※本項はフィクションを扱っています。本項の内容は実在の人物、出来事、団体と一切関係ありません。
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概要
土台している作品や用語
『秘封霖俱楽部』の二次創作であると同時に、「ゆっくり」(
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)や「ずんだもん」(
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)などの音声合成ソフトを使用して喋るキャラクターによる、全く無関係な創作物をいくつか土台としている。その土台の創作物は、例として『間違いだらけのクトゥルフ神話TRPG』(
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)『ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話』(
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)(*1)、「たくっちチャンネル」(
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)のオリジナルキャラクターなど。
また、ほかにも昭和末期から今に至るまでの様々なテレビドラマシリーズ、実写映画、コンピュータゲーム、小説や漫画について、その登場人物や作中用語を引用したり、本作の一部として使用したりしている。脈絡なく他作品の名前が次々と出てくるので、それらについて事前に認知していないと単に知らないキャラが続々出てくるだけに見え、『秘封霖倶楽部』のファンであっても読むのに難儀する。なお、「ペンギンビッチ」など明らかに『極・魔導物語』を意識しているような言葉も用いられている。
それ以外にも登場人物のセリフとして、アニメやドラマ、レトロゲーム、映画などについての知識の羅列が作品の大半を占めている。ほとんどは文字通りただの羅列(アニメやドラマについてはキャスティングについての情報の羅列、それ以外はほとんど作品名などの固有名詞の羅列)であり、作品のストーリーに関係しないので、意味が分からなければ読み飛ばしても問題ない。
また、作者の嗜好からなのか、1970年代から1980年代にかけての旧車(自動車、オートバイ)が頻繁に登場し、東方モータリゼーションとしての側面もある。
他作品の登場人物や実在人物の改変描写
内容は必ずしも原作のようなホラーではなく、原作の登場人物について、原作にはない人間関係と、そこに登場する人物の異常性を掘り下げていくという要素が大きい。そのために無関係な他の作品の登場人物が異常な人物としてクロスオーバーしてくる。
ただし、その登場人物だけが異常というわけではなく、彼らを取り巻く社会風景自体も異常である。例えば2話目にして、バスに全裸の少女(霧隠魔理沙)が乗ってきても乗客が誰もその様子を気にしていないどころか、急ブレーキで乗客が心臓発作を起こして死亡する、その乗客を運転手がドブ川に捨てるなどと言い出す、体調の悪い乗客が次々と脱糞・嘔吐するという場面がある。また、魔理沙、黄龍、蓮子の実母、金髪ロリ店長など、出てくる女性キャラクターが次々と、当たり前のように不特定多数の男と性交していると言及される。そして、相手に蹴られただけで内臓や眼球が飛び出る、現金輸送車襲撃犯の主犯格である永山を強盗仲間たちが工場のプレス機で永山を潰す、泥ママが北斗神拳を使って、レイ・ベンバーを惨殺する、愛沢浩司を火葬場の窯に押し込んで、生きたまま火葬するといったスプラッターなバイオレンス描写が出てくる(特に改変された悪役たちが主である)。悪人が明らかにスポークで頭部を突かれて死んでいるのにギャラリーが不殺で悪人を倒したと称賛するといった描写がある。
他にも何の脈絡もないような場面が多いが、話が前後しているだけで、一貫した背景があるようだ。一見すると「作品自体が異常」にも見えるが、本作と同様に原作破壊に満ちた二次創作小説が作中作として言及される場面もある。そのため「作品自体が異常」なのか、あるいはそのような異常な作品について自己言及する「前衛的な作品」を意図しているのか、どちらなのかは定かではない。
あらすじ
第1~4話(ルクマリ編)
