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児童文庫ロワ

心にナイフを忍ばせろ

最終更新:2021年05月23日 17:49

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だれでも歓迎! 編集
 オフィス街にある雑居ビルの一つの屋上に深海恭哉は立っていた。室外機の前に置かれた物干し竿の他には何も無いそこを後にして、ビルの中へと入る。

「罠ってことは、ないだろうけれど。」

 慎重が過ぎるほどにゆっくりとドアノブに触れて、回し、開けて、一歩踏み出す。それだけのことで額からは一筋の冷や汗が流れた。
 片手でドアノブを音を立てぬように閉め、もう片方には拝借した物干し竿を持つ。一段一段階段を踏み締めるように降りる。自由になった片手は、自然と首輪へと伸びた。その形状は、かつて彼が巻き込まれたゲームの物と全く同じに思えた。

 少年深海恭哉が、この人間をカチコチにして殺す首輪を着けられて命がけのゲームに挑むのは二回目であった。
 彼の体感ではほんの数秒前まで別の場所で別のゲームをさせられ、気がつけばあの不思議な空間で、前回のように大勢の子どもと一緒にゲームの主催者から説明を受けていた。
 違うところがあるとすれば、今回はより直接的であるということだろうか。前は二分の一で死ぬ抽選などの、主催者対子どもという構図のものだった。子ども同士で蹴落とし合うことで有利になるようなゲームもあったものの、協力し合うことで有利になるような面もあった。だから前回恭哉は同じ小学校の北上美晴と、あるいは他のグループである子ども達と協力してゲームに挑んだのだ。
 だが今回は違う。
 参加者が最後の一人になるまで殺し合うということは、そこに協力する余地は無い。
 しかし。一方で恭哉は思い出す。
 既におぼろげなあのオープニングでの記憶。何か話していたであろう少年少女も、ツノウサギに襲いかかった変な頭の男も、刀を持った黒服も、とても殺し合いには乗らないタイプに見えた。
 たとえそれが一人しか生き残れないというルールであっても、それを破綻させようという、そういうタイプの人間だ。
 考えれば当たり前なのだが、いきなり殺し合えと言われてはいそうですかと素直に殺し合う人間はいない。ようは殺し合う必然性を理解しなければ殺し合わない。そう考えると、この殺し合いに乗る人間は決して多くはないとも思えた。
 恭哉の場合は二回目だということがあるし、前回の子どもたちは初めてだったにせよ見せしめと目に見える敵によってそれが本当の殺し合いだと理解した。どうやら他にも似たような境遇の子どももいるようだが、彼らも似たようなものだろう。しかしそうでない子どもも多かったようにも思える。今回のゲームでは見せしめも上手くいかなかったし、まだこれをドッキリと思っていたりするのかもしれない。
 そして、恭哉が一番印象に残っているのはその見せしめを失敗させた変な頭の男だ。既に変な頭ということ以外記憶から消えているが、とにかくその男は、首輪によって死ぬはずだった見せしめをどうやってか助けてみせた。
 それはとてつもない意味を持つ。その男にとっては首輪は無いのと同じなのだから、彼が殺し合いに臨むはずがない。つまり、確実に敵ではないと言える唯一の人物なのだ。

(本当にそうなのかな?)

 一階毎にあるテナントのドアを開くか試していた手が止まる。嫌な想像があった。あの変な頭が、主催者と通じている可能性、ジョーカーである、と。
 これだけのことをする主催者だ、当然あの変な頭のことも把握しているだろう。なのにわざわざ妨害させるのか? それ自体が自作自演ではないのか? たとえば今の恭哉は彼との合流を考えている。しかしそうすることで参加者を活発に動かそうとしているのではないか? なにより、主催者の仲間に前回のゲームの主催者であるギロンパがいるなら、今回もやりかねない。
 前回の恭哉がそうであったように。

「……開いてる。」

 ぐるぐると頭の中で答えの出ない考察を続けていた恭哉は、一瞬反応が遅れた。スナックらしき飲食店のドアが開いている。
 物干し竿を差し込みテコの原理で一気に開ける。薄暗い内部には一人の少女がいた。幼女とも言える年齢だろう。だろう、と言うのは恭哉からすれば幼女の年齢がいまひとつわからなかったからだ。
 銀色の髪に目鼻立ちがクッキリとした日本人離れした顔立ち。なにより尖った耳がまるでエルフのようで、どこかこの世のものとは違った印象を見る者に与える。

(殺せるか?)

