380 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/19(木) 19:01:57 ID:ITNokvO.0
また少し投下します。
皇国対ライランスの、前衛同士の何度かの小規模な戦闘の後の、ある程度本格的な戦闘です。
392 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/20(金) 09:08:40 ID:ITNokvO.0
皆様、感想ありがとうございます。
>>385
ライランス王国を圧倒的な火力で叩き潰した後に、次は君だね♪ という脅しは効くでしょうね。
ただ、そうなればイルフェスも(主に列強国の面子の問題で)本気で抵抗するでしょうし、最終的には皇国軍が圧勝できるにしても、それに消費する武器弾薬、燃料が馬鹿にならないでしょう。
食糧問題の解決手段としても、イルフェスを戦場にすると穀倉地帯が無事であるかどうか未知数なので、「勝ったけど穀倉地帯も潰れました」では意味ありませんし。
数年後には神賜島からの供給でそれらも補充できるでしょうが、それまでは今備蓄してある武器弾薬、燃料、食糧は貴重ですから、それまではあまり「大暴れ」は出来ないのです。
ちなみに、皇国ではこの非常事態に伴って昭和17年の4月から食糧品、ガソリン等の石油燃料を配給制にする法律が施行されます。
同じく、酒や煙草、甘味などの嗜好品類も切符制になります。
ただし、政府は国民の動揺を抑えるために期限を切っており、昭和20年度(昭和21年3月)までの4ヶ年ということになります。
>>386
> イデオン
話の元ネタばれちゃった(笑)
そうです。イデオンのあのエピソードが「異文化交流」として面白そうだったので使わせてもらいました。
> 肝心の怖さがまだわかってないから
これはお互い様でして、イルフェスやライランスは皇国の事をよく知りませんし、
皇国は皇国でイルフェスやライランスの事をよく知りません。
皇国を西大陸に案内してくれた商人(大手海運貿易会社)が、
さかんに「ライランスは強い。イルフェスは強い」と言うので、
一応「相手は強い」という前提で派遣軍を組織しました。
本当に強いのか弱いのか、裏の取りようがありませんし。
軍艦も帆船のようなので、だいたい、19世紀初頭~中頃の英国くらの軍備かな? という想定です。
そして、江戸時代末期の馬関戦争や薩英戦争などを思い出して、「相手は精強だろう」と考えています。
> 鎧の防御力
銃や弓が鎧を貫通できるかどうかは、鎧の強度や射撃の状況によって
変わってきますから、一概に「鎧では銃は防げない」とは言えませんよね。
実際、「銃弾に貫通された鎧」も「銃弾を弾いた跡のある鎧」もあるようですし。
> 海戦の砲戦
フィクションのドラマですが、『ホーンブロワー』なんかを見ていると
彼我の距離100m以内くらいで撃ちあってるように見えます。場面によっては10mくらい。
あの海戦描写が史実に沿ったものだとしたら、とんでもないなぁといつも思うんですが。
仰るようにネルソン提督が小銃で狙撃されていますから、
「距離100m以内で砲戦」ってのも珍しい事ではなかったのかもしれないと思ったり。
まあ、ネルソン提督が特別好戦的で、あれはわざと乱戦に持ち込んだようなので、
普通はT字戦法(敵艦隊の後ろ側から攻撃)か同航戦を狙いに行くのだと思いますが。
にしても、トラファルガーに限らず海戦ではマストの上に狙撃役の海兵が居た
なんて話もありますし、砲戦距離はやはり日常的に100m程度だったのでしょうか。
風任せの戦列艦で、常に艦隊規模で同航戦を維持するってのも大変そうですし、相手が逃げ腰なら尚更で。
だったら、必中の距離から一斉射撃を見舞って、短時間で敵艦を無力化しようと接近するのかもしれません。
最初から敵艦に接近していれば、こちらの海兵を斬り込ませるのも比較的簡単でしょうし。
しかし、黒色火薬だともうもうと白煙を上げますから、旗艦のマスト見えませんよね。
最初の一撃か二撃目を撃ったが最後、以降は統制された艦隊運動はかなり難しいように
思うのですが、詳しい方がいらっしゃったら教えて欲しかったりします。
一応、今の所私は↑のような認識で海戦描写を書いているのですが、大いに間違っているかもしれませんので。
393 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/20(金) 09:09:56 ID:ITNokvO.0
