あなたよ なぜ戦いを恐れるのか。

戦うことは美しい!

恐ろしいのは戦いもせずに負けることだ。






鬱々と時間は過ぎて行った。

フェルディナンドにとっては生き残るための様々な思考を巡らせた休みのない暗欝な時間。
ミセス・ロビンスンにとっては屈従の連続である、実にくそったれな長い長い時間だった。

フェルディナンドが西に向かわせた翼竜が情報をキャッチした。
「ブチャラティとミスタと言う男がC-1に向かい、その後北西の端、北端沿いに東へ向かう」と。

ちなみに、ミセス・ロビンスンにはその情報の出所(フェルディナンドと視覚を共有している翼竜の存在)は全くわからなかった。
聞いたところで教えてくれるとも思えない。
よって彼は黙って付き従う道を選ぶ。
この様子を認めて、フェルディナンドは小馬鹿にしたような、従順さに満足したような笑みをこぼした。

フェルディナンドは翼竜から得た彼ら(ブチャラティ・ミスタ)の様子からして、心から打ち解けているような印象を覚えた。
信頼の漂う、独特の空気だ。
この情報のみから判断するに、彼らはおそらく、状況が望めば死までも共にするだろう。

そしてもう一つ、手元に戻らせる途中で翼竜はもう一人物を認めた。
地図上は『DIOの館』の門前で座り込み、うなだれている男。
どうやら怪我を負っているようだ。

フェルディナンドはそれらの情報を元に行動方針をたて、ミセス・ロビンスンはただ盲目的にそれに追従するしかなかった。

フェルディナンドが建てた行動方針とは____

まずはジョースター邸に向かいついでに、DIOの館に寄り、門前の男がまだそこにいれば接触。
いなかった場合、もしくはその男から有益な情報を得られない場合は、DIOの館の中を捜索。
情報を収集・参加者がいれば接触。

(しかし、これはミセス・ロビンスンに担当させる。DIOはアヴドゥルと戦っていた危険人物なのだ。そんな者の館…)

フェルディナンドは危ない橋を渡るつもりは毛頭ない。

当然、ミセス・ロビンスンに全てを任せるつもりもない。どこでずる賢く欺かれるかわからない。
フェルディナンドは移動途中、秘密裏に西に向かわせていた翼竜の一匹を回収。
ミセス・ロビンスンの館捜索にこっそり付いて行かせるつもりだった。

その後、ジョースター邸に向かい、また情報を収集。誰かいれば接触を図る。
ブチャラティ・ミスタという二人は、あの信頼感漂う雰囲気の中に自分達が取り入ることができるかどうかがいまいち心もとない。

(…とりあえずは保留だ。ジョースター邸での情報収集の如何によって決めよう。)

フェルディナンドはその男(リンゴォ)がアヴドゥルの伝言を伝えたい相手(ジョセフ・ジョースター、花京院典明、J・P・ポルナレフ、イギー、空条承太郎
を知っているかもしれないし、DIOの館に以上の人物達がいる可能性もあると考え、この予定を立てた。

しかし、メインはあくまでジョースター邸。
探し人達は、彼らにとっては仇敵であるDIOの館よりは、ジョースター邸にいる可能性のほうがある。

(加えて気になるのは、『DIO』とディエゴ・ブランドーとの関係だが…
これについてはディエゴ・ブランドー本人もここにいない以上、優先順位的にはかなり下と言わざるを得ない。)

方針決定後、移動に専念する。第一回放送の時、一度足を止めてチェックするために休息のような状態になったが、
睡眠はお互いに取れなかった。
寝首をかかれるかもしれない、という危惧により。
第一回放送では、死亡者および禁止エリアの把握を行ったが、それ以外はたいして良い情報も得られなかった。


