「ただいま~」
学校から帰ったわたしは、真っ直ぐに自分の部屋に向かい、かばんを床に置いた。
制服から着替え、そのまま床に寝転ぶ。
制服から着替え、そのまま床に寝転ぶ。
「はぁ~・・・・・」
怒るとすげー怖くて、
がみがみ口うるさくて、
冷たいつっこみで泣かされそうになる(実際泣くけど)。
がみがみ口うるさくて、
冷たいつっこみで泣かされそうになる(実際泣くけど)。
そんな、おっかねーやつなんだけど・・・・・、
勉強できて、
運動もできて、
紫の長い髪も、
あの大きくて蒼い目も、
それに、たまに見せるあの照れた顔も、
全部がすっごく可愛くて・・・・・。
運動もできて、
紫の長い髪も、
あの大きくて蒼い目も、
それに、たまに見せるあの照れた顔も、
全部がすっごく可愛くて・・・・・。
そんな柊が、すんごく好きなんだ!!
柊のことは、中学の時からずっと好きで、今でも大好きだ。
でも、その頃は柊と話す機会も少なくて、教室でも挨拶するくらいだった。
きっと、あんまり意識もされてなかったんだろうな・・・。
高校になってからも同じクラスになったけど、休み時間は隣のクラスに行っちゃうし。たまに話しかけても、冷たくあしらわれるし・・・・。
でも、その頃は柊と話す機会も少なくて、教室でも挨拶するくらいだった。
きっと、あんまり意識もされてなかったんだろうな・・・。
高校になってからも同じクラスになったけど、休み時間は隣のクラスに行っちゃうし。たまに話しかけても、冷たくあしらわれるし・・・・。
今まで、何度も告白しようと思った。
でも、柊の横にはいつもちびっ子がいて、それを見るたびに、無理なんじゃねーかと思って、結局何もできなかった。
だけど、どうしても諦めきれなくて、毎日話しかけたり、ちびっ子を真似てじゃれついたりもした。
そのお陰なのか、前よりも少しは仲良くなれたかなって思ってたけど・・・・・・。
でも、柊の横にはいつもちびっ子がいて、それを見るたびに、無理なんじゃねーかと思って、結局何もできなかった。
だけど、どうしても諦めきれなくて、毎日話しかけたり、ちびっ子を真似てじゃれついたりもした。
そのお陰なのか、前よりも少しは仲良くなれたかなって思ってたけど・・・・・・。
でも、最近は話しかけても上の空だし、たまに相手してくれても、すぐにどっかいっちゃうし・・・。 何か、避けられてる感じがする・・・。
「やっぱり、わたし・・・・、嫌われちゃったんかな・・・・・」
わたしは、胸の奥にモヤモヤとした気持ちを感じながら、今日の柊を思い出していた。
「ひぃらぎ~。一緒に弁当食べようぜ~」
授業が終わり、待ちに待った昼休み。わたしは、弁当片手に柊のとこに向かう。
今日はちびっ子のとこに行く前に、声がかけられた。
今日はちびっ子のとこに行く前に、声がかけられた。
最近、すぐにいなくなってたもんな。
それに今日はあやのもいねーから、柊とふたりだけ♪
あ、そうだ!ついでに次の授業のノートも借りちゃおう。
くふふ。そうすりゃ、指されても大丈夫だし、それに、もっと柊と一緒にいられるしな。
それに今日はあやのもいねーから、柊とふたりだけ♪
あ、そうだ!ついでに次の授業のノートも借りちゃおう。
くふふ。そうすりゃ、指されても大丈夫だし、それに、もっと柊と一緒にいられるしな。
「あ、う、うん・・・」
声をかけると、一瞬、柊の表情が強張ったように見えた。
ん?何かあったのか?
ん?何かあったのか?
「どーした?元気ねーな」
「そ、そんなことないわよ」
「そ、そんなことないわよ」
そう言って、柊は顔を伏せた。
「そうか~? 何か気になるんだよな~」
その様子がどうしても気になって、うつむき加減の柊の顔を覗き込む。
だけど柊は視線を逸らし、顔を合わせようともしない。
だけど柊は視線を逸らし、顔を合わせようともしない。
「だ、だ、だ、だから・・・・・な、なんでも・・・」
「ん? 顔、真っ赤だぞ?」
「なっ!?」
「ん? 顔、真っ赤だぞ?」
「なっ!?」
わたしがそう言うと、柊は慌てた様子で、ほっぺに手を当てた。
お、おい!大丈夫なのか?
お、おい!大丈夫なのか?
「熱でもあんのか?」
心配になり、柊のおでこに手を伸ばして熱をはかってみる。
「あ、あ、あわわわ!!」
あ、あれ?なんか、段々熱くなってねーか?
