「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 三面鏡の少女-11

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三面鏡の少女 11


右を見ても左を見ても、そこにいるのは都市伝説かその契約者
そんな光景に三面鏡の少女は半ば呆然と立ち尽くしていた
「どうしたの? 何か変なものでも見た?」
宴の参加者はほとんどが人間と変わりないような外見の者ではあったが
騒いだり脱いだり踏まれたり脱いだり脱いだりといった光景はやや刺激が強かったのだろうか
呪われた歌の契約者が心配そうにしているのに気付いた少女は、はっとしてぶんぶんと首を振る
「いや、えーっと……改めて、こんなにたくさん都市伝説に関わってる人とかがいるんだなーって思って」
少女は戦う事も有益な情報を得る事もそれらを支える事も何一つ出来ない
今回はたまたま役に立つ事が出来たのでここにいるが、今後はもうそんな事はまず起こらないだろう
だから、少しでも関われる機会を逃したくなかった
この町のために――例えそれが個人的な都合の結果だったとしても――戦ってくれた人達の事を知っておきたかったから
「こないだ夜道で襲われた時、Hさんやバイトさんが助けてくれたじゃないですか。色んな人があんな風に戦ってくれているから……たくさんの人がこの町で生きていられるんだなって」
少女は笑顔だった
心からの感謝と、ほんの少しの寂しさの混じった、そんな笑顔
「お姉さんにも、今はいないけどHさんにも。そしてここにいる皆に。ありがとうって気持ちで一杯なの」
自分には何もできないから――そんな言葉を胸に抱えた少女
「あなたがいるだけで、それが力になっている。そんな人もいるんですから」
「……そうだといいけど……うーん」
少女はあまり納得していないようだったが、それは紛れも無い事実ではあった
もっとも、それは黒服Hの妄想の材料としてだったり、そんな妄想中で楽しそうな彼の姿が活力になるからだったりという理由だったりするのだがそれは言わぬが花というやつだろう
「少なくとも、あなたの力が一つの事件解決に貢献したのは事実なのですから。祝勝会を楽しむ権利は充分ですよ」
「あんまり実感無いというか、なんかHさんに騙されてたんじゃないかって未だに思ったりもするし。Dさんにお礼言われてやっと大変な事だったのかなーって思ったぐらいだし」
「あなたにあまり怖い思いをさせたくなかったんじゃないかしら。電話で確認した時も、とても心配してたのよ?」
「確かに、事件への怖さはあんまりなかったけどHさんが違う意味で怖かったなぁ」
くすくすと笑いあう二人
「あれ、そういえばドクターは?」
「会場に入ってすぐ、まず首塚の代表にご挨拶に行ったみたいね。すぐ戻ってくるって言っていたけれど」
「大丈夫かなー、ドクター変な人だし。怒られないといいんだけど」
「大丈夫ですよ、意外としっかりした人みたいですし」
女の人がいなければ、とこっそり心中で付け足す事も忘れなかったが



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