Elope 第3話に戻る
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4. (ゆたか視点)
昨日のクリスマス・イブは、おねえちゃんと二人で祝うことができた。
ケーキにロウソクを立てて、七面鳥を焼く。
ちょっとだけ飾りつけもして、クラッカーを鳴らしたり、ほとんど
日常と変わらない雰囲気で、楽しく過ごすことができた。
マンションの部屋を貸してくれた親切な人に、ほんとうに
感謝しなくっちゃ。
ケーキにロウソクを立てて、七面鳥を焼く。
ちょっとだけ飾りつけもして、クラッカーを鳴らしたり、ほとんど
日常と変わらない雰囲気で、楽しく過ごすことができた。
マンションの部屋を貸してくれた親切な人に、ほんとうに
感謝しなくっちゃ。
今日は、お姉ちゃんは、早速バイトの面接にいっている。
地下鉄でもう一駅向こうにある『大須観音』という駅の近くにある、
喫茶店らしい。
一方、私は、食材を求めて名古屋駅の隣にある、高島屋まで出かけている。
マンションが市の中心部に近いため、スーパーが見つからないのは
困るけれど、百貨店でも食材を買うことはできる。
地下鉄でもう一駅向こうにある『大須観音』という駅の近くにある、
喫茶店らしい。
一方、私は、食材を求めて名古屋駅の隣にある、高島屋まで出かけている。
マンションが市の中心部に近いため、スーパーが見つからないのは
困るけれど、百貨店でも食材を買うことはできる。
腕時計を眺めると既に11時30分を回っている。
先程、『桜通口』と呼ばれる、駅の東口のそばにある、大きな時計台の
ところまで、私を迎えに来てくれると、こなたお姉ちゃんから連絡があった。
買い物を既に終えていた私は、中央コンコースを歩いて
待ち合わせ場所に向かっていた。
冬休みに入っていることもあって、行き交う人たちの表情はどこか楽しそうだ。
明らかに旅行に出かける家族連れや、デートに出かけているカップルも多い。
先程、『桜通口』と呼ばれる、駅の東口のそばにある、大きな時計台の
ところまで、私を迎えに来てくれると、こなたお姉ちゃんから連絡があった。
買い物を既に終えていた私は、中央コンコースを歩いて
待ち合わせ場所に向かっていた。
冬休みに入っていることもあって、行き交う人たちの表情はどこか楽しそうだ。
明らかに旅行に出かける家族連れや、デートに出かけているカップルも多い。
11時50分……
私は、待ち合わせ場所としていた時計台の下で、全くの予想外の人と
顔を合わせた。
「ゆ、ゆたかちゃん!? 」
「柊つかさ…… 先輩!? 」
私は、数歩たじろく。どうして? なんで先輩がこんなところにいるの?
「ゆたかちゃん。よかったあ」
つかさ先輩は安堵の表情を浮かべて、一歩近づく。
私は身構えながら、動揺を必死で抑えて尋ねる。
「あ、あの。かがみ先輩も近くにいらっしゃるんですか? 」
つかさ先輩は、嬉しそうな口調のまま答えてくれた。
私は、待ち合わせ場所としていた時計台の下で、全くの予想外の人と
顔を合わせた。
「ゆ、ゆたかちゃん!? 」
「柊つかさ…… 先輩!? 」
私は、数歩たじろく。どうして? なんで先輩がこんなところにいるの?
