332 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/15(日) 23:19:17 ID:ITNokvO.0
概ね好評のようなので安心しています。
まだ続きが書けていないので、設定の細かいところについて補足を。
・全体的に、くろべえさんのような精確で精密な考証はあまり期待しないで下さい。その点を期待されると、幻滅されると思います。
学者ではないし、精確な考証をする能力も無いので、「ファタンジー風読み物」として書いていますので。
史実の知識については、私はここの常連の皆様に劣ると思いますので……。
・最初に文明レベルを中世~近世程度と書きましたが、出てくるイルフェス王国などの一部列強国は史実の19世紀レベルの技術分野もあります。
中世というのは辺境地域のレベル、近世というのは中等国~列強ではない一等国のレベルです。
・F世界の主食は、小麦(西大陸の殆どと東大陸北方)と米(東大陸南方)です。
遺伝子的にも皇国のものと交配可能で、現実の小麦や米と全く同じと思って差し支えありません。
芋類や豆類も広く栽培されていますが、これらは「主食」とはみなされていません。
・農業は、広く肥沃な大陸に少ない人口。開墾も進んでいて、西大陸だけで農地面積自体が史実の近世西欧の数倍あります。
非常に広大な農地を共同で管理する形で、農業生産量は列強国では史実の西欧近世の3倍~6倍程度はあると考えています。
「質が低いなら数で補う」感じの農業形態ですが、「大軍を動かす理由付け」なので、あまり深く考えないで下さい。
ちなみに一部では人糞なども肥料に使われています。
・それにしても、大軍を動かすのは兵士の腹を満たさねばなりませんので、遠征軍は略奪上等です。
国土防衛軍であっても、場合によっては自国で略奪する破目になります。軍隊は動き続けないと飢え死にします。
・F世界の遠戦武器ですが、先進国で滑腔式のフリントロックマスケット、中進国でマッチロックマスケット、辺境の後進国で弓やクロスボウです。ライフルは存在しません。
大砲は、陸戦の野戦砲として用いられるのは約2.5kgの鉄球を撃ち出す砲です。史実の6ポンド砲とほぼ同等の性能です。
・常備軍についてですが、F世界の各国(列強国)が平時に「常備」しているのは士官や下士官、兵の一部の基幹要員のみで、
戦時に大量の平民を動員(強制徴集)することで一気に十数万~数十万単位の軍を編成します。
騎竜兵や騎馬兵、砲兵、工兵等の専門性の高い部隊はそうはいきませんが、陸軍の7割以上は歩兵なので。
なので、軍全体の質は低いです。鉄砲が大量に行き渡っているのも、このような軍備体制と無関係ではありません。
今回の戦いのように、指揮官の撤退命令が出るまで両軍から脱走者が出なかったというのは、それだけでも精強な証しです。
海軍も状況は似たようなもので、奴隷や奴隷同然の強制徴募兵が殆どです。
志願して水兵になった場合は賃金で優遇されますが、艦内での奴隷同然の扱いは他の奴等と同じなので、率先して志願する奇特な人はまず居ません。
将兵の待遇が良いのは、全員が准騎士以上の士格である空軍(飛竜軍)のみかもしれません。
・兵力過大なので、秋~冬場は勿論、春~夏場であっても戦争が長引くと自国の農業に大打撃があるので、フル動員するという事は稀です。
・竜について詳しく書いていなかったので、補足ですが、この世界の竜はいわゆる炎や毒の「ブレス攻撃」はしません。
「ただの恐竜の生き残り」と思っていただくのが一番理解が早いかと思います。
飛竜については、「翼竜ではなく恐竜の一種として飛行可能に進化したもの」です。
戦竜については、有名どころの「トリケラトプス」あたりをご想像下さい。
・皇国語とF世界語
文書にすると当然通じないのですが、口頭で話すと何故か通じてしまうのです。
このあたりは、F世界の神話にも関わってくる事項なのですが、私自身も何故通じてしまうのか案を練っていません。
335 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/16(月) 11:35:00 ID:ITNokvO.0
応援ありがとうございます。
拙い内容ですが、完結できるように尽力します。
