「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-38

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匿名ユーザー

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 まだ、宴会は始まっていないようである
 ちらほらと客人たちは集まっているようで、見知った顔も見かけるが…まだ、ほんの少ししか、集まっていないだろう
 しかし、準備は着々と進んでおり、すでに会場はふわりと、食欲を誘う香りで満たされていた

「お、来たな」

 ぱたぱたと、日焼けマシンの契約者の青年が駆け寄ってきた
 宴の準備も終盤に入り、手が空いたようだ

「ほら、これ。差し入れ」
「ん、サンキュ…って、佃煮の方は見覚えがあるとして、この黒いモノがはみ出しているパンは何だ」
「虫パン」
「蒸しじゃなくてかっ!?どの虫だ、どの虫を入れたっ!?」

 青年と少女の、和やかな会話を聞きつつ…黒服は、ざっと会場を見回す
 …将門の姿は、見えない

「将門公は?」
「あぁ、今、娘と親交深めてる所じゃないか?久しぶりに会ったって言ってたし」
「…娘?」

 首をかしげた少女に、あぁ、と頷いている青年
 娘…
 …まさか

「滝夜叉、ですか?」
「あぁ、そう言ってた」

 …滝夜叉まで、都市伝説化していたのか
 これが「首塚」に入ったとなると……これで、「組織」が余計なちょっかいを出さないようになればいいのだが…

「将門様、嬉しそうだったぞ。娘に会えたから」

 そう言う青年も、将門が喜んでいることを、まるで自分の事のように話す
 …それだけ、この青年は将門に心酔しているのだ
 主の喜びを、まるで自分の事のように喜ぶ
 ……今の青年に、嬉しそうに降られている犬の尻尾が見えるのは、きっと気のせいだ

「それじゃ、ちょっと待っててくれよ。あともう少しで始まると思うから」
「はい、わかりました」

 また仕事が出来たのか、青年はシェフのような姿をした男性に呼ばれて、駆けていった
 …忙しいのはわかるのだが、無理をしないといいのだが

 自分の事は棚に上げ、そんな事を考えながら
 黒服は少女と共に、宴の開始を待つのだった


 終われ







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