それに・・・耳まで赤くなってきてるように見えるけど・・・?
それに・・・耳まで赤くなってきてるように見えるけど・・・?
「ん~?ちょっと熱い・・・・かなぁ?」
「ち、ち、ちょ、ちょっとトイレ!!」
「ち、ち、ちょ、ちょっとトイレ!!」
柊は、わたしの手から逃げるように顔を離すと、そのまま教室を飛び出していった。
「お、おい! ひ~らぎ~!!」
咄嗟に追いかけようかとも思ったけれど、逃げるように走っていった柊の様子に、わたしの足は動かなかった。
いっちまった・・・・。
わたし、何か悪いことしたのかな?
わたし、何か悪いことしたのかな?
仕方なく柊の席に座り、弁当を開く。
「はぁ・・・、一人で食べるか・・・・」
大好物のミートボールをつまみ、口に放り込んだけど、おいしくもなんともない。
あ~あ、一人じゃうまくもなんともねーよ・・・。
早々に弁当を食べ終えたわたしは、もしかしたら柊がいるんじゃねーかと思って、洗面所に向かった。
だけど、柊は見つからず、仕方なく歯を磨いて教室に戻った。
教室にも柊の姿は見えず、どこか物悲しい気持ちを感じたわたしは、そのまま柊の机に突っ伏した。
だけど、柊は見つからず、仕方なく歯を磨いて教室に戻った。
教室にも柊の姿は見えず、どこか物悲しい気持ちを感じたわたしは、そのまま柊の机に突っ伏した。
今日は長く一緒にいられると思っていたのに・・・・。
こんなことしてるんだったら、もっと探しに行った方が良かったのかな・・・・。
でも、あんな態度とられたら、行けねーよな・・・・。
こんなことしてるんだったら、もっと探しに行った方が良かったのかな・・・・。
でも、あんな態度とられたら、行けねーよな・・・・。
そんなことを考えていると、じわりと涙がでてきた。
もしかして・・・・・、わたし、迷惑なのかな?
重苦しい気持ちが、全身を包み込んでいく。
それを紛らわしたくて、柊の机に顔を乗せていると、いつの間にかわたしの意識は遠のいていった。
それを紛らわしたくて、柊の机に顔を乗せていると、いつの間にかわたしの意識は遠のいていった。
「んぁ? ん~・・・・」
気がつくと、誰かにほっぺを押されているような感覚がする。
うるさいなぁ~・・・・。
何だ?誰かがふざけてんのか?
何だ?誰かがふざけてんのか?
目を開けるのも面倒臭くて、手で払ってみたけれど、何も当たらない。
気のせいか?
まぁ、いいや。もうちょい寝よ。
まぁ、いいや。もうちょい寝よ。
その時、甘く柔らかい香りが、ふわりと鼻先を掠めた。
あ、あれ? 何かいい匂いがする・・・・。
どこかでかいだことあるんだけど・・・・・・、どこだっけ?
う~ん・・・・。
どこかでかいだことあるんだけど・・・・・・、どこだっけ?
う~ん・・・・。
はっきりしない頭で、記憶を辿っていく。
ああ、そうか。柊の・・・・。
柊の髪の匂いだ・・・。
でも、柊はいないはずだよな?
・・・夢でも見てんのか?
柊の髪の匂いだ・・・。
でも、柊はいないはずだよな?
・・・夢でも見てんのか?
その香りは、さっきまでの重苦しい気持ちを消し、代わりに暖かい気持ちを満たしてくれる。
すっげーいい匂いだな・・・。
ふふふ。夢でもいいや。柊の匂いが一緒なら・・・。
ふふふ。夢でもいいや。柊の匂いが一緒なら・・・。
目を閉じたまま、幸せな気分でその香りを楽しんでいると、突然、口の中に何かが入ってきた。
もごっ!!
細長くて柔らかい。しかもプニプニとした感触。
「う、う~ん・・・・」
な、何だこれ!?
目を開けて確かめようとした瞬間、それは一気に引き抜かれ、同時に耳元で大きな叫び声が聞こえる。
「ひゃあぁぁぁぁっ!!」
その声に驚いて、わたしは危うく椅子からズリ落ちそうになる。
「うぉあっ!!な、なんだ?」
何とか体勢を立て直すと、目の前には、真っ赤な顔の柊が立っていた。
「あっぶね~・・・・。 あ、あれ? ひぃらぎ? なんでそんなとこにいるんだ?」
思いがけない光景に、一気に目が覚める。
「な、ななな、な、なんでって・・・そ、その・・・・。
そ、それより、あ、あんたこそ、なんで私の席に座ってんのよ!」
そ、それより、あ、あんたこそ、なんで私の席に座ってんのよ!」
うわっ!! や、やべー・・・・。
え、えっと・・。寂しかったから?
