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八尺様

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nsdr2020

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八尺様」(はっしゃくさま)とは、「洒落怖秘封霖【非公式】」(『秘封霖倶楽部』)、および『怪談金玉袋』のエピソード「村と空手部と八尺様」にて言及されているネット上の都市伝説。都市伝説の内容は「『八尺様』という背の高い女性のようなものに一度『魅入られる』と、数日で取り殺される」というもの。作中でも小さな村を訪れた主人公たち(「洒落怖秘封霖【非公式】」では森近霖之助たち、『怪談金玉袋』では野獣先輩たち)が八尺様に遭遇したと思わせる展開があり、主人公たちはネット上で伝えられている話通りに八尺様の危険を回避しようとする。


しかし、それは八尺様ではなかったことが判明する。実は主人公たちの訪れた村では食人が習慣化しており、食人を行う村人たちは食べた人間の残骸から八尺様を模した人形を作っていた。そうして村に八尺様が出没するという噂を捏造することで、村人たちは村の外から食料となる人間を呼び寄せていた。ほんの幸運で村人たちの手にかけられずに済んだ主人公たちは、村を後にしてからその事実を知ることになる。つまり八尺様に言及はするが、そんなものは存在しないというオチに着地する話である。

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元ネタ

元ネタは2008年8月26日、2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)・オカルト板のスレ「 死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?196 」に投稿された怪談。語り手が高校3年に上がる直前、春休みに経験した出来事という形で語られた。

語り手は自宅から車で2時間弱の距離にある父親の実家を訪れ、広縁(椅子やテーブルが置かれている程度に広い縁側)でくつろいでいた。すると、「ぽぽ、ぽぽっぽ…」という声を聞き、2メートルほどの生け垣の向こう側にさらに背の高い女性の姿を目撃する。そして、そのことを祖父母に話すと、二人の様子は変わり、語り手はそれが「『八尺様』に魅入られた」ということだと告げられる。彼が目撃したのは「八尺様」そのもので、そのままでは数日のうちに取り殺されてしまうという。語り手はその危険を回避するため、2階の一室にこもり、翌朝の7時まで絶対に部屋を出てはいけないと祖父から指示される。

夜を明かす最中、窓ガラスを軽く叩く音が何度も聞こえてくる。祖父の呼びかける声も聞こえる。しかし、事前に祖父からは話しかけないと聞かされていたので、不気味なものを感じた語り手は無視を決め込む。そうして無事に朝の7時を迎えると、今度は家を出て車の中央の座席に乗せられる。周囲の座席すべてを埋める形で遠い親類の人間が座り、車の前後にも祖父の運転する車と父の運転する車を付けた状態で、父の実家を後にすることになる。車が徐行しながら進む中、語り手は「八尺様」が車を追ってきていることに気付くが、しばらくの後、無事に「八尺様」の行動範囲を抜け出して帰路につく。やがて語り手は10年以上何事もなく過ごすが、その後「『八尺様』の行動範囲を制限するために置かれていた地蔵が壊された」と祖母から告げられたといい、そこで話は終わる。

この物語の中には、「八尺様」を特徴付ける設定が多数散りばめられている。外見的な特徴としては大きな女の姿をしていて、身長はその名の通り八尺(240cm)ほど。ただし、服装や外見の若さは見る人によって異なる。地蔵によって行動範囲を制限されているというのも特徴であり、その理由は、行動範囲にある地区がその代わりに水利権か何かの権利を優先されていたためだという。また、成人前の若い人間、特に子供を特に狙う傾向にあり、上記にあるように、身内の声を真似ることで不安に駆られた子供を誘い出そうとすることもあると考えられている。

「八尺様」のエピソードはネットを介して広まり、『 裏世界ピクニック 』などのネットの都市伝説を題材とする作品に登場することもある。しかし「大きな女の姿」で「子供を狙う」という特徴から、近年では怪談よりも成人向け漫画の「おねショタ」ジャンルの一角に収まりつつある。

余談だが、『秘封霖倶楽部』、『怪談金玉袋』、『裏世界ピクニック』のいずれでも主人公たちは大学生、つまり成人済みであり(どれも作中に飲酒の描写がある)、「八尺様」の標的となりやすい年齢層からは外れている。

外部リンク


関連項目

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