371 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/18(水) 09:38:39 ID:ITNokvO.0
皇国が転移した時期は、昭和16年の大晦日から昭和17年の正月の“間”の一瞬でした。
>>364
M2重機関銃は、昭和10年頃から、戦車やトラック等の車載機関銃、軍艦の近接防御用機関銃、
永久陣地&野戦陣地の防御用機関銃などとして、広く輸入され、またライセンス生産も
されていますのでそのうち活躍の機会があるかもしれませんが、
皇国軍の装備する機関銃の絶対数的には口径7.62mmの国産機関銃の方が多いので、
M2(ブ式12.7mm重機関銃)に光が当たるかどうかはまだわかりません。
皇国は、「皇米同盟」どころか「皇英同盟」も継続していた(極東地域のソ連の影響力が、史実より
かなり大きい事が主因)ので、個人用対戦車携帯兵器としてはバズーカの他に英軍のPIATも購入しています。
ただ、どちらも先行量産型を「技術検証用」として少数購入した段階で転移しているので、
一般歩兵部隊がバズーカでパーティするような事は今のところありえません。ライセンスも持っていませんしね。
というか、バズーカ(HEAT弾)じゃないとダメなような装甲目標や築城はこの世界に殆ど無いのです……。
小銃でダメでも、重機関銃や歩兵用軽迫撃砲、擲弾筒、あるいは37mm級対戦車砲、師団砲兵に支援要請で殆どの場合事足りるので。
>>365
> 米櫃だった台湾が無くなって
台湾からだけではありません。
アメリカからも石油や屑鉄等の鉱物資源だけでなく、コメ以外のかなりの食糧を輸入していました。
絶対量は少ないですが、牛肉もアメリカから輸入されていました。
転移前の皇国の食生活は(史実の日中戦争中の大日本帝国と比べれば)かなり豊かでした。
転移後、政府が『何が起きたのか』を把握してから、食糧問題で胆を冷やしています。
『養うべき人口が増えたのに、食糧生産(輸入含む)が減った』わけですから、最悪です。
最悪、石油が無くても人は生きて行けるが、食糧が無くては生物として成り立ちませんから。
政府の備蓄米はあったものの、『もし、今の状況が何年も続いたら、数百万人単位の餓死者が出る可能性が高い』と予測しています。
なので、ある意味パニックになった皇国政府は、「とりあえず小麦でもライ麦でも
何でもいいから食糧を確保して、米の消費を節約せねば」と、イルフェス等に
対して後先考えない食糧の大量輸入計画を持ちかけて、現在に至ります。
イルフェス王国は西大陸最大の農業国で、小麦等の備蓄や余剰もかなりありましたが、それにしても
「現金(金貨)で支払うのはいいが、その要求量は何だ。さすがにその全ては売れない」となっているので、
皇国は現在『米(インディカ種です)』が生産されている東大陸諸国とも接触したいと
考えているのですが、戦争に引き摺り込まれてしまって予定が狂っています。
西大陸で戦争しているのとは別働艦隊が、既に現地の案内人を伴って東大陸向けに
出港準備中ですが、東大陸編は、もう少し先の話になりそうです。
372 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/18(水) 09:40:59 ID:ITNokvO.0
>>366
皇国は、別にライランスの兵を殺したくて、あるいは領土が欲しくて戦争してるわけではないので、
「適当な所で講和」が成れば、ライランスは滅びずに存続できます。
>>367
> 動力船が出来るまでの航海
復元された、あるいは現存する大航海時代以降のキャラックやガレオンなどの実物を見ても、
「こんなちっぽけな船で大洋を渡っていたのか」と当時の人の冒険心に驚きます。