それから後は、ただひたすら歩いた。

ようやくDIOの館が見えてきたとき、二人は翼竜の情報の通り一人の男を認める。
男もこちらに気づき、ゆるゆると立ち上がり、数歩前へ歩み出た。

フェルディナンドがまず声をかけようと思った刹那、相手が恭しく頭を下げ、先に発言した。

「…よろしくお願い申し上げます。」

フェルディナンドは不審がりながらも、視覚を共有していた翼竜が見た男に間違いがないことを確認した。怪我の状態もほぼ変わっていない。

「…主語がないのでわからないな。何をお願いしているんだ、我々に?我々は君に聞きたいことがあるのだが…」

その男は、恐竜の姿にも狼狽の色を示さなかったばかりか、それが人語を発したことすら意に介さない様子で言葉を続ける。

「遅れましたが自己紹介させていただく…
オレの名はリンゴォ・ロードアゲイン
オレがこの戦いに使う武器はこのボウィーナイフ。
そして『スタンド』は『マンダム』そう認識していただきたい。ほんの「6秒」。
それ以上長くもなく短くもなく…きっかり6秒だけ時を戻すことができる。それが能力。」

時間を戻す、という驚異的な能力に、二人とも少し反応する。厄介な能力だ。
しかしフェルディナンドは、あくまでイニシアティブを自分が持ちたい。
動揺などもっての他…冷静を装って言葉を投げかける。

「質問の答えになっていないな…。
それは、なんだね、君は殺しあいに乗っていて、我々を今から殺しにかかる、と、こう言いたいのかな?」

「違う。」

「?」

「殺しあいのゲームなどはほかの者達で勝手にすればいい…。俺の目指している場所はいつもひとつ…男の世界。
『公正』なる戦いは内なる不安を取り除く。 乗り越えなくてはならない壁は『男の世界』。
能力を説明したのは、この俺を殺しにかかってほしいからだ。公正なる果たし合いは自分自身を人間的に成長させてくれる。」

リンゴォは少し焦っていたかもしれない。ここに来てからは、心が砕かれっぱなしだった。
タルカスとの交戦後、今までの数時間、休息はとりつつも失意に暮れながら第一回放送を聞きはしたものの、大した収穫も得られなかった。
怪我の手当ても大したことはできず、ほぼ放り放しだった。
そんな中、男の世界を証明するチャンスが、今やってきたのだから。
しかし、彼に油断はない。今は相手を見極める。果たして、目の前の二人は、自分にふさわしい相手か?

「フーッ、ただ単にコミュニケーションを取ろうとしただけだったが、こんな世知辛い歓迎を受けるとは…
しかし質問に質問で返すどころか全く意味のわからない返答をするゲス物とはいえ私から礼節を欠くのもなんだな。
名前は訳あって言えないし、こんな状況下で能力も話す気はないが…

『確実に勝てると思われる戦いのみを選び、 その他の危険からは極力遠ざかる。
生き残る為の唯一の方策は、それでしかあり得ない。』

これが私の方針だ。唯一無二の信念だ。
聞くが、君の言う決闘ののち、男の世界を乗り越えるだか何だか知らないが、もし負けて死んだらどうする…?
死後の世界で自分の行いを思い返して浸りたいのか?死後の世界が無かったらどうするつもりだ?」


この言葉を受けるとすぐに、リンゴォは2人に背を向けて門の前までゆっくりと歩き、どさりと座り込んだ。

「何だ?我々の質問に答える気になったのか。私の言っていることが分かったのか?」

「良く分かった。おまえたちが女の腐ったような男だということが。」

「何?」

フェルディナンドとミセス・ロビンスンには、目の前の男から発せられた言葉の真意がつかめない。

「…汚らわしいぞッ!そんな生への醜い執着からくる発想では俺を斃すことなどできない!

しかもお前は、そのいで立ち、中に人間が入ってるな?言葉を発しているのにその獣の舌が動いていない。
そんな着ぐるみに身を隠して偉そうな口を叩いてんじゃあないぞ!

