atwiki-logo
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • ページ操作履歴
  • ページ一覧
    • ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このウィキの更新情報RSS
    • このウィキ新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡(不具合、障害など)
ページ検索 メニュー
児童文庫ロワ
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
児童文庫ロワ
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
児童文庫ロワ
ページ検索 メニュー
  • 新規作成
  • 編集する
  • 登録/ログイン
  • 管理メニュー
管理メニュー
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • ページ操作履歴
  • ページ一覧
    • このウィキの全ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ一覧(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このwikiの更新情報RSS
    • このwikiの新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡する(不具合、障害など)
  • atwiki
  • 児童文庫ロワ
  • 無限×悪夢 午前1時20分のタイムループ地獄

児童文庫ロワ

無限×悪夢 午前1時20分のタイムループ地獄

最終更新:2024年07月03日 03:36

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
 ──0120 『北部』学校近く──

(ここは……? 車の中……? だれ……雛見沢の子供じゃない……雛見沢じゃない!)

 パラパラと自分の顔面に何かが降りかかる。硬質な刺激は肌を突き刺して、気絶していた古手梨花の気つけとなった。
 朧気な視界では、車のフロントガラスが割れている。割られている。同年代の男子が、ライフルの銃床で殴りつけていた。それをぼんやりと見ていると、子供1人がギリギリ潜れるほどの穴が開いたところだった。
 そして気絶による意識の混濁が急速に晴れていった。記憶がつながり、思い出した光景は熊に襲われるという信じがたいもの。しかし、自分に半ば覆いかぶさる男が、それが現実だと無言で教える。

(富竹……! 富竹がまた死んでるっ!)

 殺し合いに巻き込まれる前からの知り合い、富竹ジロウ。元自衛官だと名乗った彼が、頭から脳が見える状態で微動だにせずもたれかかっている。どう見ても死体だ。そして梨花の鼻を突くのは、濃厚な血の臭い。その強さから出血の程を推し量り、身体で分析した結果は明白。

(たしか、校門のあたりで、外国人の、女の子が襲われてて……オオカミとクマが突っ込んできて……それで……ミツル……そう、ミツル、アイツが何かした?)
(待って、蘭は? 大翔は? 超能力者に、主催者の関係者なのよ。あの2人に死なれたら──)
「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」
(この子だけ、ですって? それじゃあ……)

 記憶を芋づる式に思い出していく。自分の身体が引っ張られていく感覚は、すぐに足元から這い上がってくるような絶望感にかき消された。
 超能力者、磯崎蘭。時間が巻き戻る前の記憶を失わずにいたエスパーで、様々な能力を持つ盾であり矛。
 生還者、大場大翔。司会者であるツノウサギが前に開いた命懸けの鬼ごっこで逃亡に成功した、主催打倒の切り札。
 その2人が同時に失われた。信頼の置ける富竹と合わせれば3人。絶対に失ってはいけない、換えが効かない人材がまたたく間に全滅した。

(蘭の仲間は、前の時は今頃には死んでたはず。合流は期待できない。大翔の仲間は第一放送までには会えなかった。これはもうダメかもわからないわね。それに……)

 名前も知らない少年たちに呼びかけられても、梨花は無反応で思考を巡らす。怪我によって話せないとでも思っているのだろうなと、2人を他人事で分析して、内心で鼻で笑った。もう何もかも手遅れなのに、と。
 気心の知れた自衛官も、超常現象に何度も遭遇してきたエスパーも、主催者に一度は勝利したリピーターも死んだ。そして自分は。

「大丈夫? しっかり!」
「立てるか?」
「みー……からだが、動かないのですよ……」

 首から下の感覚が、古手梨花には無かった。

(フフ、フフフ……笑えてくるわ。こんなにも、人の手の上で踊らされていると……)
(ここでも、雛見沢でも、結局は同じ……何度やり直してもダメなように世界はできている……)
(今度は、同じように記憶を持っている蘭もいるから、もしかしたらって思ったのだけれど。甘かった。何もかもぜんぶ……)

 乾いた笑いしか出てこなかった。もはや勝ち筋も未来への道も見えない。それは奇しくも彼女の人生そのもののようであった。
 何度やり直しても、どれだけ努力しても、全てはムダ。今回は同じような立場の蘭がいたが、それでもダメだった。これではもはや、何も改善点が見つからない。
 実際には、蘭の仲間は今現在は生きているし、大翔の仲間もすぐ側まで来ている。しかし神でもなければ神が近くにいもしない彼女では、そんなことに気づくはずもない。
 梨花の心に諦めが募っていく。雛見沢での頑張りも、今となっては惰性でやっていたように思えてきた。
 だが、しかし、そのまま心折れて眠りにつこうとする彼女は、ふと目を開けた。それは悠翔とリクの言葉が届いたから、ではない。一つの疑問が、全てを投げ出す前に気になったからだった。

「……なんで、蘭は記憶を失くさなかったのかしら?」
「? なんて言った? 大丈夫か?」
「私がやり直すから私だけ記憶が残ってたのだと思ってたけれど、そうじゃない? あの子やあの子の友達みたいに、記憶の残る人間がいる? それとも、あの子がやり直した?」
「頭かどこかを打ったんだ。動けないのもそれが理由なのかも。」

 悠翔とリクの話しかけを無視して梨花は独白を続ける。話すうちにピースがハマっていく感覚があった。

「やり直せる人間は何人もいる? たとえば……ゲームの主催者。そう、時間を巻き戻しているのは、殺し合いを開いているツノウサギ……」
「……まさか、雛見沢でも? 私以外に記憶を持ってるなら、やり直せなくても妨害はできる……」
「そうかっ! あははははは! だから、だからかっ! だから、何度やってもダメだったんだ。百年の魔女は2人いたっ! いや、3人かも、4人かも!」

 錯乱したかのように梨花は叫ぶ。助けに来た2人のことなど全く視界に入らない。
 まさか、こんな、わけのわからない殺し合いで、自分を永らく苦しめていた原因に行き着くとは。100年探し求めた答えの一端が見えたと、梨花は笑わずにはいられなかった。

「なら……今度こそやり直すだけね……フフフ……あなたなら、楽に殺してくれるかしら?」
「悠翔くん、急いで病院に運ぼう。」
「運ぶって行っても、病院やってる……?」
「それは……」
「必要、ないわ……どのみち、助かりそうにないもの。それよりも、逃げた方がいいわね。」

 自分の言葉に困惑した様子のリクと悠翔を見て、梨花はまた笑う。差し迫った死に気づかない2人は滑稽で、しかしとても簡単なことを100年見落としていた自分は更に滑稽だと、嘲笑わずにはいられない。
 自分が2人ではなく、その後ろを見ている理由がわかれば、彼らは行動を変えるのだろうか? そんなふうにも思うが、梨花はあえて言わないでおいた。
 そして、ダァン。雷鳴のような銃声が響いた。

「熱っ! えっ?」
「悠翔くん!」

 地面に寝転がる梨花の上体を起こして呼びかけていた悠翔が、音のすぐ後に叫ぶと、何が起こったかわからないという表情のまま自分に倒れ込んでくる。富竹の時もこうだったのかなと思いながら、梨花は硬いコンクリに頭を打ち据えながらも依然として視線をミツルへと向けていた。

「しまった、罠か!」
「イッテえ……この子、囮にして……あがあああっ! い、痛いっ、くそっ!!」
「悠翔くん、しっかり!」

 ここに来てようやく事態を飲み込めたようだが、リクは銃をミツルに向けつつも悠翔を助け起こすことに専念していた。それを見て梨花はまた笑う。ミツルがいたのは、学校の塀の角。距離は数十メートルはあるので、自分たちを見捨てて走ればまず助かるのに。
 ミツルはゆっくりと狙いをつけると、発砲した。梨花の顔に血が数滴かかり、見上げるとリクの耳たぶが千切れ飛んでいた。落ち着いて撃てるとわかったのでヘッドショットでも狙っているのだろうか。あるいはこちらが撃ち返せないとわかっているのだろう。それはリクのメンタルの問題ではなく。

「──撃ちたくないのにっ。」
(ああ、これで終わりね。今度目が覚めたときは、もっと上手く──待って。)
「この感覚……なに? デジャヴ──」

 リクが震える手に手を重ねて無理やり発砲する、その瞬間軽トラから漏れ出たガソリンにマズルフラッシュが引火し、梨花たち3人を爆風が襲った。
 熱と衝撃が身体をかけめぐる。火あぶりという言葉通りの状態に、声なき悲鳴を上げる。
 その強烈な痛みが、梨花の脳内をスパークさせた。

(私は──)

 首輪が作動したのか、急速に身悶えていた体が動かなくなっていく。それに伴い意識も薄れていく。
 最後の瞬間に彼女が思ったのは。

(──前にもこれで死んだ?)



 ──0120 『北部』学校近く──

(ここは……? 車の中……? だれ……雛見沢の子供じゃない……雛見沢じゃない!)

 パラパラと自分の顔面に何かが降りかかる。硬質な刺激は肌を突き刺して、気絶していた古手梨花の気つけとなった。
 朧気な視界では、車のフロントガラスが割れている。割られている。同年代の男子が、ライフルの銃床で殴りつけていた。それをぼんやりと見ていると、子供1人がギリギリ潜れるほどの穴が開いたところだった。
 そして気絶による意識の混濁が急速に晴れていった。記憶がつながり、思い出した光景は熊に襲われるという信じがたいもの。しかし、自分に半ば覆いかぶさる男が、それが現実だと無言で教える。

(富竹……! 富竹がまた死んでるっ!)

 殺し合いに巻き込まれる前からの知り合い、富竹ジロウ。元自衛官だと名乗った彼が、頭から脳が見える状態で微動だにせずもたれかかっている。どう見ても死体だ。そして梨花の鼻を突くのは、濃厚な血の臭い。その強さから出血の程を推し量り、身体で分析した結果は明白。

(たしか、校門のあたりで、外国人の、女の子が襲われてて……オオカミとクマが突っ込んできて……それで……ミツル……そう、ミツル、アイツが何かした?)
(待って、蘭は? 大翔は? 超能力者に、主催者の関係者なのよ。あの2人に死なれたら──)
「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」
(この子だけ、ですって? それじゃあ……)

 記憶を芋づる式に思い出していく。自分の身体が引っ張られていく感覚は、すぐに足元から這い上がってくるような絶望感にかき消された。
 超能力者、磯崎蘭。時間が巻き戻る前の記憶を失わずにいたエスパーで、様々な能力を持つ盾であり矛。
 生還者、大場大翔。司会者であるツノウサギが前に開いた命懸けの鬼ごっこで逃亡に成功した、主催打倒の切り札。
 その2人が同時に失われた。信頼の置ける富竹と合わせれば3人。絶対に失ってはいけない、換えが効かない人材がまたたく間に全滅した。

(蘭の仲間は、前の時は今頃には死んでたはず。合流は期待できない。大翔の仲間は第一放送までには会えなかった。これはもうダメかもわからないわね。それに……)

 名前も知らない少年たちに呼びかけられても、梨花は無反応で思考を巡らす。怪我によって話せないとでも思っているのだろうなと、2人を他人事で分析して、内心で鼻で笑った。もう何もかも手遅れなのに、と。
 気心の知れた自衛官も、超常現象に何度も遭遇してきたエスパーも、主催者に一度は勝利したリピーターも死んだ。そして自分は。

「大丈夫? しっかり!」
「立てるか?」
「みー……からだが、動かないのですよ……」

 首から下の感覚が、古手梨花には無かった。

(フフ、フフフ……笑えてくるわ。こんなにも、人の手の上で踊らされていると……)
(ここでも、雛見沢でも、結局は同じ……何度やり直してもダメなように世界はできている……)
(今度は、同じように記憶を持っている蘭もいるから、もしかしたらって思ったのだけれど。甘かった。何もかもぜんぶ……)

 乾いた笑いしか出てこなかった。もはや勝ち筋も未来への道も見えない。それは奇しくも彼女の人生そのもののようであった。
 何度やり直しても、どれだけ努力しても、全てはムダ。今回は同じような立場の蘭がいたが、それでもダメだった。これではもはや、何も改善点が見つからない。
 実際には、蘭の仲間は今現在は生きているし、大翔の仲間もすぐ側まで来ている。しかし神でもなければ神が近くにいもしない彼女では、そんなことに気づくはずもない。
 梨花の心に諦めが募っていく。雛見沢での頑張りも、今となっては惰性でやっていたように思えてきた。
 だが、しかし、そのまま心折れて眠りにつこうとする彼女は、ふと目を開けた。それは悠翔とリクの言葉が届いたから、ではない。一つの疑問が、全てを投げ出す前に気になったからだった。

「……なんで、蘭は記憶を失くさなかったのかしら?」
「? なんて言った? 大丈夫か?」
「私がやり直すから私だけ記憶が残ってたのだと思ってたけれど、そうじゃない? あの子やあの子の友達みたいに、記憶の残る人間がいる? それとも、あの子がやり直した?」
「頭かどこかを打ったんだ。動けないのもそれが理由なのかも。」

 悠翔とリクの話しかけを無視して梨花は独白を続ける。話すうちにピースがハマっていく感覚があった。

「やり直せる人間は何人もいる? たとえば……ゲームの主催者。そう、時間を巻き戻しているのは、殺し合いを開いているツノウサギ……」
「……まさか、雛見沢でも? 私以外に記憶を持ってるなら、やり直せなくても妨害はできる……」
「──そうだ、そうだった。でも、いつ気づいた? 前にも、気づいたことがある……雛見沢で? それとも……ここで?」
「そんなはずない……私にはそんな記憶は無い……じゃあ、なんで……」

 錯乱したかのように梨花は呟く。助けに来た2人のことなど全く視界に入らない。
 まさか、こんな、わけのわからない殺し合いで、自分を永らく苦しめていた原因に行き着くとは。100年探し求めた答えの一端が見えるとは。そして更に不可解な現象に直面するとは。

「なら……今度やり直しても……また繰り返す? 私は……もっと短い時間に囚われている……」
「悠翔くん、急いで病院に運ぼう。」
「運ぶって行っても、病院やってる……?」
「それは……」
「……待って、ならまずアイツから。」
「アイツ?」
「ええ、後ろ──」

 ダァン。梨花が言い終わるよりも早く、雷鳴のような銃声が響いた。

「熱っ! えっ?」
「悠翔くん!」

 地面に寝転がる梨花の上体を起こして呼びかけていた悠翔が、音のすぐ後に叫ぶと、何が起こったかわからないという表情のまま自分に倒れ込んでくる。富竹の時もこうだったのかなと思いながら、梨花は硬いコンクリに頭を打ち据えながらも依然として視線をミツルへと向けていた。

「しまった、罠か!」
「イッテえ……この子、囮にして……あがあああっ! い、痛いっ、くそっ!!」
「悠翔くん、しっかり!」

 ここに来てようやく事態を飲み込めたようだが、リクは銃をミツルに向けつつも悠翔を助け起こすことに専念していた。それを見て梨花はデジャヴを感じた。ミツルがいたのは、学校の塀の角。距離は数十メートルはあるので、自分たちを見捨てて走ればまず助かるのに。この少年は絶対にそれをしようとしないことを知っている。
 ミツルはゆっくりと狙いをつけると、発砲した。梨花の顔に血が数滴かかり、見上げるとリクの耳たぶが千切れ飛んでいた。落ち着いて撃てるとわかったのでヘッドショットでも狙っているのだろうか。あるいはこちらが撃ち返せないとわかっているのだろう。それはリクのメンタルの問題ではなく。

「──撃ちたくないのにっ。」
(──このあとどうなるかを、私は知っているの?)
「この感覚……デジャヴ──」

 リクが震える手に手を重ねて無理やり発砲する、その瞬間軽トラから漏れ出たガソリンにマズルフラッシュが引火し、梨花たち3人を爆風が襲った。
 熱と衝撃が身体をかけめぐる。火あぶりという言葉通りの状態に、声なき悲鳴を上げる。
 その強烈な痛みが、梨花の脳内をスパークさせた。

(私は──)

 首輪が作動したのか、急速に身悶えていた体が動かなくなっていく。それに伴い意識も薄れていく。
 最後の瞬間に彼女が思ったのは。

(──私は前にもこれで死んでいる!)



 ──0120 『北部』学校近く──

(ここは……? 車の中……? だれ……雛見沢の子供じゃない……雛見沢じゃない!)

 パラパラと自分の顔面に何かが降りかかる。硬質な刺激は肌を突き刺して、気絶していた古手梨花の気つけとなった。
 朧気な視界では、車のフロントガラスが割れている。割られている。同年代の男子が、ライフルの銃床で殴りつけていた。それをぼんやりと見ていると、子供1人がギリギリ潜れるほどの穴が開いたところだった。
 そして気絶による意識の混濁が急速に晴れていった。記憶がつながり、思い出した光景は熊に襲われるという信じがたいもの。そして同時に流れ込んできたのは存在しない記憶。自分が車の中で爆死するという不可解な光景だった。

(なに……記憶が、混濁している……熊はまだわかるけど……なんで、『私が死ぬ時の記憶』があるの……)

 梨花の記憶の引き継ぎは、死亡する直前のものは失われるはずだ。だが、にもかかわらず爆死する記憶がある。

(違う、まだ死にきっていない。死ぬまでに時間があったから……火あぶりだった?)
(それに富竹……富竹がまた死んでるっ!)

 殺し合いに巻き込まれる前からの知り合い、富竹ジロウ。元自衛官だと名乗った彼が、頭から脳が見える状態で微動だにせずもたれかかっている。どう見ても死体だ。そして梨花の鼻を突くのは、濃厚な血の臭い。その強さから出血の程を推し量り、身体で分析した結果は明白。

(そう、校門のあたりで、外国人の、女の子が襲われてて……クマとかが突っ込んできて……ミツル……そう、ミツル、アイツが何かした?)
(思い出した、蘭も大翔も殺された? 超能力者に、主催者の関係者なのに。あの2人に死なれた……)
「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」

 記憶を芋づる式に思い出していく。自分の身体が引っ張られていく感覚は、すぐに足元から這い上がってくるような絶望感にかき消された。
 超能力者、磯崎蘭。時間が巻き戻る前の記憶を失わずにいたエスパーで、様々な能力を持つ盾であり矛。
 生還者、大場大翔。司会者であるツノウサギが前に開いた命懸けの鬼ごっこで逃亡に成功した、主催打倒の切り札。
 その2人が同時に失われた。信頼の置ける富竹と合わせれば3人。絶対に失ってはいけない、換えが効かない人材がまたたく間に全滅した。

(蘭の仲間は、前の時は今頃には死んでたはず。合流は期待できない。大翔の仲間は第一放送までには会えなかった。そして……これは前にも考えたことがある。もしかして、繰り返している!?)

 梨花はハッと我に返った。気がつけば名前も知らない少年たちにさんざんに呼びかけられていたようだ。一気に梨花から血の気が引いていく。この展開は知っている。何もかも手遅れだともわかっている。だとしても行動せずにはいられない。
 気心の知れた自衛官も、超常現象に何度も遭遇してきたエスパーも、主催者に一度は勝利したリピーターも死んだ。そして自分は、何度も殺されている!

「大丈夫? しっかり!」
「立てるか?」
「……ろよ……」

 うまく声が出ない自分の体が呪わしい。首から下の感覚もない。かなりのダメージを負っている。痛みと熱がその証明だが、梨花は自分の喉から血が出るほどの力を込めて叫んだ。

「後ろ! ミツルが……狙ってる!」
「え?」
「悠翔くん──」

 そして梨花は目にした。また同じ場所から現れたミツルが、銃を乱射するのを。
 まず悠翔を突き飛ばしたリクが頭を吹き飛ばされた。続いて、自分と悠翔へと銃弾が降り注いだ。当たったのはせいぜい数発。しかしそれでも充分に梨花の最期の力を奪うのには充分過ぎる。
 そしてミツルが取り出したのは、パンツァーファウストだ。それを近くから沸き立った謎の黒い物体に持たせる。次の瞬間、発射。

「なんでそんなものまで持って──」

 言い切る間もなく、さっきまで自分が閉じ込められていた軽トラに着弾する。その爆風で吹き飛ばされた彼女の視界に映るのは、自分の額に真っ直ぐ向けられた銃口だった。



 ──0120 『北部』学校近く──

(ここは……? 車の中……? だれ……雛見沢の子供じゃない……雛見沢じゃない!)

 パラパラと自分の顔面に何かが降りかかる。硬質な刺激は肌を突き刺して、気絶していた古手梨花の気つけとなった。
 朧気な視界では、車のフロントガラスが割れている。割られている。同年代の男子が、ライフルの銃床で殴りつけていた。それをぼんやりと見ていると、子供1人がギリギリ潜れるほどの穴が開いたところだった。
 そして気絶による意識の混濁が急速に晴れていった。記憶がつながり、思い出した光景は熊に襲われるという信じがたいもの。そして同時に流れ込んできたのは存在しない記憶。自分が車の中で爆死する光景に、助け出された車の側で射殺される光景、民家の中に突如手榴弾を投げ込まれる光景に、車で轢かれる光景だった。

(なに……記憶が、混濁している……熊はまだわかるけど……なんで、『何回も私が死ぬ時の記憶』があるの……)

 梨花の記憶の引き継ぎは、死亡する直前のものは失われるはずだ。だが、にもかかわらず多種多様に殺されている記憶がある。

(違う、まだ死にきっていない。死ぬまでに時間があったから……そうだ、たぶん、何度も繰り返してる。)
(ああ、富竹…… 富竹がまた死んでるっ!)

 殺し合いに巻き込まれる前からの知り合い、富竹ジロウ。元自衛官だと名乗った彼が、頭から脳が見える状態で微動だにせずもたれかかっている。どう見ても死体だ。そして梨花の鼻を突くのは、濃厚な血の臭い。その強さから出血の程を推し量り、身体で分析した結果は明白。

(……たしか、これも何度かしてたはず……)
(思い出した、蘭も大翔も殺された。超能力者に、主催者の関係者なのに。あの2人に死なれた……それが繰り返しの原因?)
「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」

 記憶を芋づる式に思い出していく。自分の身体が引っ張られていく感覚に、そういえば何度も軽トラから助け出されていたなと思い出した。
 超能力者、磯崎蘭。時間が巻き戻る前の記憶を失わずにいたエスパーで、様々な能力を持つ盾であり矛。
 生還者、大場大翔。司会者であるツノウサギが前に開いた命懸けの鬼ごっこで逃亡に成功した、主催打倒の切り札。
 その2人が同時に失われた。信頼の置ける富竹と合わせれば3人。絶対に失ってはいけない、換えが効かない人材がまたたく間に全滅した。
 その事実は、何度繰り返しも覆らない。それなら、この繰り返しが終わるのは、彼らの死とは無関係な何かを変える必要があるということか?

(蘭の仲間は、前の時は今頃には死んでたはず。合流は期待できない。大翔の仲間は第一放送までには会えなかった。これを変えることが必要……?)
(繰り返している人間がいるなら、その人間の目的は何? 蘭の知り合い? それとも大翔?)
(どっちでも、とにかく私はこれ以上死にたく無いのよ……!)

 梨花はハッと我に返った。気がつけば名前も知らない少年たちにさんざんに呼びかけられていたようだ。一気に梨花から血の気が引いていく。この展開は知っている。何もかも手遅れだともわかっている。だとしても行動せずにはいられない。これ以上、死の苦痛を味わいたくない。
 この数十分で、最低でも数回、いや十数回は殺されたと思う。それも意識を取り戻して数分以内にだ。さしもの梨花も十分に一回殺されるとなれば、心が持たない。身体が反射的に冷や汗を流し、動悸が胸を痛める。
 気心の知れた自衛官も、超常現象に何度も遭遇してきたエスパーも、主催者に一度は勝利したリピーターも死んだ。そして自分は、何度も殺されている!

「大丈夫? しっかり!」
「立てるか?」
「……ええ。」

 梨花は硬直した身体で一転を見つめる。いつもそこからミツルが狙っているのだ。悠翔たちに言っても襲われ、言わなくても襲われ、適切な対応が思いつかない。
 そうこうしているうちに、梨花は車から助け出されて近くの地面に寝転がされた。その間も視線はずっとミツルが現れるところへ。
 そして彼女は知ることになる。目の前の男子2人の勘の良さを。

「──あっち?」
「どうしたの?」
「この子、ずっと向こうを見て──」
「やめなさい! 気づかれたら──」

 そして梨花は目にした。また同じ場所から現れたミツルが、銃を乱射するのを。
 即座に悠翔とリクが全身に銃撃を受けて即死した。バタリと2人が梨花へと倒れかかる。2人の下敷きになって、それでも梨花はもがいていた。これ以上死にたく無い。
 だが、全く身体は言うことを聞いてくれない。動くのはかすかに指先だけ。これでは下敷きにされていなくても身動ぐことすら難しい。

「こ、こんなことが……こんな……」
「楽にしてあげるよ。」

 もがく彼女の耳に、少年の冷たい声が刺さる。視界に映るのは、自分の額に真っ直ぐ向けられた銃口だった。

(あの2人! 私の視線から気づいたんだ! なんでそんなところで勘が良いんだ!)
(い、いや、今はこれをなんとかしないと、また殺される! な、なにか手は……)
(ああ、もう、なんで、私はいつも──)

 死への恐怖が、梨花の息を荒くする。尋常ではない精神状態に加えて、直前まで気絶していたこともあり、全く頭が働かない。
 なにか打開策は、そう考えても、彼女の思考は急速に加速していく。走馬灯だ。過去の記憶、雛見沢で死に続けた記憶がかけ巡る。
 それは梨花に、生を諦めさせるだけの歴史があった。

「それなら……いいだろう! この繰り返しは捨ててやる! 私は次の私に賭ける!」
「……おかしくなったか。」
「良く聞け、ミツル!」

 なら、梨花がすべきことを思い出した。どうしようもないのなら、次の繰り返しのために情報を手に入れて死ぬ。今までの自分がそうしてきたように、ここでもミツルから冥土の土産を掠め取る。

「私にはアイツによってトラップが仕掛けられている。殺した瞬間、アンタも爆死するわ!」
「……無理があると思わないかな。」
「やれるものならやってみろ! こうしている今もお前を狙ってる参加者がいるぞ! さあ、殺れ! 殺ってみろ!」

 まくし立てる梨花に、ミツルは可哀想なものを見る目をする。そうだ、それでいい。少しでも死ぬのを後回しにできれば、それだけ多くの記憶を引き継げる。そうすれば打開策を考えつくキッカケになる。

(この私は死んでも……生きてみせる! これまでだって、このぐらいのピンチは百年ずっと繰り返してきた!)
「次だって──」

 ザクリ。
 距離を取ったミツル、にもかかわらず刃物か何かで刺されたような感覚がある。
 気合で首を動かす。ミツルの足元から影が伸びていた。

(フ、フフフ、覚えたわ……アンタはこんなハッタリでも警戒する……ってね。)

 ゆっくりと意識が闇に沈んでいく。どうやらこれ以上のトドメは刺してこないらしい。それならありがたく長生きして、記憶を保ってやると、梨花は激痛で遠くなる意識を努めて繋ぎ止めて、死んだ。



 ──0120 『北部』学校近く──

(ここは……? 車の中……? だれ……雛見沢の子供じゃない……雛見沢じゃない!)

 パラパラと自分の顔面に何かが降りかかる。硬質な刺激は肌を突き刺して、気絶していた古手梨花の気つけとなった。
 朧気な視界では、車のフロントガラスが割れている。割られている。同年代の男子が、ライフルの銃床で殴りつけていた。それをぼんやりと見ていると、子供1人がギリギリ潜れるほどの穴が開いたところだった。
 そして気絶による意識の混濁が急速に晴れていった。記憶がつながり、思い出した光景は熊に襲われるという信じがたいもの。そして同時に流れ込んできたのは何度も経験した記憶。自分が車の中で爆死する光景に、助け出された車の側で射殺される光景、民家の中に突如手榴弾を投げ込まれる光景に、車で轢かれる光景だった。

(なに……記憶が、混濁している……そうだ……私は……繰り返している……)

 梨花の記憶の引き継ぎは、死亡する直前のものは失われるはずだ。だが、にもかかわらず多種多様に殺されている記憶がある。
 それは梨花が情報を残すために決死の覚悟で1秒でも長く生き、死んでいったからだ。

(そうだ、まだ死にきっていない。死ぬまでに時間があったから……たぶん、十数回……いやもっと何度も繰り返してる。)
(そして、富竹……富竹がまた死んでる。)

 殺し合いに巻き込まれる前からの知り合い、富竹ジロウ。元自衛官だと名乗った彼が、頭から脳が見える状態で微動だにせずもたれかかっている。どう見ても死体だ。これにも変わりはないらしい。

(……思い出した、蘭も大翔も殺された。超能力者に、主催者の関係者なのに。あの2人に死なれた……それが繰り返しの原因?)
(あの2人の仲間に、私のような魔女がいる。そう考えればつじつまはあうかしら?)
「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」

 記憶を芋づる式に思い出していく。自分の身体が引っ張られていく感覚に、これももう何度めかと思い出した。
 超能力者、磯崎蘭。時間が巻き戻る前の記憶を失わずにいたエスパーで、様々な能力を持つ盾であり矛。
 生還者、大場大翔。司会者であるツノウサギが前に開いた命懸けの鬼ごっこで逃亡に成功した、主催打倒の切り札。
 その2人が同時に失われた。信頼の置ける富竹と合わせれば3人。絶対に失ってはいけない、換えが効かない人材がまたたく間に全滅した。
 その事実は、何度繰り返しも覆らない。それなら、この繰り返しが終わるのは、彼らの死とは無関係な何かを変える必要があるということか。
 最低限の条件は、おそらく梨花自身の生存だ。今まで梨花が死に続け、その度に繰り返している。なんとなく話は見えてきた。

(蘭の仲間は、前の時は今頃には死んでたはず。合流は期待できない。大翔の仲間は第一放送までには会えなかった。これを変えることが必要……?)
(とにかく私はこれ以上死ねない……そもそも死にたく無いのよ……!)

 梨花はハッと我に返った。気がつけば名前も知らない少年たちにさんざんに呼びかけられていたようだ。またこの展開かと思うが、梨花は冷静に口を開いた。こうすれば悠翔たちは耳を近づけると知っている。
 梨花は自分の身体を動かすことができない。そんな彼女が飽きるほど見た展開を変えるには、この男子2人を誘導しなくてはならない。
 既に彼らの性格は把握した。2人ともお人好しだ。ミツルの性格も把握した。慎重に狙ってくる。
 この十数分で、最低でも十数回、いや数十回は殺されたと思う。それも意識を取り戻して数分以内にだ。さしもの梨花も十分に一回殺されるとなれば、心が持たない。身体が反射的に冷や汗を流し、動悸が胸を痛める。
 一発勝負。そう心に決めて口を開いた。

「大丈夫? 話せる?」
「立てるか?」
「……仲間が……いるのです……合図を……」
「合図? どんな?」
「ジンギスカン……」
「え……」
「ジンギスカン……」
「ジンギスカン……?」

 梨花は硬直した身体でなんとか絞り出す。数十回の繰り返しの果てに考えついた一番生存率の高い方法がこれだった。

「ジン、ジン、ジンギスカ〜ン……」
「なんか……知ってるダンスと違うのです……」
「これが、合図なの?」
「はい……あと……発煙筒が……車の中に……」

 困惑しながらも、ジンギスカンを踊る悠翔。梨花が錯乱しているのかとも思ったが、仲間への合図だと真剣な目で言われたので、全力で踊る。
 それを目にして、ミツルは一度構えていた銃を下ろした。

 では今こそ話そう、ジンギスカンのことを。
 ジンギスカンは1979年、梨花がまだ小学校に上がるかどうかというタイミングで西ドイツで発表された歌である。
 そのキャッチャーなメロディーで今や人気は鰻登り、日本でも複数のミュージシャンがカバーすることとなった。
 更に、人気を受けて小学校などで運動会のダンスの曲として使われるようになる。
 2003年にはウォーターボーイズの作中でも使われ認知度を拡げ、2004年や2005年にはサッカーの国際試合で使われたことでサッカーに関する曲というイメージを持った世代もいるという。
 梨花がその曲を選んだのは、全くの偶然である。見ているミツルを困惑させてなにか罠があるのではないかと警戒させる手を50回ぐらい殺されている間に考えた結果、知名度が高いから素早く説明できるジンギスカンに行き着いたというわけだ。
 梨花にとって幸運だったのは、ジンギスカンの知名度が21世紀でも高かったことだろう。狙い通りに素早く説明できたし、ミツルも知っていたので狙い通りに困惑した。そしてもう一つは、ミツルがその曲をサッカーと記憶の中で結びつけていたことだ。
 ミツルにとってその曲は、小学校の運動会で聞くような、少し前に行われたサッカーの試合で行われた曲という認識だ。
 まだ幸せだった頃の、自分が誕生日の日に放課後にサッカーをしていたせいで、帰ってきたら父も母も妹も死んでいたあの頃の曲だ。
 ミツルにとって、妹を生き返らせることが全ての目的。旅人になったのも、この殺し合いに乗っているのも、全ては妹を生き返らせるため。故に、つい連想してしまう。幸せな家族の思い出につながるもの全てが、妹を生き返らせるというモチベーションへとつながる。
 だから、つい目の前の獲物から意識を反らしてしまった。自分が狩る側であり、自分は存在に気づかれていない一方的に襲う側という意識が、余裕と言う名の油断に繋がった。
 そうこうしているうちに、リクに背負われて梨花は車から助け出され、近くの民家に逃げ込んだ。その間も悠翔はずっと発煙筒を手にジンギスカンである。彼に煙を焚かせているのは、ダンスだけではパンチが弱いと思ったからだ。また銃撃への目くらましでもある。そして誰か寄ってきてくれないかという参加者ガチャだ。とりあえず急場は凌げたが、ミツルの気を反らせたのは1分もない。直ぐにでもあらためて殺しにかかられるだろう。

(さあ、出てきなさい……!)

 梨花は祈る。打てる手は打った。口しか動かさない中で、これ以上の手は思いつかない。ミツルが襲い来る前に、新たな参加者が状況をかきみだしてくれるのを待つ。
 その神通力、通じた。
 発煙筒の煙を嫌い、確実に悠翔をヘッドショットできる位置取りをしたミツルは、視界の端で走ってくる人影を見た。
 梨花が稼がせた100秒の間に、関本和也・小林旋風・早乙女ユウの3人は、大きな声を上げながら悠翔の元へと駆け寄ってきた。



「2人とも、あそこ。車のところに人が倒れてる。」

 早乙女が学校の近くにある軽トラを指して、関本と旋風は霧越しに倒れる人影に目を凝らした。
 拡声器での放送後、森を抜けて学校近くの裏山まで来た彼ら。来た時間は、ちょうど黒鳥千代子がループを起こす寸前のタイミングであった。
 チョコのループは1時20分から2時20分までの1時間。チョコ本人は梨花に干渉できるだけの距離も時間も無く、梨花はリクと悠翔にしか干渉できないループの中で、梨花がミツルに殺されることを妨害しうる唯一の人間たちである。

「あれ、死んでるよな……まさか。」
「待てって小林っ。今言ったばっかだろ。落ち着けって。」
「ああ……まずは様子を見よう。」
「少し高低差があるから、ここからなら学校に地の利があるよ。」
「んじゃまず、校舎の偵察とかする?」

 腰を据えて、しかし周囲を警戒して動きを止めた3人。だがすぐにその腰を浮かすことになった。

「なんか踊りだしだぞ。」
「ジンギスカンだな。」
「そんなわけないよ……殺し合えって言われてるんだよ?」
「いやでもあれジンギスカンだよ。」
「ほんとだ、ジンギスカンだ。いや、ジンギスカンか? ジンギスカンじゃないかもしれないわ。言うのやめとくわ。確証がないわ。」
「あ、リクくん。」
「ほら、ジン、ジン、ジンギスカンって。」
「ほなジンギスカンか。」
「車から……発煙筒? 発煙筒を取り出して、もう一人の男の子に渡して……倒れてる女の子をおんぶしたね。」
「なんで一人でおんぶしてんだよ。踊ってる奴は何してるんだよ。」
「おい煙巻きながら踊りだしだぞ。なにが目的なんだよ。」
「……ボクたちみたいに、合図を送ってるとか?」
「いやそんなこと……するかもな。」
「ああ……もしかしたら拡声器使うよりマシかも知んないな……」
「止めたほうがいいよね。」
「つっても距離あるぞ。叫んだりしたらまたアレだし……そうだ。」

 てってけてって、てー→てー↓てー↑
 そう言いながら関本は銃をあさっての方向に構えた。

「関本くん、どうする気なの。」
「これで銃声鳴らしてビビらせてやめさせます。」
「おお、賢いな。」
「上手く行くかな……」
「銃声したらさすがにビビってやめない?」
「だよな。」
「うーん……」
「おしじゃあぶっ放してやるぜ!」

 早乙女がなんとも言えない表情だけして止めないのを見ると、関本は適当に森に向けて発砲した。ダアンと銃声が響き、森がざわめく音がする。

「あれ、おかしくない?」
「どうした?」
「今森から変な音が──」
「よし、踊るのやめて逃げたな! それでいいぞ。」
「本当だ。あ、そういえば、あいつらってお前の知り合い?」
「え、うん。リクくん……おんぶしてたほうは。」
「へー。」
「じゃあとっとと合流するか。ビビらせちまったのも悪い──」

 関本が言い終わるより先に聞こえた物音に、3人は顔を見合わせた。なにかがかけてくる、関本は反射的に発砲した。「やっべ」と、物音が人間により発せられたものだと思い顔を青くするが、すぐに別の理由で顔が青くなった。
 銃声に驚いて飛び出してきたのは、狼だった。

「い、犬?」
「! 首輪がある!」
「うわああっ!?」

 いち早く首輪に気づいたのは、ギルティゲームの生還者である旋風だった。迫る狼が早乙女に噛み付く寸前で発砲、狼はギリギリで軌道を変える。
 そのまま連射した弾丸を、しかし狼は忌々しげに睨みながらも、その巨体に見合わぬ素早さで全弾回避し森へと消えた。
 旋風の狙いがなってないというだけではない。明白に、銃というものの危険性と特性を理解した動き。
 それもそのはず、狼はただの狼ではない。狼王ロボ。彼はアメリカはカランポーで数多の家畜を狩り人間を怯えさせた誇り高きもの。この殺し合いにおいて、動物代表とも言える猛者である。
 強マーダーの一角を成すことを期待して参加者にされた彼が弱いはずがない。銃という彼には使えないもののハンデがあったとしても、銃を扱ったことのない子供が相手ならば遅れを取ることはない。
 彼は旋風たちが梨花たちに気づく前から存在を察知し、観察していた。学校での戦いで、ここでも銃が自分の前に立ちはだかることは肝に銘じている。相手が子供であっても彼に油断は無い。
 しかしそんな彼に想定外のことが起きた。関本はなんの気なしに人のいなさそうな方へと発砲したのだが、そここそ人間では息を潜めるのに向いていない、だからこそロボが選んだ場所だったのだ。
 ロボは銃の脅威を知っている。故に自分へと向けられたと、誤認した。彼の用心深い性格が、仇になる展開を、梨花が数十回の繰り返しの末に引き当てたのだ。
 本来なら百に一度も起こらない展開を目の前にして、ロボは駆けた。自分に気づくほどの相手を前に、背を向けるリスクと立ち向かうリスク。野生の頭脳で瞬時に判断すると、一番弱そうな早乙女に突貫する。関本ではなく旋風に撃たれるが、しかしそれも想定内、早乙女を他の2人と自身との間に挟むように置くことによって、射撃を逸らさせる。こうすると人間は撃つのを躊躇うと、経験則で理解していた。そのまま回避に移り一気に走り抜ける。ロボが選んだのは逃走であった。しかし、ただ尻尾を巻いて逃げるというわけではない。それではこの狩人は執念深く追ってくるだろう。そうさせないために、一撃を加える。手傷を負わせて物理的に動けなくできれば一番だが、襲われたという精神的なショックを与えるだけでも、狩る側と狩られる側のパワーバランスの逆転に繋がる。

「走れ!」
「立て、立て早乙女!」

 最初に撃ってきた人間、関本がなにか叫びながら銃を撃つ。狙いは全く外れているのをパニックに陥ったためと判断して離脱へと移る。あの調子では早く離れなければ適当に撃たれた玉に当たってしまう。
 ロボが速やかに戦場を後にする一方で、旋風たちも急いで森から走り出した。
 彼からしてみると、銃声に驚いた馬鹿デカイ野良犬に襲われたという感覚だ。とにかく逃げようと、銃を乱射しながら駆ける。行き先は、早乙女の知り合いというリクの元だ。

「──やられた。」

 それで一番驚いたのは、リクたちをまさに撃たんとしていたミツルである。突然後方から銃声が聞こえたかと思えば、3人の同年代の男子が突撃を開始してきた、彼にはそう見えた。不可解な行動をしていた理由を、自分に気づいたために仲間へ合図を送っていたのだと誤認した。
 魔法を使って逃走する。回り込むルートで裏山の森に向かい、彼らの後ろをとろうとする。物陰に隠れるために地表スレスレを飛ぶミツルは、突如首に激痛を感じた。

「ぐうっ──!」

 声が出ない。動きも阻害され、魔法を使えなくなり地に落ちる。落下の衝撃もあり、自分に何が起こっているのかわからない。辛うじて横目で見えたのは、牙だった。

(さっきの──)

 ミツルが回り込もうとしたルートは、ちょうどロボが逃走した方向だった。旋風たちを避けようとした二者は、同じ方向へと真反対の位置から向かっていた。そして、ロボが自分を狩る者が慌てて移動するのを見逃すはずも無く。

(そんな──こんな──まだ──)

 ゴキリ。頸動脈に噛みつかれつつ振り回され、ミツルは首の骨をへし折られた。
 こうして梨花は、自身を数十回に渡って殺した少年を死に追い込み、繰り返しの終わりの時間へと達したのだった。



 ──0120 『北部』学校近く──

(ここは……? 車の中……? だれ……雛見沢の子供じゃない……雛見沢じゃない!)

 パラパラと自分の顔面に何かが降りかかる。硬質な刺激は肌を突き刺して、気絶していた古手梨花の気つけとなった。
 朧気な視界では、車のフロントガラスが割れている。割られている。同年代の男子が、ライフルの銃床で殴りつけていた。それをぼんやりと見ていると、子供1人がギリギリ潜れるほどの穴が開いたところだった。
 そして気絶による意識の混濁が急速に晴れていった。記憶がつながり、思い出した光景は熊に襲われるという信じがたいもの。そして理解した。

(なんでだあああっ! なんで生き残ったのにまた繰り返してるんだあああっ!)

 梨花の繰り返しは死亡時だが、この繰り返しはチョコのループ魔法によるものだ。なので条件が違う。
 ループ解除の条件には梨花の生存は含まれているが、それはそれとして他に20人ほどの人間が生存していないといけないのだ。

(まさか、私が部活メンバーの誰かに惨劇が起きたら繰り返しているように、これを起こしてる人間も繰り返しているの? 妥協しなさいよ! 全員が生き残るような奇跡なんて100年かかるわよ!)
(富竹もこんだけ繰り返してるんだからたまには生き残りなさいよ!)

 殺し合いに巻き込まれる前からの知り合い、富竹ジロウ。何度繰り返しても相変わらず死んでいる。なぜここでも雛見沢でも毎回死ぬのか。これがわからない。

(蘭も大翔も死んでるみたいだし、あの2人を生き残らせようとしてるなら永遠に終わらないわよ。)
(はぁ……でも、繰り返しの終わりが、死なない時は、そのまま記憶は残るのね。たしか、1時間後だったはず。この繰り返しは1時間の間に、少なくとも私が死んだら発動する。つまり、これをやってるバカは私を生き残らせようとしてる……仮説としては、こんなものかしら……)
「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」
(ここまでは毎回同じね。圭一が雛見沢に来るのと同じ確率ぐらいかしら。もう少し前から繰り返してほしいんだけど。)

 最低限の条件は、おそらく梨花自身の生存だ。今まで梨花が死に続け、その度に繰り返している。ついに確証を得た。

(相変わらず私はヌルっと引っ張りだされるのね。でも今回どうしよう……さっきと同じだとまた繰り返す……)
(……そうとも限らない、雛見沢と同じように、全く同じ行動をとったとしても、少しゆらぎがある。とにかく、この繰り返しではなるべく同じ行動をしてみましょう。)

 梨花はハッと我に返ったフリをした。リクと悠翔がさんざんに呼びかけている。またこの展開かと思うが、梨花は冷静に口を開いた。こうすれば悠翔たちは耳を近づけると知っている。

「大丈夫? 話せる?」
「立てるか?」
「うう……リクくん……悠翔くん……仲間が……いるのです……合図を……」
「な、なんで名前を……」
「あやっべ……」
「どういうことなの……?」
「ジンギスカン……」
「ジンギスカン……?」
(あっこれ無理だな。)

 その後、3人はミツルに爆殺された。



 ──0120 『北部』学校近く──

(ここは……? 車の中……? だれ……雛見沢の子供じゃない……雛見沢じゃない!)

 パラパラと自分の顔面に何かが降りかかる。硬質な刺激は肌を突き刺して、気絶していた古手梨花の気つけとなった。
 朧気な視界では、車のフロントガラスが割れている。割られている。同年代の男子が、ライフルの銃床で殴りつけていた。それをぼんやりと見ていると、子供1人がギリギリ潜れるほどの穴が開いたところだった。
 そして気絶による意識の混濁が急速に晴れていった。記憶がつながり、思い出した光景は熊に襲われるという信じがたいもの。そして理解した。

(なんかすごい凡ミスで死んだ気がする……まずい、もう頭がまともに動かなくなってきてる……)

 既に梨花は10分に一度死ぬのを100回近く繰り返している。さすがに気力体力の限界が近い。

(いつも死んでる富竹もこんな感じなのかしら……あと、5回……5回だけやろう……)

 殺し合いに巻き込まれる前からの知り合い、富竹ジロウ。何度繰り返しても相変わらず死んでいる。今なら彼の気持ちもわかる気がする。

(はやく「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」って言いなさい。)
「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」
(この子いつも「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」って言ってるわね。)

 もう100回近くはやっている、軽トラから引っ張りだされるのを無感動に眺めながら、記憶を辿る。なるべく、上手く行った繰り返しと同じ言動を試みる。
 地面に寝かされてから少しして、梨花はかすかに目を開けた。リクと悠翔がさんざんに呼びかけている。またこの展開かと思うが、梨花は冷静に口を開いた。こうすれば悠翔たちは耳を近づけると知っている。

「大丈夫? 話せる?」
「立てるか?」
「……仲間が……いるのです……合図を……」
「合図? どんな?」
「ジンギスカン……」
「え……」
「ジンギスカン……」
「ジンギスカン……?」

 梨花は硬直した身体でなんとか絞り出す。百回の繰り返しの果てに考えついた一番生存率の高い方法がこれだった。

「ジン、ジン、ジンギスカ〜ン……」
「なんか……知ってるダンスと違うのです……」
「これが、合図なの?」
「はい……あと……発煙筒が……車の中に……」

 困惑しながらも、ジンギスカンを踊る悠翔。梨花が錯乱しているのかとも思ったが、仲間への合図だと真剣な目で言われたので、全力で踊る。
 それを目にして、ミツルは一度構えていた銃を下ろした。
 ジンギスカンで失われた幸せだった頃を思い出し、しばし哀しき過去を回想する。つい目の前の獲物から意識を反らしてしまった。自分が狩る側であり、自分は存在に気づかれていない一方的に襲う側という意識が、余裕と言う名の油断に繋がった。
 そうこうしているうちに、リクに背負われて梨花は車から助け出され、近くの民家に逃げ込んだ。その間も悠翔はずっと発煙筒を手にジンギスカンである。彼に煙を焚かせているのは、ダンスだけではパンチが弱いと思ったからだ。また銃撃への目くらましでもある。そして誰か寄ってきてくれないかという参加者ガチャだ。とりあえず急場は凌げたが、ミツルの気を反らせたのは1分もない。直ぐにでもあらためて殺しにかかられるだろう。

(さあ、今回も出てきなさい……! 関本和也、小林旋風、早乙女ユウ!)

 梨花は祈る。打てる手は打った。口しか動かさない中で、これ以上の手は思いつかない。ミツルが襲い来る前に、新たな参加者が状況をかきみだしてくれるのを待つ。
 その神通力、通じさせた。
 発煙筒の煙を嫌い、確実に悠翔をヘッドショットできる位置取りをしたミツルは、視界の端で走ってくる人影を見た。
 梨花が稼がせた100秒の間に、関本和也・小林旋風の2人は、大きな声を上げながら悠翔の元へと駆け寄ってきた。

(来た! 来い来い来い! あれ?)

 違和感に気づく。なんか足りない。

(あれ? ユウは?)

 1人いない。霞む目で見ると、関本と旋風は、血に濡れている。
 低確率だが、早乙女は死ぬことがある。関本が誤射したり、ロボの攻撃が成功したりするからだ。とはいえ、これは別に繰り返しには関係無い。無いのだが、1人減っただけでも、パニックになっている彼らを見て行動を変える者がいる。

「お前ら、逃げ──」

 旋風が言い終わるより早く、パンツァーファウストが撃ち込まれる。
 もう文句を言う元気もなく、トドメを刺しに来たミツルを無言で眺めて、梨花は数分後に射殺された。



 ──0120 『北部』学校近く──

(ここは……? 車の中……? だれ……雛見沢の子供じゃない……雛見沢じゃない!)

 パラパラと自分の顔面に何かが降りかかる。硬質な刺激は肌を突き刺して、気絶していた古手梨花の気つけとなった。
 朧気な視界では、車のフロントガラスが割れている。割られている。同年代の男子が、ライフルの銃床で殴りつけていた。それをぼんやりと見ていると、子供1人がギリギリ潜れるほどの穴が開いたところだった。
 そして気絶による意識の混濁が急速に晴れていった。記憶がつながり、思い出した光景は熊に襲われるという信じがたいもの。そして理解した。

(……)

 既に梨花は10分に一度死ぬのを100回近く繰り返している。さすがに気力体力の限界が近い。

(……)

 殺し合いに巻き込まれる前からの知り合い、富竹ジロウ。何度繰り返しても相変わらず死んでいる。今なら彼の気持ちもわかる気がする。

(……)
「開いた! 息もある、この子だけでも助けないと。」

 もう100回近くはやっている、軽トラから引っ張りだされるのを無感動に眺めながら、記憶を辿る。なるべく、上手く行った繰り返しと同じ言動を試みる。
 地面に寝かされてから少しして、梨花はかすかに目を開けた。リクと悠翔がさんざんに呼びかけている。またこの展開かと思うが、梨花は冷静に口を開いた。こうすれば悠翔たちは耳を近づけると知っている。

「大丈夫? 話せる?」
「立てるか?」
「……仲間が……いるのです……合図を……」
「合図? どんな?」
「ジンギスカン……」
「え……」
「ジンギスカン……」
「ジンギスカン……?」

 ジンギスカンの件だ。

「ジン、ジン、ジンギスカ〜ン……」
「なんか……知ってるダンスと違うのです……」
「これが、合図なの?」
「はい……あと……発煙筒が……車の中に……」

 ジンギスカンを踊る悠翔。
 それを目にして、一度構えていた銃を下ろすミツル。
 哀しき過去を回想する合間にリクに背負われ民家に逃げ込んだ梨花。
 その間も発煙筒を手にジンギスカンを踊る悠翔。
 銃声でやめさせる関本、旋風、早乙女。
 驚くロボ。
 ロボに驚く関本、旋風、早乙女。
 そんな3人に驚くミツル。
 そしてミツルは前回とは違う方向へと飛んだ。
 いくつがあるルートのうちの、同じルートを選ぶ低確率の場合しか、彼がロボと鉢合わせて死ぬことはない。男子3人が駆け寄ってきてくれれば、それで制限時間までの生存はほぼ確定するのだ。
 そもそもミツルは条件に含まれていない。梨花がループしたのは、会場の反対側にいる前原圭一と園崎魅音が殺されるパターンを引いたからだ。
 だがついに、チョコが成功例を達成した。梨花が心を無にして同じ行動をし続けた結果、発狂するより早く、成功例を達成できた。

「梨花ちゃん大丈夫かな……ぜんぜん話さなくなったけど……」
「首から下が動かないからな……」
「大変だ! ヘリが落ちた!」
(……)

 また繰り返すんだろうなと思いながら、梨花は少しでも休憩しようと眠りについた。目が覚めたら、またあの軽トラだろう。これが時間を弄んた自分への罰なのか。

(……)

 全身麻痺の状態で無限ループに挑むことになった梨花は、自分が知らない間に繰り返しから抜けたことを知らずに、気絶するように眠りについた。



【0246『北部』 学校】

【古手梨花@双葉社ジュニア文庫 ひぐらしのなく頃に 第一話 鬼隠し編 上(ひぐらしのなく頃にシリーズ)@双葉社ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
 今回のイレギュラーを利用して生き残る。
●中目標
 自分が雛見沢からいなくなった影響を考えて手を打つ。
 特殊な経験、または超常的な力を持つ参加者と合流する(でもあんまり突飛なのは勘弁)。
●小目標
 ???

【桜井リク@生き残りゲーム ラストサバイバル つかまってはいけないサバイバル鬼ごっこ(ラストサバイバルシリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 今回のバトル・ロワイアルを生き残って家族の元に帰る。
●中目標
 みんなと一緒に脱出の方法を探す。
●小目標
 梨花ちゃんの怪我をなんとかしたい。

【沖田悠翔@無限×悪夢 午後3時33分のタイムループ地獄@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 今回のバトル・ロワイアルを生き残って家族の元に帰る。
●中目標
 みんなと一緒に脱出の方法を探す。
●小目標
 梨花ちゃんの怪我をなんとかしたい。

【芦川美鶴@ブレイブ・ストーリー (4)運命の塔(ブレイブ・ストーリーシリーズ)@角川つばさ文庫】
【目標】
●大目標
 ゲームに優勝し、家族を取り戻す。
●中目標
 学校近くの敵を殺す。
●小目標
 ???

【関本和也@絶望鬼ごっこ くらやみの地獄ショッピングモール(絶望鬼ごっこシリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いから脱出する。
●中目標
 みんなと一緒に脱出の方法を探す。
●小目標
 大翔……無茶しやがって……

【小林旋風@ギルティゲーム(ギルティゲームシリーズ)@小学館ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いから脱出する。
●中目標
 みんなと一緒に脱出の方法を探す。
●小目標
 やべえぞヘリが落ちた!

【早乙女ユウ@生き残りゲーム ラストサバイバル 宝をさがせ!サバイバルトレジャー(ラストサバイバルシリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いから脱出する。
●中目標
 みんなと一緒に脱出の方法を探す。
●小目標
 さすがリクくんだ……スゴいなあ……

【ロボ@シートン動物記 オオカミ王ロボ ほか@角川つばさ文庫】
【目標】
●大目標
 生き残り、縄張りに帰る。
●中目標
 人間(ミツル・和也)を警戒。
●小目標
 ???

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
タグの更新に失敗しました
エラーが発生しました。ページを更新してください。
ページを更新
「無限×悪夢 午前1時20分のタイムループ地獄」をウィキ内検索
LINE
シェア
Tweet
児童文庫ロワ
記事メニュー

メニュー


トップページ

投下順本編
【000〜050】
【051〜100】
【101〜150】
【151〜200】

時系列順本編(2ループ目)

1ループ目参加者名簿
1ループ目ネタバレ参加者名簿
1ループ目死亡者リスト
2ループ目参加者暫定名簿
2ループ目ネタバレ参加者暫定名簿
2ループ目死亡者リスト
現在地早見表

ルール

連絡


リンク

児童文庫ロワイヤル
2chパロロワ事典@Wiki
俺ロワ・トキワ荘
記事メニュー2

更新履歴

取得中です。


ここを編集
人気記事ランキング
  1. シェーラひめとFlugabwehrkanone
  2. 三谷亘
  3. 2ループ目参加者暫定名簿
  4. 一般人A
  5. 【051〜100】
  6. 幕間──Calling
  7. 地獄を歩いているなら突き進め
  8. 蛇と虎、後に竜
  9. 沖田悠翔
  10. 一般人A'、あるいはNPCが参加者となったときの考察
もっと見る
最近更新されたページ
  • 33日前

    現在地早見表
  • 33日前

    2ループ目死亡者リスト
  • 33日前

    2ループ目ネタバレ参加者暫定名簿
  • 33日前

    トップページ
  • 33日前

    メニュー
  • 64日前

    疾風と業火
  • 64日前

    メガトンチョコ
  • 64日前

    偽装した殺意悪意
  • 64日前

    時系列順本編(2ループ目)
  • 64日前

    玉野メイ子
もっと見る
人気記事ランキング
  1. シェーラひめとFlugabwehrkanone
  2. 三谷亘
  3. 2ループ目参加者暫定名簿
  4. 一般人A
  5. 【051〜100】
  6. 幕間──Calling
  7. 地獄を歩いているなら突き進め
  8. 蛇と虎、後に竜
  9. 沖田悠翔
  10. 一般人A'、あるいはNPCが参加者となったときの考察
もっと見る
最近更新されたページ
  • 33日前

    現在地早見表
  • 33日前

    2ループ目死亡者リスト
  • 33日前

    2ループ目ネタバレ参加者暫定名簿
  • 33日前

    トップページ
  • 33日前

    メニュー
  • 64日前

    疾風と業火
  • 64日前

    メガトンチョコ
  • 64日前

    偽装した殺意悪意
  • 64日前

    時系列順本編(2ループ目)
  • 64日前

    玉野メイ子
もっと見る
ウィキ募集バナー
急上昇Wikiランキング

急上昇中のWikiランキングです。今注目を集めている話題をチェックしてみよう!

  1. 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
  2. 提督たちの憂鬱 支援SSほか@ まとめウィキ
  3. イナズマイレブン 染岡さんと愉快な仲間たち wiki
もっと見る
人気Wikiランキング

atwikiでよく見られているWikiのランキングです。新しい情報を発見してみよう!

  1. アニヲタWiki(仮)
  2. ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~
  3. 初音ミク Wiki
  4. ストグラ まとめ @ウィキ
  5. 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
  6. 検索してはいけない言葉 @ ウィキ
  7. 発車メロディーwiki
  8. 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
  9. オレカバトル アプリ版 @ ウィキ
  10. Grand Theft Auto V(グランドセフトオート5)GTA5 & GTAオンライン 情報・攻略wiki
もっと見る
新規Wikiランキング

最近作成されたWikiのアクセスランキングです。見るだけでなく加筆してみよう!

  1. MadTown GTA (Beta) まとめウィキ
  2. MADTOWNGTAまとめwiki
  3. まどドラ攻略wiki
  4. ちいぽけ攻略
  5. Shoboid RPまとめwiki
  6. SurrounDead 攻略 (非公式wiki)
  7. シュガードール情報まとめウィキ
  8. 戦国ダイナスティ攻略Wiki@ウィキ
  9. ソニックレーシング クロスワールド 攻略@ ウィキ
  10. 魔法少女ノ魔女裁判 攻略・考察Wiki
もっと見る
全体ページランキング

最近アクセスの多かったページランキングです。話題のページを見に行こう!

  1. 参加者一覧 - MADTOWNGTAまとめwiki
  2. 参加者一覧 - MadTown GTA (Beta) まとめウィキ
  3. angler - MADTOWNGTAまとめwiki
  4. 魔獣トゲイラ - バトルロイヤルR+α ファンフィクション(二次創作など)総合wiki
  5. XVI - MADTOWNGTAまとめwiki
  6. 行列のできる法律相談所 - アニヲタWiki(仮)
  7. 白狐 - MADTOWNGTAまとめwiki
  8. 参加者一覧 - ストグラ まとめ @ウィキ
  9. 868 - ストグラ まとめ @ウィキ
  10. 模擬ドラフト結果 - おんJ模擬ドラフトまとめwiki
もっと見る

  • このWikiのTOPへ
  • 全ページ一覧
  • アットウィキTOP
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

2019 AtWiki, Inc.