病院を探す、という建前で約1時間。
半ばステルスマーダーたちを見捨てる形で自身と対主催の生存を優先した名波翠だが、目の前にそびえる建物にまた眉間にシワを寄せることとなった。
半ばステルスマーダーたちを見捨てる形で自身と対主催の生存を優先した名波翠だが、目の前にそびえる建物にまた眉間にシワを寄せることとなった。
(なんで病院見つかるねん。)
「これ、病院だよな? 良かった、これで助かる……」
「これ、病院だよな? 良かった、これで助かる……」
お前が助けようとしてるのは2人も殺してるマーダーだと言おうとして飲み込む。自分たちの能力について藤山タイガへは開示していない。
さてどうこの面倒な男を御そうかと、翠は玉野メイ子とチラチラと視線を交わした。
さてどうこの面倒な男を御そうかと、翠は玉野メイ子とチラチラと視線を交わした。
『コイツ、病院見つけたから戻ろうとか言いかねないわ。そうしたらお腹痛いとかなんとか言って時間を稼ぎなさい。その間に私がどうにかするわ。』
『わかったけど、どうにかって?』
『どうにかはどうにかよ……待って、この感覚……あなたはわかる?』
『いやなんにも……』
『ていうことは……テレパシーとか?』
「おい、どうしたんだよ、2人とも。」
「そうね……何か、嫌な予感がしないかしら?」
「……あ、そうそう。」
『わかったけど、どうにかって?』
『どうにかはどうにかよ……待って、この感覚……あなたはわかる?』
『いやなんにも……』
『ていうことは……テレパシーとか?』
「おい、どうしたんだよ、2人とも。」
「そうね……何か、嫌な予感がしないかしら?」
「……あ、そうそう。」
翠のテレパスと読心によって、メイ子とは言葉を交わさずとも会話ができる。メイ子もまた能力者だからできるのか、タイガにはできないのだが、そんな2人を目的地についたのに突然黙り込んだようにしか見えないために心配して振り返る。
タイガは2人のごまかしを真に受けて、はやる足を抑えてじっくりと建物を観察しだした。そんな彼をメイ子たちは不思議に見つつも会話を続けるが、タイガとしてはチームメイトとみなしている少女たちが言うことを真剣に受け止めるのは当然だ。ここが危険な場所であることは重々承知している。そのためここまで来るのも、途中で見つけたタクシーに乗って襲われても走って逃げれるようにしていた。もちろん歩くより格段に早いのも理由ではあるが、とにかくいつどこから銃撃があるかわからないことは念頭にある。
タイガは2人のごまかしを真に受けて、はやる足を抑えてじっくりと建物を観察しだした。そんな彼をメイ子たちは不思議に見つつも会話を続けるが、タイガとしてはチームメイトとみなしている少女たちが言うことを真剣に受け止めるのは当然だ。ここが危険な場所であることは重々承知している。そのためここまで来るのも、途中で見つけたタクシーに乗って襲われても走って逃げれるようにしていた。もちろん歩くより格段に早いのも理由ではあるが、とにかくいつどこから銃撃があるかわからないことは念頭にある。
「……動いた、あそこだ。」
「え、ウソ。」
(ちょっと待ってホンマになんかおるん? 病院ならアジトにしてもおかしくないけど……)
「え、ウソ。」
(ちょっと待ってホンマになんかおるん? 病院ならアジトにしてもおかしくないけど……)
自分で言っておいてなんだが、適当なでまかせが嘘から出た実になって、演技ではなく困惑する。
だがそれも僅かな間のこと、すぐに頭は中にいる人間について考えだした。
まずありえるのは、自分たちと同じような治療を必要としている人間だ。本人が怪我をしているのか否かという差はあるかもしれないが、病院という施設をその役割通りに使おうということだ。
今は亡き磯崎蘭ならばここまでで考えが止まって、そこから先は能力で閃くかになるだろう。だが翠は違う。もう一歩踏み込んで、人間の悪意についての想像力を働かせる。
だがそれも僅かな間のこと、すぐに頭は中にいる人間について考えだした。
まずありえるのは、自分たちと同じような治療を必要としている人間だ。本人が怪我をしているのか否かという差はあるかもしれないが、病院という施設をその役割通りに使おうということだ。
今は亡き磯崎蘭ならばここまでで考えが止まって、そこから先は能力で閃くかになるだろう。だが翠は違う。もう一歩踏み込んで、人間の悪意についての想像力を働かせる。
(怪我人相手なら、襲うのも簡単やろな。)
治療が必要ということは弱っているなり焦っているなり、隙が生まれやすいのは間違いない。そこを狙ってくる人間は必ずいるという確信が翠にはある。
シンプルな話だ。なんの怪我もない健康な人間と、怪我をして弱っている人間や、そんな人間を庇っている者。どれが殺しやすいかなど明らかだ。
