fmn137・カービィ×ソニック!エアライド2じゃないよカービィのエアライダーだよ!・アマペディアDKアーティスト・生物・異世界(人外・ケモノ関連)天之御中主神・記録・ケモノドラゴン wiki
スターマン(星のカービィ )
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kemonowikii
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概要
スターマンとは、『星のカービィ 夢の泉の物語』に初登場した敵キャラクター。黄色く光る星型の体にマントをまとい、無表情かつ無言で空中を漂う。その静かな存在感は、敵というよりも現象や記号に近く、見る者に不思議な印象を与える。以降のシリーズにも断続的に登場しており、「ハイジャンプ」のコピー能力を持つ敵としてプレイヤーに印象を残している。
外見と印象
スターマンの体は五芒星型で、中央に顔や表情は存在しない。表情のなさがキャラクター性の核心にもなっており、感情を語らず、ただ宙を移動するその姿は、無機質でありながらも神秘的な余韻を漂わせている。背中には赤や青などのマントを翻しており、動きに応じてマントがはためく演出が加わることで、無言の存在に軽やかさと浮遊感が与えられている。
性能と役割
戦闘においては攻撃行動をほとんど取らず、ゆっくり浮遊しているか、空中に跳ねるような動きを見せることが多い。とはいえ、スターマンは能力持ちの敵であり、カービィが吸い込むことで「ハイジャンプ能力」をコピーできる。ジャンプという一見地味な能力ではあるが、高所への突破や上昇特化の演出などに活用できる重要な技であり、ステージ構造によっては攻略に必須となる場面も多い。
シリーズでの登場
初登場の『夢の泉の物語』以降、『夢の泉デラックス』『カービィボウル』『コロコロカービィ』『星のカービィ Wii』など、さまざまな作品に登場。メインステージのザコ敵として配置されるだけでなく、『カービィファイターズ』シリーズなどでは背景演出やオマージュとしてドット絵での登場も見られる。また、『デデデでプププなものがたり』などの漫画作品にも登場しており、プールの監視員やテスト参加者としてのユーモラスな役割を担っている。寡黙で真面目な性格として描かれることが多く、敵キャラというよりも「場を支える静かな登場人物」として扱われている。
カービィのエアライダーでの参戦
スターマンは『カービィのエアライダー』にて正式にプレイアブル参戦している。シリーズ中での「空中浮遊」や「ジャンプ能力」という個性をそのまま引き継ぎ、空中戦に特化したライダーとして登場した。実際のプレイ映像では、滞空性能に優れた機体と共に、滑空・多段ジャンプ・上昇加速といった特性を活かしてコースを縦横に駆け抜けている。
ジャンプに全振りした動作設計は、直線スピード系キャラクターとは大きく異なる立ち位置を形成しており、テクニカルな上級者向け性能として設計されているようにも見える。背景においては、エアライドマシンとスターマンの相性というより、スターマン自身が“乗り物”のような存在であることから、マシンと同化するような演出もあり、シリーズファンの間では話題となった。
なお、参戦時にはハイジャンプを模した必殺演出や、ドット時代のマントなびき演出なども再現されており、原作の文脈を深く理解したうえでの登場であることが読み取れる。
ファンからの評価と立ち位置
スターマンは一見すると地味なザコ敵のひとりに過ぎないが、その「顔がなく感情も示さないまま、記憶に残る」存在感によって、シリーズ内では独特の地位を築いている。敵でありながら脅威ではなく、世界そのものの一部として配置されているような印象が強い。静かで、語らず、しかしジャンプという動的な能力を宿している点が、まさに“沈黙の中にある力”を象徴している。
エアライダー参戦によって、その個性は能力ではなく“操縦される意思ある存在”として昇華され、スターマンというキャラクターの新たな側面が開かれた。シリーズを静かに支えてきた星型の影が、今ようやくメインに踊り出たとも言える。
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