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連載 - ヤンデレ弟の日常-13

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匿名ユーザー

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「あ、兄さん?………………うん、わかった。じゃあ、僕も参加するね………謝らないでよ、兄さん。僕も、参加してみようかな、ってちょっと考えてたんだし……うん、それじゃあね」
「ん、お兄さんからか?」
「うん」

 兄の携帯から送られてきた、突然のメール
 その内容を見た青年は、すぐに兄に電話をかけていた
 メールの内容に付いて詳しく聞いて……今、話がついたところである

「店長、店長たちも呼ばれてる宴だけど、やっぱり、僕も参加するね?」
「お?そうか?じゃあ、料理を運ぶのを手伝」
「僕、それを料理だって認めたくないなぁ。特に天麩羅とか」

 にっこりと、青年は笑顔で言い切った
 自分がアルバイトしている店の店長相手の言葉づかいじゃない
 ぐさり
 流石にちょっぴり傷ついたのか、店長はいじけている

「…いや、な?流石に見た目Gそのものだから、食欲湧かないよな、とは思うが」
「うん、少なくとも日本人はよほどのゲテモノ食いじゃなきゃ食べないと思うな」

 にこにこ
 笑顔で青年は続ける
 ますます、自分がアルバイトをしている店の店長にかける言葉じゃない
 わりと傷ついたらしい店長の様子に、副店長である少女が、抗議の視線を青年に送った

「……あんまり、いじめないで」
「料理の感想は素直に言ってくれた方が参考になる、って店長言ってたよ?」
「……食べてすらいない感想は感想にならない」

 じと、と副店長に睨まれ、青年は御免ね、と謝った
 しかし、心の底から謝っているかどうかは、不明である

「料理と認めるつもりはないけど、運ぶのは手伝うよ。僕は食べないけど」
「さらっと心が傷つく事を言い続けるな……まぁ、手伝ってくれるならありがたいが」

 「首塚」主催の宴
 料理の持込可能、とのことで店長は色々と持っていくつもりのようだ
 …まぁ、青年も、この店でアルバイトをしている身なのだし、料理を運ぶくらいは手伝う
 ……ただし、その料理に手をつけるつもりは、一切ないが

 はじめは、宴に参加するつもりはなかった
 けれど、兄に頼まれたのだ
 …教え子が参加するようだから、念のため見ておいてくれ、と
 兄に頼まれたのだから、参加しない訳にはいかない

『……お前を、危険な事に首を突っ込ませるようで、すまない』

 と、兄には謝られたが
 謝る必要なんて、全くないと言うのに
 むしろ、嬉しいのだ
 兄に頼まれごとをされたのが、青年は純粋に嬉しい
 昔から、兄はなかなか、頼み事なんてしてこなかったから
 頼まれたこのチャンス、逃す訳がない

「店長、運ぶ料理は、そのおぞましい物だけでいいの?」
「おぞましいもの言うな。せっかくだから、あともう一品くらいは作ってもいいかなー、とは思っているところだが…」
「リリカン丼は?一時期、そんな鼠の肉を牛丼と称して売ってた、って都市伝説聞いたことがあるよ」

 青年が、うろ覚えの知識を引っ張り出して、そう言ってみると
 ぽん、と、店長は手を打った

「それもいいな。じゃあ、リリカンって鼠は日本ではそう手に入らないだろうから、代わりに…」
「溝鼠は病気もってそうだからやめた方がいいだろうし、ハムスターは動物愛護団体に訴えられると思うな」

 自分で提案しておきながら、さらりと作成方法を縛る青年
 鬼である、鬼畜である
 ますます、店長相手の台詞じゃない
 副店長からの視線が、ますます痛いところなのだが…青年は、さほど気にした様子もない

 ……楽しいな、と
 純粋に、そう考えてはいるのだ
 この店でのアルバイトは、今まで経験してきたアルバイトの中で、一番楽しい
 自分を隠さなくてすむ、と言うのはなんとも気が楽である
 できれば、これからも続けていきたいな、と
 こっそり考えながらも、青年は口には出さない

「…ところで、このブラックコーラなんだが」
「僕の力で操れない物はコーラと認めないよ」

 にっこり、差し出された黒い液体を、青年はそう言いきって受け取り拒否しているのだった




おわれ






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