>>389
地図ですか。
なにぶん、私は絵心が無くて……
ちょっと比率(縮尺とか距離とか角度とか)がおかしいですが、設定メモ用に使っている簡易地図を貼ってみます。
ズレていましたら、お手数ですが「メモ帳」などに張り直していただければ大丈夫だと思います。
□
□□
□□ □□□□
□ □□□□□●
□□ □□ 神賜島 □□○□□□□□
▼□□ □□□ □□□□□□□□
□□□□ □□□ □ □□□□▲□□
□□□◎□ ←6000km→ □■ □ ←9000km→ ☆□□□□□
□□□□□□ □@ □□□□□□□□
□□□□▽□ ◇ □ × □□□□□□△
□□□□ オレス島 皇列島 エウフォス島 □□□★□□□
□□ □□□□ □□□
□ 西大陸 大内洋 東大陸 □□□ □□
□
・西大陸←3500km→オレス島←2500km→神賜島←50km→皇列島←4000km→エウフォス島←5000km→東大陸
列強国の首都の位置(国名)
皇列島、神賜島
@:東京(皇国)
■:新都(神賜島)
西大陸(サウシェスト大陸)
◎:シュフ(イルフェス王国)
▽:コレィ(ライランス王国)
▼:ルード(フェルリア王国)
東大陸(ロナルナ大陸)
☆:ユラ(ユラ神国)
★:フィユム(ヴィユム王国)
○:ベルグ(リンド王国)
●:ワイヤン(マルロー王国)
△:ロストフ(ミラリー王国)
▲:メメット(アナーフ王国)
オレス島(大内洋)
◇:ハーフ(オレス王国)
エウフォス島(大内洋)
×:ファ(リロ王国)
その他に北極大陸と南極大陸がある。
中小国、辺境国は省略(リロ王国とオレス王国は小国だが、大内洋の要衝なので特別に記してある)。
西大陸の大きさは、元世界の西欧州+アフリカ大陸くらい。
東大陸の大きさは、元世界の南北アメリカ大陸くらい。
元世界と比べて、大陸面積は少ないが、肥沃な土地が多い。
東大陸から、東回りに西大陸に行く航路は何度か試されたが、全て失敗に終わっている。
東大陸以東、少なくとも1万km以内には目ぼしい大陸や島は存在しない。
西大陸から、西回りに東大陸に行く航路も何度か試されたが、全て失敗に終わっている。
西大陸以西、少なくとも1万km以内には目ぼしい大陸や島は存在しない。
人類発祥の地は東大陸の南方。
こんな感じです。
394 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/20(金) 09:13:49 ID:ITNokvO.0
↑ああ、やっぱり地図ずれてらぁ……
>>391
史実の産業革命以降のような大規模工場はありません。
強いて言うなら、「鉄砲造りが産業の村」のようなものがあって、そこで量産型が造られます。
どちらにせよ、職人の手によって1丁ずつ手作りですので、
年間の生産量は一つの村で2000~3000丁くらいがいいとこでしょう。
それに兵器工場が幾らあっても、原料となる火薬の生産量が少ないので、銃砲は貴重です。
といっても、イルフェス王国程の列強国であれば、小銃兵10万人
程度であれば、ほぼ完全に充足できるほどの生産量はあります(年間生産量1万丁で10年間)。
ただ、火薬が不足気味なので「鉄砲はあるけど弾薬が無い」という部隊も、後方には結構居ます。
そして大軍を長期間動かしていると、「銃が足りない。弾や火薬が足りない」という事はよくあります。
補給部隊が続かなくてそうなる場合もあるし、本国の弾薬の備蓄が底を着いたという場合もあります。
どうしようも無い場合は、列強国でもクロスボウ兵(主に傭兵)を即席で編成したりします。
ですから、陸戦でも敵が放棄した武器や弾薬を鹵獲する事は、
海戦で敵艦を拿捕するのと同じように重要だと考えられています。
まあ、通常はそうなる前に戦争が終わる事が殆どですが。
399 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/21(土) 00:08:59 ID:ITNokvO.0
>>395
列強国では熱気球はあるし、グライダー設計のための航空力学のようなものも研究されています。
蒸気機関の理論も解明されていますので、あとはそれを実用段階までレベルアップして船や工場に組み入れるのみです。
皇国が転移して来なくても、遅くとも20年以内には列強国のどこかが蒸気式の軍艦を建造(設計)していたと思います。
列強国の科学者たちは、
『蒸気機関の信頼性や性能が十分に高まれば、仕事率の面で竜を上回る。