> 勢いとノリの、なんちゃって火葬戦記
私自身、今投下している小説がまさにそれだと思っています。
なのでこの先いつ、皆様からお叱りを受けるかびくびくしています。
どの辺りまでが許される範囲なのか、空気読めてない場合は叱ってやって下さい。
> F世界の竜
F世界の「竜」ですが、恒温動物です。
なので、必要な食物量はえらい事になります。
豊かな列強国にとっても、飛竜や戦竜の維持には苦労しています。
「(F世界の)人類でも維持できる範囲の動物」としては限界の大きさでしょう。
騎竜兵の運用コストは非常に高く、騎馬兵の運用コストが可愛く見えるほどです。
「だったらその金で騎馬兵や歩兵を大量に動員してもいいのではないか?」
という問題は列強国で度々議論されています。
しかし、主に「列強国の威信」と「飛竜や戦竜の仕事は馬や象では代替不可能」、
「敵が持ってるから自分も」という理由で、なんとなく廃止されずに今に至ります。
中進国では一部の国が竜を保有しますが、少数でお飾りの感があります。
後進国や辺境国では常備軍としての竜部隊は存在せず、
必要ならば(辺境国同士の戦争に竜なんて通常必要ありませんが)
野生の竜を数頭捕まえてきて敵陣に突っ込ませるという手段が取られたりします。
国民にとっては、「我が国の軍隊には竜隊がある!」というのは非常に鼻が高いことで、
そのために税金が高くなっている事はあまり気にしません。
コストが非常に高いので、軍事用途以外の民生利用はごく一部を除いてされていません。
「ごく一部」とは、通称「戦竜ファイト」と呼ばれる、
竜対竜あるいは竜対人間の戦いを見世物にするスポーツです。
裕福な貴族や大商人などが趣味で飼うこともあります。
現代日本の高級外車やクルーザーなどと同じく、「富豪のステータス」の一種として飼うのです。
> F世界のマスケット
一応、火皿には火蓋が標準装備なので、晴天時より不発率は上がりますが、
霧とか小雨程度であれば発射が全く不可能というわけでもありません。
勿論、通常程度の雨であれば着火はまず不可能ですし、
皇国軍の「雨でも撃てる」とは次元が違いますが。
F世界の銃に金属薬莢の技術はありません。
ですが油紙製の早合が存在し、列強国を含む多くの国で採用されています。
概ね好評のようなので安心しています。
まだ続きが書けていないので、設定の細かいところについて補足を。
・全体的に、くろべえさんのような精確で精密な考証はあまり期待しないで下さい。その点を期待されると、幻滅されると思います。
学者ではないし、精確な考証をする能力も無いので、「ファタンジー風読み物」として書いていますので。
史実の知識については、私はここの常連の皆様に劣ると思いますので……。
・最初に文明レベルを中世~近世程度と書きましたが、出てくるイルフェス王国などの一部列強国は史実の19世紀レベルの技術分野もあります。
中世というのは辺境地域のレベル、近世というのは中等国~列強ではない一等国のレベルです。
・F世界の主食は、小麦(西大陸の殆どと東大陸北方)と米(東大陸南方)です。
遺伝子的にも皇国のものと交配可能で、現実の小麦や米と全く同じと思って差し支えありません。
芋類や豆類も広く栽培されていますが、これらは「主食」とはみなされていません。
・農業は、広く肥沃な大陸に少ない人口。開墾も進んでいて、西大陸だけで農地面積自体が史実の近世西欧の数倍あります。
非常に広大な農地を共同で管理する形で、農業生産量は列強国では史実の西欧近世の3倍~6倍程度はあると考えています。
「質が低いなら数で補う」感じの農業形態ですが、「大軍を動かす理由付け」なので、あまり深く考えないで下さい。
ちなみに一部では人糞なども肥料に使われています。
・それにしても、大軍を動かすのは兵士の腹を満たさねばなりませんので、遠征軍は略奪上等です。
国土防衛軍であっても、場合によっては自国で略奪する破目になります。軍隊は動き続けないと飢え死にします。
・F世界の遠戦武器ですが、先進国で滑腔式のフリントロックマスケット、中進国でマッチロックマスケット、辺境の後進国で弓やクロスボウです。ライフルは存在しません。
大砲は、陸戦の野戦砲として用いられるのは約2.5kgの鉄球を撃ち出す砲です。史実の6ポンド砲とほぼ同等の性能です。
