、皆一心不乱にレンズで空を映し出していた。
    ビデオカメラ等を持ち出すものもあったが、やはり天体望遠鏡が主力だった。

    彼らは別に特別な何か・・・未確認飛行物体や、特定の時期に見られる
    流星群や彗星を見に来ているわけではなかった。むしろその逆、彼らの行動は
    その多くが新しい物を見つけるために行われて居るのだった。

    彼らは時間の許す限りを趣味へと割いて、未だ発見されていない天体や彗星を
    探し出すために空を眺めているのだった。
    天体観測が趣味の教師などは、部活や教育の一環として子供達を連れ立っている
    ようだったが、それは彼らにとって理解できる行為であった。

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