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児童文庫ロワ

危険なニアミス

最終更新:2021年05月23日 17:27

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だれでも歓迎! 編集
(チッ……この空じゃどれだけ経ったかもわからねえ。厄介な幻術だ。)

 抜け目なく周囲を警戒しながら、うちはサスケは森の中を歩く。この会場で目を覚まして早一時間、覚束なくなってきた時間の感覚を忌々しく感じながら、サスケはようやく見えてきた森の終わりを目指して進めていた足を一度止め、木に背を預けた。

(延々と森が続く幻術かと思ったが……特定の行動をすると解けるタイプか?)

 ホルスターからクナイを取り出し油断なく前方を見る。視界の中で動く人影を見ながら、サスケはその首を抑えに行くために一層気配を消して再度進み始めた。

 さてもう明らかなように、サスケはこの殺し合いを自分にかけられた幻術であると判断していた。
 忍である彼からすれば、自分が突然意識を失い毒の仕込まれた首輪をかけられ時空間移動させられるというよりも、幻術により不可解な映像を見せられていると判断するのは自然なことであった。
 自分が暗示や催眠術の類の支配下にある、と思ったのである。
 現実と見まごうようなリアリティのある幻覚というものは、彼の人生において非常に重要な意味があるものだ。
 血のように赤い空と霧は、自らが夢の世界に落とされるという攻撃を受けていると考えるに足るものであった。

(子供? 術者が幻術内にいるのなら倒すことで解ける可能性はあるが、ヤツとあのウサギに関係があるか……そもそも、ヤツが単なる子供とも限らない。変化か幻術の効果で別のものをそう思わされているのもありえる。)

 どちらにせよ、しばらく着けて観察し、隙があれば一気に間合いを詰めて拘束する。そう結論づけると、サスケは移動する。
 彼が見つけた子供は、アカデミーにいるぐらいの少女。外見通りであれば簡単な忍術しか使えないだろうが、ここは幻術空間、見かけなどなんのあてにもならない。
 術者が見る者を油断させるために擬態しているのならまだいい方で、触れたとたんに爆発するというのも十二分にありえる。それが幻術という存在を知る彼の危機感であった。
 だからこそ、彼は気づかなかった。
 この殺し合いが脳に流し込まれたチャクラによって見せられている幻覚ではなく、現実に起こっている殺し合いだということに。
 現実と寸分違わぬ幻術を知っているからこそ、非現実的な状況を理解しているからこそ、これが虚構だと思い込んだ。
 そしてその上で、彼は殺し合いに対応している。
 虚構だと思いながらも、それを解くためには殺し合う必要があり得ると考察している。
 だから、それは必然。

(何だ今の音は。爆発じゃないな。チャクラの感じもしなかった。体術による破壊か。)

 サスケの耳が何かが大破した音を捉える。改めて手裏剣を握り直す。
 音の原因が何かは不明だが、見つけた少女よりも注意を寄せるべきだ。いっそ殺してしまうのもいいだろう。リスクは減らしたい。それに、ここが幻術内ならば、自分以外の人間は虚構の存在というのもあり得る。
 サスケはより一層気配を潜めると、音の方へと歩む少女を追った。



「今度はバクハツかよ。なんなんだよこの森!」

 そのうちはサスケに追われていた少女、吉永双葉は、不機嫌そうに顰めていた眉の下の三白眼を更にキツくさせ悪態をついていた。
 半袖のシャツの上からオーバーオールという女子らしくはない格好からもわかるとおり、彼女は男勝りの……というか、キツイ性格だ。
 口げんかは日常茶飯事どころか毎日ステゴロ。気に入らない奴にはほぼ初対面でもドロップキックをかます。考えるより先に手が出る典型、それが彼女だ。
 そんな双葉にもわかることが二つあった。
 一つはこんなことをしでかしたヤツは魔法みたいな力を持っているということであり、もう一つはそんなヤツだろうと気に食わないからぶちのめすということだ。
 もとより彼女はこういう不思議な事態に多少なりとも経験がある。というか毎日そうだ。商店街の福引で当てた犬の石像、ガーゴイル。それが家の門扉にデンとおすわりを始めてから変なことが起こるは起こらないは(元から変なことを起こす側だったことは置いておく)。
 なので今回も、いや今回はかなりヤバイ類のアレだと思ったが、でもそんなことはどうだって良かった、重要じゃない。
 肝心なのは、毒入りの首輪をハメて殺し合わせるイカレ野郎だということだ。もうそんな奴半殺しにしなくては気がすまない。

