連載 - ドクター-07 - 「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

ドクター 閑話休題

話は終わったのだろうか
三面鏡の少女がドクターの元へ歩み寄ろうとしたが、彼女は軽く手を振っただけで壁際の方へと歩いていってしまう
「お話、上手く行かなかったのかな？」
「ええ、多分」
彼が手を回したはずだから、とは呪われた歌の契約者は声には出さなかった
ドクターは遠巻きに宴の様子を眺めながら、一人思案に耽っているようだった
「あの……」
少女が声を掛けようとしたが、それを見越していたかのように片手で制されてしまう
「ああいう時は、一人にしてあげた方がいいんです」
「うーん、あたしにはよくわかんない……なんか気遣いのできる大人の女性って感じです！」
「そんな事はないわよ……ただ、彼にとても雰囲気が良く似ていたから、そうかと思っただけ」
「彼？　Hさんですか？」
その言葉には、ただ微笑でだけ返す呪われた歌の契約者
少女は、黒服Hがあんな風に思索に耽る事もあるのかと、少し感心した様子でいたのだが

「ふむ……少女系はやはり着飾ってるところを遠目に愛でるのが良い。美女系も粒揃いで……声を掛けたいが黒服の彼に悪いから我慢我慢。なるほど、女装少年もなかなか趣が。む、アレは性転換ガスの影響か？　なるほどTSも新境地として視野に……」
まあお察しの通りくそ真面目な顔で頭の中身はアレという、まあそういうパターンだったとさ

結論：必要な時は真面目にもなるがやっぱりダメだこいつ

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