基地祭とかでの海自の護衛艦の持つ圧倒的な迫力、安定感に比べて、
あんまりにもこじんまりし過ぎていて、正気を疑ってしまいそうになります。
> 転移前でのアメリカとの関係
現実の日米安保ほど緊密ではありませんが、事実上「皇米同盟」は存在し、概ね友好的で人材交流も盛んでした。
皇国と米国は、満州に共同租界や鉄道、鉱山等の利権がありましたので、対ソ連(旧ロシア)向けの軍事同盟ですね。
> 竜のこと
「恐竜の生き残り」ですが、6000万年前から現在まで相応に進化していますので、
現実の我々が知る化石の恐竜とはまた違った形質の竜も多く存在します。
飛竜や戦竜は、かなり大型の部類の竜で、小さいものだとトカゲくらいの、
「これを竜と言っていいのだろうか?」というものも存在します。
飛竜の皮膚はツルツルで薄い毛が生えています。
飛竜の防御力はこの世界の量産型ピストルでも撃ち抜けるほどペラくて大したこと無いのですが、
戦竜の頭や胴体の皮膚は「100m以上でマスケットの弾丸は貫通不能」です。「50mでも角度によっては貫通せずに兆弾する」。
国や部隊によっては、竜士はフルプレート、戦竜自身にも厚さ3~4mm程度の鉄の鎧を着せている(ただし戦竜の鎧はあまりにも
重いので、機動力は落ちる)所があって、これは特に「重戦竜部隊」として突撃部隊の先頭を行く、非常に誉れ高い部隊です。
戦竜の突撃に対しては、砲兵による砲撃と十分に引き付けた上での銃隊一斉射撃が基本なのですが、
でもマスケット弾程度では1発や2発じゃ死なないし、逆に暴れながら突っ込んでくることも考えられます。
しかも、引き付けて撃つという事は2発目は無い訳で、戦竜の走行速度からすれば銃撃後に戦竜と激突するまで10秒も無い。
戦竜兵は銃槍よりも長い長槍を持ちますし、戦竜も立派な角を持っていますので、接近されたら歩兵陣は容易に崩されます。
そこまで行かずとも、数十や時に百を超える数の戦竜が突撃してくれば恐怖のあまり逃げ出す兵の
一人や二人いても不思議ではなく、一度脱走者が出ると連鎖的に恐慌状態になって総崩れになる事もありえます。
戦竜が突撃してきたら、騎馬兵であっても馬が勝手に逃げまくるので、対処になりません。
ピストル騎兵とか、皮膚も貫通できないし問題外。
戦竜に対しては、やはり戦竜でもって対応するしかなくなります。
味方の戦竜が戦っていることがわかれば、歩兵も簡単には逃げ出さないでしょう。
373 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/18(水) 09:42:24 ID:ITNokvO.0
>>369
精密に測定した結果、地球の大きさも、太陽までの距離も、衛星(月)の存在も、自転、公転周期も、他の惑星の存在も、「全て同じ」でした。
さらに驚くべきことに、太陽系外の天体観測結果も「同じ」でした。北極星は相変わらず北極星だし、北斗七星なら北斗七星でそのままです。
なので、政府や科学者は最初「元世界での皇国以外全部沈没」だと考えていました。
まさか、「別惑星に自分達だけ転移」なんて、普通考えもしないでしょう。
ですが、「外国に居たはずの人が自宅に戻っている」とか「外国人が消え失せた」というような不可解な報告や、
この世界の現地人との接触で、「皇国は何か不可思議な力で別世界に来たのだろう」と考えが変わりました。
説明の付かないことだらけです。
現地に精通した案内人が居たとはいえ、皇国の軍艦が割とすんなり西大陸と本国間を行き来できるのは、
天体の条件が元世界と同じという面が大きいです。培ってきた天測航法とかそのまま使えますから。
地図や海図が無いので、それだけで安全に航海できるわけでは勿論ありませんが。
時制って、英語の「過去形」とか「現在完了形」とかのあれですか?