クソ高い竜に頼らずとも、重い荷物を早く遠くまで安く運ぶ事が出来る』
と、皮算用というか研究予算を貰うための方便というか、大きな夢を抱いています。
先見の明がある国(国王)は、これ以上の発展性の無い飛竜や戦竜より、
短期間で大きな可能性を秘めている動力機関に重点的に投資しています。
皇国の軍艦を見て「やっぱり我々の理論は間違っていなかった!」と小躍りしつつ、
反面「それにしても、我々の理論以上の数値だな……」と落胆する科学者が増えていくかもしれません。
>>396
私の執筆技量、アイデアが足りないだけなんですが、史実どおりの日本だとどうしても上手く事が運ぶ気がしない(笑)
なので、チート込みの架空国家に逃げてしまいました。
こんなものでも、良い気分になっていただけるなら嬉しいです。
> 竜
巨大なサイ(竜)が突進してきたら、普通の人は怖くて逃げますよね。
しかも数十頭が纏めて追いかけてきたら……頭突きは避けられても、踏み潰されて死ぬかもしれませんし。
戦竜に突き飛ばされた時の衝撃力は、普通~中型自動車に撥ねられたのと
同じくらいですから、運が悪ければ即死、運が良くても大怪我でしょうね。
状況は違いますが、競馬場では18頭かそこらの馬が目の前を走ると、地響きが腹に伝わってきますから、
多分、戦竜隊の突撃も物凄い地響きで迫ってきて、圧倒的な威圧感でしょう。
> 不発弾とか
今までの戦いは殆どイルフェス領内での戦闘(頭数が少なくても優位に戦えていたのは、そのせい)
なので、戦場の後始末で皇国製の弾丸とかを拾うとすればイルフェス軍になっちゃいますね。
ライランス軍は、運良く生き残って、小銃弾が貫通せずに体内に残っている人
くらいしか、皇国製の弾丸を入手する機会は無いと思います。
> 海戦
どうも史実でもあんな感じだったようで、自分の認識もそれ程間違っていなかったかなと安心しました。
400 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/21(土) 00:10:18 ID:ITNokvO.0
>>397
情報の紹介ありがとうございます。
> 砲戦距離
やはり短いですか。
「射撃戦」というよりまさに「殴り合い」といった感じですね。
> 鎧では銃は防げない
勿論、防げるのはマスケット用の低威力球形弾の事です。
皇国製のライフル弾を防ぐようなF世界の鎧はさすがに想定していません。
イルフェス軍やライランス軍が使っている胸甲も、「遠距離のマスケット」に対する保険のようなものだと認識しています。
ただ、最近では「ライフル弾も防げるボディアーマー」があるという話ですよね。
相当重いようですが、確かイラク派兵とかでも治安維持部隊が使ってたような……。
>>398
> 飛び散った木材破片で負傷する船員
確かに、ディスカバリーチャンネルの『怪しい伝説』で、豚を使った実験で
「木材破片は大した脅威ではない(怪我は浅い)」という結論を出していた記憶があります。
その後、視聴者からの抗議で再検証されたかもしれませんが。
しかし、この番組で実験に使ったのが確か2ポンド砲くらいの軽量砲だったので、
「昔の海戦で使ってたやつは10ポンド以上の中~大口径砲だから、2ポンド砲の結果でもって
『木材破片は脅威にならない』って結論はおかしいんじゃないか?」と思っていました。
私の記憶違いでしょうか。
421 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/22(日) 00:34:07 ID:ITNokvO.0
海戦の話をしていますが、次に投下するのは陸戦の話になります。
海戦の話はその後という事で。
>>407
軍艦ではありませんが、帆船日本丸の総帆展帆など見ても、帆を張るだけでも重労働なのがよくわかります。
風向きによって常時最適な角度になるように帆を操作しつつ戦闘するのが、どれ程大変か……。
海兵隊も操船作業を手伝っていたという話も目にしますから、戦闘の時は人手が幾ら居ても足りなかったのでしょうね。
>>417
>>420
> 蒸気機関
「実用化」はされていません。
「実用化へ向けた各種実験や新方式の開発」をやっている段階です。
列強国の一部の国営鉱山等では、試験的に運用されていますが、運用成績は投入コストに比べても「……」です。
燃料も石炭でなく薪や木炭を使っていたりするので、そもそも低出力なのが余計に力不足です。
かといって下手に高出力を追及すると、罐が爆発したりするので、科学技術に明るくない