「ゆたかちゃん。よかったあ」
つかさ先輩は安堵の表情を浮かべて、一歩近づく。
私は身構えながら、動揺を必死で抑えて尋ねる。
「あ、あの。かがみ先輩も近くにいらっしゃるんですか? 」
つかさ先輩は、嬉しそうな口調のまま答えてくれた。
「うん。さすがに広いでしょ。だからみんなで手分けしてゆたかちゃんと、
こなちゃんを探すことにしたんだ」
つかさ先輩は、今の私にはできない天真爛漫な笑顔を向けてくる。
こなちゃんを探すことにしたんだ」
つかさ先輩は、今の私にはできない天真爛漫な笑顔を向けてくる。
「あの…… 申し訳ないんですけど。どなたが名古屋までこられているのですか」
私は、殊勝そうな表情をつくり、つかさ先輩から情報を仕入れる。
「えっとね。おねえちゃんに、ゆきちゃんと、みなみちゃん、ひよりちゃん、
パティちゃんが探してるんだ…… みんな心配してるよ」
「そう…… ですか 」
一瞬でもここに留まる事は危険。脳から盛んに警告が送られてくる。
私は、殊勝そうな表情をつくり、つかさ先輩から情報を仕入れる。
「えっとね。おねえちゃんに、ゆきちゃんと、みなみちゃん、ひよりちゃん、
パティちゃんが探してるんだ…… みんな心配してるよ」
「そう…… ですか 」
一瞬でもここに留まる事は危険。脳から盛んに警告が送られてくる。
「ゆたかちゃんがこんなに早く見つかるなんて予想外だったけど。
本当にラッキーだったよ」
無邪気な口調でいうと、つかさ先輩は携帯電話をポケットから
取り出した。
「今から、お姉ちゃんに電話するね」
つかさ先輩が携帯電話のボタンを押した瞬間、私は買い物袋を『わざと』落とす。
本当にラッキーだったよ」
無邪気な口調でいうと、つかさ先輩は携帯電話をポケットから
取り出した。
「今から、お姉ちゃんに電話するね」
つかさ先輩が携帯電話のボタンを押した瞬間、私は買い物袋を『わざと』落とす。
ビニール袋の中から、大根があふれ出し、玉ねぎが地面を転がる。
「あっ、ゆたかちゃん…… 落ちてるっ」
携帯を片手で持ちながら、つかさ先輩はしゃがんで転がった食材を
追いかける。
先輩の視線が一瞬離れた隙に、私は逃げ出した。
「あっ、ゆたかちゃん…… 落ちてるっ」
携帯を片手で持ちながら、つかさ先輩はしゃがんで転がった食材を
追いかける。
先輩の視線が一瞬離れた隙に、私は逃げ出した。
「はあっ…… はあっ…… 」
呼吸がひどく荒い。
ほんの少し走っただけで、胸が苦しくなる。
自分の弱い身体が、心底嫌になってしまう。
「ま、まって、ゆたかちゃん! 」
つかさ先輩は、逃げ出した私の後を、あわてて追いかけてくる。
体力が全くといっていいほど無い私と、平均的なつかさ先輩の距離はじりじりと
つまってくる。
それでも人ごみを迷彩にしながら、『桜通口』を出て、地下街へと繋がる
階段を、駆け足で下りる。
呼吸がひどく荒い。
ほんの少し走っただけで、胸が苦しくなる。
自分の弱い身体が、心底嫌になってしまう。
「ま、まって、ゆたかちゃん! 」
つかさ先輩は、逃げ出した私の後を、あわてて追いかけてくる。
体力が全くといっていいほど無い私と、平均的なつかさ先輩の距離はじりじりと
つまってくる。
それでも人ごみを迷彩にしながら、『桜通口』を出て、地下街へと繋がる
階段を、駆け足で下りる。
何度も足を踏み外しそうになるけど、よろけるように地下街に出て、
降りたところを右に曲がって、闇雲に走る。
地下鉄の改札口を回りこむようにして、更に突き進む。
「はあっ…… はあっ。もう限界っ」
荒い息をついて立ち止まり、後ろを振り返ると、つかさ先輩の姿は
見えなかった。
降りたところを右に曲がって、闇雲に走る。
地下鉄の改札口を回りこむようにして、更に突き進む。