そうではなくて「時間の計測単位」という意味であれば、元世界と全く同じです。
即ち、1日=24時間=1440分=86400秒 です。
ただし、暦は若干違っていて、1週間=7日なのは同じですが、
1月30日、2月30日、3月31日、4月30日、5月31日、6月30日、7月31日、8月30日、
9月31日、10月30日、11月31日、12月30日の365日で、閏年は4年に1度、1月が31日になります。
>>370
> 飛龍蒼龍
史実より若干大型ですが、殆ど同じと思ってもらって構いません。
ただし改装で油圧カタパルトを装備しています。十分な風が吹いていれば使いませんけれど。
両艦本来の常用機定数は60機(艦戦24機、艦爆16機、艦攻16機、艦偵4機)です。
2隻合わせて144機という搭載数は、本来の常用機定数以上に「過積載」しているからです。
過積載の理由は、「2隻しか派遣しないかわりに、少しでも火力を高めるため」です。
この過積載の分は、本来補用機だった分と、1航戦の赤城、天城からの借り受け分を戦力化して配備しています。
378 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/19(木) 18:57:49 ID:ITNokvO.0
色々と感想をいただくと、自分で考えていただけでは見えなかった
角度の見方などと触れて、こんな考えもあるのかぁと、勉強になります。
>>374
> PIAT
特に体格の良い兵士を選抜して射撃実験したかもしれませんね。
「これは持て余す。実戦では使えない」という結果がでたとしても、それはそれで収穫でしょう。
失敗は成功の母とも言いますし。
>>375
> 量産型ピストル
当然、前装単発式です。
ピストル騎馬兵などは、これを数丁装備します。
鈍器として使うことも出来るでしょうけど、貴重なピストルをそんな使い方したら多分怒られます。
> 長槍歩兵
列強国以外では、今でも現役の兵種です。
列強国でも、後方基地や都市の門番などは見栄えもあって長槍兵が務めていたりします。
列強国で長槍兵が殆ど見られないのは、戦竜兵に対抗できるほどの
勇気と練度を持った長槍兵は高い(育成に時間がかかる)からでしょうね。
対戦竜戦は、史実の重騎兵に対抗するよりも何倍も難しいですから。
あと、遠距離戦ではただのカカシになってしまうので、無駄に映る。
列強国は、「とにかく小銃兵を大量に揃えて一斉射撃」こそ、最も効果的だと信じています。
また、平民を動員した小銃兵は安いですから、「少しくらいやられても痛くない」ので、
本気で歩兵陣を守ろうという意識が向かないのかもしれません。
379 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/19(木) 18:58:49 ID:ITNokvO.0
>>376
> 現代的な船
この前横浜に寄港した巨大客船とか、「大きすぎて橋(ベイブリッジ)をくぐれない」って話でしたよね。
現代の最大級の客船は総トン数で10万トン以上、排水量で見ても大和以上ですし。
軍艦のみで見ても、駆逐艦は5000トンくらいはありますからね……。
米海軍の原子力空母は排水量で10万トン以上って、やっぱりチートだし。
> 戦列艦
逆に、射程が短く発射間隔が長いから、それを手数で補うために多数の大砲を並べていたようですね。
大砲が多い=兵隊(水兵、海兵)が多い=接舷切込みでも強い
という、大砲が多ければ遠距離戦でも近距離戦でも強い船の出来上がりという感じで。
ちなみに、この世界ではまだ船を建造するのに必要な木材資源の枯渇はしていません。
しかし、拿捕すれば敵の戦力を奪えて自分の戦力を強化できるわけで、拿捕も重要な戦闘行動であることは変わりませんね。
>>377
> 技術をよこせ!