貴族などは「あんなものに多額の金をかけるなんて……」と馬鹿にしています。
また少し投下します。
皇国対ライランスの、前衛同士の何度かの小規模な戦闘の後の、ある程度本格的な戦闘です。
392 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/20(金) 09:08:40 ID:ITNokvO.0
皆様、感想ありがとうございます。
>>385
ライランス王国を圧倒的な火力で叩き潰した後に、次は君だね♪ という脅しは効くでしょうね。
ただ、そうなればイルフェスも(主に列強国の面子の問題で)本気で抵抗するでしょうし、最終的には皇国軍が圧勝できるにしても、それに消費する武器弾薬、燃料が馬鹿にならないでしょう。
食糧問題の解決手段としても、イルフェスを戦場にすると穀倉地帯が無事であるかどうか未知数なので、「勝ったけど穀倉地帯も潰れました」では意味ありませんし。
数年後には神賜島からの供給でそれらも補充できるでしょうが、それまでは今備蓄してある武器弾薬、燃料、食糧は貴重ですから、それまではあまり「大暴れ」は出来ないのです。
ちなみに、皇国ではこの非常事態に伴って昭和17年の4月から食糧品、ガソリン等の石油燃料を配給制にする法律が施行されます。
同じく、酒や煙草、甘味などの嗜好品類も切符制になります。
ただし、政府は国民の動揺を抑えるために期限を切っており、昭和20年度(昭和21年3月)までの4ヶ年ということになります。
>>386
> イデオン
話の元ネタばれちゃった(笑)
そうです。イデオンのあのエピソードが「異文化交流」として面白そうだったので使わせてもらいました。
> 肝心の怖さがまだわかってないから
これはお互い様でして、イルフェスやライランスは皇国の事をよく知りませんし、
皇国は皇国でイルフェスやライランスの事をよく知りません。
皇国を西大陸に案内してくれた商人(大手海運貿易会社)が、
さかんに「ライランスは強い。イルフェスは強い」と言うので、
一応「相手は強い」という前提で派遣軍を組織しました。
本当に強いのか弱いのか、裏の取りようがありませんし。
軍艦も帆船のようなので、だいたい、19世紀初頭~中頃の英国くらの軍備かな? という想定です。
そして、江戸時代末期の馬関戦争や薩英戦争などを思い出して、「相手は精強だろう」と考えています。
> 鎧の防御力
銃や弓が鎧を貫通できるかどうかは、鎧の強度や射撃の状況によって
変わってきますから、一概に「鎧では銃は防げない」とは言えませんよね。
実際、「銃弾に貫通された鎧」も「銃弾を弾いた跡のある鎧」もあるようですし。
> 海戦の砲戦
フィクションのドラマですが、『ホーンブロワー』なんかを見ていると
彼我の距離100m以内くらいで撃ちあってるように見えます。場面によっては10mくらい。
あの海戦描写が史実に沿ったものだとしたら、とんでもないなぁといつも思うんですが。
仰るようにネルソン提督が小銃で狙撃されていますから、
「距離100m以内で砲戦」ってのも珍しい事ではなかったのかもしれないと思ったり。
まあ、ネルソン提督が特別好戦的で、あれはわざと乱戦に持ち込んだようなので、
普通はT字戦法(敵艦隊の後ろ側から攻撃)か同航戦を狙いに行くのだと思いますが。
にしても、トラファルガーに限らず海戦ではマストの上に狙撃役の海兵が居た
なんて話もありますし、砲戦距離はやはり日常的に100m程度だったのでしょうか。
風任せの戦列艦で、常に艦隊規模で同航戦を維持するってのも大変そうですし、相手が逃げ腰なら尚更で。
だったら、必中の距離から一斉射撃を見舞って、短時間で敵艦を無力化しようと接近するのかもしれません。
最初から敵艦に接近していれば、こちらの海兵を斬り込ませるのも比較的簡単でしょうし。
しかし、黒色火薬だともうもうと白煙を上げますから、旗艦のマスト見えませんよね。
最初の一撃か二撃目を撃ったが最後、以降は統制された艦隊運動はかなり難しいように
思うのですが、詳しい方がいらっしゃったら教えて欲しかったりします。
一応、今の所私は↑のような認識で海戦描写を書いているのですが、大いに間違っているかもしれませんので。
393 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/20(金) 09:09:56 ID:ITNokvO.0
>>389
地図ですか。
なにぶん、私は絵心が無くて……
