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ハーメルの悲劇 - (2021/12/11 (土) 14:03:42) のソース
*ハーメルの悲劇 Hamel Tragedy #divclass(hoge) {{ |>|>|CENTER:BGCOLOR(#f7f6f5):&bold(){基本情報}| |>|>|CENTER:BGCOLOR(#f7f6f5):&bold(){《ハーメルの悲劇》}| |>|>|CENTER:BGCOLOR(#f8f4e6):&size(large){&color(#666){&bold(){Hamel Tragedy}}}| |>|>|BGCOLOR(#f7f6f5):&image(hamel1.jpg,width=360)| |>|>|CENTER:BGCOLOR(#f7f6f5):&sizex(x-small){《ハーメルの悲劇》([[閃の軌跡III]]より)}| |BGCOLOR(#f7f6f5):|BGCOLOR(#f7f6f5):別称|[[ハーメルの虐殺]]| |~|BGCOLOR(#f7f6f5):種類|[[事件]]| |~|BGCOLOR(#f7f6f5):発生地|[[エレボニア帝国]]・[[サザーラント州]]&br()[[ハーメル村]]| |~|BGCOLOR(#f7f6f5):時期|七耀暦1192年4月23日| |>|>|BGCOLOR(#f7f6f5):情報| |BGCOLOR(#f7f6f5):|BGCOLOR(#f7f6f5):概要|ハーメル村における住民虐殺事件&br()住民34人が殺害され生存者は3人| |~|BGCOLOR(#f7f6f5):実行犯|[[猟兵崩れ]]の武装集団| |~|BGCOLOR(#f7f6f5):首謀者|[[帝国正規軍]]の[[貴族派]]将官| |~|BGCOLOR(#f7f6f5):関与|[[結社《身喰らう蛇》]]| |BGCOLOR(#f7f6f5):|BGCOLOR(#f7f6f5):結果|[[ハーメル村]]の廃村&br()《[[百日戦役]]》の開戦| |BGCOLOR(#f7f6f5):|BGCOLOR(#f7f6f5):影響|| |BGCOLOR(#f7f6f5):|BGCOLOR(#f7f6f5):登場作品|&bold(){【空】FC・SC・3rd}&br()&br()【碧】&br()&bold(){【閃】}II・&bold(){III・IV}&br()&br()| |BGCOLOR(#f7f6f5):|BGCOLOR(#f7f6f5):関連記事|[[ハーメル村]]| |~|~|-| |~|~|-| |~|~|-| }} &bold(){ハーメルの悲劇}(-ひげき、&bold(){Hamel Tragedy})は七耀暦[[1192年]]4月23日に[[エレボニア帝国]]の[[ハーメル村]](当時)で発生した虐殺事件。その直後に勃発した、エレボニア帝国の[[リベール王国]]への侵略戦争《[[百日戦役]]》の開戦事由となった。 **概要 七耀暦1192年4月23日の夜、[[サザーラント州]]の[[ハーメル村]]が突如襲撃を受け、住民の殆どが殺害された凄惨な事件。 虐殺現場の初動調査にて[[リベール王国軍]]が用いる同国製の武器が発見された事から、当初はリベール王国軍による越境虐殺事件として認識され、[[エレボニア帝国]]によるリベール王国侵攻(《[[百日戦役]]》)を引き起こした。 しかし、実際の犯行はリベール王国軍ではなく所属不明の[[猟兵崩れ]]の集団であったばかりか、彼らを金銭で雇用してハーメル村を襲わせたのは[[帝国正規軍]]内で主戦派として活動していた[[貴族派]]将官らであった。 即ち、《ハーメルの悲劇》とは帝国による自作自演の自国民虐殺である。 事件発生から約3ヶ月後、この真相を把握した[[エレボニア帝国政府>帝国政府]]は、事件に関する一切を公表しない事と引き換えに、戦争の即時停戦をリベール王国へ打診し、リベール王国女王[[アリシアII世]]がこの提案を受託した事により、《百日戦役》は停戦という形で戦闘は終結。 その後、帝国政府によって『山津波による村の全滅』という公式発表がなされているが、徹底的な情報統制の結果、帝国の殆どの国民はその公式発表すら認知していない。 **背景 《ハーメルの悲劇》の背景となったのは[[帝国正規軍]]内の身分派閥の勢力争いであり、軍内部にて徐々に影響力を失いつつあった[[貴族派]]将校らは、自らの存在感を示す手段を求めていた。 その手段として最も有力であった[[戦争]]による軍功を求めて、当時の貴族派は対外戦争を主張する主戦派として振舞っていた。 しかし、[[中世]]ならいざ知らず《[[導力革命]]》を経た現代において開戦事由無しでの戦争は論外であり、貴族派将官らには対外戦争を正当化するのに充分かつ明確な理由が必要であった。 この理由を作り出す手段として、”悲劇”を用いる事を貴族派将校らに助言したのが、[[結社《身喰らう蛇》]]の使徒第三柱、[[ゲオルグ・ワイスマン]]である。 そして、貴族派将官らは[[帝国]]と軍事的に拮抗する[[カルバード共和国]]と比べ、比較的容易に勝利を掴めるであろう小国であり尚且つ豊富な[[七耀石]]資源と高い[[導力技術]]を有する南の隣国[[リベール王国]]へと狙いを定めた結果、リベールとの国境に最も近い[[ハーメル村]]が”生贄”として選ばれることとなる。 **帝国の事後処理 [[帝国]]の上層部で事件の真相が明らかになった後、その事後処理と[[リベール王国]]との交渉を担当したのが、後に[[帝国宰相]]となる[[帝国正規軍]]の[[ギリアス・オズボーン]]准将である。 [[帝国軍]]最高司令官であった[[ヴァンダイク]]元帥の紹介で皇帝[[ユーゲントIII世]]に謁見し、その場で事件の処理に関する全権を委ねられたギリアス・オズボーン准将は、正規軍内で事件を主導した[[貴族派]]将官らを捕縛し、極秘の軍事裁判を経て全ての関係者を処刑した。 処刑された貴族派将官の中には後に《鉄血の子供達》の一員となる[[レクター・アランドール]]の実父[[ルドルフ・アランドール]]准将もおり、彼は《[[百日戦役]]》において帝国軍のリベール侵攻軍の先鋒を務めた。 徹底的な情報操作による事件そのものの隠蔽と交戦国であるリベール王国との交渉をおよそ1ヶ月で纏め上げ、この功績をもって翌[[1193年]]、帝国史上初の平民出身の宰相に任命される。 なお、オズボーン准将はこの一件で[[結社《身喰らう蛇》]]との関わりを持ち、その後の何度か水面下での取引を行っていた。 帝国正規軍内の粛清は貴族出身者の排除へと繋がり、正規軍の平民勢力化の流れが覆せないものとなった。正規軍は後に《[[革新派]]》と呼ばれる事になる平民階級の政治勢力の中核として、帝国宰相となったギリアス・オズボーンの強力な政治的支持基盤となり、帝国の貴族勢力と対立することなる。 **その後 #divclass(right){ |BGCOLOR(#f7f6f5):&image(hamel2.jpg,width=350)| |CENTER:BGCOLOR(#f7f6f5):&sizex(x-small){ハーメル村跡地(1206年)}| } [[エレボニア帝国]]にとって事件の真相は、国際的信用のみならず自国民の軍並びに政府への信用が失墜しかねない不名誉極まりないものであり、現在においても最高位の国家機密として秘匿されている。 悲劇の舞台となった[[ハーメル村]]の跡地に至る街道は[[帝国政府]]によって厳重に封鎖され、その出入りは[[帝国正規軍]]の南部方面を管轄する司令部が置かれる[[ドレックノール要塞]]の司令官と[[サザーラント州]]を統括する[[ハイアームズ侯爵]]によって管理されている。 事件の真相を知る人物は多くはないものの、七耀暦[[1202年]]の《[[リベールの異変]]》の際に一部の[[遊撃士]]の間で共有された他、[[1206年]]にハーメル村の跡地にて[[結社《身喰らう蛇》]]と衝突した[[トールズ士官学院・第II分校]]の関係者と協力者達も知る事となった。 なお、帝国民が公に口外した場合、[[帝国機密法]]に則り国家反逆罪が適用される模様。 近隣の都市である[[紡績町パルム]]では、亡くなったハーメル村の人々を悼んで、毎年4月23日には静かに祈りを捧げる市民もいる。 **生存者 現時点で確定した生存者は[[ヨシュア・アストレイ]]、[[レオンハルト]]、[[アッシュ・カーバイド]](当時の名はヨハン)の3人。 ヨシュア及びレオンハルトは[[帝国軍]]によって保護されたが、事件の真相を知った後に[[結社《身喰らう蛇》]]へと身を寄せ、その後、[[執行者]]として加入した。 アッシュは事件直後に何者かの手で助けられ、帝国西部[[ラマール州]]の[[歓楽都市ラクウェル]]在住の水商売の女性に預けられた。 助けた人物は[[アッシュの母親]](義母)の馴染みの客であり、事件当時行商を営んでいたラクウェルの[[情報屋ミゲル]]である事が判明する。 生存者の中で最も年長であったレオンハルトは、[[1203年]]に[[リベール王国]]にて他界しているので、1206年現在は存命の生存者は2人となる。 **《黒の史書》における記述 #blockquote(){ &bold(){八は、贄となりし邑と百日の外征} ――閃の軌跡 III・《黒の史書》より} 《ハーメルの悲劇》は[[帝国]]の[[皇帝家]]に伝わる[[古代遺物]]である《[[黒の史書]]》に記述されており、皇帝[[ユーゲントIII世]]は、帝国内のいずれかの村の全滅とその後の戦争を知り得る立場にいたのかもしれない。 **&this_page()に関連するキャラクター [[ヨシュア・アストレイ(ブライト)>ヨシュア・ブライト]](事件の生存者 [[ハーメル村]]の住民) [[レオンハルト]](事件の生存者 ハーメル村の住民) [[カリン・アストレイ]](事件の犠牲者 ハーメル村の住民) [[アッシュ・カーバイド]](事件の生存者 ハーメル村の住民 当時の名はヨハン) [[ジャン]](事件の犠牲者 ヨハンの父) [[エミリア]](事件の犠牲者 ヨハンの母) [[ゲオルグ・ワイスマン]](関与者 [[結社《身喰らう蛇》]]第三柱) [[ギリアス・オズボーン]](事後処理を主導 [[帝国正規軍]]准将) [[ユーゲント・ライゼ・アルノール]]([[エレボニア帝国皇帝]] 事後処理を指示) [[ルドルフ・アランドール]](首謀者の一人 帝国正規軍准将) [[ジョセフ]](関与者 帝国正規軍将校) [[ミゲル]](事件から逃れたアッシュを保護 当時は行商人) ---- **このページに登録されているタグ &tags_list()