――7月6日金曜日―夜―
チラッと時計をみる。
あ~あ、もうこんな時間か・・・
とおもわずため息。
あ~あ、もうこんな時間か・・・
とおもわずため息。
新刊のラノベ読んでたらもう夜・・・
まぁどうせあいつは余裕で起きてるんだろうけど・・・明日休みだしネトゲでもしてるのかな・・・
そういえば
夢中になると時間を忘れるってあいつがよく言ってたけど、
たしかに間違ってなかったかも・・・
夢中になると時間を忘れるってあいつがよく言ってたけど、
たしかに間違ってなかったかも・・・
でもよくエロゲとかギャルゲとかやれるよね・・・
でもなんだかんだで、あいつ・・・・・
とかポーッと考えてたら
またあいつのコトを思ってる自分に気付く。
またあいつのコトを思ってる自分に気付く。
なんでだろう・・みゆきさんとか、つかさとは違う何かがあいつにはあって・・。
会いたいな・・・って、ち、違うから、絶対。そんなんじゃないって、
とひとりで首を振ってみる。
最近わたしは何か変だ。
あいつのコト、やけに意識してる・・・
なんだか暑くなってきた。まだ夏になってすらいないなのに・・
今、顔赤いかな・・
なんだか暑くなってきた。まだ夏になってすらいないなのに・・
今、顔赤いかな・・
どおせ明日学校休みだけど
そろそろ寝ようかなとか思った、その時
そろそろ寝ようかなとか思った、その時
――ガガガガッ――
机の上の携帯が振動する。
あれ?、こなたからメールだ・・・
あいつからメールがくるなんて珍しい。なんかあったのかなあ?
てか携帯つかうんだ・・
別にメールじゃなくて電話でいいじゃない・・・
別にメールじゃなくて電話でいいじゃない・・・
――今すぐ玄関に出てみてっ――
時間でいえば
もう0時00分を少し過ぎてる頃。
もう0時00分を少し過ぎてる頃。
こんな夜中になによ・・・変なコトだったら承知しないからね・・・。とか思いつつも
みんなを起こさないように
静かに、ゆっくりと玄関に向かう。
音をたてないように扉を開く。
みんなを起こさないように
静かに、ゆっくりと玄関に向かう。
音をたてないように扉を開く。
私の目に入ったのは
・・・・段ボール??
・・・・段ボール??
玄関には
少し大きめの段ボール。手紙付きの。
少し大きめの段ボール。手紙付きの。
とりあえず部屋まで運ぼう・・・・と思うけどなかなか重たい
30キロ近くはある・・。んんっ・・
自分の身体とこなたのためよ!!とか思いながら
グッと力をいれもちあげる。
荷物にしては重い・・
30キロ近くはある・・。んんっ・・
自分の身体とこなたのためよ!!とか思いながら
グッと力をいれもちあげる。
荷物にしては重い・・
それでもなんとか部屋まで運び切った。
自分を思わず褒めたくなる。
なにかしら。こんな時間に段ボールなんて・・。
自分を思わず褒めたくなる。
なにかしら。こんな時間に段ボールなんて・・。
段ボールに目をやる。この箱はたしか・・・あの引っ越し屋のマークがあるから・・。
段ボールに貼ってある封筒には、
ーかがみへー
こなたにしてはキレイな字。やればできるのにやらないのよね・・あいつは。
封筒を剥がし封を開く。
中には便箋(?が一枚、
中には便箋(?が一枚、
わざわざボールペンで色付けしてあるし・・ふーん。
こなたにしてはなかなか器用じゃない。
こなたにしてはなかなか器用じゃない。
ーーかがみへーー
誕生日おめでとう。
いつも迷惑かけてばっかりでごめんね・・・
とか。
なんかさ、いきなりなんだけど・・
かがみのこと好きになっちゃったみたい・・
会いたいな。なんか思って。わたしらしくないね。
ではでは。段ボールは丁寧に扱ってくれたまへ。
誕生日おめでとう。
いつも迷惑かけてばっかりでごめんね・・・
とか。
なんかさ、いきなりなんだけど・・
かがみのこと好きになっちゃったみたい・・
会いたいな。なんか思って。わたしらしくないね。
ではでは。段ボールは丁寧に扱ってくれたまへ。
一瞬、時間が止まったような気がする。『好き・・・』すき?す・・す、すきぃぃぃぃ?!
