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オオカミバー(Bar浅草交差点)
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概要
オオカミバーとは、かつて東京都台東区浅草に存在したケモノ関連のバーであり、正式名称は「通りすがりBar 浅草交差点」。その名の通り、狼の姿をした着ぐるみキャラクター「エホンオオカミ」がバーテンダーを務めていることで知られている。単なるコンセプトバーではなく、本人が着ぐるみ姿で客を迎える実在の“ケモノ空間”だった
店の特徴
このバーはケモノ(fursuit)を着たままでも歓迎される数少ない店舗であり、ケモナーや着ぐるみ愛好者にとっての交流の場として機能している。人間、ケモノ、妖怪など種族やスタイルを問わず、誰でも「通りすがり」としてふらりと立ち寄れるサードプレイスを目指しており、そのコンセプトが多くの支持を集めている。
経緯と運営
店舗はクラウドファンディングによって復活を果たした経緯を持ち、コミュニティ主導型の営業形態を採っている。営業日は主に週末、特に土曜日に「エホンオオカミ」本人がカウンターに立つ。その他の曜日はシェアバー形式で別のオーナーが営業することもあり、来店前にはSNSで営業予定を確認する必要がある。
メニューと空間
提供されるドリンクは、アルコール類が600円〜、ソフトドリンクが500円〜と比較的手頃な価格帯で、飲食物の持ち込みも自由。店内にはケモノ関連の書籍やアートが点在し、展示や交流イベントが開催されることもある。いわゆる“テーマパーク型”ではなく、実際にケモノキャラクターがリアルタイムで存在し、来客と自然な会話を交わす「リアル系ケモノバー」の先駆け的存在となっていた
コミュニティとの関係
オオカミバーは単なる飲食店ではなく、ケモノ文化の交流と発信を担う拠点でもある。特にエホンオオカミ本人は、絵本作家としての活動とリンクさせながら、物語性のあるキャラクターとしてバー営業に臨んでおり、訪れた客との会話や即興演出が一種のパフォーマンスとして成立している。こうした演出的な交流がケモナーや着ぐるみ文化に強い影響を与えており、ケモノ着ぐるみの実在感や“住民性”を高める例として注目されている。
閉店とその後
2025年6月、通称オオカミバーこと「通りすがりBar 浅草交差点」は突然の閉店を迎えた。SNSでは常連客や遠方からの訪問者による惜しむ声が相次ぎ、「人と獣の交差点」として機能していたこの場所の喪失は、ケモノ文化圏にとって大きな出来事となった。
閉店の報は事前に公式から明言されることなく、オーナーであるエホンオオカミのアカウントも関連ツイートを削除するなど沈黙に近い対応が続き、ファンの間では混乱とともに静かな別れの雰囲気が漂った。
閉店の報は事前に公式から明言されることなく、オーナーであるエホンオオカミのアカウントも関連ツイートを削除するなど沈黙に近い対応が続き、ファンの間では混乱とともに静かな別れの雰囲気が漂った。
Instagramには「閉店日、人と獣の交差点。」という記録的投稿も残されており、ラスト営業日に訪れることができなかった来訪者による投稿も多く見られた。海外ファンからも“the closing of the Asakusa Wolf bar”として言及されており、ローカルなバーでありながら国際的にも愛された空間であったことがうかがえる。
オオカミバーは単なる店舗ではなく、ケモノ着ぐるみ文化における「実在する神話空間」として、多くの記憶を刻んだ存在であった。記録の乏しさから、正確な最終営業日は曖昧なままだが、それもまた“通りすがり”という名にふさわしい結末として記憶されている。
所在地と補足情報
場所は東京都台東区浅草6丁目1番地周辺に位置し、看板に「Bar浅草交差点」と明記されている。公式サイトやSNS(X〈旧Twitter〉、Instagram)を通じて営業スケジュールやイベントの告知が行われており、特に初来店者は事前に情報を確認することが推奨される。いわゆる“隠れ家的”な場所にあるため、目印となる建物や店舗名を把握してからの来訪が望ましい。