「なにが殺し合えだよチクショー! 絶対こんなクソッタレなゲームブッ壊してやっからな!」

 そうは言っても、問題は多い。
 双葉が知っているイカレ野郎はツノウサギ一匹で、多分もう死んでる。まず誰を殴るか、そいつがどこにいるかがわからなければ話にならない。

「つーかいつまで続くんだこの森!」

 そしてそれ以前に、迷子だ。
 気がつけば変な森にいてなんか色々赤いわ獣道もない藪の中だわと、初期位置に恵まれていない。
 それもあって延々と森の中を歩いているせいで、元よりあってないような短さの堪忍袋の緒がブチブチに切れていた。
 おかげで彼女が歩いた跡には蹴散らされた下草や手折られた枝なのが散乱している。
 他の参加者に見つけてくださいと言わんばかりの行動だが、もうとっくにそんなことは頭から抜けていた。なんなら今の彼女であれば、誰でもいいからかかってこいと言い出しかねないほどだ。

「……まてよ、音がしたったことは誰かいるってことか。」

 あまりに頭に血が上りすぎていてそのことに気がついたのは、音がしてから何分も経ってからだった。
 その間に後方から迫るサスケは彼女の頭上の木の枝に立ち、いつでも襲える体勢をとっている。そしていざというところで。

「たしかあっちだったよな? 動くんじゃねえぞ!」
(……気づかれたか?)

 サスケの目の前で、双葉は突如方向転換すると早足で歩き出した。行き先と独り言から目的を理解する。動機はどうあれ他者との接触だろう。とりあえず自分の尾行が気づかれていなかったようでサスケは冷や汗を拭うが、双葉を追跡しようとして、足に集めかけたチャクラをとく。

(アイツ……どっちに行く気だ……)

 双葉が目指す方向は、音がした方向とは微妙にずれていた。



「ハァ……森の方まで来ちゃったなあ。」

 天野ナツメはため息と共に言う。
 妖刀ヤクザに襲われてから小一時間、彼女は他の人や入れそうな建物を探していたが、幸か不幸か誰にも出会わず町の外れまで来ていた。
 これまで目にしてきたのはいずれも民家などで、さすがに窓を割って中に入るような発想は無い彼女は、人を探しているのもあって歩き詰めで警察とかの頼りになりそうな建物を探していた。
 しかし結果は丸坊主。ついには視界には木々が増えていき、いつしか建物よりも木立が占める割合のほうが多くなり、あっという間に林の中にいた。

「でもお寺はこっちの方だよね。」

 もっとも、一応目的地が無いわけではない。彼女が最終的に見つけたのは、小山の山腹にあるお寺。そこそこ目立つ位置にあって中にも入れそうなそこは、他の参加者と出会いやすい場所だろう。それに単純にそろそろ腰を下ろしたい。体育会系の部活をやっているとはいえ、ここまでの道すがら声を上げて人を呼んだり路地裏に入ってみたりとして結構歩いている。石段をそこそこ上がらないといけないのはちょっとキツイが、その程度のことはむしろ小さいことに思えるぐらいには疲れていた。
 しかし、ナツメの足が止まる。音が聞こえた。寺の鐘の音、とは少し違う。鐘の音も聞こえたのだが、それよりももっと大きい何かが壊れる音がした。
 手がアークに伸びかけて、しかしそれを止める。
 さっきもそうだが妖怪の召喚は目の前にまで危険が迫りそうな時にしたい。
 今はまだ目的地で大きな音がした段階。
 動くには、まだ早い。

(音がしたのは……あそこ?)