いやいや、唐突すぎるだろこれは。
もうちょっと・・空気をよんでだな・・・
もうちょっと・・空気をよんでだな・・・
とはいえ
なんだかんだで
すっごい嬉しいんだけど・・・・
なんか・・もうっ!!照れるじゃない。
なんだかんだで
すっごい嬉しいんだけど・・・・
なんか・・もうっ!!照れるじゃない。
「こなた・・・・」
ちいさくつぶやく。今何してるのかな
ちいさくつぶやく。今何してるのかな
- まだ起きてるよね。電話してみよっ!
と思って立ち上がったその時。
段ボールが小さく動いた。
うごいた?のか?見間違いかな。
ビクッ・・・
あれ?やっぱりうごいた・・・の?
段ボールが小さく動いた。
うごいた?のか?見間違いかな。
ビクッ・・・
あれ?やっぱりうごいた・・・の?
おそるおそる
段ボールに近付く。・・動かないじゃない・・。
段ボールに近付く。・・動かないじゃない・・。
とりあえず段ボールの蓋に手をかけて・・
一気にバリバリっと音を立て上から開く。
一気にバリバリっと音を立て上から開く。
ピョコっと何かが飛び出た、
あれ?・・・なんでアホ毛?
一瞬思考が・・・・
「こ、こここ・・・こなたぁぁぁぁぁ???」
思わず大きな声がぁ・・・ハッ!みんな寝てるんだった。静かにしなきゃ。
「こ、こここ・・・こなたぁぁぁぁぁ???」
思わず大きな声がぁ・・・ハッ!みんな寝てるんだった。静かにしなきゃ。
そっと
段ボールをのぞきこむ。
そこには・・・
段ボールをのぞきこむ。
そこには・・・
やっぱり
体育座りで縮こまってるあいつの姿が・・
「かがみん誕生日おめでとうーー」フラフラしながらも立ち上がって笑うこなた。
体育座りで縮こまってるあいつの姿が・・
「かがみん誕生日おめでとうーー」フラフラしながらも立ち上がって笑うこなた。
ってシャレになんないわっ!!と頭の中で思わず突っ込みをいれるわたし。
「・・・・・・。」さすがに今は言葉が出てこない。
「どーしたのかがみん?迷惑だったかな?」とわたしの顔を下からのぞきこむ、こなた。
・・・・なんかこなたが異常に可愛く感じる・・・。夜だからかな・・。抱き締めたくなる、
こなたに
「かがみん顔赤いよ~~」
といわれ、ハッとした。
遠のいていた意識が戻る。
「かがみん顔赤いよ~~」
といわれ、ハッとした。
遠のいていた意識が戻る。
「な、なにしてんのよっ・・」おもわす一声。
「なにって・・わたしが誕生日プレゼントなの。嫌かな?」笑いながら話すこなた。さすがにこれには反撃はできない。
てかベタなことするもんだね・・あんたぐらいだよ。
まぁ全ッ然嫌じゃないけど・・・
むしろ、会えて嬉しいし・・。
むしろ、会えて嬉しいし・・。
わたしの顔をみて察したように
「あ、嬉しかった?」と聞いてくるこなた。
「べ、別に嬉しくなんか・・」口ごもる。
「あ、嬉しかった?」と聞いてくるこなた。
「べ、別に嬉しくなんか・・」口ごもる。
「図星なかがみんも可愛いよ~」
なっ・なにを・・・・。さらに口ごもるわたし。
なっ・なにを・・・・。さらに口ごもるわたし。
ていうか・・
・・・可愛いのはあんただっ!!・・・言葉にはしないけどね。(というかできない)
・・・可愛いのはあんただっ!!・・・言葉にはしないけどね。(というかできない)
ベットに顔をうずめる。わたしのほてった顔を隠すつもりで。こなたのコトを見ないように。
ズルズル・・
這いながら寄ってくるこなた。
這いながら寄ってくるこなた。
しばらく間が開いて
「ねぇかがみん・・・・・・・手紙よんだでしょ?あのさっ・・良かったら返事ききたいな・・なんて。」
い、いまさらそんなことを言うかっ!!こいつっ!!