なんて言えねーよ!!
こ、こうなったら、誤魔化すしかねーか?
え、えっと・・。寂しかったから?
なんて言えねーよ!!
こ、こうなったら、誤魔化すしかねーか?
「ん~? なんだっけ・・・・・?」
いつものように、とぼけてそう言うと、柊は、あきれ顔でわたしを見た。
よしっ!いつもの反応だ! これならいけそーだな。
んーと・・・、さて、どう言い訳すっかな・・・。
ん? そ、そうだ!ノートだ!ノート!!
んーと・・・、さて、どう言い訳すっかな・・・。
ん? そ、そうだ!ノートだ!ノート!!
「あっ! そうだっ!ノート借りようと思ってたんだ」
「はぁ?な、なんでよ!」
「いや~。次の授業で指されそうだからさ」
「い、いつもみたく、峰岸に借りれば良いじゃないっ!」
「あやのは風紀委員の集まりで、まだ戻ってきてねーんだよ」
「そ、そう言えば、さっき一人だったわね」
「そうなんだよ。な? 頼むよ~」
「はぁ?な、なんでよ!」
「いや~。次の授業で指されそうだからさ」
「い、いつもみたく、峰岸に借りれば良いじゃないっ!」
「あやのは風紀委員の集まりで、まだ戻ってきてねーんだよ」
「そ、そう言えば、さっき一人だったわね」
「そうなんだよ。な? 頼むよ~」
立ったままの柊の顔を、下から覗き込むように見る。
ダ、ダメかな?
ダ、ダメかな?
「うぅぅ・・・・。 わ、わかったわよ・・・」
「お、サンキュ。ひぃらぎ」
「お、サンキュ。ひぃらぎ」
ふぃ~、良かった~。これで一安心だな。
柊からノートを受け取り、鼻歌交じりにそれを写していく。
ふふ。しかも、これで授業まで柊と一緒♪
やっぱ頭いいな。わたし。
やっぱ頭いいな。わたし。
機嫌も良くなり、柊に話しかけようと思った瞬間、ふと、さっきの柊の行動を思い出した。
ところで、さっきは何で走ってったんかな?
それくらいは、聞いてみてもいいよな・・・?
それくらいは、聞いてみてもいいよな・・・?
「なぁ、ひぃらぎぃ」
それでも、流石に面と向かって聞くだけの勇気はなくて、ノートを写しながら、柊に声をかけた。
「ななな、な、なによ?」
「あ、あのさ・・・・、さっきは何で走ってたんだ?」
「へっ? は、あ、あの・・・・、ちょ、ちょっと気分が悪くなって」
「ふ~ん・・・・」
「あ、あのさ・・・・、さっきは何で走ってたんだ?」
「へっ? は、あ、あの・・・・、ちょ、ちょっと気分が悪くなって」
「ふ~ん・・・・」
確かにおでこは熱かったけど・・・・、ホントにそうなのか?
最近の柊の態度・・・。それに、さっきのも・・・。
最近の柊の態度・・・。それに、さっきのも・・・。
はっきりしない柊の言葉に、疑問がわいてくる。
やっぱり変だ・・・。
柊はなんかを隠してる・・・。
柊はなんかを隠してる・・・。
わたしは思い切って顔を上げ、柊を見据えた。
「なぁ・・・、何か隠してねぇか?」
「なっ!? な、な・・・」
「なっ!? な、な・・・」
そう言ってじっと見つめると、そのまま柊は俯いてしまった。
その様子に、私の疑問は確信へと変わる。
その様子に、私の疑問は確信へと変わる。
やっぱり・・・。何かあるんだよな・・・。
教室は、みんなの声でざわついてるはずだけど、今はそんな声は入ってこない。
柊は俯いたまま、黙りこくっていた。しかも、身体が小刻みに震えている。
そのただならない様子に、わたしの中の不安が大きくなっていく。
柊は俯いたまま、黙りこくっていた。しかも、身体が小刻みに震えている。
そのただならない様子に、わたしの中の不安が大きくなっていく。
ま、まずいこと聞いちゃったのかな・・・・。
徐々にその不安は大きくなり、耐えきれなくなったわたしは、柊に声をかけた。
「ひ、ひぃらぎ?」
その途端、柊は俯いたまま、大声で叫んだ。
「う、うるさい!!」
柊の声に、身体がビクリと跳ね、一瞬、頭の中が真っ白になる。
「あ、あぅ・・・。 ひ、ひぃらぎ・・・。ご、ごめん」
反射的に、謝罪の言葉が口を突いて出た。
「え?あ、いや、そ、その・・・。こ、これはちが」
「変なこと言って・・・、悪かったな・・・・」
「変なこと言って・・・、悪かったな・・・・」
柊は、モゴモゴと何かを言っていたけど、それをもう一度聞きかえす勇気はなかった。