 いつでもウォッチへと差し込めるようにしながら、石段を一つ一つ登る。

(煙が上がっている。)

 そういえばさっきは見えていた屋根の一つが見えなくなっている。そのことに気づいて更に手に汗をかく。
 建物を一つ壊すような力を持った人なり妖怪なりがいる。どんな武器を持っているかもどんな力を持っているかもわからない相手だ。自然と緊張が強まる。
 そして時間をかけて登って、彼女は目撃した。
 いわゆるチャイニーズドレスを身に着けた、ナツメとそう年の変わらなさそうなオレンジの髪の少女。紫の傘を肩に差してクルクルと回しながら、寺の縁側に腰掛けて足をぶらつかせている。
 近くには瓦礫が積み重なり、鐘が覗いている。
 状況を考えれば少女があの音を起こしたと見て間違いないだろう。
 外見だけなら人間にしか見えないが、なにか建物を壊せそうな物を持っているわけでもないし妖怪の類だろうか。

(うーん、もう呼んじゃったほうがいいかな。)

 さすがにここまで来ると妖怪の力を借りたくもなったが、しかしそれでも、まだ動かない。
 それは、妖怪の姿を見て誤解されるのではないかという懸念。
 妖怪である以上その外見は怖いものなので、自分が初めて妖怪を見たときのような、あるいは今の殺し合いというものも考えて言えば、どんな反応をされるかわからない。
 しかも殺し合えと言ってきたのは妖怪と思われる角の生えたウサギだ。妖怪なら全部悪いと思われるかも、そんな危惧が彼女にあった。
 ナツメは迷う。
 ここは声をかけるべきか否か。
 友達を呼んでおくべきか否か。
 選択肢を一つでも間違えれば、もしかしたら死んじゃうかもしれない。
 固唾を呑んで考える彼女は気づかない。
 自分をじっと見つめる目があることに。



(ようやく見つけたと思ったらこれか。)

 寺の中、ライフルを構えて人影をスコープ越しに覗いた男が内心でごちる。
 彼の視線の先には、ちょうど逡巡している天野ナツメの姿があった。
 青年の名は、安土流星。IQ190の明晰な頭脳と鍛えられた肉体、そして十人が十人とも振り返る美貌を持った、高校生捜査官である。
 小学生の頃に難事件を解決して以来次々と事件を解決に導き、その功績を持って16歳で警察官の地位を得た、特例中の特例。それが彼だ。
 もっともこの場には彼と同年代で事件を解決した子供はもちろん、事件の一つや二つ起こしたり世界を滅ぼしかけたりしている子供もいるのだが、しかしだからといって彼が優秀であることには欠片も変わりはない。
 そして彼は己の意地とプライドと倫理観と正義感と遵法精神とその他諸々にかけてこの殺し合いを止めることを決意していたのだが、そこで一つ問題が起こった。

「あー誰も来ないなー! 誰も来なくてヒマアル! こんだけ待ったら殺し合いに乗ってない奴の一人や二人出てきてもいいヨ!」
(あのガキ、気づいてやがるな。)

 流星が初期位置の寺で落ちていた武器を物色していたところに現れた謎のチャイナガール。
 語尾にアルをつけるという安直なキャラ付けをしている彼女が、破壊したのだ。
 寺の鐘を。
 流星は驚いた。でら驚いた。どう見ても単なるコスプレしたメスガキにしか見えない少女が、正拳突きの一発を鐘へと放つと吊してある鎖が千切れるほどの勢いで鐘がグラつき、屋根にまでぶち当たると一回転して戻ってきたのだ。
 柄にもなく銃を取り落としかけ、しばらく手の震えが止まらなかった。
 毒を注入する首輪というものはわかる。空や霧が赤いのも色覚の異常の可能性を考えてギリ納得できる。
 だがこれはダメだ。どう考えてもあり得ないことが、しかし、確実に起こっている。催眠術や幻覚の可能性も考えたが、もしそうであるならば五感で感じる全てが信用できないほどに精巧であった。
 そして現れてしまった少女。明らかに自分を見る者がいると気づいているセリフを言うチャイナ服。人をおびき寄せるための行動だろう。もしかしたらあのデモンストレーションも、自分の存在に気づいての行動かもしれない。

(あのガキが乗っているかは不明だ。しかも人間離れした筋力を持ってる。あっちの子供も同じように信じられない能力を持っている可能性はある。)
(あるいは、そういう能力を持つ人間だけを集めた可能性もある。これも怪盗と関係があるのか……?)

