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仮面たいがー☆あやのん 2

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 2008年夏。
 スレ住人達の愛はすれ違い、やがて悲しい行き違いが生まれる。
 そして2008年秋――スレに悪夢がやってきた。
 秘密結社ないしょのふくらみ。彼女達の手によってスレは大粛清の憂き目に遭う。
 そんな混迷したスレに鋼の救世主が舞い降りる!
 これは、殺伐としたスレを救う為に戦った虎のマスクの少女の物語――

 からっぽの☆ 時代をゼロから始めよう。伝説は塗り替えられるもの、今、純情を解き放て!!
 あやの! 熱く蘇れ あやの ちょいエロエナジー あやの 強くあるために――!
 No Fear!! No P a n !! 愛の前に立つ限り
 No Fear!! No P a n !! 恐れるものは何も無い
 完全独走! 私、いい感じ!?
 超変身! 仮面たいがー☆あやのーーーーーん!

 辛くもマエバリデス・コナータを退けたあやの達一行は日下部みさおの待つアジトへとやって来た。
「みさちゃん、ただいま」
「おーぅ、あやのー、おつか……れ」
「……日下部が白衣とか、凄い違和感ね」
 そこには少々薄汚れた白衣と、大きなゴーグルをつけたみさおが居た。
 あまりにも強烈な違和感。強いて言うならば高倉健が女子高生を演じるような違和感だ。
「ひぃらぎぃーーーーん!!」
 飛び掛るみさおの姿は百獣の王。涎を流し、血走った目でかがみの柔肌を狙う。
「あ、10円見つけたー」
 刹那、交錯するかがみとつかさ。
 双子の運命が交わり、そして残酷な歯車が音を立てて回り始める。
 音も無い世界で――
「みゅふぅーーーん!!」「やっさいもっさい……?」
 舞い降りた混沌。
「ひぃらぎ、ひぃらぎ、ひぃらぎぃぃ!!」  「わ、わたし柊だけど柊つかさで――あっ、キモチイイかもー……」
 つかさを押し倒すと光よりも早く服をひん剥いてマウンティングの体制になると――
「……止めちゃだめよ。止めれば今度は貴女が襲われるわ。さ、こっちよ」
「……害は無さそうだし、ほっとくわね」
『我が本体ながらこの体たらく……恥ずかしいかぎりだZE……』
「ちょ、あんた喋れんの!?」
 あやのの腰のベルトが何の気なしに喋るのに衝撃を受けたかがみだったが、あやのに笑顔で奥へと誘われる。
 色々言いたい事もあったかがみだが、そこは少し大人になると二人はステキな笑顔でアジトの奥へと歩を進めた。

「ここはこの世界のオトメ科学の粋を結集して作った様々なオトメ兵器が存在するわ」
 アジトの奥、オペレーションルームに様々な物が常備されているのにかがみは驚いた。
「……凄い。なんかよく知らないけど、凄いのはわかるわ!」
「全部みさちゃんが作ったのよ。工作は得意だーって」
 明らかに工作の範疇を超えている。確実にこれは玄人の技であるのだが、かがみは深く考えるのをやめた。
 そこでふと、かがみはある事を思いつく。
「ねぇ、峰岸。私もあの……変身とか、できるの?」
「……難しいところね。変身するためのパワーには1000オトメ使うわ。今の柊ちゃんにそれだけのオトメ力があるか……」
「……オトメ力ってまずなによ?」
 かがみの問は最もだ。そもそもオトメ力など聴いたことが無い。
「オトメ力。それは思春期の少女のみが持つ超パワー。その条件は恋をする乙女であること。恋する乙女の力は時空を越え、世界を変えると言われているわ」
 あきれた顔のかがみに、あやのは真面目な顔で続ける。
「信じれないかもしれないけど、本当の事よ。綺麗なあの子はトイレに行かないのもオトメ力の一種よ」
「嘘! さすがにそれはありえな」
「柊ちゃん。思い出して? 私、貴女の前でトイレに行った事、あった?」
 ――無い。いや、まさか。そんな事あるはずが無い。
 必死に自分の中に生まれた言い表せないものを振り払おうとかがみは考える。
「無理に理解しようとしちゃ駄目なのよ。それじゃあオトメ力は生まれない」
「で、でも! どうやってあやのはその力を知ったのよ!? 一体、どうやって!」
 その力を発見したのは他でもない、かつてあやのの恋人であった一人の男性。
「……ダーリンが、私に力を教えてくれた。命と……引き換えに」
 あやのの表情が曇る。
 踏み込んではいけない領域。誰にでもあるそれに踏み込んでしまった事を、かがみは心のソコから悔やんだ。

