8月11日
鈴木先生のご紹介で『質問会議』という本を読みました。
グループ学習に最適だと感じました。
基本的な枠組みは、4~8人の討議を「質問と答え」というパターンで進めていくというものです。
うまくアレンジして文学教材の読解深化に取り入れたいと考えています。
5月2日
Joomla!をLOPTのメンバーで更新しました。
かなり洗練されてきたようです。
ファイルを共有、公開するモジュールがうまく動きませんでした。
中間考査前の公開を目指しています。
4月26日
今年度第1回のLOPTの会議を行いました。
wikiに替わる
Joomla!というコンテンツマネージメントシステムを使った、学年全体が利用できるページを開発中です。
開発に当たってスケジュール、課題などを確認しました。
5月中のローンチを目指して動き始めます。
ペン剣基金研究や安野さんたちとの連携も視野に入れていきたいと思います。
1月6日 大谷さんとの打ち合わせ
7日午前11:00 小講堂で
興味のある人は来てください。
できれば葛西まで連絡してください。
1月3日 朗読教室予定
1月8日に予定していた朗読教室の概要が決まりつつあります。
10:30~12:00 小講堂にて 講師:大谷亮介氏(俳優、演出家) 対象:高一400人
最初に大谷さんが大事な点をレクチャーし、次いで何人かの生徒を相手にワークショップ的に朗読の指導をするというスタイルを考えています。
さらにその後、3学期の授業の中で2クラスずつ細かいレクチャーをしてもらえそうなスケジュールになっています。(高一の先生から授業をもらえたら、ですが)
6日か7日に大谷さんと打ち合わせをする予定です。できれば会場を見てもらいがてら開成に来てもらうつもりです。興味のある人は連絡してください。
5日の夜に時間と場所が決まるのでここに載せます。
12月22日のLOPTの様子が吉村くんによって「LOPTファイル」にまとめられています。ご覧ください。
LOPT(含参加予定)の皆様へ連絡
12月22日(終業式の日)15:30過ぎに、安野さんが来てくれることになりました。
試験が終わったら、そこまでにいくつかアイディアをまとめたいですね!
11月30日 事業最適化計画チーム(LOPT)第1回ミーティング
第1回LOPTミーティング
●メンバー(11月30日現在)
4113小田原 4116岸 4203石津谷 4309岡田 4307大岩 4346安田 4448吉村 4807江口 4848山下
●組織
wiki運用部門=wikiをどう活用するか wikiを発展的に解消? ニコ動?
デジタル機材研究部門=DS教室やiPhoneやtwitterを使う
組織としては分けずに進めていく。
●今後の進め方
学年統括ページを作る
他クラスのも見えるようにして、編集はさせない
●次回ミーティング 12月3日昼休み 国語科研究室
「LOPT」のページで議論が進んでいるようです。
安野さんにも一度ミーティングに加わっていただいて、DS教室、iPhone、twitterの研究の進め方について話し合いたいと思います。
15日に期末が終わるので、その週でご都合のつく日があったら教えて下さい。
教室に無線LANを入れてもらうように働きかけてみるつもりです。
プロジェクターについては、図書視聴覚委員会で事業計画に6台入れるそうです。
アビオニクスという会社の
プロジェクターで、なかなか使い勝手がよさそうです。5日(土)12:30からデモンストレーションをやることになりました。
10月22日
とりあえず自分が東大でTwitterで授業実況をしようというプロジェクトを友人数人と立ち上げたのが10月18日で、
http://twitter.com/takahiroannoで大体どんな感じになっているか見ることができるんですが、10月19日にSFCが全く同じことを全く同じ方法で(ハッシュタグで)開始し、すでに授業で導入されたりしているという・・・。SFCいいなぁ。
Twitterでやることによって簡単に携帯からでもアクセスすることが可能です。特に10月15日にTwitterがサイトを改装したので更に使いやすい感じになっております。別に全員がアカウントを持っていなくても、あるアカウントを一つつくってそこにみんなでログインすることによって使うことも出来るのでかなり現実的な解法なのではないかと思います。
プロジェクタ側もTweetBubblesというソフトがあり、簡単にプレゼンにオーバーレイする形で表示することができます。導入してみてはいかがでしょうか?というか是非実験してみて下さい。(安野)
10月16日
技術はもう実践的な段階まで行ってますね…。あとは、そこで何をするのか、という部分です。(塩屋)
8月24日 漢字創出プロジェクト
新しい漢字を作るページを作ってみました。
C偏+柔=?
遊びのような本気のような?