 頭をよぎるのは、彼が追う怪盗のこと。
 警察官としての初仕事以来様々な現場で出くわすことになった仇敵も数々の奇怪な事件を起こしていた疑いが濃い。
 今回の殺し合いはこれまでの犯行とは経路が違うが、大規模な犯罪という意味では近いものがある。
 流星は今一度チャイナガールを睨む。
 本来ならば時間は惜しいがアレを野放しにはしておけない。危険な戦闘力を持つ者としても、保護すべき子供だとしても。



「まったく、ここまでしててイベントの一つも起きないって読者ナメてるネ。これがジャンプだったらプラスに飛ばされてるヨ。」

 寺の境内に生えていた木からもいだみかんを食いながら、神楽はごちる。
 やっとのこさ森を抜けて辿り着いた寺で、彼女は一人時間を持て余していた。

「だいたい首輪つけて殺し合えっていつのマガジンだヨ。これでジョジョと鬼滅とのクロスオーバーとか集英社黙ってナイネ。」

 手に持っていたみかんを食い終わると、また近くの木に蹴りを入れてみかんを落とす。既に無残な姿になった木はこれで三本目だ。
 神楽はこの殺し合いの場で目を覚して以来、他の参加者との出会いを求めていた。
 とにかく首輪さえ外せれば戦闘民族である彼女に負けはない。逆に言えばこの首輪がある限り全力で戦えないのだ。日常生活で馬鹿力で壊した物は数知れない、そんな自分がこれ付けたまま動けばたぶん壊れる、という理解である。なによりこんなクッソダッサイ変な首輪を犬のように付けられる趣味など無い。
 で、ようやく見つけた寺が無人で鐘でも鳴らして人を呼ぼうとして、釣ってあった屋根ごとぶち壊して今に至る。

「なんかこれじゃアタシモブキャラみたいネ……モノ壊してツッコミこないなんてひどいボケ殺しヨ……」

 しかし残念ながら今まで参加者ゼロ人。一応対主催として徒党を組もうとしているのに、現実は厳しい。
 こういう時それこそ承太郎とかなら直ぐに仲間ができてるんだろうなぁ、とため息が出る。
 だがここに集められているのは大半はなんの力もないか、戦闘力の無い子供なのだ。ジャンプキャラならばまだしも、児童文庫のキャラからすれば刺激が強すぎるのである。
 下手にオープニングで他のジャンプキャラを見ているせいで戦力アベレージを誤解しているが、このバトルロワイヤルに彼女とまともに戦えるのはほんの一握りの人間だけなのだ。
 はぁ、とまた似合わないため息をついて、先程落としたみかんを食べきったことに気づいてまた落とそうと立ち上がる。いい加減にみかんも飽きてきた。さすがに五十個も百個も食べてると味変がしたい。そんな人並外れた食いっぷりを見ているから彼女に気づいているナツメと流星はまた一つ声をかけるのをためらっているのだが、そんなことは神楽の知ったこっちゃない。こっちの木よりこっちの木の方が食いでがありそうだとみつくろう。そして蹴りを入れた。

「あ。」

 力を入れすぎた。
 鬱憤が溜まっていてちょっと強めに蹴ったら木の幹に亀裂が走った。
 一瞬ヤバイと思ったものの、どうせ殺し合いの場にあるもんだし、もっと怒られそうな鐘壊しちゃったし、いまさら誤差だろうと自分を納得させて倒れ行くみかんの木を見送る。

「あ。」
「あ。」

 誤差があるとすれば、ドミノ倒しのように他の木に倒れかかったということだろうか。別の木もゆっくりと倒れ始め、その陰にいたナツメと目が合う。そして木はそちら方へ――

「あっぶねえええええ!」
「ひゃ、ひゃっあ!?」

 慌てて猛ダッシュでナツメを抱きかかえると、神楽はバトルものだからできる大ジャンプで石段へと着地した。さすがに物を壊すのと人を死なせるのでは意味が違う。身の危険に晒された当事者であるナツメ以上にハァハァしながら、お姫様抱っこする形になったナツメと向き合った。