イルフェス領内では、皇国の輸送船は燃費が逆に悪化するほど速度を落としています。
特に陸に近い場合に座礁の危険を防ぐためと、巡航速度を秘匿するためです。
巡洋艦や駆逐艦等の軍艦も同じく、沖合いを航行する場合の速度は5~10ノット程度です。
上からも15ノット以上で走ったらダメよ、と釘を刺されています。
30ノットで走ったらイルフェス側から詰め寄られるのは解りきってますから。
空母は、存在自体イルフェスに対しても秘匿しています。
皇国側が今回イルフェスに対して提供した派遣軍の情報は
『陸軍2万4000と、その輸送船数十隻、それと軍艦十隻以上』嘘は言ってないです。
イルフェスにとっても、皇国の技術情報はまだ未知の部分が多いので今は静観している段階ですが、
皇国の技術が有用だと解れば技術を寄越せと言ってくるでしょうね。
実際、『巨大すぎる、帆が無くてもちゃんと走っている船の数々』と、
先の空襲(皇国は直接、イルフェスに戦果を伝えていませんが、
イルフェス側がライランスに放った間諜によって大まかな戦果は
掴んでいます)で皇国の技術力は想像以上だと気付き始めています。
一部の科学者は、「煙を吐く船。あれは蒸気船だろう」と見抜いています。
皇国は、いずれは技術が各国に漏れるのは仕方なしと考えています。
世界中と付き合っていく以上は、科学技術の完全秘匿は無理だろうと。
「技術情報も水と同じく、高きから低きに流れるのは仕方なし。
皇国が、常に最先端を行くようにすれば安全保障上の問題は少なかろう」という感じです。
ただし、高度技術の核心部分に関しては出来る限りの防諜体制は必要だろうとも考えています。
この世界の技術レベルは、産業革命の一歩手前くらいですから、
皇国が来なくても蒸気船とかそれくらいは独自に建造していたでしょう。
今までは、
「食糧が欲しい皇国と、それを売ってやるイルフェス」という関係だったのが、
「食糧が欲しい皇国と、皇国の技術が欲しいイルフェス」という関係になれば、
皇国の立場も相対的に上がるかもしれません。
むしろ、各国の技術レベルが皇国と同程度に上昇すれば「ラジオ」などの機械製品も
皇国からの輸出品目に加わるので、悪い事ばかりではないかもしれません。
皇国が転移した時期は、昭和16年の大晦日から昭和17年の正月の“間”の一瞬でした。
>>364
M2重機関銃は、昭和10年頃から、戦車やトラック等の車載機関銃、軍艦の近接防御用機関銃、
永久陣地&野戦陣地の防御用機関銃などとして、広く輸入され、またライセンス生産も
されていますのでそのうち活躍の機会があるかもしれませんが、
皇国軍の装備する機関銃の絶対数的には口径7.62mmの国産機関銃の方が多いので、
M2(ブ式12.7mm重機関銃)に光が当たるかどうかはまだわかりません。
皇国は、「皇米同盟」どころか「皇英同盟」も継続していた(極東地域のソ連の影響力が、史実より
かなり大きい事が主因)ので、個人用対戦車携帯兵器としてはバズーカの他に英軍のPIATも購入しています。
ただ、どちらも先行量産型を「技術検証用」として少数購入した段階で転移しているので、
一般歩兵部隊がバズーカでパーティするような事は今のところありえません。ライセンスも持っていませんしね。
というか、バズーカ(HEAT弾)じゃないとダメなような装甲目標や築城はこの世界に殆ど無いのです……。
小銃でダメでも、重機関銃や歩兵用軽迫撃砲、擲弾筒、あるいは37mm級対戦車砲、師団砲兵に支援要請で殆どの場合事足りるので。
>>365
> 米櫃だった台湾が無くなって
台湾からだけではありません。
アメリカからも石油や屑鉄等の鉱物資源だけでなく、コメ以外のかなりの食糧を輸入していました。
絶対量は少ないですが、牛肉もアメリカから輸入されていました。
転移前の皇国の食生活は(史実の日中戦争中の大日本帝国と比べれば)かなり豊かでした。