クラスごとのwikiの運営方法を、生徒の運営委員を組織してそこに任せてみようかと考えています。
どうやっていったらクラスや授業のプラスになるのか、評価にもつながるのか、学校外ともつながっていくのか。
2学期からの授業も一方的な講義をする気がまったくしなくなっていてピンチです。そんなに次々にうまくいくアイディアが出るわけもなし。
とりあえず、2学期の最初は『高橋是清自伝』上をやるのですが、グループで「21世紀前半を駆け抜けた男の架空の自伝を書く」という形でぶっぱなそうかとも考えています。(葛西)
8月16日 「DS教室」アイディア
DS教室をどのように使えそうか、思いついたことを書き留めるページを作りました。
ロードにアクシデントがあって、9日間で帰ってきました。(葛西)
8月6日 DS教室デモ&e-Learning WORLD 2009
DS教室のデモを受けました。概ね 予想の範囲内でした。
我々の目的に照らして長短をいくつか。
●使い勝手のいいところ
・手軽、スピーディー、扱いやすい 機械に振り回されるリスクが非常に低い
・一回(3時間)の充電で4時間持つ。
・選択肢の教材作りが簡便。エクセルに入力するだけ。
・識字率が高い。ただし画面に2字が限度?
・50台(以上?)つなげる。無線LANの具合は非常にいい。
・手書きスタイラスペンの使い勝手はまあまあ。
・手書きで20字程度書き込める。それをバンバン映し出せる。
・単純な反応を見るのは実に簡単。残せるし、いろいろ可視化できる。
・画像はきれいに出る。
・ある生徒の答えを全員にフィードバックしてそこにまた皆が上書きできる。
●使い勝手の悪いところ
・スクリーンに映すと手書きは10人ぐらいが限度。大きさとして。
・一人ずつの箱が書く都度流れてくるようにできないか(ニコ動のように)と訊いてみたが、その予定はないとのこと。
・手書きはサーバーに残せない。(今のところ)
・動画は乗らない。
・選択肢の数が4つまで。(工夫はできるかも)
・漢字の認識が甘くて、一画多くても少なくても勝手に正解にしてしまう。
鈴木さんの言うとおり、TOSS的な作業にはうってつけ、そしてwonderを生み出すには相当の工夫が必要というツールでした。
ただ、道具に振り回されずに受け手からの反応を手に入れられるという点では秀逸なので、やはりコンテンツを開発するしかないですね。
「もっとこうしたら?」といくつか提案したのですが「開発は任天堂さんがなさってるので」と逃げられました。2月までにはずいぶんバージョンアップするようではあります。
値段はまだ表に出していないようですが、40台セットで100万円超という感触でした。
e-Learning WORLD展も行ってきました。
私が抱いていた「e-Learning業界」に対する怪しさ(e-Learningは夢のスキルアップツール!)は増幅されましたが、システムや製品の部分的な魅力は感じました。
もう少し落ち着くまでは手を出しにくいという印象です。
内田洋行の
PF-NOTEというツールは使ってみたいと思いました。
2台のカメラで あるパフォーマンスを記録しながら、それに観客がリモコンで「良い悪い分からない」などの反応を発信するものです。リアルタイムで反応が確認でき、またパフォーマンスの直後に、その動画の好きな箇所(例えば「悪い」リアクションがたくさんあった場面)を即座に再生して分析、反省することができるというものです。
例えば、スポーツの試合、授業、会議、芸事の発表などさまざまに使えるように感じました。
藤江さんも言ってましたが、e-learningは試行錯誤、累々たる死屍の上にだんだん作り上げられていくことになるのでしょう。どこに利点があり、どこが妄想なのか覚めた目で見極めながら、なおかつ失敗を恐れずに関わっていくしかその目を養う近道はないと知り猪突猛進していくしかないのでしょう。「醒めたドンキホーテ」ですね。
明日から15日間のロードに出てきます。(葛西)
8月5日 藤江氏との懇談会
N天堂の藤江さんと、5日午後3時ごろから開成で懇談することになりました。
新しい時代の学びのあり方を語り合いたいと思います。
