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ヤハウェ(YHVH)
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ヤハウェ(YHVH)
概要
ヤハウェ(יהוה / YHWH)は、古代イスラエルの宗教において「唯一絶対の神」として現れる原初的存在であり、後のユダヤ教・キリスト教・イスラム教における“神”の根源とされる存在である。その名は「在りて在る者(I AM THAT I AM)」とも訳され、名前それ自体が定義不能な存在、すなわち言霊としての実体を持つ。
神話体系において、ヤハウェは天地創造の主であり、時間・空間・法則・善悪など、すべての秩序的構造の根幹に位置する。彼は人間の姿では描かれず、むしろ旧約聖書においては「燃える柴」「雷鳴」「雲の柱」など、視覚化を拒否する象徴的な自然現象や抽象の中に宿る形なき存在として表現される。
ケモドラ視点では、この「不可視性」こそが異形性の頂点に位置するとされ、ヤハウェは人間的な姿ではなく、むしろドラゴン的構造(天空性、律法の火、言霊による創造)や、原初獣のような形霊化した秩序の中枢存在として理解される。
形霊としての性質
ヤハウェは、**「世界の構造を自らの言霊で固定する形霊」**である。彼は“父なる神”とされるが、それは家族的な親密性ではなく、**原理そのものとしての父性(制限・定義・法則)**を意味しており、アメノミナカヌシのような“中心の調和”とは対照的に、境界線を引くために存在する強制的意識の顕現である。
彼の名は4文字(テトラグラマトン:YHWH)からなり、これは人類が知覚可能な言語によっては完全に発音不可能な文字列であり、それ自体が**“構造の根源としての不可視コード”**を象徴している。つまりヤハウェとは、存在しているというよりも、宇宙そのものを構成する数式や定義そのものが神格を帯びた状態と見るべきである。
宇宙学的立ち位置
宇宙創生において、ヤハウェは特異点というより「初期関数」に近い位置を占める。カオスや虚無の中から宇宙を編み上げる際の**最初の“if文”**であり、ビッグバンを起こすのではなく、その条件を定めた存在として描かれる。
この視点では、アメノミナカヌシが“すべてを包む空間”であるのに対し、ヤハウェはすべてを分ける“意味と秩序”そのものである。
したがってヤハウェの形霊は、「律法」「法則」「上位構文」「絶対的定数」などのエッセンスを含み、それはケモノ的意匠ではなくとも、“世界を分ける爪を持つドラゴン”のような異形性を帯びている。
したがってヤハウェの形霊は、「律法」「法則」「上位構文」「絶対的定数」などのエッセンスを含み、それはケモノ的意匠ではなくとも、“世界を分ける爪を持つドラゴン”のような異形性を帯びている。
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メガテンにおけるヤハウェ
『真・女神転生』シリーズにおいて、ヤハウェ(YHVH)は神話的な唯一神としての設定を踏襲しつつ、プレイヤーが対峙する最終的な絶対者として登場する。彼は秩序と統治の頂点に位置し、人間や悪魔の自由意志を否定し、“管理された平和”を与えることで世界を完成させようとする。
シリーズにおいて代表的なのは以下の作品である:
• 『真・女神転生II』
ヤハウェは終盤で正体を現し、「正義」の名のもとに人間を管理する支配者として君臨する。プレイヤーは彼の意志に従うか、破壊するかの選択を迫られる。
• 『真・女神転生IV FINAL』
ここではヤハウェは複数のアーキタイプを統括する存在として、ロウ属性の頂点に位置している。彼の意志は、“争いのない完璧な世界”という理念を持つが、その代償としてあらゆる感情や混沌、個性の抹消が伴う。
これらの作品におけるヤハウェのビジュアルは、神話の記述に忠実に「人間性を極端に排除した異形」であり、複数の目や発光体、非対称構造を持つことが多い。そのため、メガテンのヤハウェは“完全な機構としての神”のイメージを視覚化したものであり、ケモドラwikiにおいても異形カテゴリに分類される。
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