「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - サムディ男爵-01

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サムディ男爵 01


 か~らからからからからからからからからからからからからから
 グ~ッモ~~ッニング!であるよ
 ん?何?そんな時間じゃない?
 からからから、我輩の方ではちょうど朝なのであるよ
 朝っぱらから我輩に電話してくるとは何事であるか?
 目覚めて最初に聞く声が貴殿の声では、我輩いささかガッカリなのであるよ
 どうせなら、ぴっちぴちの若いレディの声を聞きたいである
 まぁまぁ、そう言うでないよ
 我輩、おっさんよりも綺麗なねーちゃんの方が好きである
 男として、それくらいは当たり前なのであるよ
 我輩の友人も、きっと同じ事を言うに決まっているである

 ……ん?何?あぁ、本題に入るであるか?
 わざわざ、地元でバッカンス中の我輩に連絡してきたくらいだ
 ひょっとして、大事件であるか?
 またどっかとドンパチやる気だったら、我輩見学させてもらうだけにするであるよ
 暴力沙汰はノーサンキュー!である!
 何?違う?
 ふんふんふん………
 おぉ~う、とうとう「夢の国」が倒されたであるか
 何?倒されたのとはちょっと違う?
 ………ほほ~ぅ、「夢の国」はナイトメアから解放されたであるか
 うんうん、良きかな良きかな
 少女は全人類の宝であるよ、死ぬより生きている方が良いである
 世の中、生きることが死ぬよりも辛い事もあるかもしれないであるが、だからと言って安易に死を選ぶのはノンノーン!
 生きて生きて生きて!!生き続ける事こそが重要なのである!

 何?
 それって、我輩の存在否定にならないのかってぇ?
 か~らからからからからからからからからからからからからから!!
 問題ナッシ~~~ング!
 我輩、確かに「死」を司るであるが、我輩が人間共に期待されている、一番重要なポイントはそこではないであるよ
 我輩、人々の生死を管理しているだけであって、積極的に魂を狩る気はないである
 まぁ、死ぬと言うのなら止めないであるが、できれば死なせたくないであるよ、特に幼女は少女は
 そこら辺は将来有望であるからなぁ??
 幼女や少女が成長したら大人になるであるよ、オーケ~ィ?
 そうすると、また新たに幼女や少女を生み出す可能性があるである!!
 よって、幼女も少女も護るべき存在であるのだよ、からからからからからからから!!

 …何?お前の変態話はどうでもいい?
 オ~マイガっ!!酷いであるよ、我輩、ちょっぴり傷ついたである
 腹いせに、今度貴殿の黒歴史でも暴露してやるのだよ
 ………からからからからからからからからから!!!
 貴殿もわかっているであろ?
 元々、我輩はそう言う存在なのである!!

 …ふんふん?
 ほほ~ぅ?我輩たちは、あの島国には積極的には関わらないではなかったか?
 まぁ、あの国にもメンバーは多少はいるであるが…
 ふんふんふん、おやおやおやぁ?
 なるほどぉ、同士の元に、誰か手助けを求めに来るかもしれないであるか?
 からからからからからからからから!!
 なんと、それだけではないか!
 我輩の友人からも、連絡があったであるか!

 からからから!!こぉれは愉快愉快!!
 あの「組織」も、しばし我輩たちにちょっかいを出す機会が減るであるか!!
 ならば、我輩安心して美少女ウォッチングに励めるであるよ

 …何?そんな事している暇はない?
 ………おぉ~う、貴殿は我輩に、あの国に行けというであるか?
 しっかし、我輩クラスの存在が行ったら、流石に目を付けられるではないか?
 …それでいい?
 ほうほうほう、あの国の組織たちにも、我輩たちの存在をもうちょっとアピールするであるか?
 どうしたである?行動方針変えたであるか?
 貴殿たちは、研究優先で、他の都市伝説にあまり関わるつもりはないのではなかったか?
 ………………ふむ
 なるほど、ある意味、自己防衛の一種であるか
 確かに、しょっちゅうちょっかいを出されては敵わないであるよ
 それに、あそこは都市伝説の密集地帯であるから、仲間を探すには都合が良さそうであるな

 オッケーオッケー!
 我輩、あの国に行ってやるであるよ!
 久々に、友とも酒を飲みたいである!!
 エロ談義で1日飲み明かすであるよ!!
 何?仕事もちゃんとしろ?
 あったりまえである!我輩、これでも仕事をサボった事などないのであるよ!
 え?寝言は寝て言え??
 か~らからからからからからからからからからから
 なぁんであるか?それは?
 我輩の友人が教えてくれた、独裁者にその言葉を投げかけたが故に断頭台に消えた悲劇の美少女であるか?
 何、そんな事実はない?
 気にするでないよ、からからからからからからからから!!!

 了解したであるよ、我輩、バカンスをちょっぴり早めに切り上げて、あの島国に向かうである
 目的地は、スックールシティイ………「学校町」であるな?
 オーケーオーケー、当然、住居は提供してもらえるであるな?
 ふむ、わかったであるよ、後であのラッブリープリティ生物の飼い主に連絡を取って億である
 我輩好みの屋敷を用意してもらうであるよ
 からからからからからからからからからからからから!!
 楽しみであるなぁ
 出張なんて、ひっさびさであるよ
 ノ~~~プロブレ~~~~~ッム!!仕事は忘れないである 
 でも、適度に息抜きもするであるよ

 …からからからからからからからからからから!!
 信用されてないであるなぁ
 そんなに、貴殿の過去を暴露したのを根に持っているであるか?
 我輩、こう言う存在であるからして、仕方ない事なのであるよ
 か~~~~っらからからからからからからからからからからからからからからから!!!!!

*



 …電話を、切って
 その男は先ほどまでのハイテンションとは打って変わって気だるげに起き上がると、身支度を整える
 古ぼけ、擦り切れた黒い燕尾服を身に纏い、黒い山高帽を被る
 最後にくるり、黒いステッキをややかっこつけて回してから、手にとった

「さぁ~~~って……黄金の夢の国、ジャッポ~~~ンの美少女たちよ!我輩を待っているである!!か~~~~っらからからからからからからからからからぁ!!!」

 朝日が差し込む部屋の中、その男はそうやって高らかに笑って…数秒後、隣の部屋の住人から「朝からやかましいわぼけぇ!!」と起こられる事になるのだった



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