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全ては遠い理想

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入学式から3年。もう卒業の時期だ。
私は今、想い人と一緒にいる
こいつだって本当は私と一緒に居たいんだ。という逃避
こいつだって本当は私のことでいつも頭がいっぱいなんだ。という錯覚
私はこんなにも胸が張り裂けそうだというのに・・・



─────「全ては遠い理想」─────



卒業式の朝はすっきりしたいい日にも関わらず、胸が痛かった。何でかって言うと・・・「お姉ちゃん、もう時間だよっ!早く行かなきゃ!」この声の主は柊つかさ。私の妹でいつもはマイペースなんだけど、どうやら彼女にとっても今日は特別な日のようだ。
「あーはいはい。ちょっと落ち着けば?とっても堅苦しいわよ」少しばかり落ち着きがない妹に落ち着くよう促したのは私は───柊かがみだ。実は私には好きな人がいる。そいつのせいで今日は胸が痛かったりしているわけで、やっと現在になって告白する勇気が湧いて来ただけ3年間の進歩なのかもしれない。
「いってきまーす」
つかさと二人で家から出る。しばらくしたところで仲の良い友達、高良みゆきにあった。
「おはようございます」
「おはよーみゆき」
「ゆきちゃんおはよー」
いつもと同じ挨拶をする
また数分歩いていると、
「おはよーみんな」
胸の痛む原因──泉こなたがやってきた。
「うーっす、おはよう、こなた」
「こなちゃん、おはよー」
「おはようございます、こなたさん」
3人が一同に挨拶をする。
「う~ん。いいね、3人の女子高生に囲まれるって。」
こなたの言うゲームやアニメのシチュエーションらしい
「あんた、ほんとに女か。」
少しだけ釘を刺しておく
「むむ・・そういうシチュエーションは人の理性を保つのに不可欠なんだヨ、かがみんや。」
火に油だったらしい・・・
「まあ、いいわ。ところでみゆきは卒業したらどうするの?」
詳しい話をこなたにさせると、なにやら変な言語を使うので話をそらす
「えっと私ですか?そーですね・・・医療系の大学に進学するつもり・・・です。」
あ、ヤバい。話変えたのはいいんだけど、ふったネタが悪かった。皆なんか哀愁ただよってるし・・・
「じゃ、じゃあ、つかさは?これからどうしようと思う?」
どうにか盛り上げようとした悲惨な結果だ・・・つかさは口を開く。
「私は・・・」「ちょっち待って!わたし、トイレ行きたくなってきちゃった。遅れると、不安だからかがみもついて来て!」
トイレで遅れたくないからって親友を時計にすな!心の中でつっこむ。
つかさとみゆき
「分かったよ、お姉ちゃん。」といい(何が分かったのやら)、
「では先に行ってますね。」と承知し二人は学校へ向かった。
「早く!早く!」こなたが走って公園のトイレを目指す。あまり焦ってないような気がするけど・・・まあいいか。
或る公園の木の下でこなたが走るのを止め、振り返った────
───それは全て見通しているような瞳だった
───それは揺らがない心を相対的にするような揺らぐ髪だった
私は見惚れながら彼女が言っている小さい言葉に耳を傾けた
「・・公園に・・・・て・・・」
風の音でよく聞こえない。
「何?こな・・・・」「さあ早く行こー!」こなたは気持ちのいい顔をしている。何なんだろう?夕方のこの公園がどうとかって聞こえたんだけど・・・ってそんな事考えてる場合じゃない!!本当に遅刻するー!!!



              ☆



穏やかな朝。終わりのないものだと思っていたこの日常。終わろうとしている楽しい日々────
毎日ゲームに明け暮れているわたしだけど、そんなわたしにかがみは付き合ってくれてる本当にうれしい。だから今日言わなくちゃ。
場所はもう決まったんだしセリフはどうしようカナ。

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