「はあっ…… はあっ。もう限界っ」
荒い息をついて立ち止まり、後ろを振り返ると、つかさ先輩の姿は
見えなかった。
私は、大きく息をついて壁によりかかる。大した距離を走っていない
はずなのに、体中の筋肉が悲鳴をあげて、目眩が襲う。
はずなのに、体中の筋肉が悲鳴をあげて、目眩が襲う。
つかさ先輩を撒いたことを確認すると、携帯を取り出して、
お姉ちゃんの番号を押した。
『お、ゆーちゃん。どしたの? 』
「あの、私とお姉ちゃんの友達がみんな、名古屋にきてるのっ」
『えっ…… 』
お姉ちゃんが絶句している。
「ゆーちゃん。今どこにいるの!? 」
切羽詰った口調で聞いてくる。私は辺りを見渡すけど、当然のことながら、
どこにいるのかさっぱり分からない。
お姉ちゃんの番号を押した。
『お、ゆーちゃん。どしたの? 』
「あの、私とお姉ちゃんの友達がみんな、名古屋にきてるのっ」
『えっ…… 』
お姉ちゃんが絶句している。
「ゆーちゃん。今どこにいるの!? 」
切羽詰った口調で聞いてくる。私は辺りを見渡すけど、当然のことながら、
どこにいるのかさっぱり分からない。
『何か、目印になるものはない? 』
「えっと、近くに『大名古屋ビル』って看板があります」
『ゆーちゃん、もしかして地下にいる? 』
「うん。ビルの入り口みたい 」
白を貴重とする地下街の奥に、妙に茶色っぽい空間が広がっている。
「ゆーちゃん。そのビルのエレベーターをあがって3階まで上ってきて
くれるかな? 」
「3階? 」
「えっと、近くに『大名古屋ビル』って看板があります」
『ゆーちゃん、もしかして地下にいる? 』
「うん。ビルの入り口みたい 」
白を貴重とする地下街の奥に、妙に茶色っぽい空間が広がっている。
「ゆーちゃん。そのビルのエレベーターをあがって3階まで上ってきて
くれるかな? 」
「3階? 」
『うん。3階。そこにコンタクトの店があるから、その傍で待ってて。
すぐに迎えに行くから』
「お姉ちゃん。ごめんね」
『気にしないで、10分もすれば着くから。そこを動いちゃ駄目だよ』
「うん」
携帯を切ってから、ビルに入る。
銀行が視界に飛び込んだ後、飲食店街を横目に歩く。多少迷ったけれど
8つのエレベーターが、4つずつ並んでいるのを見つけることができた。
エレベーターに乗り3階に上ると、コンタクト屋さんが眼前にあらわれる。
すぐに迎えに行くから』
「お姉ちゃん。ごめんね」
『気にしないで、10分もすれば着くから。そこを動いちゃ駄目だよ』
「うん」
携帯を切ってから、ビルに入る。
銀行が視界に飛び込んだ後、飲食店街を横目に歩く。多少迷ったけれど
8つのエレベーターが、4つずつ並んでいるのを見つけることができた。
エレベーターに乗り3階に上ると、コンタクト屋さんが眼前にあらわれる。
どうして、お姉ちゃんがこの階を指定したか分からなかったけど、
信じて待つ。ちょうど10分が経った時に、紺色のコートを身に纏った
お姉ちゃんがあらわれ、私は泣きながら胸に飛び込んだ。
信じて待つ。ちょうど10分が経った時に、紺色のコートを身に纏った
お姉ちゃんがあらわれ、私は泣きながら胸に飛び込んだ。
お姉ちゃんは困ったような表情で、それでも頭をなでてくれる。
優しさが嬉しい反面、いつも困らせてばかりの自分がとても情けない。
しばらく胸を貸してくれたお姉ちゃんが、不思議そうな顔で言った。
「どうして、私たちのこと分かったのかなあ? 」
お姉ちゃんは首を傾げている。私も同感だ。
「いきなり時計台のところでつかさ先輩があらわれて。みんなも
来ているって」
優しさが嬉しい反面、いつも困らせてばかりの自分がとても情けない。
しばらく胸を貸してくれたお姉ちゃんが、不思議そうな顔で言った。
「どうして、私たちのこと分かったのかなあ? 」