ちょっと比率(縮尺とか距離とか角度とか)がおかしいですが、設定メモ用に使っている簡易地図を貼ってみます。
ズレていましたら、お手数ですが「メモ帳」などに張り直していただければ大丈夫だと思います。
□
□□
□□ □□□□
□ □□□□□●
□□ □□ 神賜島 □□○□□□□□
▼□□ □□□ □□□□□□□□
□□□□ □□□ □ □□□□▲□□
□□□◎□ ←6000km→ □■ □ ←9000km→ ☆□□□□□
□□□□□□ □@ □□□□□□□□
□□□□▽□ ◇ □ × □□□□□□△
□□□□ オレス島 皇列島 エウフォス島 □□□★□□□
□□ □□□□ □□□
□ 西大陸 大内洋 東大陸 □□□ □□
□
・西大陸←3500km→オレス島←2500km→神賜島←50km→皇列島←4000km→エウフォス島←5000km→東大陸
列強国の首都の位置(国名)
皇列島、神賜島
@:東京(皇国)
■:新都(神賜島)
西大陸(サウシェスト大陸)
◎:シュフ(イルフェス王国)
▽:コレィ(ライランス王国)
▼:ルード(フェルリア王国)
東大陸(ロナルナ大陸)
☆:ユラ(ユラ神国)
★:フィユム(ヴィユム王国)
○:ベルグ(リンド王国)
●:ワイヤン(マルロー王国)
△:ロストフ(ミラリー王国)
▲:メメット(アナーフ王国)
オレス島(大内洋)
◇:ハーフ(オレス王国)
エウフォス島(大内洋)
×:ファ(リロ王国)
その他に北極大陸と南極大陸がある。
中小国、辺境国は省略(リロ王国とオレス王国は小国だが、大内洋の要衝なので特別に記してある)。
西大陸の大きさは、元世界の西欧州+アフリカ大陸くらい。
東大陸の大きさは、元世界の南北アメリカ大陸くらい。
元世界と比べて、大陸面積は少ないが、肥沃な土地が多い。
東大陸から、東回りに西大陸に行く航路は何度か試されたが、全て失敗に終わっている。
東大陸以東、少なくとも1万km以内には目ぼしい大陸や島は存在しない。
西大陸から、西回りに東大陸に行く航路も何度か試されたが、全て失敗に終わっている。
西大陸以西、少なくとも1万km以内には目ぼしい大陸や島は存在しない。
人類発祥の地は東大陸の南方。
こんな感じです。
394 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/20(金) 09:13:49 ID:ITNokvO.0
↑ああ、やっぱり地図ずれてらぁ……
>>391
史実の産業革命以降のような大規模工場はありません。
強いて言うなら、「鉄砲造りが産業の村」のようなものがあって、そこで量産型が造られます。
どちらにせよ、職人の手によって1丁ずつ手作りですので、
年間の生産量は一つの村で2000~3000丁くらいがいいとこでしょう。
それに兵器工場が幾らあっても、原料となる火薬の生産量が少ないので、銃砲は貴重です。
といっても、イルフェス王国程の列強国であれば、小銃兵10万人
程度であれば、ほぼ完全に充足できるほどの生産量はあります(年間生産量1万丁で10年間)。
ただ、火薬が不足気味なので「鉄砲はあるけど弾薬が無い」という部隊も、後方には結構居ます。
そして大軍を長期間動かしていると、「銃が足りない。弾や火薬が足りない」という事はよくあります。
補給部隊が続かなくてそうなる場合もあるし、本国の弾薬の備蓄が底を着いたという場合もあります。
どうしようも無い場合は、列強国でもクロスボウ兵(主に傭兵)を即席で編成したりします。
ですから、陸戦でも敵が放棄した武器や弾薬を鹵獲する事は、
海戦で敵艦を拿捕するのと同じように重要だと考えられています。
まあ、通常はそうなる前に戦争が終わる事が殆どですが。
399 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/21(土) 00:08:59 ID:ITNokvO.0
>>395
列強国では熱気球はあるし、グライダー設計のための航空力学のようなものも研究されています。
蒸気機関の理論も解明されていますので、あとはそれを実用段階までレベルアップして船や工場に組み入れるのみです。
皇国が転移して来なくても、遅くとも20年以内には列強国のどこかが蒸気式の軍艦を建造(設計)していたと思います。
列強国の科学者たちは、
『蒸気機関の信頼性や性能が十分に高まれば、仕事率の面で竜を上回る。
クソ高い竜に頼らずとも、重い荷物を早く遠くまで安く運ぶ事が出来る』