転移後、政府が『何が起きたのか』を把握してから、食糧問題で胆を冷やしています。
『養うべき人口が増えたのに、食糧生産(輸入含む)が減った』わけですから、最悪です。
最悪、石油が無くても人は生きて行けるが、食糧が無くては生物として成り立ちませんから。
政府の備蓄米はあったものの、『もし、今の状況が何年も続いたら、数百万人単位の餓死者が出る可能性が高い』と予測しています。
なので、ある意味パニックになった皇国政府は、「とりあえず小麦でもライ麦でも
何でもいいから食糧を確保して、米の消費を節約せねば」と、イルフェス等に
対して後先考えない食糧の大量輸入計画を持ちかけて、現在に至ります。
イルフェス王国は西大陸最大の農業国で、小麦等の備蓄や余剰もかなりありましたが、それにしても
「現金(金貨)で支払うのはいいが、その要求量は何だ。さすがにその全ては売れない」となっているので、
皇国は現在『米(インディカ種です)』が生産されている東大陸諸国とも接触したいと
考えているのですが、戦争に引き摺り込まれてしまって予定が狂っています。
西大陸で戦争しているのとは別働艦隊が、既に現地の案内人を伴って東大陸向けに
出港準備中ですが、東大陸編は、もう少し先の話になりそうです。
372 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/18(水) 09:40:59 ID:ITNokvO.0
>>366
皇国は、別にライランスの兵を殺したくて、あるいは領土が欲しくて戦争してるわけではないので、
「適当な所で講和」が成れば、ライランスは滅びずに存続できます。
>>367
> 動力船が出来るまでの航海
復元された、あるいは現存する大航海時代以降のキャラックやガレオンなどの実物を見ても、
「こんなちっぽけな船で大洋を渡っていたのか」と当時の人の冒険心に驚きます。
基地祭とかでの海自の護衛艦の持つ圧倒的な迫力、安定感に比べて、
あんまりにもこじんまりし過ぎていて、正気を疑ってしまいそうになります。
> 転移前でのアメリカとの関係
現実の日米安保ほど緊密ではありませんが、事実上「皇米同盟」は存在し、概ね友好的で人材交流も盛んでした。
皇国と米国は、満州に共同租界や鉄道、鉱山等の利権がありましたので、対ソ連(旧ロシア)向けの軍事同盟ですね。
> 竜のこと
「恐竜の生き残り」ですが、6000万年前から現在まで相応に進化していますので、
現実の我々が知る化石の恐竜とはまた違った形質の竜も多く存在します。
飛竜や戦竜は、かなり大型の部類の竜で、小さいものだとトカゲくらいの、
「これを竜と言っていいのだろうか?」というものも存在します。
飛竜の皮膚はツルツルで薄い毛が生えています。
飛竜の防御力はこの世界の量産型ピストルでも撃ち抜けるほどペラくて大したこと無いのですが、
戦竜の頭や胴体の皮膚は「100m以上でマスケットの弾丸は貫通不能」です。「50mでも角度によっては貫通せずに兆弾する」。
国や部隊によっては、竜士はフルプレート、戦竜自身にも厚さ3~4mm程度の鉄の鎧を着せている(ただし戦竜の鎧はあまりにも
重いので、機動力は落ちる)所があって、これは特に「重戦竜部隊」として突撃部隊の先頭を行く、非常に誉れ高い部隊です。
戦竜の突撃に対しては、砲兵による砲撃と十分に引き付けた上での銃隊一斉射撃が基本なのですが、
でもマスケット弾程度では1発や2発じゃ死なないし、逆に暴れながら突っ込んでくることも考えられます。
しかも、引き付けて撃つという事は2発目は無い訳で、戦竜の走行速度からすれば銃撃後に戦竜と激突するまで10秒も無い。
戦竜兵は銃槍よりも長い長槍を持ちますし、戦竜も立派な角を持っていますので、接近されたら歩兵陣は容易に崩されます。
そこまで行かずとも、数十や時に百を超える数の戦竜が突撃してくれば恐怖のあまり逃げ出す兵の