お姉ちゃんは首を傾げている。私も同感だ。
「いきなり時計台のところでつかさ先輩があらわれて。みんなも
来ているって」
「本当につかさで良かったよ。もし、かがみだったら、ゆーちゃん。
絶対に逃げられなかったよ」
「う…… うん」
私が頷いたとき、こなたお姉ちゃんの携帯が鳴った。
「噂をすれば、かがみからだ…… 今は出るからね」
昨日からいろんな人からメールやら、電話の留守録が私たちの
携帯に入っていたけれど、私とお姉ちゃんは無視していた。
でも、今は情報を集めなくてはいけない。
絶対に逃げられなかったよ」
「う…… うん」
私が頷いたとき、こなたお姉ちゃんの携帯が鳴った。
「噂をすれば、かがみからだ…… 今は出るからね」
昨日からいろんな人からメールやら、電話の留守録が私たちの
携帯に入っていたけれど、私とお姉ちゃんは無視していた。
でも、今は情報を集めなくてはいけない。
私はお姉ちゃんの耳元に近づき、声をひろおうと試みる。
「やあ…… かがみん」
『やあ、じゃないでしょ。何やってんのよ。アンタ! 』
かがみ先輩は猛烈に怒っている。
「まあ、ちょっとした旅行をだね」
『嘘いわないで。ゆたかちゃんと駆け落ちしたこと、みんな知って
いるんだからねっ』
こなたお姉ちゃんの、空気が少し下がる。
「そこまで、知っていたから…… 追いかけてきたんだ」
『そうよ。ゆたかちゃんも一緒にいるんでしょ。今、どこにいるのか
教えなさいよ』
「やあ…… かがみん」
『やあ、じゃないでしょ。何やってんのよ。アンタ! 』
かがみ先輩は猛烈に怒っている。
「まあ、ちょっとした旅行をだね」
『嘘いわないで。ゆたかちゃんと駆け落ちしたこと、みんな知って
いるんだからねっ』
こなたお姉ちゃんの、空気が少し下がる。
「そこまで、知っていたから…… 追いかけてきたんだ」
『そうよ。ゆたかちゃんも一緒にいるんでしょ。今、どこにいるのか
教えなさいよ』
いきなり私の名前が出てきて、身体がびくっと震える。
「私たちを、離れ離れにしたのは誰なのカナ…… カナ」
「お、お姉ちゃん…… 」
私は、こなたお姉ちゃんの言葉に棘が含まれていることに
気がついた。
『そ、それは分からないわよ。いきなり噂がひろまったし』
かがみ先輩は少し動揺した口調で答え、お姉ちゃんは淡々とした
口調で続ける。
「私たちを、離れ離れにしたのは誰なのカナ…… カナ」
「お、お姉ちゃん…… 」
私は、こなたお姉ちゃんの言葉に棘が含まれていることに
気がついた。
『そ、それは分からないわよ。いきなり噂がひろまったし』
かがみ先輩は少し動揺した口調で答え、お姉ちゃんは淡々とした
口調で続ける。
「かがみ。私、戻るつもりはないよ。だから探さないで欲しんだけど」
『そんな訳にはいかないわ』
おねえちゃんは、ほっぺに指を当てながら、いらいらした口調に
なっている。
「どうして、そっとしてくれないのかなあ」
『こなた。アンタ分かってるの? もうすぐ卒業なのよ。受験は
どうするのよ! 』
「うーん。受けなくてもいい気がしてきた」
こなたお姉ちゃんは、とんでもない台詞を口にする。
『頭いたくなるようなこと言わないで! それにゆたかちゃんは
どうするのよ。まさか陵桜を中退させるつもりなの? 』
『そんな訳にはいかないわ』
おねえちゃんは、ほっぺに指を当てながら、いらいらした口調に
なっている。
「どうして、そっとしてくれないのかなあ」
『こなた。アンタ分かってるの? もうすぐ卒業なのよ。受験は
どうするのよ! 』
「うーん。受けなくてもいい気がしてきた」
こなたお姉ちゃんは、とんでもない台詞を口にする。
『頭いたくなるようなこと言わないで! それにゆたかちゃんは