本シリーズのストーリーは、『秘封霖倶楽部』のエピソード「メアリー・スー」の後と思しきところから始まる。主人公の森近霖之助のもとに木村ルーク(
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)という顔見知りの刑事から「メアリー・スーの事で話がある」と連絡が入り、霖之助はなぜルークがメアリー・スーのことを知っているのかについて考えを巡らせる。
その後、霖之助は宇佐見蓮子の実父の法事に参加するついでに、移動の際のマイクロバスでルークと合流する。ルークは日ごろから霧隠魔理沙(
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)という少女を「ペット」として連れまわし、売春に利用しており、当日も全裸に首輪をした魔理沙を連れて霖之助の前に現れる。魔理沙はバスの中で脱糞し、同乗していた二日酔いの蓮子や他の乗客も嘔吐したり脱糞したりし、霖之助は悪臭で意識を失う。結局、ルークからの「メアリー・スーの件」には触れられずに終わる。
後日、霖之助は、メリーがふいに謎のプリントから読み上げた一文の詩について意味を調べるうちに、「フレデリカ襲撃事件」なる殺人事件についての情報にたどり着く。事件の内容は、フレデリカ・スカーレットという女子高生が自身の作った二次創作小説を理由に殺害されたというもの。続いて、スタン・エルロンという人物が霖之助のもとを訪ねる。スタンはルークの親友で、目的は郵便配達員から受け取ったルーク宛ての荷物をルークに渡すこと。だが、ルークは魔理沙との性行為に夢中で、自分の声が届かないので、代わりに霖之助に渡してもらいたいという。また、スタンは先のプリントに書かれた詩の作者で、フレデリカのことを知っていると話す。彼女の創作を見てフレデリカに殺意を抱いたことはあるものの、殺害には加わっていないという。
スタンが去り、後からやってきた蓮子とメリーに荷物のことを話すと、蓮子は驚き、スタンはフレデリカ襲撃事件より前に自殺したことを告げる。スタンから受け取った荷物を開けると、中に入っていたのはルークの顔写真が貼られた藁人形だった。
第5話以降
上記の第4話までがいわば「ルクマリ編」だが、次の第5話「竜崎怪談」のエピソードから、話は別の主題に移っている。
- #5「竜崎怪談」からは、竜崎エルが異世界に行って巫女に会った体験以降、竜崎に関して霊的な現象が起こるという話(竜崎エル編)。
- #8「修学館の噂」からは、Kトンネルという場所と、その近辺に信者がいた「たくっち教」に関して数々の殺人事件が起きるという話(たくっち教編)。
- #14「ZOOM会議にて」からは、ゆっくり茶番劇商標登録問題( ピクシブ百科事典 )に関して、発端となった人物の裏に反社会勢力が動いていることが判明し、制裁が加えられる話(ゆっくり茶番劇編)。
- #18「キャリー・ホワイト問題」からは、金髪ロリ店長がJ地区とその場所に関わりのある物部天獄の呪いに触れ、そこから物部天獄の教団についての出来事が展開していく(物部天獄編)。
- #28「菫子の恋人」からは、宇佐見菫子と恋人のロイド・アーヴィングが色々な怪現象に巻き込まれていきながらも事件を解決していく話(宇佐見董子シリーズ)。
- #31「不審者」からは、物部天獄編とかかわりのない、それぞれ1~2話程度の小話が代わるがわる繰り広げられる(幕間)。
- #40「血の涙を流す能面」からは、コハク・ハーツが中国地方の神社の神主から譲り受けた、世界崩壊のトリガーになりうるという「竜霊起動システム」を、霖之助が回収して無効化する話(竜霊起動システム編)。
- #89「マネキン屋敷の怪」からは、蓮子の親友であり、オカルトマニアのジュード・マティスが怪事件と巻き込まれてながらも、八雲紫や古明地こいしといった幻想郷の住人たちと交流を深めていく話(ジュード・マティスシリーズ)
上記の連続している話の途中でも、脇道に逸れて様々な事件や小話が出てくる。ただし、上記のルクマリ編と同様にオチにあたるような事件解決の描写などはなく、ある程度物語が展開するだけでそのまま話の主題が次々と切り替わっていく。
また、最近では秘封霖倶楽部の「名前の無い神社」から数年後の世界を舞台にした「贋秘封霖倶楽部、出動せよ!」と横山孔明教授と明神タケル(通称:マーズ)のコンビを主人公にした「孔明教授の事件メモ」が制作されている。
登場人物
メインキャラクター
- 森近霖之助 - 『秘封霖倶楽部』の主人公であり、本作の主人公を兼ねる。ルークやその周辺の人物の異常な言動や、それに伴う事件に巻き込まれていく。