それからそっちの彼…お前は何を考えて今ここにいる…?その貧弱な眼の色はなんだ。そこの着ぐるみ男に服従しているのか?
お前のような人間が…今の時代、価値観が『甘ったれた方向』へ変わってきたことの証明だ。」

今までは静観を決め込んでいたミセス・ロビンスンの顔が、唐突な相手の指摘に少し歪んだ。

「なんだと」

この感覚はなんだろう。そうだ。怒りだ。水の中に墨を落としたように、心の中に広がっていくあの怒りの感覚…

「もう少し話をしてやろうか…?
特にお前は俺がここに放り出されてから戦ってきた3人の者たちと比べれば、漆黒の意思などとは程遠い…十把一絡げの二束三文だ。
実に汚らわしい…お前たちなんかには殺す価値すらない…。さっさとどこかへ行け。」

博士は鼻白んだ様子で、かぶりを振った。

「やれやれ…話にならないし、彼との会話は気分が悪いな。ロビンスン、もういいから打ち合わせ通り館の中を見てきてくれたまえ。」

ミセス・ロビンスンは考える。
いま、フェルディナンドの言葉は彼の耳には入らない。彼は思い出す。ひたすらに。リンゴォの言葉が今、胸に響いて、心に溶け込んでゆく。

恐怖と混乱の連続、未知の力を振りかざされて押さえつけられ、従わされ、その上さらに積っていく疲労の為に、
投げていた思考が怒りによって眼をさましつつあった。

思い出していたのは砂漠の村…
昔、砂漠の砂でかかとの角質を痛めながらも、虫を操り、サボテン「チョヤッ」の針を操作できるようになるまで…
苦しかった。何度操作を間違え自分に刺さってしまったことか…。しかし自分は極めたのだ。
この技と共にSBRに参加したのは、自信があったからだ。この自分の、人にはできない技。
この殺し合いに連れて来られる前にその技もむなしく打ち破られ、ここではさらにその核である虫が全滅して、確かに心細かった。
訳のわからない怪物のような全裸男や、見たこともない恐竜を操る謎の人物に翻弄されて…

流されるままになってしまった自分はいったい何者…

「……」

「なにをしている?早く行ってくるんだ。」

「…なんかよぉーっ、気のせいかずいぶん上から見下されてる気がするんだよなぁー!
しかしよ…リンゴォ。なんかあんたの話は…すごい話だ…すごいリッパな話で…でもかなり頭がいかれてる…
だがなぜか感動している俺がいるっ!
あの虫は、人に支配されねえように身につけた技だったが、今はもういない…
だが!『人に支配されない』と決心した時の精神は!今俺の心に戻ってきた!今から俺はお前を殺しにかかる!」
フェルディナンドは焦った。こんなことは予定には無い!何なんだ、こいつら?リンゴォとかいうこの男の狂気が伝播してるのか?

「おい!君は無能に加えて脳味噌がクソになってるのか?ここでそんなことをして何になるッ。状況の判断もできないのか!」

「フン、あんた、渋くないねぇ。野暮なことだぜ、状況の判断なんてなぁ…。
確かに死ぬのはすごく嫌だ…だが俺には分かった。最も忌避すべきなのは、何が何だか分からないまま、自分が何だったのかもわからないままあの世に行かなきゃならない事だッ!
あの過酷な砂漠の村で身に付けたのは、虫だけに頼り切った貧弱な精神ではない!それを今から示すッ!
そしてダイナソーよ、あんたとも決別する。俺は生き残って、もう一度走るぞ…俺の愛馬とともに、あのレースを!
俺は行く、男の世界へ!この拳でな…。リンゴォ!お前がどれ程嫌でも付き合ってもらうぜぇー!」

リンゴォはこの言葉を受け、ゆっくり立ち上がる。
「お前に俺は殺せないと…言っているのに…」

しばしの沈黙。2人は、互いに睨めつけ合う。
ゆっくりと接近し、お互いが間合いに入る。

2人が動いたのは同時だった。

素手とナイフでは、リーチの違いは明白だ。
リンゴォのナイフは美しい軌跡を描き、ロビンスンの急所へと吸い込まれて行くかに見えたが…

ロビンスンは、避けようともせずにボウィーナイフを腕に刺して受け止めた!