と、皮算用というか研究予算を貰うための方便というか、大きな夢を抱いています。
先見の明がある国(国王)は、これ以上の発展性の無い飛竜や戦竜より、
短期間で大きな可能性を秘めている動力機関に重点的に投資しています。
皇国の軍艦を見て「やっぱり我々の理論は間違っていなかった!」と小躍りしつつ、
反面「それにしても、我々の理論以上の数値だな……」と落胆する科学者が増えていくかもしれません。
>>396
私の執筆技量、アイデアが足りないだけなんですが、史実どおりの日本だとどうしても上手く事が運ぶ気がしない(笑)
なので、チート込みの架空国家に逃げてしまいました。
こんなものでも、良い気分になっていただけるなら嬉しいです。
> 竜
巨大なサイ(竜)が突進してきたら、普通の人は怖くて逃げますよね。
しかも数十頭が纏めて追いかけてきたら……頭突きは避けられても、踏み潰されて死ぬかもしれませんし。
戦竜に突き飛ばされた時の衝撃力は、普通~中型自動車に撥ねられたのと
同じくらいですから、運が悪ければ即死、運が良くても大怪我でしょうね。
状況は違いますが、競馬場では18頭かそこらの馬が目の前を走ると、地響きが腹に伝わってきますから、
多分、戦竜隊の突撃も物凄い地響きで迫ってきて、圧倒的な威圧感でしょう。
> 不発弾とか
今までの戦いは殆どイルフェス領内での戦闘(頭数が少なくても優位に戦えていたのは、そのせい)
なので、戦場の後始末で皇国製の弾丸とかを拾うとすればイルフェス軍になっちゃいますね。
ライランス軍は、運良く生き残って、小銃弾が貫通せずに体内に残っている人
くらいしか、皇国製の弾丸を入手する機会は無いと思います。
> 海戦
どうも史実でもあんな感じだったようで、自分の認識もそれ程間違っていなかったかなと安心しました。
400 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/21(土) 00:10:18 ID:ITNokvO.0
>>397
情報の紹介ありがとうございます。
> 砲戦距離
やはり短いですか。
「射撃戦」というよりまさに「殴り合い」といった感じですね。
> 鎧では銃は防げない
勿論、防げるのはマスケット用の低威力球形弾の事です。
皇国製のライフル弾を防ぐようなF世界の鎧はさすがに想定していません。
イルフェス軍やライランス軍が使っている胸甲も、「遠距離のマスケット」に対する保険のようなものだと認識しています。
ただ、最近では「ライフル弾も防げるボディアーマー」があるという話ですよね。
相当重いようですが、確かイラク派兵とかでも治安維持部隊が使ってたような……。
>>398
> 飛び散った木材破片で負傷する船員
確かに、ディスカバリーチャンネルの『怪しい伝説』で、豚を使った実験で
「木材破片は大した脅威ではない(怪我は浅い)」という結論を出していた記憶があります。
その後、視聴者からの抗議で再検証されたかもしれませんが。
しかし、この番組で実験に使ったのが確か2ポンド砲くらいの軽量砲だったので、
「昔の海戦で使ってたやつは10ポンド以上の中~大口径砲だから、2ポンド砲の結果でもって
『木材破片は脅威にならない』って結論はおかしいんじゃないか?」と思っていました。
私の記憶違いでしょうか。
421 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/22(日) 00:34:07 ID:ITNokvO.0
海戦の話をしていますが、次に投下するのは陸戦の話になります。
海戦の話はその後という事で。
>>407
軍艦ではありませんが、帆船日本丸の総帆展帆など見ても、帆を張るだけでも重労働なのがよくわかります。
風向きによって常時最適な角度になるように帆を操作しつつ戦闘するのが、どれ程大変か……。
海兵隊も操船作業を手伝っていたという話も目にしますから、戦闘の時は人手が幾ら居ても足りなかったのでしょうね。
>>417
>>420
> 蒸気機関
「実用化」はされていません。
「実用化へ向けた各種実験や新方式の開発」をやっている段階です。
列強国の一部の国営鉱山等では、試験的に運用されていますが、運用成績は投入コストに比べても「……」です。
燃料も石炭でなく薪や木炭を使っていたりするので、そもそも低出力なのが余計に力不足です。
かといって下手に高出力を追及すると、罐が爆発したりするので、科学技術に明るくない
貴族などは「あんなものに多額の金をかけるなんて……」と馬鹿にしています。