「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-39

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だれでも歓迎! 編集
 …大分、招待客が集まってきたように見えた
 恐らくは、まだ全員ではないのかもしれないが…そろそろ、完全に日が落ちてきたであろう時刻

 ……ざわりっ
 全身を、駆け抜けた悪寒
 威圧感にも似たそれに、体が震える

 …会場の、一番奥
 そこに、何時の間にか、畳が敷かれていた
 その上に…男が、腰をおろしている
 甲冑を着た若武者は、楽しげに会場を見渡していた
 その傍らには、着物を纏った女性の姿も見える
 いつの間にか、若武者の周りには…「首塚」に所属しているのだと思わしき都市伝説と、その契約者達が集まっていた

「ふむ…?まぁ、全員は来てはおらんようだが。準備は整ったのだし、良しとするか」

 楽しげに、若武者…平将門は笑っている
 あの、悪夢ギリギリの招待状…と言っても、この黒服はその夢は見ていないが…を受け取っても、恐れずにやってきた者たちを眺め、酷く楽しそうだ
 その手には、既に杯がもたれている

「「夢の国」と戦った者たちよ、「鮫島事件」を阻止すべく動いた者たちよ、我は将門。祟り神、「首塚」の平将門である。悪夢に堕ちた「夢の国」が心を取り戻した事と、「鮫島事件」を阻止した事…その二つを祝おうではないか。これは、我等の勝ち戦ぞ」

 すぅ、と
 将門が、杯を掲げる

「お前たちが、普段、どのような集団に属しているかいないか?それぞれが敵か、味方か?そんな事は、今はどうでも良い。「組織」であろうが何であろうが、一つの大きな存在に共に立ち向かったからには、今は「味方」だ。これから、それがどうなろうが知った事ではない…ただ、今だけでも、互いに勝利を祝おうではないか?」

 くっかかかかかかかか!!と楽しげに将門は笑い、そう言った
 恐らくは、これが宴の合図

 …そして、同時に
 黒服は、小さく苦笑した
 将門の周囲に、「首塚」のメンバーが集まって見せていた
 …あれは、彼らが「首塚」に所属している事を、ここに集まっている者たちに、はっきりと示して見せたのだろう

 ……つまり、あれは
 あのメンバーに手を出したならば、「首塚」を敵に回す事だ、という、一種の牽制
 なんとも、将門らしいではないか

「…はじまったの?」
「そのようですね」

 傍らの少女に声をかけられ、少し、緊張が解けた
 …どうにも、将門を前にすると、萎縮してしまう
 昔の経験が、頭から離れない
 …この間、将門相手にあれだけ言えたのは、自分がよほど疲れが溜まり、自分を見失っていた証拠かもしれない
 同じ事をもう一度やるのは、不可能である

「…はい、どうぞ。どうにも、アルコールの類もジュースの類も混ざって置かれているようですので…間違って、アルコールを摂取しませんよう、お気をつけて」
「…えぇ」

 …?
 ジュースを受け取る時、少女が複雑そうな表情をしたような?
 気のせいだろうか?
 少女が、この宴会で酒を飲むチャンスを窺っている事など、気づきもしない黒服は
 少女の様子に、小さく、首をかしげたのだった





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