泣きそうなわたしは、やっとのことでそれだけを言い、視線をノートに落とした。
何とかノートを写そうとするけれど、手が震えてうまくかけない。
泣きそうなわたしは、やっとのことでそれだけを言い、視線をノートに落とした。
何とかノートを写そうとするけれど、手が震えてうまくかけない。
うぁぁ・・・、本気で泣きそう・・・。
でも、柊の前でマジ泣きなんて・・・、そんな顔見せられねぇよ・・・。
でも、柊の前でマジ泣きなんて・・・、そんな顔見せられねぇよ・・・。
苦労してノートを写し終えたわたしは、そこまで出かかっていた涙を何とか堪え、精一杯の笑顔を作って、柊にノートを返した。
「ありがと」
それだけを伝え、急いで自分の席に戻った。
わたしが席に着くと同時に先生が入ってきて、すぐに午後の授業が始まった。
わたしの気持ちとは正反対の、つまんない話のお陰で、泣くことだけは耐えられたけれど、柊から言われた辛い言葉は、いつまでも頭の中で繰り返されていた。
わたしの気持ちとは正反対の、つまんない話のお陰で、泣くことだけは耐えられたけれど、柊から言われた辛い言葉は、いつまでも頭の中で繰り返されていた。
柊にあんなこと言われるなんて・・・。
わたしって、迷惑なのかな・・・?
わたしって、迷惑なのかな・・・?
授業が終わって休み時間になっても、柊は近づいてくる様子はなかった。
わたしも、どうしたらいいのかわからなくて、柊の方を見ることさえできない。
わたしも、どうしたらいいのかわからなくて、柊の方を見ることさえできない。
仲良くなれてきたと思ってたけど・・・、わたしの勘違いだったんだ・・・。
その後も気持ちは立て直せなくて、わたしは鬱々とした気持ちのまま、6時間目の授業が終わった。
教科書を片づける気力もなく、ボーっと机に座っていると、後ろからあやのが話しかけてきた。
教科書を片づける気力もなく、ボーっと机に座っていると、後ろからあやのが話しかけてきた。
「みさちゃん。一緒に帰ろ」
「・・あ、うん・・」
「・・あ、うん・・」
あやのって、こういう気持ちになったりしねーのかな・・・。
「なぁ、あやの・・・」
「ん? なぁに?」
「あのさ・・・、あやのってアニキとケンカすることってある?」
「へ? いきなりどうしたの?」
「え?いや、ちょ~っと気になってな」
「ま、まぁ、あるけど・・・」
「ん? なぁに?」
「あのさ・・・、あやのってアニキとケンカすることってある?」
「へ? いきなりどうしたの?」
「え?いや、ちょ~っと気になってな」
「ま、まぁ、あるけど・・・」
へぇ~。 そうなんだ?
「そっかー。いっつも仲良いけど、やっぱりケンカすんだな」
「うん」
「それじゃあさ、ケンカした時って、どうすんの?」
「う~ん・・・・。少し冷静になってから話をしたりとか・・・かな?」
「そうなんだ。じゃ、じゃあさ、すげー頭にきてて、話したくないとか、もうだめだーとかって、思ったりしねーの?」
「え? う~ん・・・。 そういうこと考えないとは言わないけど・・・・」
「ふんふん」
「・・・・・でも、きっと仲直りできるって思ってるから・・・」
「なるほど。 って、すげー自信だな!」
「うん」
「それじゃあさ、ケンカした時って、どうすんの?」
「う~ん・・・・。少し冷静になってから話をしたりとか・・・かな?」
「そうなんだ。じゃ、じゃあさ、すげー頭にきてて、話したくないとか、もうだめだーとかって、思ったりしねーの?」
「え? う~ん・・・。 そういうこと考えないとは言わないけど・・・・」
「ふんふん」
「・・・・・でも、きっと仲直りできるって思ってるから・・・」
「なるほど。 って、すげー自信だな!」
途端にあやのは顔を真っ赤にした。
「!? も、もう!!みさちゃん!!」
「ははははは。ごめんごめん」
「ははははは。ごめんごめん」
あやのの照れた様子に、思わず笑いがこぼれる。
だけど、わたしの中には重苦しい気持ちが燻っている。
だけど、わたしの中には重苦しい気持ちが燻っている。
あやのと兄貴は仲いいもんな。
わたしだって柊とは中学からの付き合いだし、いままでケンカしたこともあったけど・・・。
でも、今日のは今までのケンカとは違う気がする・・・・。
わたしだって柊とは中学からの付き合いだし、いままでケンカしたこともあったけど・・・。
