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連載 - 首塚-24b

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だれでも歓迎! 編集
「………きひひひひっ」

 少年は笑う
 やっぱり、あのお姫様は、きっとこっちに来てくれる
 自分たちの、仲間になってくれるのだ

 あぁ、今から楽しみだな
 仲間が増えるのは、嬉しいな

 少年には、本当の家族がいるけれど
 でも、「首塚」組織も、少年にとっては家族のようなもの
 だから、家族が増えるのは、嬉しいに決まっているのだ

「…?○○ちゃん?どうしたの?」
「うー?なんでもないよ」
「そう?」

 父の言葉に、少年はにぱ、と笑った
 先ほどのような、どこか薄気味悪い笑顔は消えうせている

「あら、凄いわねぇ…仮装大会って本格的なのね」
「うー!ほんかくてきー!」

 うーうー!と無邪気に首なし騎士の姿に見とれる少年
 その様子に、少年の父親は和んだ笑みを浮かべているのだった


 終











「……ううん」
「うー?パパ、どうしたのー?」
「気のせいかしら…随分、あちこちに蜘蛛の糸みたいなのが、ちらついて見えるわねぇ…」

 うっとうしそうに、少年の父親はそれをはらっていた
 ちらちら、ちらちらと
 それは、少年の目にも見えていた

「なんだか、トランプもあちこちに落ちてるし…駄目よねぇ。ゴミを散らかしちゃ」
「うー、ゴミ散らかす駄目ー!街は綺麗にするー!うーうー!」
「そうよね、綺麗にしなきゃねぇ」

 よしよしと、父親に頭を撫でられて、少年はご機嫌だ
 父は、秋祭りの二日目と三日目は仕事がある 
 今日とて、無理をして仕事を休んでくれたのだ
 だから……今日は、父と子でゆっくりしたい

「うー!カレーライスー!」
「あら、美味しそうねぇ。一緒に食べましょうか?」
「食べるー!うー!」

 少年にせがまれ、父親は牛スジカレーの屋台に向かう
 …その父親を、見送りながら
 きひひっ、と少年は笑った

「…駄目だね。全然駄目。神様のお兄ちゃんも蜘蛛のお兄ちゃんも無理しすぎだよ」

 そうだ
 少年からして見れば、あの二人は随分と無理をしている
 何故、あんなに無理をするのだろう?
 少年には、理解できない

「そんなリスク背負わなくても……将門様が、この街を護ってくれるからだ大丈夫なのにさ」

 きひひひひひっ、と
 少年は一人、不気味な笑いを浮かべる

 そう、この学校町は、大丈夫
 少年はそう確信していた
 将門だけではない
 他にも、「夢の国」と因縁のある者、「組織」と因縁のある者…
 それらが、動いているのだから

「ロクにつながりのない奴がでしゃばっても……バッドエンドにしかなりゃしないよ。きっひひひひひひひひひ!」

 不気味に、不気味に、少年は笑う
 その顔に、いつもの無邪気さは……微塵も、ない
 しかし

「はい、お待たせー」
「うー!牛さんカレー!うーうー!」

 父親が戻ってくると
 少年はまた、無邪気な子供へと戻ったのだった












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