「なあああめェえエエるゥううなあAAAAああ!」咆哮し、固い決意と共に握った反対の腕の拳で思い切りリンゴォを殴る。

「がッは!…ぶふッ!」リンゴォは後ろによろめき、すぐさま腕時計に手を伸ばす…ロビンスンはさらに殴りつけようと詰め寄りながら叫ぶ。

「目線で首を狙ってるのがばればれなんだよ!ナイフの扱いは不得意かッ?」

「そうかもな…俺は元々ガンマンだ…!」

答えつつもつまみをひねる。時は六秒戻る。

「…付き合ってもらうぜぇー!…ハッ!?これはっ!」

ロビンスンが気づいた時には、自分が殴ったはずのリンゴォが何事もなかったかのよう眼前ににたたずんでいる。
自分が腕で受けたはずのナイフの傷も、跡形も無い。

「…戻したな。本当に6秒戻す能力か。で、どうする?再びか?再びかぁーッ!」

特異な能力を体験しても、彼の闘志は萎えない。

「…少しいい眼光になったッ!
だがまだだ!漆黒の殺意が見えんぞッ!
行動に移して確認しろ、男の世界をッ!」

もう一度、お互い接近していく。
ミセス・ロビンスンはまた必死にリンゴォの視線を追う。

(なぜだ!?また首元を見ている…だがこいつは当然、同じ場所を狙うなんてそんな間抜けな奴じゃない!
しかし、あの低い位置に構えたナイフ…)

お互いの距離が近づく、

(!足か!?動けなくしてから確実にとどめをさすって腹か…!視線はブラフ…ならばそのままナイフを蹴り飛ばし、殴りぬけるッ!)
神経を足に集中させる。当然急所である首はノーマークだ。

…彼は不手際だった。彼はリンゴォを『出来る』人間だと高く買っていた。これをリンゴォも承知していたのだ。

ところで、賭けごと等では一番大切な大原則がある。このような戦いの場合にも当然当てはまる原則…

『思い込みは危険』

ルーレットで赤が連続二回出たから次は黒が来るとか、狙った数字に玉を落とせるディーラーなんていないはずとか…
『出来る』人間なら、一度失敗した攻撃を繰り返してやるはずはないとか。

要するにミセス・ロビンスンは裏の裏をかかれたのだ。
リンゴォは目線の通り首を狙い、さも足を狙うかの如く、低く構えたナイフこそがブラフだった。
ボウィーナイフは、蹴り上げようと迫る彼の足を掻い潜り…



なめらかにミセス・ロビンスンの首を切り裂いた。




巨大な異国風の建物の門前、明るい日光が照りつける場所で。

一人の男が首から血を流して倒れている。男は考えている。

…ここは、どこなのかもわからない。意味のわからない状況。果ての見えない殺し合いの中に、自分は生きていた。
無意味だったのだろうか、自分の生は?でも、今、自分が選択したこの行為の結末。
もうレースにも戻れそうにない。俺の可愛い馬と、虫たちには申し訳ないが、全く後悔はない…

リンゴォが、今にも息絶えてしまいそうなミセス・ロビンスンに向かって、水がよどみなく流れるように、滔々と語りかけた。

「お前はまだ未熟だ。だがこの短時間で成長はした。もっと生きていれば、きっと…男の世界に行けただろう。
しかし、今は俺とお前の命のやり取りに決着をつけなくてはならない。お前は今、死ぬ。
だが俺がお前の心を持って先へ進もう。…預けてくれるか?」

「ッ…がッ…ぁあ…頼んだ。」

ミセス・ロビンスンはフェルディナンドの方へ目線を移す。
そこには恐竜の中で見えはしないものの呆然、不満、苛立ち、理解不能…様々な彼の感情が立ち上ってくるようだった。


ミセス・ロビンスンは誇らかに言い放つ。

「フッ、フフ…見、たか…着ぐるみ、野…郎…!!」
「…!」

こうして、ミセス・ロビンスンのバトルロワイヤルは終わった。


      ※   ※   ※


「何やら騒がしいな!リンゴォ・ロードアゲイン?!」

門より小道を少し入った場所にある、扉の陰から重々しい声が響いた。
声の主は、戦士タルカス。日に当たらぬように扉の中より状況を見極めようとする。

「戦っていたのか。…忌々しい日光さえなければ俺も参加したものを。貴様、なかなか門番の仕事に精が出るではないか。
何者だそいつは?」

その影に向かってリンゴォは答える。

「休息をしていただけだ。門番のつもりではない…状況は見ての通りだ。邪魔はしないでいただこう。…だがまあ、もう終わったようなものだ。 2人いたが、もう一人は逃げて行った。この彼は…完全に成熟したとは言えなかったが、確かに男の世界を垣間見た人間だ。
今は土に埋めてやることができないが…」