「計画」関係の方、興味関心のある方は教員室までおいでください。(葛西)
いやぁ、実に多岐に渡って語りました。刺激的でした。とりあえずお三方 印象に残ったことをお書きください。
私としては、方向性が合っていると確信している以上、動き出しながらフィードバック的に進めるのがいちばんかな、ということ。(葛西)
今日は本当にありがとうございました。楽しかったです。
藤江さんからなかなか聞けないような話がきけたので本当に良かったです。
さて、今後の展開についてですが、僕も葛西さんと同じように、実際にがつがつ実験をしていくなかで、フィードバックをちゃんと受け取って、うまくイケてるものを作っていくという方向性がいいと思います。とりあえず直近では講演会の時に簡易的に反応をリアルタイムで表示できるというものを作ってみるというのがよいのではないかと思います。(安野)
無事帰京しました。ホントに今日は楽しかったです。いい刺激をいただきました。
僕もお二方同様、いろいろトライアンドエラーを繰り返すのがよいと思います。試せる機会は逃さぬよう、まずは文化祭での実験を現実化するところから一歩ずつ。一気にできることは限られますから、1回の実験で確かめたいコンセプトを端的に箇条書きして共有するのはいかがでしょうか。
ちなみに東大学際情報学府のe-learningサイトはこれです →
http://iiionline.iii.u-tokyo.ac.jp/index.php(藤江)
昨日はありがとうございました!なんだかエネルギーを充填されたようで、昨日帰ってから頭が冴えてます^^
考えてから足を踏み出すのではなくて、走りながら考える。やってみなけりゃわからない。
学校では、先生方に受け入れてもらわなくちゃいけないのはそうですけれど、まずもって、
学びたい生徒たちにどう見られるかが重要です。講演会では、参加者すなわち生徒達によりそったものであればいいなと考えます。技術が現場で支持されるようになるのはとても難しいんですね。
藤江さんたちのお話しを聞いて、改めてそのことに気づかされました。(塩屋)
7月23日 椎橋章夫氏講演会
JR東日本でSuicaを開発した椎橋氏の講演会に行ってきました。埼玉の工業高校の生徒向けの講演会にお邪魔させてもらったものです。Suicaの開発の経緯から今後の展望までという内容でしたが、非常によく練れたパワーポイントを用いたとても分かりやすいお話でした。圧巻は、Suicaのデータの可視化です。ある一日の首都圏のJRの利用状況を、一人の人間を一つの光にして路線上をどのように移動したかを動画で見せるものです。文化祭当日見ていただくのがいちばんですが、何百万人が一日でどのように移動したかが、3分足らずに圧縮して可視化されているのです。なんと言うか、肌が粟立つような戦慄でした。
それにつけても感じたのが、講演会を聴きながら感じた(ている)思いをリアルタイムで共有できたらなあ、という思いです。「ああ、この技術はここにも応用できるぞ」「あれ? 今の説明よくわからなかった」「そうだよな、だからウチでは新しいことがなかなか進まないんだよな」とかの沸いては消える雑感。隣の人と喋っちゃったら迷惑になるから言えない。もちろんメモにはするけど、後で感想文に書くときには捨てざるを得ない。こんなひらめきが200人の高校生にもそれぞれたくさんあったはずです。
こういった「突っ込み」がニコニコ動画のように、PPの隣のスクリーンや手元の画面で流れていたら絶対眠くならないと思うのです。椎橋さんも「反応のない講演会は死ぬほど疲れます」と言ってました。後で書く感想文は、どうしても余所行きの、お定まりのものになりがちです。
レスポンスのリアルタイムの可視化。インタラクティブ&共有化。受身から能動へ。
文化祭の講演会で早速試せないかなあ? DSを50人に持たせてワイワイ聴いたら面白そうだなあ。シャープと掛け合ってみよ。(葛西)
ご無沙汰してます安野です。Suicaの講演是非聴いてみたかったですw
DSを50人に持たせてわいわい聴く!ってめっちゃいいですね!是非試してみてくださいよ!