しかし言葉は自然とわたしの口からもれる。
「ば、ばか。そんなコトいわせないでよ。・・・・わたしも、こなたのコト好きなんだから。」
あぁもうっ。わたしはなにをいってるんだ!!ホントに恥ずかしい・・
こなたがニヤニヤしてる・・こいつぅ。
「ねえかがみん。ギュッてしてよ~~~?」
ねだるように耳元でこなたが囁く。
なんか今日のあいつはおかしい・・・とは思いつつ・・
ねだるように耳元でこなたが囁く。
なんか今日のあいつはおかしい・・・とは思いつつ・・
「し、仕方ないわねっ!!」
気持ちを押し殺しながら返事をするわたし。
気持ちを押し殺しながら返事をするわたし。
そして、
ギュッと
こなたを抱き締める。
シャンプーの匂いと軽く汗の匂い。
こなたの匂いだ。
ギュッと
こなたを抱き締める。
シャンプーの匂いと軽く汗の匂い。
こなたの匂いだ。
ずっとこのままでいたいぐらいだよ・・・・。本心。
だけどそれはわたしのプライドが許さない。
だけどそれはわたしのプライドが許さない。
大好きなこなたと離れる。
は、離れたくないな・・
今なら、ホントのこと、言っても許してくれるよね。きっと・
今なら、ホントのこと、言っても許してくれるよね。きっと・
おもたい口をひらいて。
「ね、ねえ、こなた・・・」
「なに?かがみん。」
「き、きょ、今日、うちに泊まるんでしょ?・・
一緒にねてくれないかな・・・い、嫌ならいいけど。」
「ね、ねえ、こなた・・・」
「なに?かがみん。」
「き、きょ、今日、うちに泊まるんでしょ?・・
一緒にねてくれないかな・・・い、嫌ならいいけど。」
「・・・・いいよ~?」
あっさり返事するこなた。
あっさり返事するこなた。
わたしはこなたをもういちど、
力いっぱいギュッっと抱き締める。
力いっぱいギュッっと抱き締める。
そのまま、二人でベットに抱き合ったまま寝転がる。
そんな時、こなたと目が合った。
「キス・・していいかな?」こなたがわたしに聞く。
「いいよ・・・・。」
「キス・・していいかな?」こなたがわたしに聞く。
「いいよ・・・・。」
今ならきっとこなたにはどんなわたしでも見せられるだろう。
「こなた・・」
「・・かがみん・・」
軽く、二人の気持ちを確かめるようなキス。
そしてさらにもう一度ギュッと抱き締め合う。
このまま眠ってしまいそう。
今日はゆっくり寝よう、
特別な誕生日の夜を
だいすきなヒトと過ごそう。
きっと・・今までで最高に幸せな誕生日になる、
特別な誕生日の夜を
だいすきなヒトと過ごそう。
きっと・・今までで最高に幸せな誕生日になる、
ううん、きっとじゃない。
絶対。
これからも楽しい思い出を、みんなと、こなたと作ろう。
絶対。
これからも楽しい思い出を、みんなと、こなたと作ろう。
―――end
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- 犯罪者の発想だな -- 名無しさん (2009-12-02 00:09:20)
- こなたとかがみ、うちにもダンボールで贈られてこないかなあ。 -- 名無しさん (2009-11-29 23:55:57)
- 朝どうやって家族に説明するんだ。あの家族なら問題ないだろうが…
あとこなた0時近くには電車ないハズだから終電からずっと柊家の前で待機か?
すごい気合い入った演出だな。そんなこなたに拍手! -- 名有りさん (2009-09-23 17:30:50) - スネークかと思ったww -- 名無しさん (2009-09-20 21:16:26)
- GGGJJJJJJJ!!!!!! -- 名無しさん (2008-04-12 02:22:53)
- いい作品でした
ダンボールこなた萌え -- 名無しさん (2007-10-29 00:34:00)