でも、今日のは今までのケンカとは違う気がする・・・・。
気になって柊の席を見ると、そこにはだれもいなかった。
慌てて教室を見渡したけれど、柊はどこにもいない。
慌てて教室を見渡したけれど、柊はどこにもいない。
「あ、あやの~? ひぃらぎ見なかった?」
「え?さっきまでそこにいたと思うけど・・・・」
「いねーんだよなぁ・・・・」
「・・・そういえば、妹ちゃんが来たのが見えたけど・・・・
もしかしたら、先に帰ったのかな?」
「え・・・?」
「何か用事でもあったの?」
「あ、い、いや。何でもない。 か、帰ろーぜ」
「?」
「え?さっきまでそこにいたと思うけど・・・・」
「いねーんだよなぁ・・・・」
「・・・そういえば、妹ちゃんが来たのが見えたけど・・・・
もしかしたら、先に帰ったのかな?」
「え・・・?」
「何か用事でもあったの?」
「あ、い、いや。何でもない。 か、帰ろーぜ」
「?」
柊が先に帰るのはいつものことなのに、今日に限ってわたしの胸はざわついていた。
あやのと2人の帰り道。
普段と違うわたしの様子に、あやのも心配しているみたいで、いろいろと話しかけてくれた。
わたしもできるだけ笑顔を作って、それに応えようとしたけれど、どうしてもいつもと同じようには話せなかった。
普段と違うわたしの様子に、あやのも心配しているみたいで、いろいろと話しかけてくれた。
わたしもできるだけ笑顔を作って、それに応えようとしたけれど、どうしてもいつもと同じようには話せなかった。
「じゃあ、また明日ね・・・」
「お、おう・・・。じゃーな・・」
「お、おう・・・。じゃーな・・」
家の前に着き、ぎこちない挨拶をしてあやのと別れたわたしは、相変わらずざわついている胸を抱えながら、玄関のドアを開けた。
「やっぱり、わたし・・・・、嫌われちゃったんかな・・・・・」
柊とのことを思い出し、床に寝ころんだままのわたしは、もう一度同じ言葉を言った。
部屋は段々薄暗くなっていき、それに合わせるかのように、私の気持ちも沈んでいった。
部屋は段々薄暗くなっていき、それに合わせるかのように、私の気持ちも沈んでいった。
気分転換にゲームを始めてみたけれど、柊と一緒にしたことを思い出して、余計に辛くなった。
身体を動かせば、少しは楽になるかとも思ったけれど、どうしても、外に行く気分にもなれなかった。
身体を動かせば、少しは楽になるかとも思ったけれど、どうしても、外に行く気分にもなれなかった。
こりゃあ、重症だな・・・・。
結局わたしは、夕飯まで電気も点けず、ダラダラと部屋で寝ころんでいた。
夕飯を食べ、お風呂に入っても気分は戻らない。
家族といる気分でもなかったわたしは、すぐに部屋に戻り、またベッドに横になった。
わたしはため息をつきながら、頭の横に置いてある携帯のアドレス帳を開いた。
家族といる気分でもなかったわたしは、すぐに部屋に戻り、またベッドに横になった。
わたしはため息をつきながら、頭の横に置いてある携帯のアドレス帳を開いた。
はぁ・・・、電話してみっかな・・・・。
だけど、何て話したらいいんかわかんねーし・・・。
それに、もしつながんなかったら・・・・。
だけど、何て話したらいいんかわかんねーし・・・。
それに、もしつながんなかったら・・・・。
あまりの不安にわたしは、枕に顔をうずめ、両足をばたつかせる。
うあぁぁぁ!ダメだ!
やっぱり、できねぇよ~・・・。
やっぱり、できねぇよ~・・・。
ひとしきりベッドの上を転がってはみたけれど、それでも不安は消えず、わたしの上に重く圧しかかってくる。
なんで、あやのみたく信じらんねーんだろ・・・。
わたしも柊とは付き合いなげーのに・・・・。
わたしも柊とは付き合いなげーのに・・・・。
でも・・、私よりもちびっ子の方が、ずっと仲良し・・・だよな・・・・・。
同じようにじゃれついてても、わたしの時とはどこか違くて・・・。
わたしの時より、笑顔の時が多くて・・・・。
同じようにじゃれついてても、わたしの時とはどこか違くて・・・。
わたしの時より、笑顔の時が多くて・・・・。
・・・・・・・。
・・・もしかして、柊って、ちびっ子のことが好きなのか・・・?
・・・もしかして、柊って、ちびっ子のことが好きなのか・・・?
