K 尿細管機能異常
小項目
- 腎性尿崩症,Fanconi症候群,尿細管性アシドーシス,シスチン尿症,家族性低リン血症性くる病,Bartter症候群,Gitelman症候群,Liddle症候群,Sjogren症候群,特発性尿細管性蛋白尿〈Dent病〉
100B42
低リン血症をきたすのはどれか。
a 腎性糖尿
b 腎性尿崩症
c 副甲状腺機能低下症
d シスチン尿症
e Fanconi症候群
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
100B43
疾患と尿所見の組合せで正しいのはどれか。
a 尿酸結石――――――――――――――――アルカリ尿
b シスチン尿症――――――――――――――アミノ酸尿
c Cushing症候群―――――――――――――低カルシウム尿
d 副甲状腺機能亢進症―――――――――――低カリウム尿
e Ⅰ型(遠位型)腎尿細管性アシドーシス――高クエン酸尿
× a
○ b
× c
× d
× e
正解 b
100F41
48歳の女性。2か月前から両手のしびれが持続するため来院した。尿所見:pH 7.6。血清生化学所見:Na 145mEq/l,K 2.7mEq/l,Cl 115mEq/l。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.35,PaO2 98Torr,PaCO2 33Torr,HCO3- 18mEq/l。
基礎にある酸塩基平衡障害はどれか。
a 呼吸性アルカローシス
b 呼吸性アシドーシス
c 代謝性アルカローシス
d アニオンギャップ正常の代謝性アシドーシス
e アニオンギャップ増加の代謝性アシドーシス
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
診断 尿細管性アシドーシス
99A36
22歳の女性。脱力感と手のしびれとを主訴に来院した。意識は清明。身長 160cm,体重 38kg。体温 36.5℃。脈拍 76/分,整。血圧 94/50mmHg。浮腫を認めない。尿所見:蛋白(-),糖(-),潜血(-),沈渣に異常を認めない。血液所見:赤血球 390万,Hb 13.2g/dl,Ht 36%,白血球 7000,血小板 30万。血清生化学所見:総蛋白 7.0g/dl,アルブミン 4.5g/dl,尿素窒素 16mg/dl,クレアチニン 0.8mg/dl,総コレステロール 160mg/dl,トリグリセライド 90mg/dl,AST 21単位,ALT 18単位,γ-GTP 30単位(基準 8~50),Na 147mEq/l,K 2.5mEq/l,Cl 101mEq/l,Ca 9.0mg/dl,P 3.0mg/dl,Mg 1.2mg/dl(基準 1.6~2.6)。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.48,PaO2 96Torr,PaCO2 47Torr,HCO3- 34mEq/l。血漿レニン活性 7ng/ml/時間(基準 1.2~2.5),アルドステロン 50ng/dl(基準 5~10),尿中カルシウム・クレアチニン排泄比 0.1以下(基準 0.1~0.2)。
最も考えられるのはどれか。
a 原発性アルドステロン症
b Fanconi症候群
c Bartter症候群
d Gitelman症候群
e Liddle症候群
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
診断 Gitelman症候群