- 本作では木村ルークから譲り受けたホンダ・バラードCR-Xを愛車にしている。
- 宇佐見蓮子、マエリベリー・ハーン(メリー) - 『秘封霖倶楽部』の登場人物。二人とも、日常的に霖之助と行動を共にしている。
- 蓮子はルークやスタンの友人であり、ルークの「ペット」の存在や、スタンが自殺したことをかねてから知っているが、霖之助はそれらについて後から知ることになる。また、蓮子の高校時代の親友にはエミル・キャスタニエ、ルークの恋人であるファラ・エルステッド、秘封俱楽部の先輩、宇佐見菫子の恋人であるロニーことロイド・アーヴィング、蓮子と同じオカルトマニアであり、八雲紫の協力者であり、北白河ちゆりの恋人であるジュード・マティスがいる。また、蓮子はバイク好きの養父や親友たちの影響からかベスパとホンダ・MTX200Rを愛用している。
- 本作は蓮子の出自、実の両親にまつわるエピソードが多い(秘封の二次創作ではあまり語られない)。
- 蓮子はルークやスタンの友人であり、ルークの「ペット」の存在や、スタンが自殺したことをかねてから知っているが、霖之助はそれらについて後から知ることになる。また、蓮子の高校時代の親友にはエミル・キャスタニエ、ルークの恋人であるファラ・エルステッド、秘封俱楽部の先輩、宇佐見菫子の恋人であるロニーことロイド・アーヴィング、蓮子と同じオカルトマニアであり、八雲紫の協力者であり、北白河ちゆりの恋人であるジュード・マティスがいる。また、蓮子はバイク好きの養父や親友たちの影響からかベスパとホンダ・MTX200Rを愛用している。
#1~4(ルクマリ編)
- 木村ルーク(
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) - 霖之助の顔見知りの刑事。『秘封霖倶楽部』のエピソードにてメアリー・スーがSCP財団に収容された出来事について、何か知っているかのようなことを霖之助に仄めかす。
- ルークもまた刑事という立場上、同僚の女刑事、ベルベット・クラウと共に異常な怪事件へと巻き込まれていく。そして、sarielや綿月依姫とは協力関係にあり、ルークは霖之助を監視する役目を担っていた。
- ルークの親族には木村本家という存在があり、本家に関しては依姫と同盟関係にあったこと以外、謎に包まれている。
- 彼もまた、霖之助や竜崎とは立場は違えど怪事件を解決していく事になる。本作において霖之助、竜崎の次に活躍するエピソードが多いため、主人公の一人という立ち位置でもある。
- ルークもまた刑事という立場上、同僚の女刑事、ベルベット・クラウと共に異常な怪事件へと巻き込まれていく。そして、sarielや綿月依姫とは協力関係にあり、ルークは霖之助を監視する役目を担っていた。
- 霧隠魔理沙( ピクシブ百科事典 ) - ルークに全裸で拘束されつつも行動を共にしている少女。外見は霖之助の知り合い(おそらく霧雨魔理沙( Wikipedia )のこと)に似ている。ルークを愛しているが、ルークからは「ペット」として動物同然に扱われ、売春に利用されている。ルークと性交するうちに初潮を迎えた。
- コトリ鬼 - ルークの家にいる謎の般若。家に入るものを右手のカギ爪でひっかき、後ろから肩を叩いて振り向かせた後、左手のウィンディ・ピストルで眉間を撃つ。蓮子の実父の四十九日法要の二日前、ルークの家を訪れた蓮子を同じ方法で襲う。ただし撃つのは殺すためではないらしく、ルークはすでに3回眉間を撃たれている。
- クレス・アルベイン(
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) - ルーク、スタン、魔理沙の友人。霖之助の知人でもある。蓮子の実父の四十九日法要の二日前、ルークの家を訪れた蓮子の前に現れる。
- 魔理沙を「ロードス島戦記のディード( Wikipedia )みたい」だと言って人間扱いし、入浴させたり、オムライスや服を与えたりして、翌日のスタンの命日の墓参りに連れて行こうとする。
- 『ロードス島戦記』が好きだが、第1話よりも過去の時点でメアリー・スーから『ロードス島戦記』を貶されて逆上し、街中で出刃包丁を振り回して逮捕された。そのため、蓮子にとっては刑務所にいるはずの人物だった。それだけでなく、スタンの命日も蓮子にとって3か月前のことだった。(蓮子自身が過去にタイムスリップしている?)
