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ぱる♡わーるど! ~もう友達(パル)じゃいられない~
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ぱる♡わーるど! ~もう友達(パル)じゃいられない~
概要
『ぱる♡わーるど! ~もう友達(パル)じゃいられない~』は、株式会社ポケットペアによるスピンオフ作品。『パルワールド』に登場する生命体「パル」たちを主軸にした、異色の学園恋愛シミュレーションである。エイプリルフールに発表された企画ではあるが、公式が自らパルとの恋愛をテーマに踏み込んだことで大きな話題となった。
舞台は「私立パルパゴス学園」。プレイヤーは転校してきた生物として、学園で出会うパルたちと交流を重ね、関係性を築いていく形式になっている。
登場個体
クレメーオ
分類不能な形態のパル。なぜか学園に突然現れ、プレイヤーの隣の席に定着する。常に曖昧な表情で相手の反応を観察しており、近づくと静かに反応する。
ラブマンダー
積極的に他者へ接近する性質を持つ個体。毎年、新たに転入してくる対象に強く接触する傾向があり、行動は狩猟本能に近い。
オコチョ
気配を消すことに長けた小型個体。教室の片隅など静かな環境に留まる傾向があり、単独行動を好む。プレイヤーが接触すると一定確率で懐く行動を見せる。
ゾーイ
かつての家庭環境の影響で、他者に対して警戒心が強い個体。兄であるエレパンダと共生しており、群れへの帰属意識が強い。特定の対象にだけ心を開く。
闇商人(学園個体)
学園の中枢に位置する存在。群れ全体の秩序を保つ役割を果たしているが、裏では不明な活動をしている痕跡も確認されている。
モモチョ
オコチョと近縁とされる個体。幼形成熟の特徴があり、外見や行動は幼体に近い。特定の個体(主にオコチョ)に対する執着行動が顕著に見られる。
備考
この作品はあくまで架空の恋愛シミュレーションという形式を取っているが、パル本来の形態や生態を保ったまま展開される点で、他の擬人化系恋愛ゲームとは一線を画している。ポケットペアが「擬人化せずともパルとの関係性は築ける」と公式に発信したことにより、異種間関係性の新たな方向性を示した作品でもある。
ケモナー視点での評価
『ぱる♡わーるど! ~もう友達(パル)じゃいられない~』は、ケモナー文化において特筆すべき作品である。最大の特徴は、「パル」との関係性を描く際に擬人化を一切行わず、原型を保ったまま恋愛・交流要素を成立させている点にある。
多くのモンスター系作品では、恋愛要素や人間との接触を描く際、どうしても擬人化や人間型アレンジを行う必要性が生じていた。だが本作は、「そのままの姿でも愛される」存在としてパルを描ききっている。
この手法は従来の人間中心的価値観から逸脱しており、ケモナーの求める“本来の姿を受け入れる”という理想形に極めて近い構造を持つ。他のモンスター恋愛作品では実現できなかった、原形尊重型の感情表現と愛着形成の試みである。
結果として本作は、単なるエイプリルフール企画の枠を超え、異種愛における「表現の壁」を突破した先駆的なサンプルとみなすことができる。ケモナーにとって、本作は「擬人化せずとも愛は成立する」という事実を可視化させた、画期的な到達点である。
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