何か協力できそうなことがあれば是非仰ってくださいな。
反応を可視化させる仕組みについてはいろいろと夏休みに試作してみようと思っています。勉強がてら。
(安野)
6日のデモのときにいろいろ刺さってこようと思います。ただDS教室の本来の目当てとはきっとちょっとずれているので、やや難しいかとは感じています。安野くんの試作も楽しみです。(葛西)
7月22日 「e-Learning WORLD 2009」など
メールでもお知らせしたように、「DS教室」のコンテンツについてはシャープに問い合わせるべきもののようです。
「e-Learning WORLD」の前に一度コンタクトを取ってみて、当日スムーズに話ができるようにしようと思います。
シャープシステムプロダクトの尾崎さん( ソリューション企画推進部CAI企画開発チーム)からこういう返事をいただきました。
了解いたしました。「e-Learning WORLD」へご来場いただけるとの事、
誠にありがとうございます。
弊社では、「eLearning WORLD」への出展とともに、隣接会場にて体験
セミナーを開催しております。実機を用いて、ニンテンドーDS教室を
体験いただける絶好の機会ですので、お時間がございましたら、ぜひ
ともご参加をお勧め致します。(8月6日は、3回の開催を予定)
事前登録が必要となっていますので、こちらよりお申込み下さい。
http://www.sharp-ssp.co.jp/event/2009/f090805.html
当日、展示会会場にてお待ちしております。
私は6日の10:30からの回に申し込みました。
東京書籍の営業、編集の方も6日に参加されるようです。
あと、別件ですがH24年度新教育課程の「国語総合」の編集会議が始まります。いい教材があったら教えてください。新聞のコラムでも小説の一部でもかまいません。
藤江くんが教えてくれた研究室
中原研究室
山内研究室
山内研究室がしていることは、このプロジェクトにとても近いと感じました。
いずれ藤江くんに紹介していただくことになるかもしれません。
そうだ、藤江くんにここに入ってもらいますね。アイディアがあったらどんどん出してもらいましょう。
届きました。どちらもなかなか面白そうです。読み終わったら私の机の上に置いときます。(葛西)
7月7日 ニンテンドーDS 教室
ニンテンドーDS教室
来年度には間違いなく現実化するようです。今年度教材化を図り、コンテンツを作りたいものです。
鈴木です。行きたいのですが、ハンド部の合宿中です。今年は夏休みがほとんどなく、こういった場に参加できません。なんとかしなくては。
wonder(穂村弘)を与える場としての授業とTOSSが得意とするようなドリル形式で言語技術を身につける授業の2つの方向がある。ドリル型の授業をサポートする道具としてのDSは漢字や英単語や歴史年号などを覚えるソフトとして市販もされている。wonderを与える授業をそのDSでどうやって作るのか、面白そうです。しかし、結局、スタイラスで書かせるのですから(授業中に書くのはめんどうだし、DSの文字認識機能は貧弱)、書いてみよう、とか、何かオレも言いたい、という思いにさせる発問、教材が肝になることは間違いないでしょう。DSをツールとして使う前の組み立てがポイントだと思います。と、言いながら、まずはパワーポイントでフラッシュカード様の基本の基本コンテンツを作ってみようとパワポの研究をいまごろしています。こういうのはけっこう好きなのではまる。
鎌田先生ありがとうございました。BenQのプロジェクター届きました。これで3人で同時にプロジェクターが使えます。使ってください。BenQはスピーカー付きです。2Wなので教室で使えるレベルかどうか微妙ですが、明るい3000ルーメンです。まずは、パワーポイントと実物投影機で高3の入試問題演習の授業を考えます。その前に、テキストを作らなければ。
面白そうな展示会ですね。行って勉強してきます。(塚本)
私も早速登録しました。合宿と一部重なるので調整ができれば行ってきます。
『ラン』に引き続き、石田衣良『4TEEN』を中2の国語1の授業で扱いましたが、生徒の読みの多様さには毎度驚かされる一か月でした。今回は話し合いはさせず、毎回課題を出させ、何点かを発表・評価という古典的なやり方で進めました。性的な描写が多く、名前は伏せて発表するようにしました。生真面目な生徒の反応も良かったように思います。
プロジェクターありがとうございました。2学期から是非活用したいと思います。(鎌田)
今年の私の授業の目標の一つが、オープンエンドで終わる授業、「リドル授業」をすることです。羅生門、Love Letter、蠅、片腕、蠅の王、カンガルー日和という なんじゃそれっ!のラインナップで自分ではだいぶ楽しめました。いちばん足りなかったたのが、いろいろな読解を比較考量する部分です。ツールがあれば解決するわけではないのは当然ですが、どうやって刺激を与えあうか模索したいと思います。
「性」という人間の根幹にかかわる問題を、真正面からしっかり扱うことは国語の大きな課題だと常々考えています。中2はとてもいい時期にとてもいい経験をしましたね。答えが定まらず、深く考えていくことだけが正解、という最適化に最適なテーマかもしれません。私も来年度のシラバスにぜひとも「性」を入れようと刺激を受けました。『闇の子供たち』にしようかな。『1Q84』や『ノルウェイ』もいいかな。『ノルウェイ』は映画にもなるようだし。
一方、問題演習でいくつもの答えを較べてどっちがいいかということを考えるのは、自分の解答を練っていく力をつけるいい機会になりますね。ただし、出てきた解答に対してこちらが瞬時に根拠をもって○×△を示す瞬発力が要求されるので、毎回というのは厳しいでしょう。典型的に○×△が分かれるような問に絞ればできるかもしれませんね。こういうのも学校として蓄積したいところです。(葛西)
『闇の子供たち』!!!
