六 価値は結局社会制度で決まるか
―“悪しき”社会(科)学主義的価値論―
社会還元主義的な価値論(デュルケーム、1858-1917):
実証的客観的に分析できる社会的実在的な価値(規範)が諸個人の価値意識(行為の動機・目的)の原因となる
↓
諸個人の外部に独立に客観的に存在する社会的関係(制度)が諸個人に共通の価値意識の根拠
実証的客観的に分析できる社会的実在的な価値(規範)が諸個人の価値意識(行為の動機・目的)の原因となる
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諸個人の外部に独立に客観的に存在する社会的関係(制度)が諸個人に共通の価値意識の根拠
- 個人の社会に対する自立性(主観的価値)・主体性を無視→広義の客観主義
- 価値を専ら実証的社会(科)学的分析の結果に還元→“悪しき”社会(科)学主義
※現代の議論(いじめ、貨幣崇拝主義、etc.)の問題性
→社会的要因に規定された価値意識や行動がどのような矛盾をもち、それを生んだ社会的要因の変革へどうむかうかを見ない
→社会的要因に規定された価値意識や行動がどのような矛盾をもち、それを生んだ社会的要因の変革へどうむかうかを見ない