その瞬間、思いきり心臓を鷲掴みにされたような痛みを感じた。
そして、瞳からは、みるみるうちに涙が溢れてきた。
そして、瞳からは、みるみるうちに涙が溢れてきた。
「あ・・、あぅぅ・・・。うっ・・く・・・ひぅぅ・・・」
わたしは・・・、
わたしは柊のことが好きで・・・・・。
好きで好きでどうしようもなくて・・・・・。
わたしは柊のことが好きで・・・・・。
好きで好きでどうしようもなくて・・・・・。
もっと柊に触れたい・・・。
もっと柊に近づきたい・・・。
もっと柊と一緒にいたい・・・。
もっと柊に近づきたい・・・。
もっと柊と一緒にいたい・・・。
その気持ちだけで、毎日柊を見ていた・・・。
それなのに・・・。
それなのに・・・。
「な、なんで・・・ひっく・・・なんでなんだよぉ・・・うぅぅぅ・・・」
無力感と絶望感に捕らわれたわたしは、布団を噛みしめながら、いつまでも泣き続けていた。
気がつくと、時計は23時を回っていた。
ようやく落ち着いたわたしは、おもむろに枕カバーの中に手を入れ、中のものを取り出す。
ようやく落ち着いたわたしは、おもむろに枕カバーの中に手を入れ、中のものを取り出す。
それは、柊に無理を言って、二人で撮った写真。
わたしは、満面の笑みで柊の腕に手を回し、柊は、ちょっと困ったような笑顔で、わたしを見ていた。
わたしは、満面の笑みで柊の腕に手を回し、柊は、ちょっと困ったような笑顔で、わたしを見ていた。
「ひぃらぎ・・・」
わたしはそう呟くと、写真の柊にそっと口づけをした。
ちびっ子と柊が、楽しそうに話している時・・。
話しかけても相手にされなくて、冷たくあしらわれた時・・。
そんな辛いことがあった時、わたしはいつもそうしていた。
それだけで、すごく気持ちは楽になった。
話しかけても相手にされなくて、冷たくあしらわれた時・・。
そんな辛いことがあった時、わたしはいつもそうしていた。
それだけで、すごく気持ちは楽になった。
だけど・・・、今日は、それだけでは治まらない。
気がつくとわたしの右手は、パジャマの上から、自分の胸を揉みしだいていた。
気がつくとわたしの右手は、パジャマの上から、自分の胸を揉みしだいていた。
「・・・ん・・くぅ・・・。は・・ぁぁ」
柊のことを考えてると、身体の奥がどんどん熱くなっていく。
「はぁ・・・んっ・・・ひ・・いらぎ・・・」
さっきまであんなに哀しくて、どうにも辛くて仕方なかったのに、今はこんなことをしている。
そんな自分が嫌なはずなのに、どうしても指を止めることはできなかった。
そんな自分が嫌なはずなのに、どうしても指を止めることはできなかった。
パジャマの前をはだけると、スポーツブラの一部が盛り上がっている。
指でなぞると、ビリビリとした電気みたいのが背中を走った。
指でなぞると、ビリビリとした電気みたいのが背中を走った。
「んっ!・・・くぅ・・ん・・・」
そのままブラをずらすと、露わになった乳首は、すでに固くなっていた。
「はっ!! あぁぁ・・・。き、もち・・いい・・・・」
人差し指と親指でそれを摘み、コリコリと転がす度に、身体は小刻みに震えてしまう。
「あ、あぁ・・。はぅ・・んっ! はぁ、はぁ、はぁ・・・んくぅ・・・・・」
その行為を繰り返しているうちに、徐々にお腹の奥が熱くなっていき、わたしは痛いくらいに固くなった乳首から指を離し、そのままお腹の方に移動させた。
「あ・・・、す、すげー濡れてる・・・・」
ベッドから起き上がり、ズボンを膝まで下ろして、グレーのショーツを見てみると、そこには大きなシミが広がっていた。
指をショーツの中に入れると、そこは今までにないほど濡れている。
その様子に戸惑いながらも、わたしはそのまま、直に花芯をなぞった。
指をショーツの中に入れると、そこは今までにないほど濡れている。
その様子に戸惑いながらも、わたしはそのまま、直に花芯をなぞった。
「は! くぅぅ・・・んっ! き、きもち・・・ふぁ・・あ・・よすぎ・・る・・・」
気がつくと、左手には写真を持ったままになっていた。
わたしは写真の柊にキスをしながら、花芯を撫で続けていく。
わたしは写真の柊にキスをしながら、花芯を撫で続けていく。
「ちゅっ・・・あっ・・・はぅぅ・・・ひ・・ひい・・・らぎぃ・・・。
わ、わた・・し・・、あっ! ひぃ・・らぎが・・・す・・き・・いぃぃ!!」
わ、わた・・し・・、あっ! ひぃ・・らぎが・・・す・・き・・いぃぃ!!」
お腹の奥にはムズムズとした感覚があり、それは自分でも抑えられないくらい大きくなっていた。