リンゴォは門の中に死体を移動させる。
生い茂る植物の間、柔らかな土の上に寝かせて、深く礼を。最後の言葉をかける。

「感謝いたします。」

負けることは恥ではない。
戦わぬことが恥なのだ。


【ミセス・ロビンスン 死亡】

【残り 56名】


【C-4 DIOの屋敷/1日目 午前】
【リンゴォ・ロードアゲイン】
[スタンド]:マンダム
[時間軸]:果樹園の家から出てガウチョに挨拶する直前
[状態]:全身にラッシュによるダメージ(中)身体疲労(大)精神疲労(中)右上腕骨骨折、軽い高揚感、ジョルノに裏切られて少しショック 
[装備]:ジョニィのボウィーナイフ
[道具]: 基本支給品 不明支給品0~2
[思考・状況]
基本行動方針:参加者達と『公正』なる戦いをし、『男の世界』を乗り越える
1.タルカスに従い、門番をする…のか?→今のところ門番になっているつもりはない。でもタルカスに悪感情を抱いているわけでもない。
2.「男の世界」に対する自信・決意が大方回復。
3.ミセス・ロビンスンの心を自身の信念と共に先へ進める。
4.とりあえず休息と怪我の手当てがしたい。
5.ディオ・ブランドー…だと?
[備考]
※骨折は気力でカバーすれば動かせます。
※タルカスとの情報交換は下のと同様です。それ以外は行っていません。
※ディオに会ったことをタルカスに言っていません。
※リンゴォがどう動くかは次の書き手さんにお任せします。
※ミセス・ロビンスンのこともあり、男の世界を証明したいという願望がさらに強くなってます。


【タルカス】
【時間軸】:ジョナサン達と戦う直前
【状態】:身体疲労(小)精神疲労(小) 挫折感、戦士としての誇り、ちょっとセンチメンタル
【装備】:大型スレッジ・ハンマー
【道具】:基本支給品
【思考・状況】基本行動方針:ディオ様と部下と一緒に荒木をぶっ殺す
1.館でディオのもとに集う仲間を待ち受ける。
2.ディオとその部下以外が館に侵入してきたら殺す。
3.自分の強さに疑問
4.出来れば鎖が欲しい…
5.男の世界、か…戦士であった頃の自分が懐かしい………
[備考]
※挫折感は幾らか和らぎました。
※リンゴォに以下のことを伝えました。それ以外は情報交換していません。

自分の主はディオであること
ディオと共に荒木をぶちのめそうとしていること
部下達がここに集まってくること
昼出歩けないこと
門番を頼みたい

※リンゴォのスタンド『マンダム』について把握しました。
※フェルディナンドの姿・声等は何も把握できませんでした。この後、リンゴォが詳しく説明するかどうかは後の書き手さんにお任せします。





メインの目的であるジョースター邸へ向けて、フェルディナンドは歩を進めながら考える。
彼はロビンスンの最後の言葉を受け、全てに見切りをつけてあの場所を去った。
DIOの館はついでのつもりだったが、とんだ目にあった。手駒を失い、時間もロス…
しかしミセス・ロビンスンの最後は彼に強烈な印象を与えた。

(館から何やらまた他の男の声が聞こえた。誰かいたということは、情報を逃したかもしれない。
あるいはあれが探しているアヴドゥルの仲間だった可能性も…なんというミスだッ!
利用する人間の選択を間違ったようだ…しかしあんな狂人ばかりなのか?
まともなのは私だけか?)