どうするのよ。まさか陵桜を中退させるつもりなの? 』
かがみ先輩の言葉が胸に突き刺さる。
我慢できなくなった私は、こなたお姉ちゃんから携帯を
もぎとり叫んだ。
「こなたお姉ちゃんを責めないでください! 」
『ゆたかちゃん? 』
かがみ先輩は一瞬たじろく。
我慢できなくなった私は、こなたお姉ちゃんから携帯を
もぎとり叫んだ。
「こなたお姉ちゃんを責めないでください! 」
『ゆたかちゃん? 』
かがみ先輩は一瞬たじろく。
しかし、すぐに厳しい言葉を浴びせてくる。
『ゆたかちゃん、よく聞きなさい。あなたのワガママがみんなを
困らせているのよ』
かがみ先輩の言葉は、鋭い刃となって、私の傷口をざくざくと
えぐってくる。
『岩崎さんも、田村さんも、パティもあなたのことが心配でわざわざ
名古屋まできているの。自分たちの時間を惜しんでね』
『ゆたかちゃん、よく聞きなさい。あなたのワガママがみんなを
困らせているのよ』
かがみ先輩の言葉は、鋭い刃となって、私の傷口をざくざくと
えぐってくる。
『岩崎さんも、田村さんも、パティもあなたのことが心配でわざわざ
名古屋まできているの。自分たちの時間を惜しんでね』
私は、ぽろぽろと涙があふれてくる。
なんで、みんな、私なんかの為に、こんな遠いところまでくるのだろう。
だけど…… 同時に、何か途方も無いほど、どす黒い気持ちが
心の底からわきあがっていてしまう。
なんで、みんな、私なんかの為に、こんな遠いところまでくるのだろう。
だけど…… 同時に、何か途方も無いほど、どす黒い気持ちが
心の底からわきあがっていてしまう。
「わたしだって、駆け落ちなんかしたくありませんでした」
『だったら戻りなさいよ』
「でも、誰かが私とお姉ちゃんの秘密を暴いたんです。その人が分かるまでは
帰りません」
断固とした口調になったかどうかは分からないけど、気力を振り絞って答える。
『だったら戻りなさいよ』
「でも、誰かが私とお姉ちゃんの秘密を暴いたんです。その人が分かるまでは
帰りません」
断固とした口調になったかどうかは分からないけど、気力を振り絞って答える。
『そう…… ゆたかちゃん。でもね。私はあなたたちを絶対に逃がさないわ』
私は、かがみ先輩の言葉を聞いた後、徒労ばかりが募るやり取りに疲れて
一方的に電話を切った。
私は、かがみ先輩の言葉を聞いた後、徒労ばかりが募るやり取りに疲れて
一方的に電話を切った。
「もう、後戻りできないね」
こなたお姉ちゃんが、小さなため息をついた。
「お姉ちゃん。これから、どうしよう? 」
「すぐに家に帰るのは愚策ってものだよ。居場所を突き止められたらTHE ENDだしね」
「でも、どこで鉢合わせするか分からないよ」
「まるで『リアル鬼ごっこ』だね」
こなたお姉ちゃんは、冗談めかして言った。
こなたお姉ちゃんが、小さなため息をついた。
「お姉ちゃん。これから、どうしよう? 」
「すぐに家に帰るのは愚策ってものだよ。居場所を突き止められたらTHE ENDだしね」
「でも、どこで鉢合わせするか分からないよ」
「まるで『リアル鬼ごっこ』だね」
こなたお姉ちゃんは、冗談めかして言った。
「それでは追っ手を撒きにいきますか」
「うん。お姉ちゃん」
お互いに顔を見合わせて笑うと、私とお姉ちゃんは、ビルのエスカレーターを
降りて、再び地下街へ戻った。
「うん。お姉ちゃん」
お互いに顔を見合わせて笑うと、私とお姉ちゃんは、ビルのエスカレーターを
降りて、再び地下街へ戻った。
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Elope 第5話へ続く
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