 真っ先に頭に浮かんだのはそれだった。
 自分の武器は物干し竿一つ。対して相手は幼女とはいえ得体のしれない敵。そして鈍器で殺せば返り血を浴びてしまう。それはまずい。

(違う、そうじゃない。殺したくなんてないんだ。)

 思い直す。当たり前だが、好き好んで殺人者になどなりたくない。たとえ緊急避難であり罪には問われないとしても、自分の手は汚したくないとか、死体の処理の宛がないとか、そういうのではなく人間として殺人にはもちろん抵抗がある。無益な殺生をしたいと思うほど、恭哉は人間をやめていない。

「君……名前は? ああ、僕は深海恭哉。協力できる人を探しているんだ。」

 恭哉は物干し竿を後ろ手にすると、いつでも下段廻し蹴りをできるように重心を意識しながら、腰を落として幼女と目線を同じにする。
 あらためて近くで見るとかなりの美幼女だ。まるで妖精のような印象を覚える。いずれは殺さなくてはならないのは心は痛いが、しかしながらこんなところで死ぬわけにもいかない身であるので諦めて死んでもらおう。この姿なら変質者にでも犯行はなすりつけられそうだ。

「■■■■■、■■■■!」
「やっぱり、外国の子か……」

 どうやら日本語は話せなさそうだ。これなら万が一殺し損ねても悪い噂を流されることは無さそうだ。一緒にいても役には立たなさそうだし、それに。

(首輪のサンプルが手に入れば……解除できるかもしれない。まずは解除できる人がいることと見つけることが前提だけれども。問題はどうやって首輪を調達したかと、どうやって首輪を外すかだね。)

 カウンターにかけられた食器類を見る。かかっていた刃物は小ぶりな果物ナイフだけ。当たり前だろうが、客から見える位置には牛刀のような刃物は置かれていない。この身体の小ささならばキッチンでも首を切断できるかと期待したが、なかなかそう上手くは行かないようだ。

「キョー、ヤ?」
「……っ。驚いたな、けっこう賢いんだね。」
「■■■■■■■、ルーミィ!」
「へー、ルーミィ。それが君の名前かい? ルーミィ?」
「■■■■■■!」
「そうなんだ……」

 状況が変わった。
 どうやら人間離れしているという印象は当たったようだ。見かけの年齢よりも賢い。
 リスクではないか?
 前回も想定を誤ったから命を落とした。
 もうあの、自分から命が失われていく感覚は二度と味わいたくない。
 自分はこんなところで死んでいい人間ではないのだから。

「お兄さん、何してるの……?」
「!?」

 もう一人いたのか!
 かけられた子供の声に驚くと同時に、手から物干し竿をこぼす。
 フローリングを打つ音を聞いてハッと我にかえる。

(振りかぶっていた? 殺そうと、したのか?)

 失敗だった。
 軽率すぎる行動だ。
 どうする? どうごまかす? 口封じする? 一対二だ、殺しきれるのか? どちらも小学校に上がる前ぐらいだが、最期までヤりきれるだろうか。いや、ダメだ、危険すぎる。ここは――

「……ごめんなさい。誤解させてしまったようだね。」

 ここは、自分の優等生さにかけるとしよう。それが一番安全で、勝ちの目がある。

「信じてもらえないとは思うんだけれど、僕は殺し合いには乗ってないんだ……もちろん、君たちにひどいことをする気もないよ。」

 そう言いながら手を上げて、二人と距離を取る。
 幼女と後から現れたいがぐり頭の男の子は警戒するように後ずさりながらこちらを伺っている。つまり攻撃の意図はない。であるならば上手く丸め込めそうな気もするが、しかし子供は行動が読めない。彼らからすれば大人である恭哉を前に、表面上は大人しくしていても見えないところで思いもよらない行動を取られるかもしれない。

(……外から人の声がした。早くなんとかしよう。)
「怖い思いをさせてゴメン。僕は君たちを保護してくれる大人を探してくるよ。君たちはここで待っていてほしい。」

 そう言うと恭哉は既にすぐ後ろまで迫っていたドアからスナックを後にした。そのまま階段を降りる。早足にならないように心がけながら、声のした方向へ急いだ。
 恭哉が選んだのは、子供たちから離れることであった。
 一見すれば自分がマーダーと思われるリスクを増やすことになるが、しかし彼は子供二人に悪い噂を立てられても、自分ならば切り抜けられると判断した。伊達に普段から品行方正に生きてきてはいない。それに顔も良い。人は見かけによらないと言うがそんなものはデタラメだ、外見の端正さは説得力を大きく増す。そのことは恭哉の短い人生の中でも実感があった。
 相手が正しいことを言っていても、普段からしっかりした自分の意見に耳を傾ける先生や同級生、得だとは思うが、それでもどこかそんな彼らを下に見る気持ちがあった。
 前回だってそうだ。後一歩のところまで自分は完璧に騙せていたのだ。なら今回は反省してもっと上手くやらないと。

(運がいいな。女の子だ。)