・常備軍についてですが、F世界の各国(列強国)が平時に「常備」しているのは士官や下士官、兵の一部の基幹要員のみで、
戦時に大量の平民を動員(強制徴集)することで一気に十数万~数十万単位の軍を編成します。
騎竜兵や騎馬兵、砲兵、工兵等の専門性の高い部隊はそうはいきませんが、陸軍の7割以上は歩兵なので。
なので、軍全体の質は低いです。鉄砲が大量に行き渡っているのも、このような軍備体制と無関係ではありません。
今回の戦いのように、指揮官の撤退命令が出るまで両軍から脱走者が出なかったというのは、それだけでも精強な証しです。
海軍も状況は似たようなもので、奴隷や奴隷同然の強制徴募兵が殆どです。
志願して水兵になった場合は賃金で優遇されますが、艦内での奴隷同然の扱いは他の奴等と同じなので、率先して志願する奇特な人はまず居ません。
将兵の待遇が良いのは、全員が准騎士以上の士格である空軍(飛竜軍)のみかもしれません。
・兵力過大なので、秋~冬場は勿論、春~夏場であっても戦争が長引くと自国の農業に大打撃があるので、フル動員するという事は稀です。
・竜について詳しく書いていなかったので、補足ですが、この世界の竜はいわゆる炎や毒の「ブレス攻撃」はしません。
「ただの恐竜の生き残り」と思っていただくのが一番理解が早いかと思います。
飛竜については、「翼竜ではなく恐竜の一種として飛行可能に進化したもの」です。
戦竜については、有名どころの「トリケラトプス」あたりをご想像下さい。
・皇国語とF世界語
文書にすると当然通じないのですが、口頭で話すと何故か通じてしまうのです。
このあたりは、F世界の神話にも関わってくる事項なのですが、私自身も何故通じてしまうのか案を練っていません。
335 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/16(月) 11:35:00 ID:ITNokvO.0
応援ありがとうございます。
拙い内容ですが、完結できるように尽力します。
> 勢いとノリの、なんちゃって火葬戦記
私自身、今投下している小説がまさにそれだと思っています。
なのでこの先いつ、皆様からお叱りを受けるかびくびくしています。
どの辺りまでが許される範囲なのか、空気読めてない場合は叱ってやって下さい。
> F世界の竜
F世界の「竜」ですが、恒温動物です。
なので、必要な食物量はえらい事になります。
豊かな列強国にとっても、飛竜や戦竜の維持には苦労しています。
「(F世界の)人類でも維持できる範囲の動物」としては限界の大きさでしょう。
騎竜兵の運用コストは非常に高く、騎馬兵の運用コストが可愛く見えるほどです。
「だったらその金で騎馬兵や歩兵を大量に動員してもいいのではないか?」
という問題は列強国で度々議論されています。
しかし、主に「列強国の威信」と「飛竜や戦竜の仕事は馬や象では代替不可能」、
「敵が持ってるから自分も」という理由で、なんとなく廃止されずに今に至ります。
中進国では一部の国が竜を保有しますが、少数でお飾りの感があります。
後進国や辺境国では常備軍としての竜部隊は存在せず、
必要ならば(辺境国同士の戦争に竜なんて通常必要ありませんが)
野生の竜を数頭捕まえてきて敵陣に突っ込ませるという手段が取られたりします。
国民にとっては、「我が国の軍隊には竜隊がある!」というのは非常に鼻が高いことで、
そのために税金が高くなっている事はあまり気にしません。
コストが非常に高いので、軍事用途以外の民生利用はごく一部を除いてされていません。
「ごく一部」とは、通称「戦竜ファイト」と呼ばれる、
竜対竜あるいは竜対人間の戦いを見世物にするスポーツです。
裕福な貴族や大商人などが趣味で飼うこともあります。
現代日本の高級外車やクルーザーなどと同じく、「富豪のステータス」の一種として飼うのです。
> F世界のマスケット
一応、火皿には火蓋が標準装備なので、晴天時より不発率は上がりますが、
霧とか小雨程度であれば発射が全く不可能というわけでもありません。
勿論、通常程度の雨であれば着火はまず不可能ですし、
皇国軍の「雨でも撃てる」とは次元が違いますが。
F世界の銃に金属薬莢の技術はありません。
ですが油紙製の早合が存在し、列強国を含む多くの国で採用されています。