「………きひひひひっ」
少年は笑う
やっぱり、あのお姫様は、きっとこっちに来てくれる
自分たちの、仲間になってくれるのだ
やっぱり、あのお姫様は、きっとこっちに来てくれる
自分たちの、仲間になってくれるのだ
あぁ、今から楽しみだな
仲間が増えるのは、嬉しいな
仲間が増えるのは、嬉しいな
少年には、本当の家族がいるけれど
でも、「首塚」組織も、少年にとっては家族のようなもの
だから、家族が増えるのは、嬉しいに決まっているのだ
でも、「首塚」組織も、少年にとっては家族のようなもの
だから、家族が増えるのは、嬉しいに決まっているのだ
「…?○○ちゃん?どうしたの?」
「うー?なんでもないよ」
「そう?」
「うー?なんでもないよ」
「そう?」
父の言葉に、少年はにぱ、と笑った
先ほどのような、どこか薄気味悪い笑顔は消えうせている
先ほどのような、どこか薄気味悪い笑顔は消えうせている
「あら、凄いわねぇ…仮装大会って本格的なのね」
「うー!ほんかくてきー!」
「うー!ほんかくてきー!」
うーうー!と無邪気に首なし騎士の姿に見とれる少年
その様子に、少年の父親は和んだ笑みを浮かべているのだった
その様子に、少年の父親は和んだ笑みを浮かべているのだった
終
「……ううん」
「うー?パパ、どうしたのー?」
「気のせいかしら…随分、あちこちに蜘蛛の糸みたいなのが、ちらついて見えるわねぇ…」
「うー?パパ、どうしたのー?」
「気のせいかしら…随分、あちこちに蜘蛛の糸みたいなのが、ちらついて見えるわねぇ…」
うっとうしそうに、少年の父親はそれをはらっていた
ちらちら、ちらちらと
それは、少年の目にも見えていた
ちらちら、ちらちらと
それは、少年の目にも見えていた
「なんだか、トランプもあちこちに落ちてるし…駄目よねぇ。ゴミを散らかしちゃ」
「うー、ゴミ散らかす駄目ー!街は綺麗にするー!うーうー!」
「そうよね、綺麗にしなきゃねぇ」
「うー、ゴミ散らかす駄目ー!街は綺麗にするー!うーうー!」
「そうよね、綺麗にしなきゃねぇ」
よしよしと、父親に頭を撫でられて、少年はご機嫌だ
父は、秋祭りの二日目と三日目は仕事がある
今日とて、無理をして仕事を休んでくれたのだ
だから……今日は、父と子でゆっくりしたい
父は、秋祭りの二日目と三日目は仕事がある
今日とて、無理をして仕事を休んでくれたのだ
だから……今日は、父と子でゆっくりしたい
「うー!カレーライスー!」
「あら、美味しそうねぇ。一緒に食べましょうか?」
「食べるー!うー!」
「あら、美味しそうねぇ。一緒に食べましょうか?」
「食べるー!うー!」
少年にせがまれ、父親は牛スジカレーの屋台に向かう
…その父親を、見送りながら
きひひっ、と少年は笑った
…その父親を、見送りながら
きひひっ、と少年は笑った
「…駄目だね。全然駄目。神様のお兄ちゃんも蜘蛛のお兄ちゃんも無理しすぎだよ」
そうだ
少年からして見れば、あの二人は随分と無理をしている
何故、あんなに無理をするのだろう?
少年には、理解できない
少年からして見れば、あの二人は随分と無理をしている
何故、あんなに無理をするのだろう?
少年には、理解できない
「そんなリスク背負わなくても……将門様が、この街を護ってくれるからだ大丈夫なのにさ」
きひひひひひっ、と
少年は一人、不気味な笑いを浮かべる
少年は一人、不気味な笑いを浮かべる
「ロクにつながりのない奴がでしゃばっても……バッドエンドにしかなりゃしないよ。きっひひひひひひひひひ!」
不気味に、不気味に、少年は笑う
その顔に、いつもの無邪気さは……微塵も、ない
しかし
その顔に、いつもの無邪気さは……微塵も、ない
しかし
「はい、お待たせー」
「うー!牛さんカレー!うーうー!」
「うー!牛さんカレー!うーうー!」
父親が戻ってくると
少年はまた、無邪気な子供へと戻ったのだった
少年はまた、無邪気な子供へと戻ったのだった