20代のころ、バンコク行きの飛行機の中で読み、飛び降りたくなりました(笑)先日中2に提出させている読書ノートにも、文庫化のせいか登場していました。生徒の感想には「あまりにグロテスクで途中で読むのがつらくなった。しかし現実を知ることが何より大切とも感じた」とありました。『4TEEN』にも売春の話がでてきましたが、幼児の性問題について抉ったこの作品は高校生になったら是非読ませたいです。
生徒の意見を毎回取り入れるスタイルはこちらの消耗も激しいので、蓄積があれば時にそれを活用することも可能ですね。(鎌田)
修学旅行が九州になりましたね。是非、
吉田修一『悪人』を授業で扱ってください。コースと重なるし、「性」が重要な役割を担っているし、呼子のイカも食べたくなるので面白いでしょう。私は「性」の部分で尻込みしました。いい作品ですよね。(鈴木)
6月29日 授業最適化計画 Part2
今年度のペン剣基金に応募しました。
【研究内容】
今年度の研究は,国語科における研修のあり方を包括的に捉えようとするものである。
大きくは次の四本を柱とする。
(1)デジタル機器を活用した授業のあり方の研修についての研究
(2)授業におけるパフォーマンスの研修についての研究
(3)文章の書き方の指導の研修についての研究
(4)現代思想の指導法の研修についての研究
それぞれの世界での第一人者を招いて指導法について討議していくとともに,どのように研修を重ねていくことが教員にとっての成長につながるのか,というメタの方法論を追究していく。
大きな時代の変化を捉え,対応しつつ,流されないための研鑽の態勢づくりは,世代交代を控えた国語科の急務であると考える。
ちなみに現在候補として考えているのは
(1)マイクロソフト社か任天堂の開発者
(2)大谷亮介氏(演出家,俳優)
(3)石田衣良氏(作家)
(4)大澤真幸氏(社会学者)
である。
なお,昨年度来の様子はHP「開成小論文」内「授業最適化計画」にUP中。
ということで,このページを「誰でも閲覧できる」モードにしました。(葛西)
【予算】
デジタル機器:27万円(「ニンテンドー教室」購入費も含む)
コンサルト代:40万円(2万×5回×4人)
記録用メディア類:3万円
今回も落ちるかもしれませんが,引き続き研究を続ける気持ちは持ち続けたいと考えています。
大谷さんを招いての朗読教室(生徒向け,教員向け)はいずれにせよ必ず実現する予定です。
今日(29日)大谷さんとお会いしましたが、10月11月はかなり多忙なご様子でしたので、1月三学期の始業式あたりを第一候補として計画を進めます。(葛西)
葛西さんから機材を購入してよい、とのGOサインがでましたので、BenQ DLPプロジェクターMP624 ¥85,050と
書画カメラELMO L-1ex ¥61,007を本日(7/5)発注しました。書画カメラは新製品で売れていて在庫がありません。(鈴木)
報告遅れました。鎌田さんのご尽力で40万円いただけることになりました。早い者勝ちでどんどん研究を進めましょう。
塩屋くんも安野くんもアイディアがあったらどんどん寄せてください。(葛西)
6月11日 任天堂
最適化のイメージと近いですね! 試してみたいです。(塚本)
これはすごいことですね。須磨学園が制携帯を導入しましたが、制DSやPSPが登場する日も近いかもしれません。最近クラスでDSのタッチペンの落し物がよく見られます・・・(鎌田)
4月10日 卒業生からのメール
今年の卒業生から、こんな↓メールが来ました。
大澤先生、呼びましょうよ!(葛西)
お久しぶりです。○○です。
そろそろ新学期も始まるころかと思いますが、いかがお過ごしでしょーか。
京都は桜が満開、ここ数日天気もとてもよく、外に出るだけでうきうきしてくるような毎日が続いています。
さてさて、先ほど大澤真幸さんのゼミナールに参加してきました。
「現代文明論基礎ゼミナール」という講義で、参加者は十数人。
前期の前半は、『ケータイ小説的。』(速水健朗、原書房)と『ゼロ年代の想像力』(宇野常寛、早川書房)について、担当する章を決めて各回一人が発表を行い、また全員で討論するそうです。
前期の後半は、前半で発表の順番が回ってこなかった人が、各回一人「サブカルチャー」をテーマに何らかの発表を行い、それについて大澤先生も交えながら討論を行うということです。
大澤先生はなんというかエキセントリックな方なんじゃないかと勝手な想像をしていましたが、実際に会ってみると穏やかそうな方で、滔々と話されます。
滔々と話す中に急に難しい内容が入ってきたりするので、集中してないと置いていかれそうになります。
髪は写真の通りもじゃもじゃでした。
メンバーは、和服にグラサンな総合人間学部の七(!)回生、ピアスでちょっと恐面なのに涼宮ハルヒについて発表するという大学院生、再受験のおじさんや文学部のきれいなおねーさんなどもうぐっちゃぐっちゃの見境ない感じで、どうなるのかと今から楽しみです。
年に二回イベントを行うということで、大澤先生と一緒に映画を見に行ったりするそうです。
どうです羨ましいでしょう。
これを自慢したいがためにメールした感もあります。
ちなみに去年はプリキュアの映画を見に行ったとか。
大澤先生も一人で行くのは恥ずかしいそうです。
最後に、学内での大澤先生の知名度の低さに驚いています。
同級生10人ほどに聞いても名前を知ってた人は今のところ0、このゼミも大澤先生目当てで来た人は半分くらいのようです。
もっとたくさん人が来て、場合によっちゃ選抜なんかもあるんじゃないかと身構えていただけに、少し肩透かしを食らった気分です。
社会学なんてこんなものなんですね。
どこぞの現代文の先生は趣味に走りすぎだったんだなあと今更ながら思い知らされます。
こういう雑談メールはここでよかったんでしょうか?