一人や二人いても不思議ではなく、一度脱走者が出ると連鎖的に恐慌状態になって総崩れになる事もありえます。
戦竜が突撃してきたら、騎馬兵であっても馬が勝手に逃げまくるので、対処になりません。
ピストル騎兵とか、皮膚も貫通できないし問題外。
戦竜に対しては、やはり戦竜でもって対応するしかなくなります。
味方の戦竜が戦っていることがわかれば、歩兵も簡単には逃げ出さないでしょう。
373 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/18(水) 09:42:24 ID:ITNokvO.0
>>369
精密に測定した結果、地球の大きさも、太陽までの距離も、衛星(月)の存在も、自転、公転周期も、他の惑星の存在も、「全て同じ」でした。
さらに驚くべきことに、太陽系外の天体観測結果も「同じ」でした。北極星は相変わらず北極星だし、北斗七星なら北斗七星でそのままです。
なので、政府や科学者は最初「元世界での皇国以外全部沈没」だと考えていました。
まさか、「別惑星に自分達だけ転移」なんて、普通考えもしないでしょう。
ですが、「外国に居たはずの人が自宅に戻っている」とか「外国人が消え失せた」というような不可解な報告や、
この世界の現地人との接触で、「皇国は何か不可思議な力で別世界に来たのだろう」と考えが変わりました。
説明の付かないことだらけです。
現地に精通した案内人が居たとはいえ、皇国の軍艦が割とすんなり西大陸と本国間を行き来できるのは、
天体の条件が元世界と同じという面が大きいです。培ってきた天測航法とかそのまま使えますから。
地図や海図が無いので、それだけで安全に航海できるわけでは勿論ありませんが。
時制って、英語の「過去形」とか「現在完了形」とかのあれですか?
そうではなくて「時間の計測単位」という意味であれば、元世界と全く同じです。
即ち、1日=24時間=1440分=86400秒 です。
ただし、暦は若干違っていて、1週間=7日なのは同じですが、
1月30日、2月30日、3月31日、4月30日、5月31日、6月30日、7月31日、8月30日、
9月31日、10月30日、11月31日、12月30日の365日で、閏年は4年に1度、1月が31日になります。
>>370
> 飛龍蒼龍
史実より若干大型ですが、殆ど同じと思ってもらって構いません。
ただし改装で油圧カタパルトを装備しています。十分な風が吹いていれば使いませんけれど。
両艦本来の常用機定数は60機(艦戦24機、艦爆16機、艦攻16機、艦偵4機)です。
2隻合わせて144機という搭載数は、本来の常用機定数以上に「過積載」しているからです。
過積載の理由は、「2隻しか派遣しないかわりに、少しでも火力を高めるため」です。
この過積載の分は、本来補用機だった分と、1航戦の赤城、天城からの借り受け分を戦力化して配備しています。
378 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/19(木) 18:57:49 ID:ITNokvO.0
色々と感想をいただくと、自分で考えていただけでは見えなかった
角度の見方などと触れて、こんな考えもあるのかぁと、勉強になります。
>>374
> PIAT
特に体格の良い兵士を選抜して射撃実験したかもしれませんね。
「これは持て余す。実戦では使えない」という結果がでたとしても、それはそれで収穫でしょう。
失敗は成功の母とも言いますし。
>>375
> 量産型ピストル
当然、前装単発式です。
ピストル騎馬兵などは、これを数丁装備します。
鈍器として使うことも出来るでしょうけど、貴重なピストルをそんな使い方したら多分怒られます。
> 長槍歩兵
列強国以外では、今でも現役の兵種です。
列強国でも、後方基地や都市の門番などは見栄えもあって長槍兵が務めていたりします。
列強国で長槍兵が殆ど見られないのは、戦竜兵に対抗できるほどの
