『お母さん、どこー?』
ネトゲを終わらせてフルスクリーンモードから戻ると、画面にいつもいるはずのお母さんの
姿が無かった。とりあえず、IRCにはいるみたいだから声をかけてみたけど……
『あ、ごめんなさいね。お隣の部屋に行っているの』
タイムラグも無く、すぐに返事が来る。そっか、ゆーちゃんのお部屋か。
普段は私以外には姿を見せないようにしてるはずなんだけど、お母さんがそっちに行って
るってことは……ちょっと、様子を見に行ってみようか。
ネトゲを終わらせてフルスクリーンモードから戻ると、画面にいつもいるはずのお母さんの
姿が無かった。とりあえず、IRCにはいるみたいだから声をかけてみたけど……
『あ、ごめんなさいね。お隣の部屋に行っているの』
タイムラグも無く、すぐに返事が来る。そっか、ゆーちゃんのお部屋か。
普段は私以外には姿を見せないようにしてるはずなんだけど、お母さんがそっちに行って
るってことは……ちょっと、様子を見に行ってみようか。
------ てけてけかなたさん その8・いもうと ------
「ゆーちゃーん……起きてるー?」
部屋を覗き込みながら呼んでみたけど、返事はない。部屋の主であるゆーちゃんは……
あ、やっぱり寝てるや。
夕陽のぽかぽかとした日差しを浴びながら、ゆーちゃんはすやすやと眠っていた。昨日から
ちょっと体調が辛かったみたいだけど、少しは良くなったのかな。
『ゆたかちゃん、気持ちよさそうに眠ってるわよ』
『それならよかった。ありがと、お母さん』
ゆーちゃんのPCのメモ帳が立ち上がっているのに気づいて、静かにキーをたたく。
画面の中にいるお母さんは、優しいまなざしでゆーちゃんのことを見ていた。
『一昨日熱を出したときはちょっと心配だったけど、今日は大丈夫みたいね』
『ごはんもそれなりに食べてたし、お昼からずっと寝てるなら大丈夫っぽいね』
こっちに来てからゆーちゃんも元気な時が多くなったけど、少し疲れたりすると体調を
崩すこともある。そういう時は食べないよりも食べたほうがいいってことで、栄養にいい
料理を私もお父さんもゆい姉さんからレクチャーしてもらっていた。
「うーん……」
あ、寝返りで毛布がはだけちゃってる。よいしょっと。
首のあたりまで毛布を戻してあげてから、ぽんぽんと優しくなでてあげる。
『こなたも、すっかりお姉ちゃんね』
『ゆーちゃんはかわいい妹だからねー』
初めて見たときから、お母さんはよくゆーちゃんのことを気にかけていた。体調の面とか、
自分の境遇と似通ってたところがあるって思ってるみたい。
『妹、かぁ』
それと……私に妹を遺せなかったっていうのも気がかりなようで。
『ねえ、こなた』
『えっ?』
『ゆたかちゃんのこと、大事にしてあげなきゃだめだからね。大切な妹なら、なおさらよ』
少しおどけたように言うお母さんだったけど、その瞳はまっすぐで……真剣だった。
……きっと、そこにはいろんな思いがあって、
『わかってるよ。ゆーちゃんは、みんなで守る。私も、お父さんも、ゆい姉さんも、おじさんも、
おばさんも、みなみちゃんも、ひよりんも、みんな……みんなでね』
私も、ちゃんとそれにちゃんと応えて、
『だから、お母さんもゆーちゃんのこと見守ってあげてね』
またひとつ、お母さんと約束をかわすことにした。
『当たり前ですよ、かわいい家族ですもの』
そう言ってにっこり笑ったお母さんを見て、私も思わず頬がゆるむ。
部屋を覗き込みながら呼んでみたけど、返事はない。部屋の主であるゆーちゃんは……
あ、やっぱり寝てるや。
夕陽のぽかぽかとした日差しを浴びながら、ゆーちゃんはすやすやと眠っていた。昨日から
ちょっと体調が辛かったみたいだけど、少しは良くなったのかな。
『ゆたかちゃん、気持ちよさそうに眠ってるわよ』
『それならよかった。ありがと、お母さん』
ゆーちゃんのPCのメモ帳が立ち上がっているのに気づいて、静かにキーをたたく。
画面の中にいるお母さんは、優しいまなざしでゆーちゃんのことを見ていた。
『一昨日熱を出したときはちょっと心配だったけど、今日は大丈夫みたいね』
『ごはんもそれなりに食べてたし、お昼からずっと寝てるなら大丈夫っぽいね』
こっちに来てからゆーちゃんも元気な時が多くなったけど、少し疲れたりすると体調を
崩すこともある。そういう時は食べないよりも食べたほうがいいってことで、栄養にいい
料理を私もお父さんもゆい姉さんからレクチャーしてもらっていた。
「うーん……」
あ、寝返りで毛布がはだけちゃってる。よいしょっと。
首のあたりまで毛布を戻してあげてから、ぽんぽんと優しくなでてあげる。
『こなたも、すっかりお姉ちゃんね』
『ゆーちゃんはかわいい妹だからねー』
初めて見たときから、お母さんはよくゆーちゃんのことを気にかけていた。体調の面とか、
自分の境遇と似通ってたところがあるって思ってるみたい。
『妹、かぁ』
それと……私に妹を遺せなかったっていうのも気がかりなようで。
『ねえ、こなた』
『えっ?』
『ゆたかちゃんのこと、大事にしてあげなきゃだめだからね。大切な妹なら、なおさらよ』
少しおどけたように言うお母さんだったけど、その瞳はまっすぐで……真剣だった。
……きっと、そこにはいろんな思いがあって、
『わかってるよ。ゆーちゃんは、みんなで守る。私も、お父さんも、ゆい姉さんも、おじさんも、
おばさんも、みなみちゃんも、ひよりんも、みんな……みんなでね』
私も、ちゃんとそれにちゃんと応えて、
『だから、お母さんもゆーちゃんのこと見守ってあげてね』
またひとつ、お母さんと約束をかわすことにした。
『当たり前ですよ、かわいい家族ですもの』
そう言ってにっこり笑ったお母さんを見て、私も思わず頬がゆるむ。
うん、きっと大丈夫。
お母さんが、ずっとゆーちゃんを見守ってくれるんだから。 完
お母さんが、ずっとゆーちゃんを見守ってくれるんだから。 完