それともここは課題提出用ですか?
普段使いのメールアドレスが別にあるなら教えていただけると嬉しいです。
僕は久ーしぶりにシットさせられました。(塩屋)
3月12日 意見交換会について
17日の授業の後で意見交換会を予定しています。
柱は二つ「授業最適化計画について」「今回の読解授業について」になると思います。
葛西が司会をするつもりです。
最初に「最適化計画」について安野くん、塩屋くんから提言してもらい、それに対して参加者が議論するという流れを考えましたがいかがでしょうか。
(はじめ私が説明しようかと思って
パワーポイントを作りかけたんですが、お二人が参加できるなら、そちらから訴えていただくのがベストでしょう。作りかけのファイルを下に添付します)
で、鎌田さんが3組との食事会から戻ったら授業についての意見交換にします。鎌田さんから今回の授業のねらいを解説し、議論に入るということになるでしょうか。
今のところ外部のお客さんは東書の企画・営業の川端さん、堅田さん、元編集部の立花さんです。デジタルペンも使うようならペンテルにも声かけてみましょうか?
先に「授業について」30分ぐらいやってから鎌田さんが生徒と合流して、そこから「最適化計画」に移ったほうがいいですかね?(葛西)
東大とMSが開発していた「批判的読解力を育成するためのTablet PCソフトウェア」が公開されました。
安野くん、ぜひダウンロードして試してみてください。(葛西)
Logo 3月2日
何故か作ってみました。ちょっと暇だったので。
クールだねえ。実験授業ではこのロゴをバーンとプロジェクターで映したいね!(葛西)
おお、カッコいい!これだけで中1は大盛り上がりを見せることでしょう!!使用させていただきます。(鎌田)
物品購入 2月26日
デジタルペン(ペンテルairpen)を13本買いました。
14,800円×13でちょうど予算を消化しました。
物品購入について
そろそろ残りの予算の使い道を確定する必要があります。声をかけますのでお考えおきください。
2月24日鎌田さんの授業を見て、デジタルペンを10~14本購入するほうに傾きました。明日教員会後に少し検討しましょう。
研究授業かなり進展 2月10日
森絵都さんの編集の方から返事あり。「森さんがお会いいただける」とのこと。→18日に会うことになりました!
これを受けて急ピッチで授業の方法について練っていくために「ラン」ページを作成。
そこでどんどんアイディアを出し合うこととする。
森絵都さんもですか!折角なので暇なときに僕も「ラン」読んでみます。(安野)
研究授業進展 2月1日
国語科分科会で研究授業について協議。
中学研究授業を2月26日(木)か28日(土)に行う。
その旨を2月9日の教員会で知らせる。→告知しました。
公開は学内のみとする。ビデオで記録に撮る。
高校の研究授業はもう少し時間をとって来年度に行うことにする。
立花さん、川端さんにもご覧いただくつもりでしたが、校内事情で今回はかないませんでした。
映像をこのページにUPするなどいろいろ考えたいと思います。
物品購入もそろそろけりをつけたいところです。
こんな感じでどうでしょう?