- ミハエル・ラリルレンコ - 生まれたばかりの蓮子を「コスプレをしたアバズレみたい」「ペンギンビッチみたい」と言い、その後出生届も出さずに放棄した、生みの親とされた男性。2話目の時点から49日前、コンビニで会計中に突然首が180度回転し死亡(蓮子の養父は存命)。クレスがルークに送ったLINEのメッセージによれば、実際には蓮子の実母を下宿させていただけで交際はしておらず、実母のエイズにも感染していなかったため、実父ではないらしいと判明。
- セリフがやたらに『極・魔導物語』の田中一郎と一致する。自称魔導坊(『魔導物語』のファン)で、『ぷよぷよ』を好んで遊んでいたが、アルルの名前が覚えられず「コスプレをしたアバズレ」「ペンギンビッチ」と呼んでいた。つまり生まれたばかりの蓮子をそう呼んだのは、アルルのようだと思ったということらしい。また、実は「ペンギンビッチと一緒に奈良ドリームランド( Wikipedia )に行きたかった」と遺言に言い残すほど、蓮子を愛していたらしい。
- 首が180度回転するという死に方は、#43「霖之助のアルバイト奇談」にて、中国地方でダムに沈んだ集落の呪術使いと関係があると判明。この集落には半人の種族が多く住んでいた。
- ミハエルを手を下したのは月夜と葵という女子高生二人組であり、ミハエルは二人組の実験台にされてしまったのである。なお、月夜と葵は呪術使いのルーナまでも手にかけている。
- オリガ・オコレンコ - 蓮子の実母だが、身元不明で、不特定多数の男性と交際していたと噂される。蓮子を産んだ直後にエイズで死去。
- #151「呪いの平家蟹」にて、蓮子の実父はオリガの兄であるセルゲイ・オコレンコであることが判明する。
- 黄龍魔理沙 - ルークの家に置かれていた女性の剝製。単に「黄龍」と呼ばれる。蓮子の実父も「黄龍」という名の「ペット」を飼っていた。霖之助の推測ではこれらは同一人物で、蓮子の実父からルークへと売り渡されたのではないかという。
- 『ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話』( ニコニコ大百科 )に同名の人物が登場する。同作を基にした漫画作品『水瀬陽夢と本当はこわいクトゥルフ神話』では「黄龍」(ファンロン)という名で登場。
- フレデリカ・スカーレット - 腐女子の高校生。故人。学校でいじめに遭い、ストレス発散として『機動戦士ガンダムSEED』のエロSS(二次創作小説)を書き、周囲に公表していた。作中で『Kanon』の「U-1創作」(
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)に手を出したり、他のガンダムシリーズとクロスオーバーさせたりしていたが、それらの作品のことは知らず、作品内容は原作破壊やヘイト展開に満ちていた。『特装機兵ドルバック』と『無限のリヴァイアス』のクロスSSを公開したことで2名の自殺者を出し、暴徒化したオタクたちに学校に乗り込まれて殺害された(フレデリカ襲撃事件)。
- キャラクターの出典不明。名前でググると、「ソードワールド2.0」( 公式サイト )というTRPGのプレイヤーキャラ作成ツールで作成・保管された同名のキャラクターが出てくる。→ 「 フレデリカ・スカーレット - キャラクター保管所 」
- スタン・エルロン - ルークの旧友。ガンダムが好き。フレデリカ襲撃事件より前、蓮子の実母からの輸血でエイズに感染したことを苦に、ルークの目の前で飛び降り自殺を遂げた。にもかかわらず、その後霖之助の前に姿を現す。
- 生前、声優ネタを織り交ぜた意味不明な詩を多数ネット上に残している。彼の詩の解読は秘封霖俱楽部の活動の一環となっている。
- フレデリカ襲撃事件を知っている。『特装機兵ドルバック』と『無限のリヴァイアス』というアニメが好きで、これらのクロスオーバー二次創作を作ったフレデリカに憤慨したと話す。
- 霖之助の前に現れるより前には、魔理沙が「人様の墓」(=スタンの墓?)で排泄したことに怒り、ルークの家を訪れた。このとき、魔理沙がルークと性交するうちに初潮を迎えたところを目撃した。家を出ると郵便配達員と思しき男からルーク宛ての荷物を受け取ったが、ルークが呼びかけに応じず荷物を渡せなかったので、代わりに霖之助に渡してもらおうとする。その後、スタンがすでに自殺していたことを蓮子から知らされ、霖之助が荷物の中を見ると、それはルークの顔写真が貼られた藁人形だった。