その感覚に我慢ができなくなったわたしは、中指を自分の膣にゆっくりと差し込んだ。
その感覚に我慢ができなくなったわたしは、中指を自分の膣にゆっくりと差し込んだ。
「ああぁっ!! くっ! はぁぁ!! あぅ・・ん!! ひぃらぎぃ・・・」
指を出し入れするたびに、静かな部屋にグチャグチャと卑猥な音が響き、わたしの頭は白くなりかける。
指の動きは次第に早くなり、徐々にお腹の中から何かが上がってくる。
指の動きは次第に早くなり、徐々にお腹の中から何かが上がってくる。
「はぁっ! く・・・んぅ!・・ひ、ひぃ・・・らぎ・・・。
も、もう・・あ!あぁぁ・・ふあぁぁ!! い、い、くぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
も、もう・・あ!あぁぁ・・ふあぁぁ!! い、い、くぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
わたしは天井を向いたまま、荒い息を続けていた。
放心状態のまま、左手の写真を見つめる。
放心状態のまま、左手の写真を見つめる。
「はぁっ・・はぁっ・・はぁっ・・・・。ひぃらぎ・・・・」
・・・ずっと前から思ってたんだ・・・・。
ホントは、柊がちびっ子を好きなんじゃねーかって・・・。
けど・・・、そんなこと考えたくなかった。
考えたら・・・、もう何もできない気がして・・・。
ホントは、柊がちびっ子を好きなんじゃねーかって・・・。
けど・・・、そんなこと考えたくなかった。
考えたら・・・、もう何もできない気がして・・・。
だけど・・・。それに気がついちゃったんだよな・・・。
柊のことは好きだけど・・・。
もう・・・、わたしは・・・・・・。
柊のことは好きだけど・・・。
もう・・・、わたしは・・・・・・。
その時、突然、携帯の着信音が鳴った。
「 Prrrrrr」
「うひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「うひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
突然の着信音に驚き、ベッドから落ちそうになる。
な、なんだ?! も、もしかして、柊?
な、なんだ?! も、もしかして、柊?
焦りながら携帯を開くと、あやのの名前が表示されていた。
「も、もしもし・・・」
「あ、みさちゃん?遅くにごめんね。 明日の調理実習のことなんだけど・・・」
「へ? あ、あした?」
「明日、調理実習でカレー作るから、じゃがいも持ってきてってお願いしてたじゃない」
「え?・・・・・・。あれ? そうだっけ?」
「もう。やっぱり忘れてたのね。電話しといてよかったわ」
「ご、ごめんごめん。 忘れてた」
「今から準備できる?」
「あ~・・・、ちょっと待って」
「あ、みさちゃん?遅くにごめんね。 明日の調理実習のことなんだけど・・・」
「へ? あ、あした?」
「明日、調理実習でカレー作るから、じゃがいも持ってきてってお願いしてたじゃない」
「え?・・・・・・。あれ? そうだっけ?」
「もう。やっぱり忘れてたのね。電話しといてよかったわ」
「ご、ごめんごめん。 忘れてた」
「今から準備できる?」
「あ~・・・、ちょっと待って」
うぅぅぅぅ、濡れたパンツが気持ち悪いぜ・・・・。
足音を忍ばせ台所に行くと、野菜置きにじゃがいもがあるのを見つけた。
「おおお、あったあった。え~と、どれくらい持ってけばいいんだっけ?」
「そうねぇ・・・3つくらいかな」
「ん~と・・・・、あ、調度3つあるから大丈夫だぜ」
「良かった。じゃあ、よろしくね」
「おう。 あ、そうだ。柊って、何持ってくるんだっけ?」
「え?えーと・・・、確か玉ねぎだったかな?」
「そっか」
「柊ちゃんのことだから、ちゃんと準備してると思うけど」
「そうだよな・・・。 ありがと、あやの」
「そうねぇ・・・3つくらいかな」
「ん~と・・・・、あ、調度3つあるから大丈夫だぜ」
「良かった。じゃあ、よろしくね」
「おう。 あ、そうだ。柊って、何持ってくるんだっけ?」
「え?えーと・・・、確か玉ねぎだったかな?」
「そっか」
「柊ちゃんのことだから、ちゃんと準備してると思うけど」
「そうだよな・・・。 ありがと、あやの」
はぁ・・・。諦めようと思っているのに、何でそんなこと聞いてんだ・・・・・。
電話を切ろうとした時、携帯の向こうから、あやのの声が聞こえた。