勇気と練度を持った長槍兵は高い(育成に時間がかかる)からでしょうね。
対戦竜戦は、史実の重騎兵に対抗するよりも何倍も難しいですから。
あと、遠距離戦ではただのカカシになってしまうので、無駄に映る。
列強国は、「とにかく小銃兵を大量に揃えて一斉射撃」こそ、最も効果的だと信じています。
また、平民を動員した小銃兵は安いですから、「少しくらいやられても痛くない」ので、
本気で歩兵陣を守ろうという意識が向かないのかもしれません。
379 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/03/19(木) 18:58:49 ID:ITNokvO.0
>>376
> 現代的な船
この前横浜に寄港した巨大客船とか、「大きすぎて橋(ベイブリッジ)をくぐれない」って話でしたよね。
現代の最大級の客船は総トン数で10万トン以上、排水量で見ても大和以上ですし。
軍艦のみで見ても、駆逐艦は5000トンくらいはありますからね……。
米海軍の原子力空母は排水量で10万トン以上って、やっぱりチートだし。
> 戦列艦
逆に、射程が短く発射間隔が長いから、それを手数で補うために多数の大砲を並べていたようですね。
大砲が多い=兵隊(水兵、海兵)が多い=接舷切込みでも強い
という、大砲が多ければ遠距離戦でも近距離戦でも強い船の出来上がりという感じで。
ちなみに、この世界ではまだ船を建造するのに必要な木材資源の枯渇はしていません。
しかし、拿捕すれば敵の戦力を奪えて自分の戦力を強化できるわけで、拿捕も重要な戦闘行動であることは変わりませんね。
>>377
> 技術をよこせ!
イルフェス領内では、皇国の輸送船は燃費が逆に悪化するほど速度を落としています。
特に陸に近い場合に座礁の危険を防ぐためと、巡航速度を秘匿するためです。
巡洋艦や駆逐艦等の軍艦も同じく、沖合いを航行する場合の速度は5~10ノット程度です。
上からも15ノット以上で走ったらダメよ、と釘を刺されています。
30ノットで走ったらイルフェス側から詰め寄られるのは解りきってますから。
空母は、存在自体イルフェスに対しても秘匿しています。
皇国側が今回イルフェスに対して提供した派遣軍の情報は
『陸軍2万4000と、その輸送船数十隻、それと軍艦十隻以上』嘘は言ってないです。
イルフェスにとっても、皇国の技術情報はまだ未知の部分が多いので今は静観している段階ですが、
皇国の技術が有用だと解れば技術を寄越せと言ってくるでしょうね。
実際、『巨大すぎる、帆が無くてもちゃんと走っている船の数々』と、
先の空襲(皇国は直接、イルフェスに戦果を伝えていませんが、
イルフェス側がライランスに放った間諜によって大まかな戦果は
掴んでいます)で皇国の技術力は想像以上だと気付き始めています。
一部の科学者は、「煙を吐く船。あれは蒸気船だろう」と見抜いています。
皇国は、いずれは技術が各国に漏れるのは仕方なしと考えています。
世界中と付き合っていく以上は、科学技術の完全秘匿は無理だろうと。
「技術情報も水と同じく、高きから低きに流れるのは仕方なし。
皇国が、常に最先端を行くようにすれば安全保障上の問題は少なかろう」という感じです。
ただし、高度技術の核心部分に関しては出来る限りの防諜体制は必要だろうとも考えています。
この世界の技術レベルは、産業革命の一歩手前くらいですから、
皇国が来なくても蒸気船とかそれくらいは独自に建造していたでしょう。
今までは、
「食糧が欲しい皇国と、それを売ってやるイルフェス」という関係だったのが、
「食糧が欲しい皇国と、皇国の技術が欲しいイルフェス」という関係になれば、
皇国の立場も相対的に上がるかもしれません。
むしろ、各国の技術レベルが皇国と同程度に上昇すれば「ラジオ」などの機械製品も
皇国からの輸出品目に加わるので、悪い事ばかりではないかもしれません。