まだ、宴会は始まっていないようである
ちらほらと客人たちは集まっているようで、見知った顔も見かけるが…まだ、ほんの少ししか、集まっていないだろう
しかし、準備は着々と進んでおり、すでに会場はふわりと、食欲を誘う香りで満たされていた
ちらほらと客人たちは集まっているようで、見知った顔も見かけるが…まだ、ほんの少ししか、集まっていないだろう
しかし、準備は着々と進んでおり、すでに会場はふわりと、食欲を誘う香りで満たされていた
「お、来たな」
ぱたぱたと、日焼けマシンの契約者の青年が駆け寄ってきた
宴の準備も終盤に入り、手が空いたようだ
宴の準備も終盤に入り、手が空いたようだ
「ほら、これ。差し入れ」
「ん、サンキュ…って、佃煮の方は見覚えがあるとして、この黒いモノがはみ出しているパンは何だ」
「虫パン」
「蒸しじゃなくてかっ!?どの虫だ、どの虫を入れたっ!?」
「ん、サンキュ…って、佃煮の方は見覚えがあるとして、この黒いモノがはみ出しているパンは何だ」
「虫パン」
「蒸しじゃなくてかっ!?どの虫だ、どの虫を入れたっ!?」
青年と少女の、和やかな会話を聞きつつ…黒服は、ざっと会場を見回す
…将門の姿は、見えない
…将門の姿は、見えない
「将門公は?」
「あぁ、今、娘と親交深めてる所じゃないか?久しぶりに会ったって言ってたし」
「…娘?」
「あぁ、今、娘と親交深めてる所じゃないか?久しぶりに会ったって言ってたし」
「…娘?」
首をかしげた少女に、あぁ、と頷いている青年
娘…
…まさか
娘…
…まさか
「滝夜叉、ですか?」
「あぁ、そう言ってた」
「あぁ、そう言ってた」
…滝夜叉まで、都市伝説化していたのか
これが「首塚」に入ったとなると……これで、「組織」が余計なちょっかいを出さないようになればいいのだが…
これが「首塚」に入ったとなると……これで、「組織」が余計なちょっかいを出さないようになればいいのだが…
「将門様、嬉しそうだったぞ。娘に会えたから」
そう言う青年も、将門が喜んでいることを、まるで自分の事のように話す
…それだけ、この青年は将門に心酔しているのだ
主の喜びを、まるで自分の事のように喜ぶ
……今の青年に、嬉しそうに降られている犬の尻尾が見えるのは、きっと気のせいだ
…それだけ、この青年は将門に心酔しているのだ
主の喜びを、まるで自分の事のように喜ぶ
……今の青年に、嬉しそうに降られている犬の尻尾が見えるのは、きっと気のせいだ
「それじゃ、ちょっと待っててくれよ。あともう少しで始まると思うから」
「はい、わかりました」
「はい、わかりました」
また仕事が出来たのか、青年はシェフのような姿をした男性に呼ばれて、駆けていった
…忙しいのはわかるのだが、無理をしないといいのだが
…忙しいのはわかるのだが、無理をしないといいのだが
自分の事は棚に上げ、そんな事を考えながら
黒服は少女と共に、宴の開始を待つのだった
黒服は少女と共に、宴の開始を待つのだった
終われ