他にも病院の施設で首輪について調べようとする人間や、単に近くにあった便利な施設だから入り込んだ人間というケースも考えられるが、さほど危険性は無いので深くは考えない。まさか首輪のサンプル欲しさに首を切り落そうと待ち構えていたりはしないだろうと考えるのは、さすがに彼女も一応は平和な日本で暮らしているからか。
シンプルな話だ。なんの怪我もない健康な人間と、怪我をして弱っている人間や、そんな人間を庇っている者。どれが殺しやすいかなど明らかだ。
他にも病院の施設で首輪について調べようとする人間や、単に近くにあった便利な施設だから入り込んだ人間というケースも考えられるが、さほど危険性は無いので深くは考えない。まさか首輪のサンプル欲しさに首を切り落そうと待ち構えていたりはしないだろうと考えるのは、さすがに彼女も一応は平和な日本で暮らしているからか。
(本当に危ないなら、もっと嫌なものを感じるけど……この霧のせいか、それとも首輪? 気持ち悪いし疲れやすい、第六感ってやつに頼りにくくなってるわ。)
悩む時間はあるといえばあるし、ないといえばない。この3人の中で1人真剣に病院を目指そうとしているタイガは、しばらく病院を伺ったあとに口火を切った。
「入り口がシャッターで閉まってるけど、脇の扉にインターホンがあるな。あれで中にいる人に声をかけれないか?」
「そんなことしたら、いいえ、でも……うん、やっぱり危なくないかしら。」
「堂々と正面から行ったほうが、まだ襲われにくいと思うんだ。」
「そうだとしても危険すぎると思う。どこにいるかバレバレなんだから。」
「ああ。だから……1人で行こうと思う。」
「そんなことしたら、いいえ、でも……うん、やっぱり危なくないかしら。」
「堂々と正面から行ったほうが、まだ襲われにくいと思うんだ。」
「そうだとしても危険すぎると思う。どこにいるかバレバレなんだから。」
「ああ。だから……1人で行こうと思う。」
タイガは1度病院を眺めてからそう言った。
翠としては、ここで彼に死なれるとこれまでの苦労が何だったかのかという話になる。同時に、面倒くさいので死んでくれればという考えもよぎるが、目の前で死なれれば絶対に目覚めが良くないとわかりきっているので、さてどう止めるかと考えだした。
おそらくだが、タイガはこちらが真剣に止めれば行動を変える。問題はそれがどの程度変わるか。何か意見を変えようとする度に時間がかかってしまうのはいただけない。
あるいは、と考えてメイ子にテレパシーを飛ばす。
翠としては、ここで彼に死なれるとこれまでの苦労が何だったかのかという話になる。同時に、面倒くさいので死んでくれればという考えもよぎるが、目の前で死なれれば絶対に目覚めが良くないとわかりきっているので、さてどう止めるかと考えだした。
おそらくだが、タイガはこちらが真剣に止めれば行動を変える。問題はそれがどの程度変わるか。何か意見を変えようとする度に時間がかかってしまうのはいただけない。
あるいは、と考えてメイ子にテレパシーを飛ばす。
『コイツの言うようにやってみる? ただし3人でね。』
『え、なんで。1人でやらせればいいんじゃ?』
『私ならピストルの弾ぐらいなら弾けると思うから。撃ってくるなら中からだろうし、方向が分かればなんとかなるわ。』
「……わかりました。あの、3人で行きませんか?」
「え、3人って……」
「私たちみんなで行きましょう。あなた1人だと危なかっしいもの。それに、人数が多いほうが、中の人だって安心するんじゃないかしら。」
「あ……そうか、殺し合いに乗ってたら仲間なんて作れないから。」
『え、なんで。1人でやらせればいいんじゃ?』
『私ならピストルの弾ぐらいなら弾けると思うから。撃ってくるなら中からだろうし、方向が分かればなんとかなるわ。』
「……わかりました。あの、3人で行きませんか?」
「え、3人って……」
「私たちみんなで行きましょう。あなた1人だと危なかっしいもの。それに、人数が多いほうが、中の人だって安心するんじゃないかしら。」
「あ……そうか、殺し合いに乗ってたら仲間なんて作れないから。」
そういうこと、と最後に翠が言うと、3人はさてどう近づくかや、襲われた時の対処法──どこに集まるかなどを打ち合わせてから近づき始めた。
病院はそれなりに大きいもののように思える。いわゆる総合病院というものだろうか。少なくとも翠が暮らすような地方の専門医がやっている病院とはサイズが違う。いかにもな医療関係のポスターが無ければ学校と間違えそうなほどだ。
翠たちが向かったのは正門なのだろうか。目の前にはどこかの神殿を思わせるような柱があり、その間から見える自動ドアの前にはパイプシャッターが降りている。その脇に微妙にデザインが浮いている勝手口がある。ここは窓ガラス付の鉄扉になっていて、その横には平凡なデザインのインターホンがあった。
タイガが1度躊躇った後押す。ピンポーンと平凡な音が鳴る。返事は無い。
病院はそれなりに大きいもののように思える。いわゆる総合病院というものだろうか。少なくとも翠が暮らすような地方の専門医がやっている病院とはサイズが違う。いかにもな医療関係のポスターが無ければ学校と間違えそうなほどだ。
翠たちが向かったのは正門なのだろうか。目の前にはどこかの神殿を思わせるような柱があり、その間から見える自動ドアの前にはパイプシャッターが降りている。その脇に微妙にデザインが浮いている勝手口がある。ここは窓ガラス付の鉄扉になっていて、その横には平凡なデザインのインターホンがあった。
タイガが1度躊躇った後押す。ピンポーンと平凡な音が鳴る。返事は無い。
「……もしかして、見間違えったてことは。」
1分ほど待っても返事が無くてメイ子は呟く。それきり無言で3人は顔を見合わせるが、タイガは改めて押した。
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン。
「なんで連打するのよ。」
「うるさくすれば出てくるかなって。」
「中の人、怖がらないかな。」
「そうよ。」
「うるさくすれば出てくるかなって。」
「中の人、怖がらないかな。」
「そうよ。」
メイ子と翠に詰められ閉口するタイガ。それから何分か待つが、結局何の反応もない。チっと舌打ちをして、タイガは大きく息を吸い込んだ。
「助けてくれ! 怪我人がいるんだ! 中に誰かいるなら開けてくれ!」
「ちょっ!」
「ちょっ!」
止めた時にはもう遅い。叫び声が響いた後だ。
「なんで大きな声出すの!」
「こんなところでムダな時間を使ってる暇はない。」
「それにしたってやり方があるでしょ!」
「ならやってくれ。」
「こんなところでムダな時間を使ってる暇はない。」
「それにしたってやり方があるでしょ!」
「ならやってくれ。」
タイガは肩から提げたライフルに手をかけながら、もう片手を広げて扉を指した。
(コ、コイツ〜……もしかしてとんでもない奴なんじゃ……)
頭痛を感じる翠だが、意識は周囲に貼り続ける。今の叫び声を聞いて関係無い者にも居場所を知られたかもしれないとか、危険人物を呼び寄せるかもしれないとか、様々な危惧が頭に浮かぶが、なおさら撃たれる可能性を考えなくてはならなくなったため神経を尖らす。
たしかに、翠の念力ならば銃弾程度弾ける。人間1人持ち上げられないとはいえ、銃弾そのものは軽いのだ、それが勢い良く飛んでこようとも、適当に横に力がかかるようにすれば当たることはない。だが念力のバリアは何十分も貼り続けられるようなものではない。ただでさえコンディションが悪いのにそれは厳しい。
見捨てて逃げるか? そんなことも考えるが、やはり決めきれない。神経質に周囲を見渡す中で、ふと光の線があることに気がついた。赤い霧に映える緑のラインは、病院の中とタイガの胸を繋いでいる。
たしかに、翠の念力ならば銃弾程度弾ける。人間1人持ち上げられないとはいえ、銃弾そのものは軽いのだ、それが勢い良く飛んでこようとも、適当に横に力がかかるようにすれば当たることはない。だが念力のバリアは何十分も貼り続けられるようなものではない。ただでさえコンディションが悪いのにそれは厳しい。
見捨てて逃げるか? そんなことも考えるが、やはり決めきれない。神経質に周囲を見渡す中で、ふと光の線があることに気がついた。赤い霧に映える緑のラインは、病院の中とタイガの胸を繋いでいる。
(! レーザーポインター──)
映画か何かでみた、銃の下にレーザーポインターを着けたテロリストの姿が頭をよぎる。思わず能力を使ったのと同時に、中から子供の声が聞こえてきた。
「あの、悪いけれど、シャッターの開け方がわからないんだ。だから……他を当たってくれないか。」
「他って、病院探せってのかよ! 大怪我してるんだ、急がないと時間が無い!」
「……ゴメン。」
「他って、病院探せってのかよ! 大怪我してるんだ、急がないと時間が無い!」
「……ゴメン。」
声変わりしてない、おそらく少年の声、だろうか。なんとなく男だとは思うが、声だけではどんな相手か判断できない。
そしてタイガは気がついてないようだが、このレーザー。発言と合わせて追い返そうとしているのは明らかだ。
そしてタイガは気がついてないようだが、このレーザー。発言と合わせて追い返そうとしているのは明らかだ。
(てことは……ヤる気はなさそうやな、とりあえず。)
だが、撃ってはきていない。ここで素直に引き下がれば見逃してくれるだろう。ならこれはチャンスだ。わざわざ命をかける必要性など微塵も感じない。とっとと逃げようと声をかけようとするが。
タイガの横顔は真剣だった。
タイガの横顔は真剣だった。
「もう2人殺されてる! ピンクの髪の女子と、アイドルみたいな女子! それにもう1人死にかけてるんだ! 低学年ぐらいの男子が胸をさされてる! 医者を連れて行かなきゃ死んじまう!」
また叫んで、そう思ったが、同時に中から気配を感じて、そういえばインターホンではなく近い所から声が聞こえたなと思い直した。その意味を考えるより早く、少年の声が続いた。
勝手に人の名前を言ってとツッコみかけるが、相手は話に乗ってきている。なら場の流れに任せようと翠は思った。
「えっと、朱堂ジュンに、大場カレン、滝沢未奈、みんな女子だ!」
「女子……なら、そうだな……こんな感じの女子はいなかった? ショートカットのカワイイ女子とか、色白で無口な女子とか、長い黒髪のメガネの女子とか、アイドルみたいなカワイイ女子とか。」
「カワイイ女子の知り合い多いな! えっと……今まで会ってきた女子みんなカワイイからわかんねえよ!」
「女子……なら、そうだな……こんな感じの女子はいなかった? ショートカットのカワイイ女子とか、色白で無口な女子とか、長い黒髪のメガネの女子とか、アイドルみたいなカワイイ女子とか。」
「カワイイ女子の知り合い多いな! えっと……今まで会ってきた女子みんなカワイイからわかんねえよ!」
翠はタイガを見直した、コイツに人をカワイイと思う感性があったのかと。メイ子は引いた、コイツこんなタイミングで何言い出してるんだと。そう思いながらも、タイガの服を引っぱってスマホを見せたのは、死にたくないからである。
「これ、写真、いつの間に……」
「死体の写真もあるけど、それで良ければ。」
「でかした! 貸して──ておい。」
「いや貸さないよ、自分で見せるから。」
「でも、危ないぞ。」
「危なかったら撃たれてるよ。仙道くんだっけ、見せるから撃たないでね。」
「死体の写真もあるけど、それで良ければ。」
「でかした! 貸して──ておい。」
「いや貸さないよ、自分で見せるから。」
「でも、危ないぞ。」
「危なかったら撃たれてるよ。仙道くんだっけ、見せるから撃たないでね。」
メイ子の能力の為に隠し撮りしていた写真が役に立った。タイガと一緒に驚いている、もとい引いている翠にちょっとスカッとしながら鉄扉の前まで進む。ガラス越しに現れたのは、同じぐらいの少年だった。
メイ子の見せるスマホを食い入るように見入る。それが死体の写真になった時、青い瞳の目が見開かれた。
2度3度と瞬きをして、顔をガラスに押し付けるように近づける。その反応でメイ子たちが察するには充分なものだった。
メイ子の見せるスマホを食い入るように見入る。それが死体の写真になった時、青い瞳の目が見開かれた。
2度3度と瞬きをして、顔をガラスに押し付けるように近づける。その反応でメイ子たちが察するには充分なものだった。
「もしかして、この子が……」
「うん……夢見キララ、クラスメイトだ……」
「うん……夢見キララ、クラスメイトだ……」
ふーっ、と深い息をついて、ヒカルは消えた。ガチャリと音がする。鉄の扉が内側から開かれた。
「嘘をついてゴメン……話を聞かせてくれないか?」
「ごめんなさい、あんなものを見せて……」
「いや、いいんだ、じゃなかったら受け止められなかった。」
「ごめんなさい、あんなものを見せて……」
「いや、いいんだ、じゃなかったら受け止められなかった。」
意外に思えるほどに神妙に謝るメイ子に応えるヒカルの声はハッキリとしていた。だがそこには確かな熱があった。ついでヒカルが合図すると、「仙道さん」と言いながらレーザーポインターを持った幼児が現れる。まさか本当にレーザーポインターだったとは驚くが、その翠の驚きはすぐに別のものに取って代わった。
「その話、オレにも聞かせてくれ。」
警戒はしていた、にもかかわらず真後ろから聞こえた声に戦慄した。
慌てて振り返った彼女の数メートル先にいたのは、黒髪のイケメンだった。同い年ぐらいだとは思うが、なぜ今まで気づかなかったのかと思うほどに強いプレッシャーを感じる。
呑まれる。声が出なくなる。「もう1人いたんだ」と勘違いしたヒカルが声をかけるのを見ているしかなかった。
慌てて振り返った彼女の数メートル先にいたのは、黒髪のイケメンだった。同い年ぐらいだとは思うが、なぜ今まで気づかなかったのかと思うほどに強いプレッシャーを感じる。
呑まれる。声が出なくなる。「もう1人いたんだ」と勘違いしたヒカルが声をかけるのを見ているしかなかった。
「うちはサスケ。さっきピンクの髪の女と言っていたな、見せろ。」
「はい。」
「はい。」
メイ子も呑まれているのか素直にスマホの画面を向ける。
その時翠は、この殺し合いが始まって以来の殺気をサスケから感じた。
その時翠は、この殺し合いが始まって以来の殺気をサスケから感じた。
「……そうか。」
「あの、キミも……」
「キミも……お前は……こっちの……」
「うん……」
「そうか……」
「あの、キミも……」
「キミも……お前は……こっちの……」
「うん……」
「そうか……」
凄まじい怒気が言葉を発せずともわかるほどなのに、ヒカルが冷静に声をかけられたのは、それが同じ立場に置かれた者同士のシンパシーからだろうか。
何も言わなくてもわかる。サスケはピンクの髪の女子の知り合いであり、深い仲であると。
何も言わなくてもわかる。サスケはピンクの髪の女子の知り合いであり、深い仲であると。
「中に入って。話を聞かせてほしいんだ。」
「ああ……少し待て、ナルト、神楽、出てこい。」
「サスケ……」
「ああ……少し待て、ナルト、神楽、出てこい。」
「サスケ……」
沈黙した5人、ヒカルが喋ると、サスケがどこかに呼びかけ、現れるのはオレンジのジャージに金髪の少年と、オレンジの髪に赤いチャイナドレスの少女。
慌てて駆けてくる少年の方は、奪うようにメイ子のスマホを見た。その青い瞳が震えるのを見て、メイ子はついさっき同じ瞳を見たなと思った。
慌てて駆けてくる少年の方は、奪うようにメイ子のスマホを見た。その青い瞳が震えるのを見て、メイ子はついさっき同じ瞳を見たなと思った。
「ナルト、お前……」
「大丈夫だってばよ……それより、神楽、まずはお前の怪我だ……」
「大丈夫だってばよ……それより、神楽、まずはお前の怪我だ……」
その場に悲しみが覆いかぶさる。まさかこんなことになるとはと、メイ子はスマホの画面を消した。
病院の中は、無人だった。今さら言うまでもないそのことが、一同の中の少なくない者に徒労感を与える。彼らはナースステーションに行くと、おのおの軽食を胃に流し込みつつ情報交換をすることとなった。
「じゃあ、僕らから。仙道ヒカル、小学6年生です。こっちは。」
「風間トオル、5歳です。」
「風間トオル、5歳です。」
「5歳……」誰かがつぶやく。
病院に籠城していたのは2人の少年だった。レーザーポインターで脅していたのはトオルで、交渉役だったのがヒカル。彼らは小栗旬と名乗った男に周りを見ている間ここで隠れているように言われて、誰か来ても無視するかできなければ適当なことを言って追い返すように指示されていたらしい。
その名前に反応したのは、サスケが呼び出したチャイナドレスの少女、神楽だ。
病院に籠城していたのは2人の少年だった。レーザーポインターで脅していたのはトオルで、交渉役だったのがヒカル。彼らは小栗旬と名乗った男に周りを見ている間ここで隠れているように言われて、誰か来ても無視するかできなければ適当なことを言って追い返すように指示されていたらしい。
その名前に反応したのは、サスケが呼び出したチャイナドレスの少女、神楽だ。
「待つネ、ソイツについてもっと詳しく聞かせろ。」
「詳しく……えっと、イケメンで……」
「銀ちゃんじゃないネ……」
「コーヒーに砂糖入れまくってて……」
「銀ちゃんネ! 糖尿病一直線の甘党は銀ちゃんネ!」
「しっかりした頼れる男の人って感じで……」
「ほな銀ちゃんじゃないネ……あの甲斐性なしにしっかりって言葉は当てはまんないネ……」
「和服を着流し?ああいう感じで、ブーツ履いてる、和洋折衷っていうの? あ、あと銀髪だった。」
「銀ちゃんネ! 銀髪でクソダセエ着流しブーツ野郎は銀ちゃんネ!」
「立ち上がるな、包帯がズレる。」
「詳しく……えっと、イケメンで……」
「銀ちゃんじゃないネ……」
「コーヒーに砂糖入れまくってて……」
「銀ちゃんネ! 糖尿病一直線の甘党は銀ちゃんネ!」
「しっかりした頼れる男の人って感じで……」
「ほな銀ちゃんじゃないネ……あの甲斐性なしにしっかりって言葉は当てはまんないネ……」
「和服を着流し?ああいう感じで、ブーツ履いてる、和洋折衷っていうの? あ、あと銀髪だった。」
「銀ちゃんネ! 銀髪でクソダセエ着流しブーツ野郎は銀ちゃんネ!」
「立ち上がるな、包帯がズレる。」
どうやら神楽の知り合いがその自称小栗旬らしい。坂田銀時というそうだが、一同が気になるのは神楽の怪我の方だった。
「それは良かった……あの、それより、聞いていいですか。そのお怪我は……」
おずおずといった様子で聞くトオルを軽く睨む。ひいっと悲鳴を上げた彼にバツの悪いものを感じたの、神楽はしぶしぶといった様子で話し出した。
「最初は、寺ネ。そこに黒っぽいチビがやってきてチャカ乱射したヨ。ここ日本だぞそういうのアメリカでやれヨ。」
「銃って、じゃあその怪我も。」
「足はネ。こんなんツバつけとけば治るヨ。顔は別で、警察署に行ったら銀髪シスコン侍に襲われたヨ。ボコボコにしてやったけどナ。あ、銀ちゃんとは別アルヨ。」
「銃って、じゃあその怪我も。」
「足はネ。こんなんツバつけとけば治るヨ。顔は別で、警察署に行ったら銀髪シスコン侍に襲われたヨ。ボコボコにしてやったけどナ。あ、銀ちゃんとは別アルヨ。」
ヒカルにそう答えると、自分の番は終わりだと言わんばかりにカップ麺を貪り出した。彼女にとって医者の無い病院など価値は無い。だが万事屋メンバーの話を聞いて無下にする気もなかった。
その彼女の横でしゃがみこんで、サスケと一緒に包帯を巻いていた金髪の少年が立ち上がる。うずまきナルトと名乗った彼は、「オレたちは警察署で神楽と会ったんだ」と会話を引き取った。
その彼女の横でしゃがみこんで、サスケと一緒に包帯を巻いていた金髪の少年が立ち上がる。うずまきナルトと名乗った彼は、「オレたちは警察署で神楽と会ったんだ」と会話を引き取った。
サスケとやり取りする声は、どちらも明らかに覇気が無い。そもそも顔を上げず人と目を合わせないようにしている彼は、明らかに無理をしているようだった。
「宮美二鳥って子と一緒に警察署に行ったんだ。そしたら襲われてさ……で、二鳥の姉妹とか、怪我人を治せる医者がいないかって探しに来たんだ。」
それだけ言うと、ナルトはまたしゃがみこんで、それきり何も言わなかった。
「……私たちは、さっき言った子たちと6人で動いていたの。」
こうなっては、話すしかないと翠は意を決する。
物音が消えた。自分に視線が集まるのを感じる。嫌な役割だと思う。こんなの能力者でなくても悲しみを感じずにはいられない。
物音が消えた。自分に視線が集まるのを感じる。嫌な役割だと思う。こんなの能力者でなくても悲しみを感じずにはいられない。
「そうしたら……夢見キララさんと、春野サクラさんの……亡くなっているのを見つけたわ。それと、小さな男の子も。この子は胸に、ナイフが刺さってたわ。でも生きてたの。ナイフが変な形をしてたからかもしれないけれど、とにかく生きてたわ。」
「ああそうだ、だから俺たちは手分けして医者を探そうってなった。」
「その変なナイフって、コイツか?」
「ああそうだ、だから俺たちは手分けして医者を探そうってなった。」
「その変なナイフって、コイツか?」
タイガの言葉に被せるようにサスケが刃物を取り出す。太もものそれはホルスターだったのかと思ったが、それと同時になんでそれをアンタが持ってるんだと思った。
「なんでそれをアンタが持ってるんだ?」
「忍具だ。サクラも同じ物を持っている……」
「ニング?」
「どういうことだってばよ……? サスケ?」
「……メイ子、さっきの写真、もう一度見せてくれ。」
「忍具だ。サクラも同じ物を持っている……」
「ニング?」
「どういうことだってばよ……? サスケ?」
「……メイ子、さっきの写真、もう一度見せてくれ。」
タイガとナルトの言葉には答えず、サスケはメイ子に言う。その瞳の力に押されて、メイ子は無言で画面を切り替えた。
一瞬サスケの瞳が揺れる。「クナイなのは間違いないな」と言い何か考え込む様子だ。止め時がわからないのでメイ子はそのまま画面を向け続ける。「ア!」と言う声は、サスケから、ではなく神楽から聞こえた。
一瞬サスケの瞳が揺れる。「クナイなのは間違いないな」と言い何か考え込む様子だ。止め時がわからないのでメイ子はそのまま画面を向け続ける。「ア!」と言う声は、サスケから、ではなく神楽から聞こえた。
「コイツネ! コイツが寺で襲ってきた黒いチビネ!」
「なにっ……」
「黒いって、服のことかよ。でもコイツ10歳も行かないぐらいじゃないか?」
「服は違うけどコイツネ! 赤いグルグル目でめちゃくちゃ早かったヨ!」
「なんだと!」
「なにっ……」
「黒いって、服のことかよ。でもコイツ10歳も行かないぐらいじゃないか?」
「服は違うけどコイツネ! 赤いグルグル目でめちゃくちゃ早かったヨ!」
「なんだと!」
サスケが声を荒げたあとナルトと顔を見合わせる。それがどんな意味なのかは、彼ら忍について知らなければわかりようがない。
2人が真っ先に想像するのは、サスケも持つ魔眼、写輪眼だ。現在はサスケともう2人しか持たないはずのものだが、その瞳を持つものならば、サクラが太刀打ちできるはずもない。また忍者であるだろうからクナイも当然使うだろう。
もし胸を刺されて気絶している写真で無ければ、サスケは病院を飛び出していたかもしれない。それだけ、写輪眼というものは強い因縁を持つのである。
サスケが復讐を誓う男が、仲間を殺したかもしれないのだから。
2人が真っ先に想像するのは、サスケも持つ魔眼、写輪眼だ。現在はサスケともう2人しか持たないはずのものだが、その瞳を持つものならば、サクラが太刀打ちできるはずもない。また忍者であるだろうからクナイも当然使うだろう。
もし胸を刺されて気絶している写真で無ければ、サスケは病院を飛び出していたかもしれない。それだけ、写輪眼というものは強い因縁を持つのである。
サスケが復讐を誓う男が、仲間を殺したかもしれないのだから。
「サスケ、落ち着けってばよ。」
「うるっせーぞナルト! お前に言われなくてもわかってんだよ!」
「うるっせーぞナルト! お前に言われなくてもわかってんだよ!」
声を荒らげるサスケに一同驚愕する。短い間に抱いた彼のイメージが誤りであり、その内部に熱い紅蓮が逆巻くのを誰しもが実感させられた。
(アイツが危険人物ってハッキリしたのはええけど、タイガがめんどくさそうやな、これは……)
翠からしてみればまた面倒そうなのが現れたという感じだ。どうも自分の周りには少年漫画の主人公みたいなタイプが多いらしい。あの子供についてとりあえず進展はしたが、この集まりはまた大変そうだぞと思う。
気まずさにコーヒーを無理やり飲む。やや冷めたそれも一度にたくさん飲めば熱さも感じる。胃に落ちていく熱を感じつつ、さあどうやってこの場を自分に都合の良いように運ぶかと考えていると、タイガが口を開いたのを見て何か嫌な予感がした。
気まずさにコーヒーを無理やり飲む。やや冷めたそれも一度にたくさん飲めば熱さも感じる。胃に落ちていく熱を感じつつ、さあどうやってこの場を自分に都合の良いように運ぶかと考えていると、タイガが口を開いたのを見て何か嫌な予感がした。
「神楽、本当にコイツなんだな?」
「お前、たしかコイツ助けるとか言ってたナ。」
「ああ、だから聞かせてくれ。本当にコイツが殺し合いに乗ってるんだな。」
「だからそうだっつってんだロ。2人殺してるヨ。」
「いや、4人だ。」
「お前、たしかコイツ助けるとか言ってたナ。」
「ああ、だから聞かせてくれ。本当にコイツが殺し合いに乗ってるんだな。」
「だからそうだっつってんだロ。2人殺してるヨ。」
「いや、4人だ。」
断固とした態度でサスケも言う。それを前に、タイガは僅かなあいだ考え込むと言った。
「3人とも悪い。コイツを殺すの、少し待ってくれ。」
翠は思った。あ、コイツ地雷踏んだと。
ていうかそれ見えてただろ、見えてる地雷踏みに行っただろと。
ていうかそれ見えてただろ、見えてる地雷踏みに行っただろと。
「どういうことだってばよ。」
そう言うナルトが一番冷静そうだが、キレてる度合いとしては他の2人と大差はないと感じるのは、別に翠が超能力者なのとは関係ないだろう。
そしてこのあと翠は更に恐怖することになる。
そしてこのあと翠は更に恐怖することになる。
「コイツが殺したのが4人だけとは限らない。メイ子、その写真って今から1時間ぐらい前に撮ったよな。」
「うん、でも、それが?」
「神楽たちが襲われたのも1時間ちょっと前だろ。けっこう距離が離れてるはずなのに、どうやってコイツ4人殺せたんだ?」
「うん、でも、それが?」
「神楽たちが襲われたのも1時間ちょっと前だろ。けっこう距離が離れてるはずなのに、どうやってコイツ4人殺せたんだ?」
翠はおお、と思った。たしかに、ほぼ同じタイミングで、別々の場所でこの子供は殺していることになる。時間の感覚が曖昧だし、お互いどこから移動してきたかハッキリしないのでなんとも言えないが、不自然ではある。
それもそのはず、タイガたちが目撃した少年、タイと、神楽が交戦した少年、タイは別人である。わずかに顔立ちが違うだけで全くと言っていいほどの別人の同一人物なのだ。
それもそのはず、タイガたちが目撃した少年、タイと、神楽が交戦した少年、タイは別人である。わずかに顔立ちが違うだけで全くと言っていいほどの別人の同一人物なのだ。
「だから……きっとコイツは瞬間移動かなんかできるんだろ。」
(おお!?)
(おお!?)
だが話は予想外の方に行った。
「なんで……他にも殺してる可能性がある。それを吐かせてから殺す。」
そういった彼の瞳は、神楽たちとも遜色ないほど殺意を濃く宿していた。
翠たちは勘違いしていた。たしかに、タイガはお人好しだ。困っている人がいれば文句を言いながらも助けるし、助けを求める人がいれば我が身を顧みず動くことがある。
ではその原動力とは何か。
それは、目の前で家族を殺されたことだ。
黒喰。彼が正体はおろか名前すらろくに知らないそれが、目の前で家族を飲み込んだ。ブラックイートモンスターという名の通り、喰われたものは人だろうと物だろうと、はては月でさえも消滅する。そして彼の妹もまた襲われた。たまたま知性のある個体が『デザートを最後に食べるように』後回しにしていなければ、彼は天涯孤独の身となっていただろう。
タイガは許さない。人を食い物にする存在を。
タイガは許さない。殺人鬼のために仲間が危険に晒されるのを。
ではその原動力とは何か。
それは、目の前で家族を殺されたことだ。
黒喰。彼が正体はおろか名前すらろくに知らないそれが、目の前で家族を飲み込んだ。ブラックイートモンスターという名の通り、喰われたものは人だろうと物だろうと、はては月でさえも消滅する。そして彼の妹もまた襲われた。たまたま知性のある個体が『デザートを最後に食べるように』後回しにしていなければ、彼は天涯孤独の身となっていただろう。
タイガは許さない。人を食い物にする存在を。
タイガは許さない。殺人鬼のために仲間が危険に晒されるのを。
「今まで黙ってたが、これまでの会話でたぶん間違いないと思えた。俺たちは別の時代から呼ばれてるんじゃないか? ならワープできる奴もいておかしくない。」
「たしかに時空間忍術なら瞬時に長距離の移動も可能だが……」
「たしかに時空間忍術なら瞬時に長距離の移動も可能だが……」
そしてもう一つの誤算、それは彼が超常現象に触れる側の人間だったこと。そしてこの場の全員がそうだったことだ。
(おお、なんか話が思ってたのと違う方に行ってる!)