 恭哉は階段を降りながら、聞こえてきた声で性別を判断する。女子ならばラッキーだ。男子が嫌いという可能性もあるが、まともに話を聞いてくれる可能性は高い。そうでなくとも、自分の利用価値を売り込めば、少なくともいきなり殺されはしないだろう。

「おっと、人か。その首輪、アンタも参加者か?」
「わっ! そ、そうだよ、僕は――」

 よし、上手く偶然を装えた。そうホッとしながら少女を向いて。

(け、拳銃!?」

 少女の手に握られた拳銃を見て、自分の計画が崩れていくのを感じた。



「ちょっと休憩しよか。こんだけ弾集めたらもうええやろ。」

 関西弁の少女が、同行者である二人の少女に話しかける。
 セーラー服にツインテールという容姿の彼女は、宮美二鳥。同行しているうち普通の服を着ている方が花丸円で、ゴスロリを着ている方が黒鳥千代子と言った。

「良かった~、もうヘトヘトだよ。」
「うー、足痛い……」
「おつかれさん。て、まだ初めて五分やんけ、ヘタるにはまだ早いよ。今度はあっちのビルや。」
「「うへぇ……」」
「自分らギャグ漫画みたいな顔になっとんで。それ人間にできる表情なん?」
「いやー、あたしご覧のとおり黒魔女さんなんで……」
「あー、魔法使いかー。なら体力無いのもしゃーないわな。MP高い分HP少ないってやつやな。」
「……それと実家が農家なんで夜ふかしが苦手で……」
「農家は朝早いからな。それはしゃーないわ。農家は日が昇ると共に起きて、日が沈むと共に寝るからな。まあ夜弱いわな。」
「…………そういえばあたしのクラスの子に料理の話になると筑前煮の話ばっかする子がいるよ。」
「まあ筑前煮は美味しいからな。料理の話になったら日本人の大体は筑前煮の話に最終的に行き着くからな。」
「宮美さん、ボケ殺しはやめてください……」
「おもんないチョコちゃんが悪い。」
「おぅふ。」
「二人とも声が大っきいですよ! 誰か近くにいるかもしれないです! 壁に耳ありショージにメアリーですよ!」
「壁に耳あり障子に目ありな。あと円ちゃんが一番声大きいからな。こっちはこっちでツッコミどころが多いねん!」

 こんな調子で二鳥達は出会ってから三人で一緒に近くの建物を調べていた。
 元よりこの三人、ゲーム開始直後から割と開けた場所が初期位置だったのもあり、合流は早かった。そして移動がてら互いの情報共有をしたが、互いに何の変哲もない子供ということがわかっただけで、後はとりあえず何かしておこうと建物を調べることになり、銃が落ちていたので武器を集めることになり、思いの他多くて弾だけ持ってくるということになり、そんな感じで今に至る。
 三人とも人に話せぬ事情があることやチョコのコミュニケーション力の無さのせいで特段考察も進まず、慣れない銃の扱いなどわかるはずもなく、でも何かしていないと落ち着かないのでとりあえず武器を集める。それだけ。

「二鳥さん、これからどうしましょう?」
「ん? んー、そうやなぁ……」

 自然と一人だけ中学生の二鳥がリーダーになったが、このパーティーには明確な目標どころかとりあえずの指針も無かった。
 三人は三人ともわかっているのだ。この殺し合いの恐ろしさを。だからそこに触れないように、勉強から逃れるために掃除する感覚で武器を漁ったりしていた。
 集まった武器と疲労感を前に一度腰を落としてしまえば、もう一人では立ち上がれなくなる。

(このあと、どうしたらええんやろなあ。ちゅーか、殺し合いってなんやねん。なんで空赤いねんなんで霧赤いねん。アカン、真面目に考え出すと頭痛くなってくるわ。何でもええからやること考えよ……)

 二鳥は拳銃をクルクルしながら考える。
 なんとなく近くにいた三人で集まって、とりあえずみんな拳銃とか着けてみた。もちろん殺し合う気はない。そもそも何したらいいのかわからない。困った。

「……さっきも言うたやん、あっちのビル調べるよ。」
「今度はエレベーターあるといいなぁ。」

 仕方がないので、同じことを続ける。
 とりあえず武器さえ集めていればそのうちなんとかなるかもしれない。
 そんな感じで二人の背中を押すと、二鳥も立ち上がる。

「おっと、人か。その首輪、アンタも参加者か?」
「わっ! そ、そうだよ、僕は――」
(イケメンやなあ。)

 そうして恭哉と出会った。
 人と出会うことには多少驚いたが、まあそりゃいるよなと思い直して話しかける。そこに殺し合いに乗っているもという危惧はない。そんな恐ろしい考えを一度抱いてしまえば、もう立ち上がれなくなるのだから。