ノートPC 10万
ルーター 2万
デジタルペン3本 3万
携帯電話レンタル7台 2万
物品購入 1月18日
デジタルペンMVPenなるものを買ってみました。
タブレットPCより安い(1万円弱)し、汎用性が高いと思います。
使い勝手がいいようならこれを3本購入しましょう。
(追記)昨日届いて試してみました。いやー面白い。これ、きっと学習者の必需品になるなあ。イスラエル軍恐るべし!
こういうのもう1万円弱で買えるんですね!これは凄い!面白そう!(安野)
研究授業進展 1月8日
葛西、鈴木、鎌田で打ち合わせ。
2月9日の教員会で研究授業について告知。
2月16~28日に実施。(安野くん、塩屋くんには厳しい日程になってしまいましたm(_ _)m)
教材候補 中学:
『つきのふね』森絵都 高校:「サッカーにおける資本主義の精神」大澤真幸
それぞれ授業中に著者に登場(電話、スカイプ、生)していただいて、生徒がさまざまな読解をぶつけることを目標にする。
『つきのふね』読みました。
女子高経験者ならではの感性ですね。まったく私の守備範囲ではなかったのでとても新鮮でした。
授業も楽しみです。どんな展開になるのか教えてください。「放火犯」の位置づけなんかが面白いような気がしました。(葛西)
デジタルネイティブ
安野くんが取材を受けた番組「NHKスペシャル デジタルネイティブ」が
本になりました。
大きな流れの中にこの計画を見取ることができると思います。教員室の私の机に置いておきますので、読んでみてください。
研究授業進展 1月4日
東京書籍編集部立花さんよりメール。大澤真幸先生から「研究授業に協力するのに吝かではない。ついては何をすればいいか、具体的に指示を願いたい」とのこと。
ワクワク、ドキドキしますね。どう関わっていただいたらいいか、いろんなアイディアを出し合いましょう。塩屋くん、安野くんもどんな思いつきでも構いませんから提案してください。
(ちなみに立花さんは、この4月から都立高校の教壇に立たれることになりました)
大澤真幸ですか!?そりゃ凄いですね!(安野)
凄いよね! 神降臨っていう感じ。で神に直接意見をぶつけるような展開ができれば最高かと。 鎌田先生のほうも、小鮒先生のつながりで森絵都さんにコンタクト取れそうとのこと。(葛西)
有線LAN 12月24日
まだこの段階では必要ないかもしれませんが、教室内で無線LANを飛ばせれば教室内のPCは一応ネットにつなぐことが出来るので、ノートPCを持っている生徒はそれを使用できるようになると思います。情報教室からのネットワークだそうなので、そこらへんでセキュリティ的な問題はあるかもしれませんが。ちなみに無線LANルータを買っても恐らくお金は余るので(安めのやつなら1万円以内で手に入るので)タブレットPCは買えると思います。
ところでタブレットPCでは何をする感じなのでしょうか?
あと鎌田先生がこの前のミーティングで言っていたように、携帯を利用して授業を行う際の携帯を持っていない生徒用に予備の携帯みたいなのがあってもいいかなとも思います。プリペイド携帯でメール機能さえあればいいなら結構安めで調達できる気がします。契約等必要だと思うので色々面倒くさそうですが。(安野)
タブレットPCは、海陽や東大+MSで使っているように、生徒が持ってタッチペンで書き込んでいくためのものです。ほんとは都のように一クラス分用意する必要があるのでしょうが、使い方を試してみたいと思ったということです。高2のときだったか「舞姫」の冒頭の読解を班学習したことがあったと思いますが、あの紙に書いて発表させたのを、班に一台あれば、その班の読解が進んでいく様子がリアルタイムで映し出され、それをクラス全体が共有できるようになると思います。
その意味でも無線LANルータを買いましょう。携帯も、とりあえずはマラソン大会の時などレンタルで借りているやり方でいけると思います。(葛西)
先ほど加藤先生と話したところ、生徒全員にタブレットPCを持たせるには、電源、ネットワークの両方のコンセントが必要で大掛かりなPC教室並みの改造が必要なのであまり現実的ではないということでした。実際海陽もそういう教室ですね。ただタッチペン方式はちょっと魅力的ではある。知のツールとして手書きメモというのはなくならないでしょうから。
やはりケータイがいちばん現実的なのかも。あとは班一台のグループ学習かな。(葛西)
懇談 12月19日
読みました。東京都もやりますね。この東大とMSの作ってるやつなんかは是非体験してみたい感じです。(安野)
そうなんですよ。タブレットPCというのをぜひ試したいところです。(葛西)
実験 12月13日
高校1年7組の教室で実験しました。