当の翠自身能力者なので否定しがたい。次第に場の空気は殺気立っていく。これはこれでヤバイんじゃないかと見渡す。
メイ子と目が合った。同じように周囲をキョロキョロしてなんとかしろと訴えてくる。
トオルと目が合った。どう殺すかや尋問の手順を話しだしたタイガたちにドン引きしている。
ヒカルと目が合った。力強く頷かれた。クラスメイトの仇をとる気だとはっきりわかった。お前そっち側かよ。
メイ子と目が合った。同じように周囲をキョロキョロしてなんとかしろと訴えてくる。
トオルと目が合った。どう殺すかや尋問の手順を話しだしたタイガたちにドン引きしている。
ヒカルと目が合った。力強く頷かれた。クラスメイトの仇をとる気だとはっきりわかった。お前そっち側かよ。
(これ絶対めんどくさいやつ……)
嘆きたくても場の空気はそれも許してくれなかった。
【0320 『南部』 病院】
【名波翠@宇宙からの訪問者 テレパシー少女「蘭」事件ノート9(テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ)@講談社青い鳥文庫】
●大目標
知り合いと合流して脱出する。
●中目標
ああ、凛さん、貴方に会いたい……現実逃避ぐらいさせてや。
●小目標
コイツら丸め込む。
●大目標
知り合いと合流して脱出する。
●中目標
ああ、凛さん、貴方に会いたい……現実逃避ぐらいさせてや。
●小目標
コイツら丸め込む。
【藤山タイガ@絶滅世界 ブラックイートモンスターズ 喰いちぎられる世界で生き残るために@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
主催者をぶちのめして生き残る。
●中目標
胸に刃物が刺さってる男子(タイ)から情報を吐かせる。
●小目標
情報交換する。
【目標】
●大目標
主催者をぶちのめして生き残る。
●中目標
胸に刃物が刺さってる男子(タイ)から情報を吐かせる。
●小目標
情報交換する。
【玉野メイ子@サイキッカーですけど、なにか? (1)ようこそ、ウラ部活へ!?(サイキッカーですけど、なにか? シリーズ)@ポプラキミノベル】
【目標】
●大目標
まず死にたくない、話はそれから。
●中目標
とりあえず翠に従っとく。
●小目標
やっべえな。
【目標】
●大目標
まず死にたくない、話はそれから。
●中目標
とりあえず翠に従っとく。
●小目標
やっべえな。
【仙道ヒカル@迷宮教室 最悪な先生と最高の友達(迷宮教室シリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
この殺し合いから脱出する。
●中目標
胸に刃物が刺さってる男子(タイ)から情報を吐かせる。
●小目標
情報交換する。
【目標】
●大目標
この殺し合いから脱出する。
●中目標
胸に刃物が刺さってる男子(タイ)から情報を吐かせる。
●小目標
情報交換する。
【風間トオル@映画ノベライズ クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん(クレヨンしんちゃんシリーズ)@双葉社ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
生き残る。
●小目標
あの、仙道さん、落ち着いて、誰か助けてぇ!
【目標】
●大目標
生き残る。
●小目標
あの、仙道さん、落ち着いて、誰か助けてぇ!
【うちはサスケ@NARUTO-ナルト-白の童子、血風の鬼人(NARUTOシリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
サクラを殺した奴を殺す。
●中目標
宮美三風を探す。
●小目標
情報交換する。
【目標】
●大目標
サクラを殺した奴を殺す。
●中目標
宮美三風を探す。
●小目標
情報交換する。
【うずまきナルト@NARUTO-ナルト-白の童子、血風の鬼人(NARUTOシリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
サクラちゃんを殺した奴を殺す。
●中目標
二鳥の妹を探す。
●小目標
情報交換する。
【目標】
●大目標
サクラちゃんを殺した奴を殺す。
●中目標
二鳥の妹を探す。
●小目標
情報交換する。
【神楽@銀魂 映画ノベライズ みらい文庫版(銀魂シリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
バトルロワイヤルとその主催者を潰す。
●中目標
あの時のガキ(タイ)をぶっ殺す。
●小目標
情報交換する。
【目標】
●大目標
バトルロワイヤルとその主催者を潰す。
●中目標
あの時のガキ(タイ)をぶっ殺す。
●小目標
情報交換する。