「ああ、これ? 落ちてたんや。うちは宮美二鳥。こっちが花丸円で、黒鳥千代子や。」
「落ちてた……銃が……? ……僕は、深海恭哉です。よろしくお願いします。それで、宮美さん、いきなりで失礼だと思うんですけれど、お願いしたいことがあるんです。いいですか?」
「うわーなんか急に話が動いた。」
「お願い?」

 チョコのボヤキを無視して二鳥は問い返す。

「ええ。このビルに入っているスナックに、子供が二人います。その子達を守って欲しいんです。」
「ちょ、ちょっと待って。話が見えへんけれども。円ちゃん、チョコちゃん、これ、うち、私、アホやからか?」
「一人称定まってませんよ。それとたぶん違うと思います。」
「うん、えっと、恭哉さん? どういうことなんですか?」
「せやなあ。って一人称はええねん! アカンそこツッコんどる場合ちゃうわ。え、なにこれ? どういうことなん?」

 困惑する少女達を前に、恭哉は伏した目を上げた。カッコイイ、と素直に二鳥と円は思う。チョコはそのあたりの感覚が死んでいるので睫毛長いなぐらいにしか思っていないが、たったそれだけの動作で、次の一言が心に染み込む下地を作った。

「僕は……彼らに怖い思いをさせてしまいました。武器を持っていたせいで、殺し合いに乗っていると誤解させてしまって……だから、僕が彼らと一緒にいたらいけないんです。それで、保護者になってくれそうな人を探そうと思って……」

 沈黙した場で恭哉は続ける。

「拳銃を持っている皆さんなら、殺し合いに乗っている人がいても、威嚇できると思います。だから、あそこで子供達を保護しながら待っていてもらえませんか? 僕は、協力できそうな人を探してきます。」
(なーんか、うさんくさいなあ。)
「お願い、します……! あの子たちを守ってください。きっと、こうして宮美さん達と出会えたことには意味があると思うんです。」
「……円ちゃん、どう思う?」
「わたしは……わたしは、その子たちを助けたいって思います。何ができるかわからないけれど……でも!」
「……せやな。よし! わかった! とにかくその子らと会ってみるわ。」
「あれ、あたしは?」
「あれチョコちゃんおったん?」
「ひどいっ!」
「あはは、ジョーダンやジョーダン! で、どうする? 助けるっちゅーか、守りに行く?」
(……でも恭哉さん良い人そうだし変なこと言うのもなあ……あたしも、行きます。」
「なら決まりや。」
「ありがとうございます。スナックにいるのは男の子と女の子の二人です。僕もなるべく早く戻ってくるんで、それまでお願いします。」
「わかった――て待って待ってまだ聞きたいことが!……ああ……」
「行っちゃいましたね……」

 二鳥の返事を聞いてすぐに恭哉は走り出す。慌てて呼び止めるも、無視して行ってしまった。
 「責任感強いのかもしれんけど、勝手な奴やなあ」とつぶやくが、二鳥は直ぐに前を向いた。
 明確な目的ができたから、その足取りは軽い。しかもそれが子供を守るというわかりやすく良いことなのだから、何をすればいいのかわからないという心を鎮めるにはもってこいだった。

「で、ここか。すみませーん! 誰かいませんかー? 入りまーす。」

 円とチョコを引き連れて件のスナックへと向かう。声をかければ中から人の気配っぽいものがした。
 少し待ってみる。
 ドアが開いた。

「……よかった、さっきのお兄さんじゃないゾ……」

 中からホッとした様子で出てきたのは、いがぐり頭の男の子だった。二鳥の弟よりかは何歳か上ぐらいの、幼稚園児ぐらいだろうか。
 その発言と様子から、さっきの恭哉の言葉通り何かあったんだろうなと二鳥は察しをつける。スナックの中を伺えば、話通りもう一人。ビックリするぐらいカワイイ女の子がこちらをカウンターの陰から伺っていた。

(あっちの子ぐらいまで、もう背伸びたんかなあ。)
「……お姉ちゃんは、宮美二鳥。こっちは花丸円で、黒鳥千代子や。ねえ、お姉ちゃんにお名前教えてくれへん?」

 少しのホームシックを覚えながら問いかける。

「オラ、野原しんのすけ。春日部からお越しの5歳!」
「お! 元気やなあ! お姉ちゃんらはしんのすけ君たちとお話したくて――」

(上手く行ったか。)

 そうしてしんのすけと話し出した二鳥は、自分たちの様子に耳を澄ませる恭哉の存在など知る由もなかった。



【0015ぐらい オフィス街】

【深海恭哉@ギルティゲーム(ギルティゲームシリーズ)@小学館ジュニア文庫】
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