- ルークとクレスによればスタンは「飛田展男が医者のエロアニメ」(『夜勤病棟』(*2))のファンだが、当人は否定する。
- マリー・エージェント - スタンの友人で、スタンとはガンダムの話でよく盛り上がっていた。二人はルークから「聖闘士星矢で言うと星矢と沙織」とからかわれていた。スタンが自殺した後、「スタンのいない世界は星矢がいない聖闘士星矢」と言い残し、葬式の翌日に葬儀場で首吊り自殺を遂げた。
#5~7(竜崎エル編)
- 竜崎エル(
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) - Y国の過激な動画配信サイト「きめチャンネル」で有名な怪談師(Y国では稲川淳二の怪談や洒落怖による怪談ブームが起きている)。のちに怪談師として顔が売れ、地方局のラジオ番組やテレビ番組に出演するようになる。本作では霖之助やルークだけでなく、彼もまた異常な怪事件に巻き込まれていく。その怪事件を竜崎単体で解決するエピソードが多い。
- 怪談で異世界に行った経験について話している。このとき異世界の神社で巫女と出会い、再会を約束して引き返した。霖之助は竜崎が「幻想入り」( ピクシブ百科事典 )したのではないかと疑っている。とすれば、竜崎が出会った巫女とは博麗霊夢( ピクシブ百科事典 )だったことになる。なお、当時の竜崎は日本ファルコムのRPG「イース」や「風の伝説ザナドゥ」に熱中していた。
- 霖之助や他の誰かが竜崎の恋人であるアーシェス・ネイ( ピクシブ百科事典 )の話をすると、決まってその場にいない何者かが壁を叩く。霖之助の推測では、これは竜崎とネイの関係をよく思わない何かの仕業で、確実に竜崎の異世界での出来事と因果関係がある。
- 最新話では「竜霊起動システム」によって竜崎と霊夢が再会すると、世界が崩壊することになっている。ちなみに霊夢は竜崎には興味はなく、物質的に恵まれた現代に行くことが真の目的である。また、物部天獄の教団の人間から幻想郷に関しての嘘の情報を聞かされる。#338「竜崎オーバードライブ」にて、ネイとともにY国へ移住した。移住の際、自宅とヤマハ・RZ125、マツダ・ファミリアを秘封霖倶楽部に譲った。
- 怪談師になる前は「いらすと書房」という出版社でゲラ刷りの仕事をしていた。なお、「いらすと書房」は泥幸が社長になった途端、経営が悪化して倒産した。また、「いらすと書房」が出版する怪談本で怪談ネタを提供していた。
- エミル・キャスタニエ(
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) - 蓮子の高校時代からの親友。蓮子からは「エミ」と呼ばれている。なお、エミルは蓮子に思いを寄せている節がある。愛車はヤマハ・RZ250。高校時代に何者かから「美大ボール」(
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)という作者不明の絵画を送り付けられた。
- 「美大ボール」に近寄るものは竜崎を探し求める声を耳にし、吸い寄せられ、マインドコントロールされる。この力は、恋人のことを思うと振り切ることができる。恋人のいない蓮子は自分の顔を殴り、自己催眠を用いて自分を愛していると念じることで振り切ることに成功。
- ロロ( ピクシブ百科事典 ) - 動画配信サイト「きめチャンネル」の動画投稿者で、霖之助のZOOM仲間。竜崎の知人。霖之助に動画投稿者になるよう誘う。
#8~13(たくっち教編)
- メル(
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) - メリーの中学時代の趣味仲間。一条家殺人事件(テレビドラマ『家なき子2』作中の殺人事件)について、相沢すず(当時12歳の安達祐実が演じていた『家なき子2』の主人公)とともに関与を疑われていた。なぜなら、メルには他校の男子からの人気があって、一条家の息が掛かっていた修学館の女子生徒から忌み嫌われており、あわせてメルの中学も修学館と折り合いが悪かったため。このことでメリーも修学館の女子生徒たちによる監視の対象に含まれていた。
- メルに対する疑いは修学館の女子生徒からの怨恨で生じていたので、犯人の逮捕によって疑いが晴れても、メルと修学館の女子生徒たちが和解することはなかった。その後、教育委員会の介入と一条家の庇護がなくなったことで、修学館は名門校から底辺DQN校に成り果てた。