「――た、食べないでください。」
「食べないヨ!」

 ちなみに神楽にけもフレの知識はない。



「近いな……『第三の目』を『解放』する。」

 ノル、森嶋帆高、小黒健二、大木直の四名を殺害したタイは、近くに見え始めた寺から聞こえてきた木が何が倒れる音に殺すべき敵の存在を感じ、その目を赤く変じさせた。
 あの後死体から離れて森の中に姿をくらましたのは失敗だった。
 どうせ皆殺しにするのだからあの建物にいても良かったのに、腰を落ち着けて休もうと森を抜けて別の町の建物に行こうとしたらこれだ。妖力を節約したいのもあって少し前にうず目を解いたばかりだというのに、また使うことになるとは。

「ま、いっか。時間をかけて傷を治すのも面倒だし。」

 自然治癒で銃撃による打撲を治そうと思ったが、予定変更だ。妖力を活かして治癒が急速に進む。その分バテるのが早くなるが、あの寺にいる人間を全員殺してから休むとしよう。

 さてここで根本的な問題だが、タイは自分がこれから殺そうとしている者を完全に見誤っていた。
 神楽はスピードと反応では上回れるもののそれ以外の戦闘における技量では完全に水を開けられているし、ナツメは彼のような妖怪と常人ながらも渡り合ってきた、ある種の『鬼王』だ。しかも寺の中には銃を持った警官までいる。下手をすればどころか順当に戦っても返り討ちで殺されかねない。
 そんなことにはそもそも木を倒すようなことができる人間がいるとわかった段階で危惧をいだきそうなものだが、何分彼自身が半妖という人外のその中でも強者であるために、自分より格上の存在への想定がかなり甘いのだ。

「五発ずつが、四丁。足りるな。」

 そんなことには全く気づかず、タイはリボルバーの残弾を確認する。
 うず目により超動体視力と超身体能力を持つが、あくまでも得物は銃を選ぶ。普段使う陰陽術は妖力を使ってしまうため、楽をするために。そして今まで誰かと殴り合うような喧嘩をしてきたことがないので、距離を取って戦うために。そして銃という自分を殺し得る物をよく知るために。
 タイは己の気配を消して寺へと急接近する。
 素早く木の枝の上に飛び移り、寺の境内を見渡す。
 人影は無い。
 だが声が聞こえた。
 女の声だ。
 年は、彼より何歳か上。
 それが二人。

(おかしい。まだ気配はする。どこだ?)

 神経を研ぎ澄まさせて聴力を活かす。なんとなくだが、まだ近くに人の気配を感じる。しかし位置がつかめない。寺の中か、はたまた外か。

(まずは。)

 だからタイは考えた。騒いでいる二人の女の方を殺して様子を見ようと。
 タイの姿が木の枝の折れる音を残して消える。
 寺の上空への大ジャンプ。
 優にビル五階分の高さから、神楽とナツメを目視する。
 音に気づいた神楽が後方を振り返る。

「良い反応だけれど、遅い。」

 そしてタイは、二丁拳銃を乱射した。



【0115ぐらい 住宅地と森の境の寺近辺】

【うちはサスケ@NARUTO-ナルト-白の童子、血風の鬼人(NARUTOシリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 幻術を解く
●小目標
 見つけた子供(双葉)を尋問する

【吉永双葉@吉永さん家のガーゴイル@角川つばさ文庫】
【目標】
●大目標
 こんなことしでかした奴をぶっ飛ばす!
●小目標
 音のした方へ行く

【天野ナツメ@映画 妖怪ウォッチシャドウサイド 鬼王の復活(妖怪ウォッチシリーズ)@小学館ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いを止める
●小目標
 お寺にいた女の子(神楽)と話す

【安土流星@小説 魔女怪盗LIP☆S(1) 六代目夜の魔女!?@講談社青い鳥文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いを止める
●小目標
 後ろからした音(タイのジャンプで折れた枝)に対処

【神楽@銀魂 映画ノベライズ みらい文庫版(銀魂シリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 バトルロワイヤルとその主催者を潰す
●中目標
 首輪を外せる人間を探す
●小目標
 助けた女の子(ナツメ)と話す

【タイ@妖界ナビ・ルナ(5) 光と影の戦い(妖界ナビ・ルナシリーズ)@フォア文庫】
【目標】
●大目標
 優勝する
●中目標
 傷を癒やしつつ誰かと出会ったら殺す
●小目標
 1.女二人(ナツメと神楽)を殺す
 2.その後近くにいる人間を殺す

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