- プロジェクターの性能は一体型よりずっといい。黒板モードで投影すると白抜きの字はくっきり映る。
- ビデオカメラで真下を撮る方法で全く問題なし。実物投影機は不要。
- 後は、何をやるか、いつやるか、を決めるだけ。
- 葛西は1月30日(金)5,6限の小論文の授業を公開する予定。
購入 12月12日
葛西、鈴木である程度の物を買ってきました。
- ノートPC いわゆる5万円ノート ASUS EeePC
- プロジェクター DVD内蔵型のより2倍近く明るい物にしました。 これも49,800 ACER製
- DVDプレーヤー 7,000円
- スピーカー 確か7,000円ぐらい
- ビデオカメラ SANYO Xacti 確か35,000円ぐらい。実物投影機の代わりにします。
- クランプ 机に挟む三脚みたいなやつ。カメラをつけて真下が撮れる。6,500円
- その他コード類など
- カートとスクリーンはネットで買います。あわせて7万ぐらい。
- 多分あとノートPC1台、7万ぐらいのを買います。
- それでも10万円ぐらい予算が余ります。(ルーターに5万取っておいても)
- 何かいいアイディアがあったら書き込んでください。
第一回打ち合わせ 11月27日
①短期的目標
中学(鎌田先生) 文学読解
生徒の読解をその場でフィードバックする授業
携帯メールで各自の読解を送る。
それをスクリーンに映し、それを元に読解を深め、再度送る。
そのプロセスを何度か繰り返し、読解を深め収斂させていく。
高校(鈴木先生) 評論
②中期的目標
書き込むモチベーションを上げる。
書き込んだことを反映させる。公開、利用、評価、ランキング
Wikiノートを作る。 早速小論文で採用する。
③長期的目標
双方向化:生徒同士、教員と生徒、社会と生徒(私塾化)
教室を超えて一つの問題に取り組む:スカイプを用いての合同授業 他校と外国と
生徒のパフォーマンスを引き出す。
塩屋くんからのメール この方法の意義について
『授業を最適化する』計画について
葛西先生へ
今日は、話し合いに参加させていただいてありがとうございました。
「ITを導入し授業を最適化する」
安野のブログも読みました。
現時点ではまだ突飛なアイディアと評価されても、
長期的には絶対に必要になってくる技術だと思います。
現在の高校の授業は大学受験制度に頼りすぎていると思います。
それが広告を利用した無料のウェブサービスに置き換わっていって、
そのとき、「学校」の価値をどう示すのか?
大学受験制度と学歴社会がこれから何十年か、
保持されているとして、就職に必要なのは最終学歴なので
大学は安泰なわけです。
でも、高校は違う。
義務教育と大学の隙間に位置しているわけですから、
手をこまねいていては、そのときになってからでは間に合わない。
今、学校とはどういう場所なのかを再考しなきゃいけない。
一番瀬戸際にいるのは高校、特に、大学受験制度上で
要求される<一般化された能力>を提示するのが
難しい国語だろうなと感じます。だからこそ、葛西先生が
一番高い危機意識を持っているのかもしれないと思いました。
具体的には、今日の話し合いのような学問が
いいのかもしれないです。
話し合うべき大きなテーマがあって、出題者=先生が可謬的で、
決まった答えはないような授業。
あくまで、先生は方向付けが仕事でしょうか。
先生は事前に自分の中で「けんか」して答えを用意する。
それを教室で発表する。
生徒達はそれにつっこみを入れていく。
「なんで?」
先生はそれに答えながら、自分の中でも
見えていなかった「なんで?」に気がついていく。
先生と生徒との「けんか」の中で「なんで?」を解消していく。
そうして、また次の「なんで?」が立ち現れてくる。
ネットの恐ろしいところは、「正しい知識」が無価値化されてしまう
ところにあります。「正しい知識」はウェブ上に既に提出されていて、
それがこれからも損なわれることなく、人々に共有されている。
「非同期型コミュニケーション部分」はネットに任せることにして
授業では「一回性の同期型コミュニケーション」を目指すべきです。
授業の劇場で「けんか」したあとは、「お風呂効果」であまっていた脳から
いろんなアイディアが湧いてくると思います。
それを、授業の動画を観て熱狂感を思い出しながら、educe.usに投稿する。
あるいは、誰かの感想にレスをして、面白いものにはレーティングをする。
「なんで?」が解消されたときのスッキリ感を示すことが第一の目標だと思います。
ノートなんかとっていて、スッキリが味わえないのは馬鹿だと。
ホントにそうです。
お互いに相手の目を見て、「けんか」していたら
黒板やノートなんか書いてる余裕無いですよ。
塩屋貴之
最終更新:2010年08月11日 07:38