- 現在に至り、修学館の生徒50人がKトンネル付近で集団失踪。霖之助、ルーク、蓮子たちの山狩りにより、すべて遺体となって発見される。生徒たちがKトンネルに行った理由自体も不明。
- 清丸国秀( ピクシブ百科事典 ) - Kトンネルについて、霖之助が警察官(?)のカル=ス( ピクシブ百科事典 )から聞いた話に登場する人物。Kトンネルの近くにあるたくっち教信者の民家に立てこもったが、武装して駆け付けた自警団(ヤクザ)による総攻撃を受けて警察の前に飛び出した。
- 矢島透(
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) - 「夢色キャスト」(
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)のファン。同好の有馬たくや(
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)、中島敦と行動している。フードを被った女に付きまとわれ、自宅アパートの窓ガラスを割られたり、階段で突き飛ばされたりしたことがある。霖之助いわく、フードの女は「怨念が偶像化した」もので、透の心当たりとしては、近所のゲームショップで「かまいたちの夜」を馬鹿にしたことがきっかけではないかという(「かまいたちの夜」の主人公なのに)。
- 「かまいたちの夜」のファンたちと対立しており、「かまいたちの夜」のファンはゲームに関して無知無学のにわかで、「かまいたちの夜」を異常なまでに崇拝していることだけが取り柄だと心底軽蔑している。
- 「かまいたちの夜」のファンである佐竹高彦(テレビドラマ版「かまいたちの夜」の主人公。藤原竜也が演じていた)と対立したことがある。そのため、彼がフードの女とグルだと考え、たくやと中島を連れて佐竹のアパートを襲撃し、慰謝料300万円を請求。その後、佐竹は、「かまいたちの夜」のファンサイトの利用者が廃校のペンションで大勢死亡した事件の犯人として逮捕された。
- レイモンド・きめぇ丸(
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) - Y国の動画配信サイト「きめチャンネル」を運営する「きめチャン帝国」のCEO。「きめチャン帝国」は「きめチャンネル」の運営のほか、映画、ドラマ、アニメの配給、テレビ放送局の運営、ゲーム販売、輸入車ディーラーを手がけるメディアコングロマリット(
Wikipedia
)。
- 12話目「とある喫茶店にて」の時点から3年前、竜崎、ネイとともに関西を観光中、関西退魔士協会にたくっち教信者と疑われて軟禁されたことがある。この出来事を機に、きめチャンネルを通じて関西退魔士協会を叩く方針を固めた。
- T・K(仮名) - 関西退魔士協会を率いる10代の女性。黒髪ロングという外見。霖之助からはメアリー・スーではないかと疑われる。差別的な思想のもとにチート能力を行使し、「たくっちはインディアン(ネイティブ・アメリカン)やベトコン( Wikipedia )と手を組んで日本を乗っ取ろうと企んでいる」「たくっちは地球を滅ぼそうとする地球外生命体、メアリー・スーであり、人間同士の戦争はたくっちの毒電波により引き起こされている」という神の宣託によってたくっち教と対立していた。しかし、関西退魔士協会の問題行動によって警察の家宅捜索を受け、そこで惨殺死体として発見される。死体は腹を裂かれ、頭の皮を剝がされていた。
- ユート - 霖之助の家の近所の公園に住む半人。義務教育中に全く勉強せず、資格や免許もないため、日雇い労働者に身をやつしている。自身の境遇は「自分が半人で差別されているため」だという被害妄想にとらわれており(ただし、半人が被差別人種であるというのは事実)、そのためたくっち教に帰依することで現実逃避している。その後、霖之助の通う大学の構内で暴れ、不法侵入で逮捕される。
- みぃ(
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) - たくっち教の教祖。世間からは紫狐と呼ばれる。ユート同様に無知無学無教養で、半人であるため差別を受けていた中、神(たくっち)の「Mensch(人間)をDialog(対話)でなくGewalt(暴力)で分からせろ!MenschをAussterben(絶滅)せよ!」という啓示を受けた。信者からのお布施目当てもあり、それまで政府の弾圧により消滅していたたくっち教を復活させ、現状に不満のある半人を片っ端から入信させた。自身を「Jesus Christus(イエス・キリスト)の再来」を称し、「Christentum(キリスト教)を作ったのはたくっち様」、「Baader-Meinhof-Gruppe(ドイツ赤軍(
