「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤マントと赤いはんてん-16

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
 とても楽しい夢を見た気がする
 しかし、どんな夢か覚えていない

 とても幸せな夢を見た気がする
 しかし、どんな夢か覚えていない

 とても、とても恐ろしい夢を見た
 どんな夢だったか、はっきりと覚えていて
 そして、忘れる事などできはしない


 夢はいつだって、我々に恐怖ばかりを植え付けてくるのだ





                        Red Cape






「………むぅ」

 なんとも、最悪な目覚め
 あまり思い出したくない過去の夢を見た時以来か

「むむ~……」
「…おや、赤いはんてん?」

 むにむに
 赤マントの上に乗って寝ていた赤いはんてんも、目を覚ましたようだ
 なんとも、目覚めが悪そうだ

「…宴に招待されたのです。でも、招待してきたのが生首だったのです」
「奇遇だな。私もまったく同じ夢を見た」

 つまるところ、誰かが意図して見せてきた夢だ
 ただの偶然ではあるまい

「…それで、どうするのかね?赤いはんてん」
「あぅ?」
「その宴とやらに、行くのかね?」

 むにむにむに 
 赤マントの上で二度寝の体勢に入ろうとしていた赤いはんてんに、赤マントはそう尋ねる
 すると、赤いはんてんは、小さく首をかしげて

「行くに決まってるですよ。タダで飲み食いのチャンスなのです」
「良いのかね?「組織」の人間が来る可能性も否定できんが」
「あぅあぅ、「組織」が怖くてタダ飯食えるか!なのですよ」

 それに、と
 赤いはんてんは、どこか意地悪く笑った

「「夢の国」に対する勝利の祝宴なのですよ、参加しないはずがないのです」
「…なるほど」

 そう言う事か、と赤マントは苦笑する
 …全く
 確かに、そう簡単に割り切れるものではない事はわかっているが
 …少々、大人気ないような

「それじゃ、赤マント、おやすみなのです」

 ぺふんっ
 赤マントの胸元に突っ伏す赤いはんてん
 すぴすぴ、すぐに寝息を立ててきて

 …宴か
 不特定多数の都市伝説と顔を合わせるなど、久しぶりだ
 この街の都市伝説の現状を知るのにもいいかもしれないし…赤いはんてんを一人で行かせるのも心配だ
 自分も行くとしようか

 赤マントはそう考えて、自分も静かに二度寝の体勢に入るのだった








 悪夢が恐ろしいのは誰とも分かちえないから
 自分一人で背負わなければならないものだから

 しかし

 もし、その悪夢を誰かと共有する事ができたならば
 その恐ろしさを、誰かと共に乗り越える事ができるだろう





                        Red Cape






タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー