B 糖尿病性ケトアシドーシス〈ケトン性昏睡〉
102I60
19歳の女性。意識混濁のため搬入された。2か月前から体重減少に気付いていた。1年前の健康診断で異常はなかったが,2週前の健康診断の結果は空腹時血糖 256mg/dlであった。今朝から意識がもうろうとしてきた。意識レベルはJCS Ⅱ-20。身長 161cm,体重 40kg。呼吸数 22/分。脈拍 112/分,整。血圧 122/88mmHg。
身体所見で認められる可能性の高いのはどれか。
a 眼底出血
b 眼球突出
c 下腿浮腫
d うぶ毛密生
e Kussmaul呼吸
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
診断 糖尿病性ケトアシドーシス
100C19,100C20,100C21
次の文を読み,19~21の問いに答えよ。
28歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。
現病歴: 6年前,入社時の健康診断で高血糖と尿糖とを指摘されたが,症状がないため放置していた。半年前からロ渇と多尿とがあり,ジュースやスポーツドリンクをよく飲むようになっていた。最大体重27歳時94kgであった。1か月前から体重が急激に減少し,倦怠感が増強していた。今朝からぐったりとなり意識がもうろうとなった。
既往歴: 子供のころから肥満であった。
家族歴: 父と兄とが糖尿病である。
現症: 傾眠傾向で,大声で呼ぶと開眼する。身長 176cm,体重 84kg。体温 36.2℃。呼吸数 22/分。脈拍 96/分,整。血圧 132/88mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めず,眼球結膜に黄疸を認めない。口唇と舌とは乾燥している。心雑音は聴取しない。肝は右肋骨弓下に2cm触知する。浮腫は認めない。アキレス腱反射は両側消失している。
検査所見: 尿所見:比重 1.036,蛋白(-),糖 4+,ケトン体 3+。血液所見:赤血球 480万,Hb 14.6g/dl,Ht 46%,白血球 9800,血小板 22万。血清生化学所見:血糖 820mg/dl,HbA1c 14.6%(基準 4.3~5.8),総蛋白 7.4g/dl,アルブミン 3.8g/dl,尿素窒素 34mg/dl,総コレステロール 282mg/dl,トリグリセライド 340mg/dl,AST 32単位,ALT 48単位。
C19 この患者の検査所見で予想されるのはどれか。
a GAD抗体陽性
b 低カリウム血症
c 高インスリン血症
d 代謝性アシドーシス
e アニオンギャップ減少
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
C20 この患者にまず行う処置はどれか。2つ選べ。
a 酸素吸入
b 生理食塩液輸液
c スルホニル尿素薬投与
d 重炭酸ナトリウム静注
e 速効型インスリン静脈内持続注入
× a
○ b
× c
× d
○ e
正解 be
C21 この患者の治療中に注意すべき心電図所見はどれか。
a U波
b 異常Q波
c 心房細動
d テント状T波
e 右脚ブロック
○ a
× b
× c
× d
× e
正解 a
診断 2型糖尿病,糖尿病性ケトアシドーシス