Wikipedia
))とUrkommunismus(原始共産制(
Wikipedia
))」のやり方(=暴力)こそが人類を平和にすると主張する。復活後もたくっち教は関西退魔士協会や警察からの迫害を受けていたが、関西退魔士協会の壊滅をもって活発化。
- 「竜霊起動システム」をコハクから奪い取って換金しようと目論むが、後日何者かに生きたまま腹を捌かれ、足立区綾瀬にて遺体となって発見される。
#14~17(ゆっくり茶番劇編)
- Y氏 - ゆっくり茶番劇商標登録問題( ピクシブ百科事典 )の発端となった人物。反社会的勢力がバックについている。そのため、きめチャン帝国の目論見によりヤンキーの愚連隊に処刑され、その様子は地上波のニュースで放映された。
#18~30(物部天獄編)
- 金髪ロリ店長(フランドール・スカーレット)(
ピクシブ百科事典
) - レトロなゲームハードを取り扱うゲームショップの店長。東方のキャラクターとは同姓同名の別人とのことで、吸血鬼ではない。ショップ自体は父親が創業したもので、父親は先代の店長にあたる。その父親とは日常的に近親相姦にふけっており、それ以外にも露出行為などをしている。
- 小学生の頃、テレビドラマ「若葉のころ」( Wikipedia )が好きで、中でも堂本剛と奥菜恵のカップリングが好きだったが、そのことでキャリーと対立するようになった。
- 先代店長と腸内洗浄プレイ中に激しい頭痛に襲われ、竜崎からの連絡でそれが物部天獄の紙人形の呪いだと判明する。当人の心当たりは、初めにキャリーとの堂本剛を巡る対立で、次にマーガレットとの対立だった。
- J地区の男子 - 小学生のころの金髪ロリ店長の前に突如現れ、言われるがまま彼女と性交した少年。かと思いきやいつの間にかいなくなっており、J地区の人間を斧で皆殺しにしていた。J地区は現代文明との繋がりを断っており、物部天獄の呪いと繋がりがあったが、この出来事によって滅ぼされた。この事件の数週間後、メリーがアルバイトで勤めていた名画座にて遺体となって発見されたが、犯人は不明。
- キャリー・ホワイト( ピクシブ百科事典 ) - 金髪ロリ店長と対立している人物。理由は、金髪ロリ店長が「堂本剛×奥菜恵」のカップリングが好きな一方、キャリーは「堂本剛×ともさかりえ」というカップリング(テレビドラマ『金田一少年の事件簿』( Wikipedia )で共演していた)が好きらしいから。そのことで、金髪ロリ店長は自身とキャリーのことを「奥菜恵と『ともさかりえ』」とたとえていて、この対立を「キャリー・ホワイト問題」と呼んでいるらしい。ただし、作中の「キャリー・ホワイト問題」の説明はさっぱり意味が分からないように書かれている。
- マーガレット・ホワイト - キャリーの母親。金髪ロリ店長と先代店長の近親相姦を理由に二人を罵倒している。その因果か不明だが、先代店長とトラブルを起こしたことがあり、「宗教キチガイ」と言われている。そのことで物部天獄の呪いにも手を出しかねないため、金髪ロリ店長が紙人形の呪いを受けた際に犯人と断定される。その後、キャリーの家から証拠の「呪いの紙人形」が見つかったため、親子ともども近隣住民から袋叩きにあい、行方不明となる。
#31~39(幕間)
- やみぃ - #34「スマイリーキクチ中傷事件の犯人」でメリーの高校生時代の回想に登場する人物。メリーが名画座でモギリのアルバイトをしていたときに現れた客。以前からバスで乗客の老人に突然逆上して暴行を加えたり、スマイリーキクチ中傷事件で逮捕されたりと素行に問題があった。実は名画座に現れた2日前、東大坂大学で女子大生を無差別に殺傷し、警察官に射殺されていた。
#40~45(竜霊起動システム編)
- コハク・ハーツ(
ピクシブ百科事典
) - 蓮子の古くからの親友。父親が神主の祖父と親友であり、昔、その縁から橋姫類の能面(*3)と竜霊起動システムを譲り受けた。両親はきめチャン帝国の関連企業として日本製バイク専門の販売ディーラーを営んでいる。薫子の立ち会いのもと、中国地方の山林を相続し、管理は薫子の父親に委託させた。
- 血の涙を流す能面 - コハクが地下室に保管している橋姫類の能面。悪いことが起こる前兆として血の涙を流す。