フェルディナンドはなぜアヴドゥルを”着ぐるみ”等と揶揄されて怒りを露わにしないのか?
彼はひたすら考えている。

(着ぐるみ…着ぐるみね。そんな安っぽい言葉でいちいち私が激高するか!私だけが、わかっていればいいことだ…
アヴドゥルの最後の言葉を伝えればいい。あんな狂人に何を言われようと私の目的は揺らがない。伝えることと生き残ること。
この目的を見失ってしまえば木偶同然になる。)

『自分の目的のために自分自身を捨て去る漆黒の決意で生き残る』

彼の心は決まっている。

【C-4 DIOの屋敷より少し西に進んだところ/1日目 午前】
【フェルディナンド】
[スタンド]:『スケアリーモンスターズ』
[時間軸]:ロッキー山脈への移動途中(本編登場前)
[状態]:恐竜(元アヴドゥル)の中にいる。健康。予定と違う状況にいらだち。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 ×4、麻薬一袋、ダイアーの未確認支給品×0~2個、スティックス神父の十字架、メス(ジャック・ザ・リパーの物)
[思考・状況]:基本行動方針:優勝する。過程や方法などどうでもいい。
1.優勝する
2.ジョースター邸へ向かう
4.二体の『翼竜』で南方と西方を偵察する→西に向かわせた一体は今手元にいます。この一体の今後の使い道は決まっていません。
5.ジョセフ・ジョースター、花京院典明、J・P・ポルナレフ、イギー、空条承太郎にアヴドゥルの最後の言葉を伝える。協力する気はないが、利用できるならば利用する。
6.荒木に対する怒り
7.ジョースター邸で得た情報の如何によって、翼竜から得た情報であるブチャラティとミスタという男たちと接触を図る・追尾する・スルーする等の対応を決める。
8.リンゴォ(とミセス・ロビンスンの最後)に強烈な印象。こいつは狂人か?関わりたくない。
※DIOの館は取り合えずあんな人間(リンゴォ)がいる以上は厄介なので捜索は辞めておくことにました。
※フェルディナンドは、 『ジョセフ・ジョースター、花京院典明、J・P・ポルナレフ、イギー、空条承太郎』 の姿と能力を知りました(全て3部時点の情報)。
※フェルディナンドは恐竜(元アヴドゥル)に入っています。
※フェルディナンドは【D-6】に大型トラックを放置しました。
※アヴドゥルの首輪はついたままです。機能自体は停止していますがなかに爆薬はまだ入っています。
※フェルディナンドはミセス・ロビンスンを「虫を操るスタンド使い」だと思っています。
※タルカスの声をうっすら聞きました。つまりリンゴォ以外の人間がDIOの館にいると把握しました。姿は見えていません。

※「スケアリー・モンスターズ」は制限されています。
解除後は死亡
恐竜化してもサイズはかわらない
持続力、射程距離、共に制限されています。ある程度距離をとると恐竜化は薄れていきます。細かい制限は次の書き手の皆さんにお任せします。
恐竜化の数にも制限がかかっています。一度に恐竜化できるのは三体までです。


※フェルディナンドは制限の一部に気付きました(『三体まで』の制限)。





【翼竜A】
[思考・状況]
1.南に移動し、状況を観察する。まだフェルディナンドは未回収。



【翼竜B】
[思考・状況]
1.西に移動し、状況を観察する。現在はフェルディナンドの元へ帰還。



※翼竜は、ミセス・ロビンスンの虫の死骸にスタンド『スケアリーモンスターズ』を使い生み出されたものです。
※翼竜の大きさは本来の虫と同じ(数mm~1cm)です。
※翼竜はフェルディナンドが命令し操作できます。
※翼竜は視聴覚をフェルディナンドと共有します。


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キャラを追って読む

89:What makes you differrent タルカス 130:ボヘミアン・ラプソティ(前編)
89:What makes you differrent リンゴォ・ロードアゲイン 130:ボヘミアン・ラプソディ(前編)
84:虫と恐竜 フェルディナンド 125:BIOHAZARDⅠ
84:虫と恐竜 ミセス・ロビンスン GAME OVER

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最終更新:2009年08月20日 00:38