「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-24a

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「賑やかなものよの」

 くくくっ、と将門は笑う
 かしゃり、甲冑を鳴らして
 キャリアウーマンを引き連れて、将門は街中を歩いていた
 どうやら、仮装行列なるものがでるらしい…すなわち、自分も霊気なりなんなりを抑えていれば、問題あるまいと判断したのである
 …だとしても、流石に鎧武者姿は目立つようで
 先ほどから、携帯カメラでばしゃばしゃと通行人に撮影されているのだが
 ……恐らく、将門を映した画像は、高確率で人魂なり怨霊なりが映りこんだ心霊写真になりそうだが

「将門様、大人気ねぇ」

 くすくすと、キャリアウーマンが笑う
 将門はそれに関してはよくわからないが…とりあえず、祭の気配と言うものは楽しいものである

「……「夢の国」とやらが動くのは、明日か?」
「えぇ。「組織」の「鮫島事件」とやらを使った計画は、「夢の国」のパレードに合わせるらしいですわぁ」

 キャリアウーマンのその答えに、ふん、と将門は鼻を鳴らす
 無粋な連中め
 祭とは、神への奉納、神への感謝
 それを邪魔しようとは

「…まぁ、良い。祭を汚すならば、それ相応の罰が下ろうぞ……くくくっ、我も、その手伝いでもしてやるかのう?」

 秋祭りを捧げられる神とて、己への奉納を邪魔されては気分が悪かろう
 怒りを示すというのなら、自分も手伝ってやろうではないか
 「夢の国」は「首塚」にとっても敵だ
 「組織」の暗部とやらも、「首塚」の敵だ

 さぁ、己に向かってくるが良い
 その牙を、こちらに差し向けてくるが良い
 我が呪いの餌食にしてやろう

「明日は、お前は墓地にでも避難しておけ」
「…いいえ、私は、将門様のお傍にいますわぁ」

 くすり
 キャリアウーマンが、微笑む
 彼女に付き従う生首も、こくり、頷いた

「私でも、盾になるくらいはできますのよぅ?」
「そうか……だが、お前を死なせなどせんぞ?」

 くっくっく、と将門は笑う
 「夢の国」などに、「組織」などに……己の部下を、一人でも生贄になど捧げない
 己が同胞に手を出したならば、その時点で呪いを授けよう

「…さぁさ、将門様。本番は明日なんですもの、今日はお祭を楽しみましょう?」
「そうだな。楽しませてもらうとするか」

 かしゃり、かしゃり
 甲冑を鳴らしながら、将門はキャリアウーマンと共に、人波の中へと消えていくのだった


 fin

















「…何やら、歌声が聞こえてくるな」

 かしゃり
 甲冑を鳴らしながら歩いていた将門が、ふと、足を止めた
 あらぁ、とキャリアウーマンは目を輝かせる

「カラオケ大会がありましたのねぇ」
「…からおけ?」
「歌唱力を競う大会ですわぁ」

 じ、と、キャリアウーマンは、そちらの会場に目を向けている
 「飛び入り自由」との看板が立っていた
 どうやら、興味があるようだ

「くくっ。参加したくば、してくれば良いのではないか?我はここで待っていよう」
「あらぁ、待っていてくださりますのぉ?…それじゃあ、参加してみますわぁ」

 鼻歌など歌いつつ、会場に向かうキャリアウーマン
 …と、将門は、ハンガーの生首が彼女に付いて行っていない事に気付いた
 生首だけの存在の少女
 ぼやけたその姿は、一般の人間には見えない
 しかし、同じく死した存在である将門には、その姿がはっきりと見えるのだ
 いつも、キャリアウーマンに、彼女は付きっ切りのはずなのだが…

「どうしたのだ?付いていかないのか?」
『……の、あの……』

 おろおろ、そわそわ
 何か、伝えようとして…しかし、うまく口にできないでいる
 一体、どうしたと言うのか?
 将門が疑問に思っていると…大会のステージ上に、飛び入り参加のキャリアウーマンが立ち
 …マイクを、手にした

 その直後
 最早破壊音波の域に達した歌声が、会場内に響き渡ったのだった







「…違うもん。音痴じゃないもん。ちょっと音程間違えただけだもん」

 めそめそめそ
 審査員を気絶させ、ものの見事に失格となったキャリアウーマン
 おろおろと、ハンガーの生首がその傍で浮遊している
 めそめそ、落ち込んで座り込む彼女の傍に将門は立ち
 その頭をそっとなで、慰めてやっているのだった



 終わってしまえ






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