- 竜霊起動システム - 能面と同じくコハクが保管している、「ドラえもん」の「どくさいスイッチ」のようなボタン。ボタンを押すと博麗の巫女(霊夢)が竜崎のいる場所にワープする(#50 「霊夢の初恋の終わり」に説明がある)。この出来事は世界の崩壊に繋がるらしい。二つ存在し、一つはコハクが、もう一つはウィン爺が所持しているが、のちに両方とも「ピンが外される」ことによって無効化される。
- トリバー - みぃに唆されてコハクの地下室から能面と竜霊起動システムを盗み出し、蓮子の近所のリサイクルショップに売却しようとした犬族の半人。リサイクルショップの店主がコハクの知人だったため、その場で犯行がバレた。ただし、コハクと蓮子が地下室で能面を見てから居間に戻るまでの間に、能面とボタンを盗み出してリサイクルショップを訪れるという、不可解な描写がある。
- ウィン爺 - 2つある「竜霊起動システム」のうちの1つを持っていた人物。このことは董子から霖之助への連絡で判明する。コハクが相続した山林に不法に住み着いていたが、喉をかきむしった遺体として発見される。彼の「竜霊起動システム」は霖之助に回収され、起動しないようにピンを外される。
- 中国地方のダムに沈んだ半人の集落の生き残りだった。集落の住民はダム建設前に立ち退くことも許されずに虐殺された。ダムの完成後、政府の役人や建設会社の社員、近隣住民が次々と首を180度回転させて不審死。これは集落から生き延びたウィン爺もしくは他の呪術使いの仕業と考えられている。
- フードの女 - 金髪ロリ店長の小学生のころの回想に登場するフードを被った女性。下半身がない姿で空中浮遊している。放課後の小学校の図書室から「竜霊起動システム」と「ルクマリ起動システム」の本を借りた金髪ロリ店長の前に現れ、本を渡すように迫る。金髪ロリ店長は図書室で露出プレイをしていた後ろめたさから本を渡してしまう。
各話リスト
2020年
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2022年3月
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2022年4月~6月
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2022年7月~9月
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2022年10月~12月
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読者の反応(宣伝?)
作品の存在自体は、白地ちゃんねるにて宣伝されたことにより判明。
明らかに一見さんお断りな作風だが、内容や登場人物についてしみじみと語るほどのファン(?)がいるようだ。
ただ、ほかから反応や質問があってもガン無視で一方的に話し続けているところが不気味である。
明らかに一見さんお断りな作風だが、内容や登場人物についてしみじみと語るほどのファン(?)がいるようだ。
ただ、ほかから反応や質問があってもガン無視で一方的に話し続けているところが不気味である。
586:名無し : 2022/03/18 (Fri) 21:08:41
秘封霖の三次創作が掲載されていた。NDさんの作品と比べてどう思う?
587:名無し : 2022/03/19 (Sat) 11:16:33
書いてる人が東方TRPG動画とか昔のゲームが好きなのはわかった
クロスオーバーで出てくるものがいちいちマニアックだし知ってる人じゃないと面白くないっしょこれは
588:名無し : 2022/03/20 (Sun) 12:33:23
三次創作の新作が出ていたんだけど、出てくるキャラの大半が心の闇を
抱え込んでいるよなあ。竜崎は闇抱えてなさそうだけど。
動画投稿者がこういう発言しているし
「動画の内容なんぞ、誇張捏造込みで派手さがあれば売れるんだよ」
「ドキュメント性よりエンターテイメント重視だ」
「とにかく、エログロバイオレンス!」
「売れれば正義!」
「森近、お前も動画投稿者になれ!お前なら人気投稿者になれる!」
589:名無し : 2022/03/20 (Sun) 21:47:19
これって一話完結じゃなくてどこからか話がずっと続いてるの?
というよりも最初から読んだほうがいい?
590:名無し : 2022/05/20 (Fri) 22:13:42
例の三次創作の新作が出ていた。
タイムリーなネタがあるな。