「ねぇ、みさちゃん?」
「ん?」
「・・・・・・。今日、何かあった?」
「え?」
「学校から帰ってくる時、何か、いつもと違ってたから」
「そ、そうか?」
「うん・・・・」
「・・・・・・・」
「ん?」
「・・・・・・。今日、何かあった?」
「え?」
「学校から帰ってくる時、何か、いつもと違ってたから」
「そ、そうか?」
「うん・・・・」
「・・・・・・・」
やっぱわかるよな・・・・。
「・・・・・。私は、みさちゃんが何に悩んでいるのかはわからないけれど・・・。
でも、みさちゃんが変に考え込んでいる時って、うまくいかないこと多いよね?」
「? ・・う、うん・・・。たぶん・・・」
「きっと、みさちゃんは考えちゃいけないのよ」
「あ、あやの・・・・?」
「みさちゃんは、みさちゃんがしたいように、行動してみれば良いんだと思うよ」
「あ・・・・・」
でも、みさちゃんが変に考え込んでいる時って、うまくいかないこと多いよね?」
「? ・・う、うん・・・。たぶん・・・」
「きっと、みさちゃんは考えちゃいけないのよ」
「あ、あやの・・・・?」
「みさちゃんは、みさちゃんがしたいように、行動してみれば良いんだと思うよ」
「あ・・・・・」
あやのの言葉を聞いた瞬間、まるで魔法みたいに今までの重苦しい気持ちが消え、目の前が開けたような気がした。
そう・・・。そうだよな。
確かに柊は、最近変な態度ばっかりだし、今日も変だったけど、
それで、わたしを嫌ってるかはわかんない。
確かに柊は、最近変な態度ばっかりだし、今日も変だったけど、
それで、わたしを嫌ってるかはわかんない。
柊はちびっ子のこと好きかもしんねーけど、
でも、それだってどうなのかはわかんねー。
でも、それだってどうなのかはわかんねー。
だって、何も聞いてないんだもん。
だったら、ちゃんと話してみねーと。
言いたくないなら、無理には聞けないけど、でも、何もしないで諦めるのは、わたしらしくないよな。
言いたくないなら、無理には聞けないけど、でも、何もしないで諦めるのは、わたしらしくないよな。
あぁ、やっぱりあやのはすげーな・・・。
あやののお陰で、わたしは頑張れているんだな・・・・。
あやののお陰で、わたしは頑張れているんだな・・・・。
わたしのことを心配してくれたあやのの優しさが、痛いほど伝わってきた。
そして、わたしが受け取った優しさは、涙になって溢れだした。
そして、わたしが受け取った優しさは、涙になって溢れだした。
「う、うぅぅぅ・・・・ぐすっ・・・あやの~」
「よしよし」
「よしよし」
あやのは理由も聞かず、泣いているわたしを慰めてくれた。
ひとしきり泣いたあとのわたしの気持ちは、夜中だけど、とても晴れやかだった。
ひとしきり泣いたあとのわたしの気持ちは、夜中だけど、とても晴れやかだった。
「ありがと。あやの」
「うん。じゃあ、また明日ね」
「おうっ。おやすみ~」
「うん。じゃあ、また明日ね」
「おうっ。おやすみ~」
さっきまで、あんなに辛かったのに、あやののお陰で、ウソみたいに元気になれた。
そうだよな。クヨクヨ考えてても仕方ねーか。
いつものわたしらしく、何も考えないで、やるだけやってみよ。
そうだよな。クヨクヨ考えてても仕方ねーか。
いつものわたしらしく、何も考えないで、やるだけやってみよ。
おしっ! 玉ねぎも持っていくか!
・・・2つもあればいいか?
・・・2つもあればいいか?
わたしは鼻歌を歌いながら、手近にあったスーパーの袋に、じゃがいもと玉ねぎを入れた。
続
恋 の 病 ~ かがみ 発症篇 ~(かがみ×みさお)(かがみ視点)(かがみ自慰)
恋の病 ~治療篇 ~ 前編(みさお&かがみ)(かがみ みさお両視点)
恋 の 病 ~ 治療篇 ~ 中編(みさお×かがみ)(かがみ みさお両視点)(エロあり)
恋 の 病 ~ 治療篇 ~ 後編(みさお×かがみ)(かがみ みさお両視点)(エロあり)
恋 の 病 ~ 治療篇 ~ 中編(みさお×かがみ)(かがみ みさお両視点)(エロあり)
恋 の 病 ~ 治療篇 ~ 後編(みさお×かがみ)(かがみ みさお両視点)(エロあり)
- あやのみたいになりたい。 -- 名無しさん (2010-01-05 23:35:21)
- みさかがは需要がないのだろうか? -- 名無しさん (2010-01-11 06:05:47)
- 凄いよかったです。続き期待してます。 -- 名無しさん (2010-02-26 18:11:31)