―― C M ――

 あっつい夏がやってきた!
「お帰りなさいませ~ご主人様~」
 今年の夏はメイド喫茶、らき☆めどにて、可愛いメイドさんがご奉仕しちゃうにゃん♪

『アニキは死ぬちょっと前に、アタシと、アタシの妹の原型を作っていったんだってヴァ』
「妹って……他にも変身ベルトっぽいのがあるわけ?」
「……それを聞いて、貴女はどうするつもりなの?」
 かがみは真っ直ぐにあやのを見つめて、きっぱりと言い放つ。
 それはあまりにも彼女らしい涼やかな、しかし、ハッキリとしたその言葉。
「――私も戦う。戦って、こなたを奪り返す」
 そんな、彼女の言葉を、決意を――
「……その程度の覚悟なら、やめておいたほうがいいわ」
 あやのは、頭から否定する。
 そんなあやのにかがみは噛み付いた。
「なんでよ!? 峰岸、あんただって一人で戦うよりも二人で戦ったほうが――」
 そんな時不意にみさおヴェルトがそれの接近を察知した。
「戦うという事は、簡単な事じゃない。覚えておいて」
 あやのは身を翻すと、駆け出した。
『あやの! 急ぐってヴァ! ツルペティアンの反応が本体と妹に迫ってるってヴァ!!』
 あやのの脳裏に腹上死した彼の顔が浮かぶ。
 そうだ。私はこれ以上誰かが死ぬのを見たくない。
 戦うのは――自分ひとりで十分だ。

「みさちゃん! 妹ちゃん!!」
「はっ、はっ……ちゅかしゃあ……ちゅかしゃっ、んあぁぁーーーっ!」  「ひゃいっ、もっといっぱいっ……ぬもんちゅがぁーーーっ!!」
 もうなんだか濡れあって揺れあって抱き合って乱れあってお互いの肉体の境が無くなりつつある二人。
 あやのは前宙をしながらあやのの鼻の下を狙って突くと、ようやくみさおが我を取り戻した。
「みさちゃん、妹ちゃんを連れて司令室へ! ツルペティアンが来るわ!」
 その言葉とほぼ同時に、アジトの入り口をぶち破って戦闘員達がなだれ込んでくる。
 そしてそこには――
「ふっふっふ。私の名はヒトヅマデス・ユイサンダー!」  「ふっふっふ。ウチはドクシンデス・ナナコールド!!」
 ツルペティアンと化したゆいとななこの姿があった。
 しかし、この二人の姿は――あまりにも
「……なんて、なんて無理をっ……!」
 あまりにも無理な格好。言うなればリツコさんが「リーチよ」しか言っていない状態で青いやつに行ってしまったぐらいの無理感。
 スクール水着に無理やり熟しつつある体を押し込めているため、いろいろな所がムチムチだ。
「やっちまえ、お前ら! イケ、イケ、ごー、ごー、がんばーれっ♪」
 ななこのその言葉と動きがあやのの心に突き刺さる。
 隣に立っていたユイサンダーも泣いていた。そして何よりも戦闘員達の目から完全にやる気が無くなっているのが切なかった。
「ほら、お前ら! がんばれ! 勝ったらウチがご褒美にチューしてやるでぇ♪」
「イィー」「イィー」「イィー」(テンション低)
 主よ、どうか彼女を貰ってやる男性が現れますよう……
 あやのは心でそう呟くと、マントを翻す。
「行くわよ……変身!」
『んま、んま……よっし! 行けるってヴァ!!』
 淡い光があやのを包み、マントが急速に顔を覆いそこに現れたのは太陽の王女。
「仮面たいがー☆あやのん! 参上!」
 ブルマにM字開脚というステキコンビネーションに戦闘員達は股間を爆発させて消えた。
「な、なんちゅうこっちゃ……ドテか!? ドテがむっちりしてたからえがったんか!? ウチは熟女やない! まだオトメなんや!!」
 おもわずななこの胸が水着からこぼれ出る。
 本当の地獄はこれからだ。

 ―― 次 回 ――
 二人のツルペティアンの猛攻に苦しむあやの。そんなあやのの前に現れたのは、柊かがみだった。
「――やぁってやるわよ! 変身!」
 ベルトもないままに、変身と叫ぶかがみ。すると、彼女に異変が――!?
 次回・仮面たいがー☆あやのん!!
 宿命の元に! グロンギ!!


















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